【まほうつかい(DQ3)】

Last-modified: 2022-05-18 (水) 05:53:15

この項目はDQ3とDQ11に登場するモンスターについて扱います。他シリーズに登場する同名モンスターについては【まほうつかい(DQ1)】【まほうつかい(DQ5)】を、職業としての魔法使いは【魔法使い】を参照。

概要

DQ3で初登場した、灰色のローブを着て、腰辺りを紐で縛った怪しい人型のモンスターで、覆面状の頭部から怪しく光る目が怖い。
色違いに【エビルマージ】【アークマージ】【デビルウィザード】、イベントモンスターとして【ひるのていおう】【おしおきソーサラー】がいる。
長らく本編外伝ともに再登場を果たせていなかったが、DQ11で約30年ぶりに再登場した。
【指の数】は初出のDQ3では4本だったが、近年のリメイク版やDQ11では5本に変更されている。

DQ3

「既出モンスターと同名でありながら全く別種のモンスター」の第一号となった。
【ナジミの塔】3F、【アリアハン】大陸北東部、【いざないの洞窟】【ロマリア】付近に出現。
最下位種であるこいつは冒険最序盤に登場するが、上位種は物語のかなり後半になって出てくるという珍しい系統である。
 
序盤の長きにわたって出現するため避けては通れない。
6/8というかなりの高確率で【メラ】を使う難敵。残りの行動は通常攻撃と逃走が1/8ずつ。この2つは実質サービスみたいなものだが、こちらのレベルが高くないうちはまず逃げないので実質6/7でほぼメラ一択。しかもMPが10もあり、メラを5発も撃つことができる。
さらに、魔法使いのくせにHPが20前後とかなり高い。
本作では仲間の魔法使いは序盤、HPの低さでプレイヤーを悩ませるのだが、こちらはHPの高さでプレイヤーを悩ませるのである。
ナジミの塔ではバランス調整のためか1体単独でしか出ないが、アリアハン大陸東部では最大3体、いざないの洞窟とロマリア周辺ではなんと最大4体で出現する。
集団で現れてメラを連発されるとかなり危険なので、出現エリアでは常にHPを高く保つこと。
また【判断力】が高いくせに、なぜかコイツのメラは隊列関係なく無差別に飛んでくるので、後列キャラのHPの残量には特に注意が必要。
魔法使いにとっては【ウィンドウカラー】で瀕死の危険を知らせる圏外(残りHP1/4以上)からでも1発でイッキに真っ赤にされることもある上、ターン単位で考えたらHP満タンからでも1ターンの内に焼き殺されることもあるので、とにかく早めに数を減らすこと。
実は【ホイミスライム】と並んでシリーズ初の【ニフラム】完全耐性を持つ敵でもあり、アリアハンでは他にいざないの洞窟の【キャタピラー】くらいしかいない。
まさに(ゾンビ系以外は)弱い敵にしかニフラムが効かないという説明を強く印象付けてくる強敵である。
確実に効くラリホーやヒャド、ギラがあるなら惜しみなく使っていきたい。
 
FC版の【格闘場】では、おもにアリアハン大陸のモンスターと相対。
ほとんどの対戦相手はメラ1発で倒せるうえ、HPもずば抜けて高い、いわゆる “無双” 状態で相手を蹴散らせる。
序盤から登場するモンスターとしては稼ぎやすく、お勧めである。
ロマリア~カザーブ地方の格上のモンスターとも戦うこともあり、確かに勝率はアリアハンのモンスターに比べれば落ちるものの、メラによる攻撃は相変わらず強く【キラービー】【ぐんたいガニ】を相手にしても怯まない。
 
【公式ガイドブック】には、「魔王【バラモス】にたましいを売り、忠誠を誓ったものたちだ」と記されている。その割によく敵前逃亡するが…。
魂を売ってまで得た能力がメラだけというのもあまりに寂しい。あるいは職務に励めばエビルマージあたりに昇格できるのかもしれないが。
 
CBSソニーから発行されていた「GTV(ゲームテックビデオ)」の「ふぁみこんと(1988年5月号から開始)」ではそのネタの第1号となった。両手から発せられている呪文は蚊取り線香で表現された。
落とすアイテムは【せいすい】

