GalnetNews3306年9月

Last-modified: 2020-10-15 (木) 01:14:27

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3306年9月30日- 帝国、マーリン主義者に断固たる措置

 ネオ・マーリン主義者解放軍(NMLA)によるテロ行為を受け、Denton Patreus元老院議員は帝国軍を動員しているとの事です。

 それに伴い、帝国からAckwada、Beatis ChanaやNahuatlでの戒厳令及びロックダウンが宣言されています。これらの土地ではマーリン主義における共和主義理念の浸透が知られていました。現地治安部隊に代わって帝国陸軍が現地入りしており、NMLAシンパの疑いがある人物が取り調べのため逮捕されています。

 Patreus議員は元老院で次の宣誓を行い、周囲からも拍手で受け入れられました。

 「薨去されたHarold Duval王子に。また、炎に消えた市民たちに、正義が手向けられるだろう。マーリン主義者どもは非道な行いの代償を支払う事になる!」

 続けて関連ニュースをお届けします。NMLAが最近行ったスターポートへの攻撃について、帝国保安庁(The Imperial Security Service)から報告書が発表されました。

 「検証の結果、ステーション損傷の多くはサーゴイド(Thargoid)由来の腐食性酵素が原因と判断された。破片は爆弾が高度な設計であったことを示唆しており、一方では明らかな人工物でサーゴイド製ではないことも示している。ペイロードは酵素ミサイル(Enzyme Missile Rack)弾頭と同じ組成であった。」

 「4つ全てのスターポートに携行型爆弾が密輸され、遠隔操作で爆破させられたと推測される。現在ステーション職員に聴き取り調査を行っており、最近の人の出入りを分析、パターンを特定中である。」

3306年9月28日- スターシップ・ワン事件初公判

 大量殺人及び国家反逆未遂の罪に問われているRory Webster主任技術者の裁判が、今日火星の連邦高等裁判所で始まりました。

 Webster氏は連邦海軍工兵隊部長であり、3301年にスターシップ・ワンを破壊を画策した罪に問われています。本人は無罪を主張しているとの事です。

 この概要を含め、検察官から告発内容の説明がなされました。

 「海軍技術者3名によると、彼らはスターシップ・ワンの打ち上げ前にパワーレギュレーター交換部品の取り付け作業を行っている。初期調査の間、Webster氏はこれが定期メンテナンスだったと証言した。」

 「昨年ある技術者がハイライナー・アンタレス号(The Highliner Antares)難破事件のデータを見直し、パワーレギュレーターの事前改造措置がスターシップ・ワンに搭載されたフレームシフトドライブのミスジャンプに繋がった可能性があると気付いた。彼女は改造に用いられた部品の出所を追跡しようとしたが、記録は削除されていた。」

 「同技術者の質問にWebster氏は回答を拒否。技術者と同僚らは当局へ連絡し、徹底的な調査を要請している。」

 ハイライナー・アンタレス号はシリウス・コーポレーションの客船で3251年、試験ハイパードライブエンジンの故障が原因で沈没しています。

 弁護側はこうした告発に根拠はなく動機は個人的な恨みであり、Webster主任技術者のそれまでの落ち度の無い仕事ぶりにも言及したとの事です。

 公判は来週終了する予定です。

3306年9月24日- Harold Duval皇子の国葬、執り行われる

 *全コマンダーに向け緊急速報*

 Baal星系において帝国が希少品を必要としています。

 首都CapitolにおいてHarold Duval皇子の国葬が執り行われ、帝国全体で喪が宣言されました。

 喪主はArissa Lavigny-Duval皇帝が務め、異母兄のために弔辞を述べました。皇子の娘Aisling Duval姫も出席しましたが、悲しみのあまり参列者の前で言葉を述べることができませんでした。

 ホログラム投影された弔電はEdmund Mahon同盟政府首相、Zachary Hudson連邦与党大統領をはじめ銀河全体から寄せられており、追放されたNova ImperiumのリーダーHadrian Duvalさえ亡き叔父への弔意を表していました。

 宮殿にて執り行われる追悼式に向け、10月1日(木)期限で希少品が要求されています。輸送先はBaal星系のOterma Stationで、White Templarsによる検査の後にCapitolに運び込まれます。

 コマンダーには報奨金およびAchenar星系への進入許可が与えられます。また参加促進のためGutamaya Corporationが希少品の供給量に応じて全宇宙船の購入価格を最大25%ディスカウントする予定です。

3306年9月21日- スターポート新造計画、成功

 緊急速報

 スターポートが新たに10星系で造られる事が決まりました。

 精製業を担うアウトポストをスターポートへと変えるための資源収集計画は2つとも無事に終わり、フリートキャリアーの所有者達が大型船を使ってより効率的にトリチウムの補給が出来るように、という狙いは達成されそうです。

 Kavanagh Spaceframes Ltd社のSusannah Haynes社長は下記の声明を発表しました:

 「ご助力頂いた多くのCMDR達のお陰で、我々は10月初頭よりFjorgyn, HR 4979, Wolf 294, Lambda-2 Tucanae, Potritiの各星系にて新しいオービス型スターポートを開業する運びとなりました」

 「参加頂いたトレーダーの方々にはTenche星系のBlaauw Hubステーションにて報酬を受け取っていただきたいと思います」

 また、Steel Castle Inc社のDean Bradigan会長からも似たような発表がありました:

