【白紙の巻物】

Last-modified: 2020-10-15 (木) 11:35:13

概要

トルネコ2・3などに登場する巻物。
MOBILEを除き、名前を書き込むことで今まで読んだことのある巻物の効果を得られるというとても便利な巻物。
一度元となる巻物を読んでさえいれば書き込んでその巻物の効果を発揮できるため、事実上ほぼ全ての巻物の上位互換といっても差し支えない。緊急回避において重要性の高いアイテムである。
 
普通の巻物は読む=使うという事なので、普通に使っていれば白紙に書き込めるようになるが、【ザオラルの巻物】【時限爆弾の巻物】【聖域の巻物】【聖城の巻物】のように床に貼り付けるタイプ、【ニフラムの巻物】のように投げ当てるタイプといった読む以外の方法で使う巻物でも、基本的には一度読まないと書き込めるようにならない。
つまり、一度は無駄使いしなければならないという事。しかし、時限爆弾の巻物とニフラムの巻物以外は使用した後でも読めるので、さほどもったいなくはないか。
トルネコ2では聖域の巻物のみ最初から書き込むことができる。
 
書き込む際にはひらがなとカタカナの区別はないので、カナ変換する必要はない。
一度書き込むと書き換えることはできず、【黄金の紙切れ】【巻物のきれはし】の効果は書き込めない。
なお、聖域の巻物の効果は張り付いていなくても発動するので、白紙状態で足元においてから書き込むとそれを拾えて再利用できる。
ただし、近年の不思議のダンジョンシリーズでは、足元に置いた状態で置くタイプの巻物を書き込んでも効果を発揮しなくなっている。
 
不思議のダンジョンシリーズとしての初出はSFC版の【風来のシレン】
余談ながら、この作品は「6文字入力するとカーソルが勝手に終わりに持っていかれる」「6文字しか入力できなくて7文字以上の巻物の書き方が分からない」とわずかながらに入力に難があったため、主に「ジェノサイドの巻物(ニフラムの巻物のような効果の巻物)」と「モンスターハウスの巻物(【モンスターの巻物】のような効果の巻物)」の入力に支障を来していた。
この作品の反省を生かしてか、トルネコ2では名前入力欄が8文字になった。これで安心して「ぎんのたてごと」と入力できる。
さらに、この作品には聖域の巻物自体は存在しないが、白紙の巻物に「せいいき」と書き込むと聖域の巻物の効果を堪能できるという隠し要素が存在した。
SFC版シレンは正しい名前を書き込めば既に読んだか否かに関係なく効果を発揮したが、トルネコ2が登場した後のシレン2以降からは読んだことがない巻物の名前が書き込めなくなってしまった。
「どんな巻物の効果も発揮できる」という性能の高さ故に、トルネコシリーズ・シレンシリーズを問わず、「一度読まないとその巻物の名前を書き込むことができない」という縛りを掛けられたのもやむを得ない所だろう。

トルネコ2

買値9000G、売値2500G。
通常は書き込みでターン消費はないが、トルネコが鈍足状態の場合、書くだけで1ターン経過する。
前述の通り、聖域の巻物のみ最初から書き込むことができる。
 
なお、【もっと不思議のダンジョン】では【中断の巻物】を使わないと中断できない。
なので中断のためだけに白紙の巻物を使うハメになることも。
 
【戦士】は書き込むことができないので、他の巻物と同じくただのゴミになる。
しかし高く売れるので、余裕があれば換金アイテムとして持ち歩くのも良いだろう。
 
今作は間違った名前や読んだことがない巻物の名前を書くと

白紙の巻物に、その名前は書きこめない。

という警告が出るだけで白紙は無くならない。(1ターンは経過する)

GBA版

仕様は同じだが、中断のシステムが変更されているので無駄に消費することは無くなった。
またこの作品以降、【パルプンテの巻物】は書き込めなくなっている。

トルネコ3

買値5000G、売値2500G。
何も書いていない状態の白紙を装備品に【異種合成】することによって、【印】を増やすことができる。
 
トルネコ編の【異世界の迷宮】においては、【ひとくいばこ】消滅のためにニフラムの巻物にしたり、発掘のために【大部屋の巻物】にしたり、【モンスターハウス】攻略のために【変身の巻物】【ダイバクハツの巻物】にしたりと、クリアのためのキーアイテムといっても過言ではない。
異世界の迷宮では白紙の巻物の出現率がそこそこ高く、99Fまでに4~5枚拾えることも。
データ上は巻物の中では出やすい方に設定されており、【シャナクの巻物】【レミーラの巻物】等より入手しやすい。
意地悪仕様が多い異世界の迷宮の中では珍しい、救済措置である。
 
【ポポロ】は書き込むことができないので、巻物を利用するには事前に【トルネコ】に書いてもらうしかない。
異世界の迷宮では、換金アイテムか【さそりかまきり】の特技の身代わり役くらいにしかならないだろう。
2500Gとそれなりの価格で売れるので、ポポロの場合でも売却用として持ち歩く価値はある。
 
ちなみに【邪悪な風穴】の12階~14階で【へんげの壺】にアイテムを入れると、必ずこれかゴールドになる。
ダンジョンを出ると自動的にゴールドは所持金となり壷の容量が空くので、この作業を繰り返せば時間はかかっても確実に入手することができる。へんげの壺は【プチットの村】の道具屋で調達可能なのもうれしいところ。
ただしゴールドが出る確率の方が圧倒的に高いので、大量の白紙を集めるのにはそれなりの根気が必要。
 
ちなみに、ひとくいばこが白紙の巻物に化けていることは無いが、邪悪な風穴等でひとくいばこを変化の壺に入れるとひとくいばこ化した白紙の巻物を作れる。
書き込んでも当然効果は発揮されず、書き込まれた巻物の説明を見るとバグった説明が表示される。
 
巻物の名前を書き間違えたり、読んだことがない巻物の名前を書いたりすると、読んでも何も起こらないゴミ同然の巻物になってしまうので注意。

GBA版

あまり無いことだが、書くのに失敗すると【白紙だった巻物】になる。
だからどうしたと言いたいところだが、何故かこれを読むと【冒険の履歴】に載る。

不思議のダンジョンMOBILEシリーズ

このシリーズでは使い方が大きく異なる。
そのまま読んでも効果がないのは同じだが、名前を書き込むことも出来ず、これ単体では何の効果も発揮しない。
ではどう使うかといえば、白紙の巻物+ラリホー草=ラリホーの巻物、白紙の巻物+キメラの翼=リレミトの巻物など、他のアイテムと錬金することで様々な巻物を作ることができる。
他のシリーズの経験者がこれを手に入れてぬか喜びするのはお約束か。