リメイク版

FC版では手から波動のようなものが出ていたが、リメイク版では削除された。メラを使う確率も4/8(4/7)に、MPも4へと下がり、FC版より大きく弱体化。こちらのHPが上がっていることもあり危険度はかなり下がった。
その代わりか、アリアハン東部の時点で4匹組が出るようになった。
また、メラを使う率が下がった代わりなのか、攻撃力が11から15に上がった。
 
格闘場では【アルミラージ】とこいつ2体、【キャタピラー】【ポイズントード】とアルミラージ、【キラービー】【こうもりおとこ】の3種のカードがある。
1つ目は勝率はまあまあだが倍率は向こうの方が高いのでお好みで。
2つ目は鉄板キャタピラーに有効打を持つが、弱体化が躊躇に響いて倒しきれないケースが多々。FC版のようにメラが何度も使えて、メラの使用率が高ければまだ可能性はあったのだが…
3つ目は格上相手でマヒとマホトーンまで飛んでくる露骨な不利試合だが、決定打がないわけではないので漁夫の利を得れば18倍超のオッズが出ることもある。大穴狙いならどうぞ。
キラービーは守備力が低いので、攻撃力の低いまほうつかいの通常攻撃でも多少ダメージ(3~4)が入るが、メラ系に弱体性があり、メラが効かない事もしばしばある。
一方、こうもりおとこは攻撃呪文の耐性が全くないのでメラは必ず効くが、防御力がそこそこ高いので、まほうつかいの通常攻撃では1ダメージしか入らない(0ダメージという事はなく、必ず1ダメージ入る)

DQ11

DQ3のモンスター大量出演により、こいつも登場。
【サマディー地方】で登場。【バクラバ石群】を囲んで怪しげな祈りを捧げている。2Dモードでは【名もなき地】【忘れられた塔】北西、【クレイモラン城下町】北)にも出現する。
使う呪文はメラ、【イオ】【マヌーサ】。2匹が【ゾーン】に入ると【れんけい技】【クロスメラ】を放つこともある。明らかにDQ3よりパワーアップしているので注意。
慌てずにマホトーンを使おう。
 
ドロップアイテムは通常枠は【まほうのこびん】でレア枠は【まほうのせいすい】
 
余談だが【サマディー城下町】には「まもなく邪悪なる神が復活なさるのだ」と話す魔法使い風の男が出没する。
後に本当に邪神が出てくるためこいつも魔物か、と疑いたくなるが、何か起きる度に「邪神の裁きだ」と騒いでは解決後に意気消沈の繰り返しであり、【勇者の星】が破壊されてもさほど慌てていない辺り単なる終末論者というだけかもしれない。
ちなみにドラクエ11ではこの系統は全て元人間という設定があるため、この男もまほうつかいであったか、もしくはこれからなる可能性もある。

邪ver

サマディー地方などに出現。2Dモードでは通常版同様名もなき地(忘れられた塔北西)にも出現するが、サマディー地方ではバクラバ石群のストーンサークルの中にしか出現しない。
序盤モンスターの例にもれず、邪バージョンは超強化され、デビルウィザードより強い。
使用する呪文もマヌーサはそのままに【イオナズン】【メラゾーマ】にグレードアップ。また、【マホトーン】が効きにくくなっている。
れんけい技も【クロスメラゾーマ】を使用するようになった。
ドロップは通常枠がまほうのせいすいでレア枠が【けんじゃのせいすい】になっている。

DQ11S

【希望の旅芸人】内のサマディー地方で、お供として通常verが出現することがある。この時点ではもはや敵ではないだろう。

ダイの大冒険

「大冒険への旅立ち!!の巻」で【ハドラー】が妖魔士団の解説をしている際のイメージカットで、この系統モンスターが描かれている。
旧アニメではカラーリングからまほうつかいになっていると思われ、新アニメ第5話の【鬼岩城】前の広場に【大魔王六軍団】のモンスターが集合しているシーンは明確にまほうつかいと分かる個体が描かれている。