【メッキの巻物】

概要

【不思議のダンジョン】シリーズに登場する「巻物」のアイテムの一種。
読むと【トルネコ】が現在装備している【武器】と【盾】がメッキされて錆びなくなる、嬉しい効果を持っている。
錆びなくなった装備品にはアイテム欄を視認すると小さな★マークが付いており、
【硫酸】（サビのワナ）の効果や【くさったしたい】系の【くさったえき】の特技の効果を受けても修正値が下がらなくなる。
少年ヤンガスでは【メッキの壷】が代替アイテムとなっており登場しない。
　
【こん棒】・【如意棒】・【おおきづち】・【金の剣】・【黄金のつるはし】・【木の盾】・【チーズシールド】・【黄金の盾】・【ゴールドクロウ】といった、
作品内には錆とは無縁の材質の装備品も登場するが、これらの武器や盾は基本的にはメッキを施さないと防錆できない。
それを鑑みてなのか、後続の作品では同じ様な効果を持つ指輪でも【サビよけの指輪】から【傷みよけの指輪】に名称が変更されていたり、
上述の武器や盾には、最初から錆びない様に「サビずの印」が付与されていたりと、言葉の齟齬を防ぐ為の色々な対策が施されている。

トルネコ1

【不思議のダンジョン】にしか出現しない、割とレアな巻物。
出現する確率も結構低く設定されており、【毒けし草】あたりと同じく必要ないときにはホイホイ拾えたりするのに、必要なときに限って中々お目に掛かれなくてヤキモキする。
現在装備している【盾】にメッキを施すことができる。武器は今作では錆びないのでメッキの対象外となる。
その性質上、元々錆びない【皮の盾】と【みかがみの盾】にメッキを施しても無意味となる。
メッキした盾は【修正値】+1つ分の価格が付与されて売却できる。修正値が-1の盾にメッキを施した場合は相殺されて通常価格となる。
　
盾が最初から呪われていた場合、その呪いも解いてくれるので、この巻物を持っている間は安心して未識別の盾を装備できる。
ただし、メッキを施しても修正値がマイナスの状態の盾は、一度ダンジョンから出ると再び呪われてしまう。
これは今作の【呪い】の仕様が少し特殊なためで、【スカラの巻物】か【パルプンテの巻物】の効果で修正値を0以上（正の数）に戻すことで、晴れて完全に呪いを解くことができる。
　
そしてこれは【シャナクの巻物】でも同様のことが言えてしまうのだが、「メッキ状態かつ呪われた状態の盾」は、
装備していないのに装備中を意味するEマークが勝手に付いたり、「その盾を装備するとアイテム欄の表示名が無茶苦茶になる」という致命的なバグが存在する（詳細は「呪い」の項目を参照）。
どんな感じのものに近いかと言うと、ひと昔前のアナログテレビで電波が受信されていない時に流れる「ザーッ」という音が鳴る白や灰色の砂嵐の画面を細長くした感じ。
こっちが本当の意味で呪われているのではなかろうか……。
　
2号店に2階ができた段階では、【となり村の武器屋】が、トルネコの店がこれでメッキした盾を金の盾と嘘をついて売っていると言いふらしている。

トルネコ2

【不思議のダンジョン】・【もっと不思議のダンジョン】・【試練の館】で入手できる。
装備している剣と盾両方がメッキされる。その呪いも解いてくれる。
残念ながら【どくどくゾンビ】の印消し攻撃は防げない。
　
メッキした装備の価格は「さびない」の印のオプション代金に加えて、装備価格+0.5%が追加される。
(盾も0.5%増しになる)
　
【もっと不思議のダンジョン】を【戦士】で挑む場合、この巻物が読めない事で装備のメッキができず、【くさったしたい】系統が強敵と化している。
【さびよけ】という技もあるが、技のセットによる仕様上、装備している盾が壊れてしまうリスクがあり、非常に使い勝手が悪い。
　
ちなみにこの巻物を読んで「さびない」印(ゲーム内での表示は単に「さび」)を獲得した武器防具には★マークが付くが、皮の盾とみかがみの盾に限っては付かない。元からこの特長があるせいだろうか…。(GBA版にて確認)

トルネコ3

【封印の洞くつ】・【異世界の迷宮】・【不思議の宝物庫】で入手できる他【福引き】2等の景品にもなっている。
今作では「どれ？」と対象を選択する仕様になり、武器や盾を装備していなくても使用できるが、代わりに呪われた状態は解いてくれなくなった。
　
印の付き方が特殊で、必ず一番右に付く。その後合成を行うと本来の場所に移動する。
またPS2版のみ「印無しメッキ」という少々狡い裏技も存在する（詳細は当項目下記を参照）。
　
異世界の迷宮では、【くさった死体】の特技（26～35F）、【サビのワナ】（4～49F）による武器及び盾の修正値低下が敗因の元になる。
武器には【ウィンドスピアー】や【デーモンバスター】（場合によっては【ドールクラッシャー】）の印が必須級なので、この巻物による印の圧迫は避けたい。
だが盾は【やいばの盾】もしくは【爆発よけの盾】そして【印の盾】の印しか存在しない。
よって基礎防御力の高い【真紅の盾】や【はぐれメタルの盾】（店のみ）の修正値を下げない様に、空き印にはこの巻物を使う価値は十分にある。
殆どの使い道が無いだなんてがっかりせず、思いきって盾にメッキしてしまおう。異世界の迷宮では重宝する印の1つに数えられる筈だ。
　

印無しメッキ（PS2版）について

上述に記載された「印無しメッキ」について解説するが、
【合成】する際に「空き印を全て埋めた装備品」を合成のベースにし、次に「メッキの巻物を読んで★マークの付いた装備品」を合成の素材にして合成すると、
錆びない効果を持つ「傷みよけの印」は装備品の説明欄の印の一覧には表示されないのに、何故かその装備品に★マークが付いて錆びなくなる謎の仕様がある。
この装備品を装備した状態で【どくどくゾンビ】の特殊能力を受けると、その装備品の最も左側の印と一緒に★マークも消滅し、その装備品が再び錆び始める。
もしかすると制作スタッフ側が見落したバグだったのか、のちに発売されたGBA版ではしっかり修正されており、GBA版ではこの手法を利用できない点に注意。