 「この計画で受け取った多くの資源のお陰で、LHS 4058, Chakpa, Gally Bese, Eta Cephei、Ninabinの各星系にコリオリ型スターポートが出来ます。これらは10月頭までに稼働に入り、今後長きに渡り皆様の助けとなることと存じます」

 「Nagasairu星系のTeng-huiステーションにてご助力頂いたCMDRの方々への報酬が待っております。お忘れなく!」

3306年9月21日- Harold Duval皇子追悼記事

 Imperial Herald紙は先日NMLAにより暗殺されたHarold Duval皇子の追悼記事を発行しました。

 「Harold皇子は3230年に故Hengist先帝のもとに産まれ、清貧・堅実・禁欲を旨とした父親の教えに逆らうように道楽と自堕落な生活に溺れ、Duval家の異端児として知られていました」

 「芸人のImogen Gabrielini女史との間に子供をもうけたのは恐らく事故のようなものだったのでしょう。それでも彼女との結婚生活を楽しみました-Imogenが麻薬による死を迎えるまでの短い間でしたが。彼の娘、Aisling Duval姫は常に自分の父親のことを温かく愛情深い人物だと評していました」

 「Hengist先帝は、自分の唯一の嫡子にも関わらず、Haroldは皇帝の座に相応しくないとしました。Haroldはこれに反対するどころか、異母兄弟であるArissa Lavingny-Duvalにその座を譲れることに安堵すらしたようでした」

 「Harold皇子は近年は長年の放蕩が祟り、体調を崩して首都Capitol星にて人目を憚りつつ過ごしていました。しかしAisling姫の星系が攻撃にさらされた後、父親として居ても立ってもおれず今回の訪問に至ったのです。悲劇的にも、常に権力とは離れた生活をしていたにも関わらず、Duval家だったというただ一点において彼は共和派テロリストたちの牙にかかることになってしまったのです」

3306年9月18日- STARSHIP ONE事件の犯人逮捕

 連邦海軍工兵隊(the Federal Navy Engineering Corps)の士官の一人が大統領専用機 Starship Oneに対する破壊工作容疑で逮捕されました。

 連邦検事局(Federal Attorney’s Office)のMilandu Okoto氏はこのように述べています。

 「技術士官のRory Webster容疑者はStarship Oneの主任整備士でした。彼の部下からの証言によると、事件が起きた3301年5月の出航直前のドック内で容疑者は無許可の改造を船のハイパードライブシステムに施すよう指示していたとの事です。」

 「この事件は現在連邦高等裁判所(the Federal High Court)に対し公判請求が行われており、Webster容疑者は大量殺人、および国家反逆を企図した疑いで裁判を受けることになるでしょう。」

 この件に関してZachary Hadson大統領からのコメントはまだありません。ですが、Shadow PresidentのFelicia Winters女史は取材に対し以下のコメントを残しました。

 「あの事件は本当に恐ろしい悲劇でした。ですがあの惨劇の日に命を落とした全ての方々のためにも、テロに屈しない正義があって然るべきなのです。」

 Starship Oneに乗船していた多数の連邦の主導者の明確な死は結果として、Hudson大統領の不信任決議が否決されるまでの間の、Winters女史の大統領へ就任しようとする動きへの一助となっていました。この件が双方の政治家生命にどのように変化を与えるのか、メディアの多くが関心を寄せています。

3306年9月17日- スターポート置換のためコミュニティに支援要請

 *Pilots Federation ALERT: For the attention of all Commanders*

 Nagasairu星系及びTenche星系における指定品交易要請。

 建設会社2社からの要請です。フリートキャリアーのオーナーを支援するにあたって、大型船用の補給用Tritiumを精製しているアウトポストをスターポートに置き換えたい、ひいてはその建材を納品してほしいとの事です。

 Kavanagh Spaceframes LtdのCEO、Susannah Haynes氏は次のように述べています。

 「銀河各コミュニティの協力が得られれば、最大5か所のアウトポストがOrbis型スターポートに生まれ変わる事でしょう。Building fabricators、Power generators、Thermal cooling unitsをTenche星系Blaauw Hubまでお持ちいただければ、私どもの代理窓口であるTenche Universal Holdingsが物資納入を受け付けてくださる手はずとなっております。」

 Steel Castle IncのDean Bradigan理事長からも同様の依頼が発表されました。

 「Coriolis型ステーションの見慣れた光景をお求めの旅行者の皆様、こちらにもう5つ増築するチャンスがございますよ!Bauxite、Ballite、RutileをNagasairu星系Teng-hui StationのCQC Holdings窓口までお持ちください!」

 置き換えられるスターポートの数は納品された物資量によって決定されます。対象となる星系は優先度の高い順に、Fjorgyn、HR 4979、Wolf 294、Lambda-2 Tucanae、Potriti、LHS 4058、Chakpa、Gally Bese、Eta Cephei、Ninabinとなっています。成功した場合、10月初頭の開港を目指して作業が進められる予定です。

 両キャンペーンは3306年9月17日から1週間の予定で実施されます。最終目標が早期に達成された場合、その時点で終了となります。

3306年9月17日- Duval家から犠牲者

 帝国のニュースネットワークにより、Harold Duval王子がCemiess星系へプライベートで訪問中にNMLAのテロリストに暗殺された事件が報道されました。

 Arissa Lavingy-Duval皇帝陛下は下記の声明を発表しました:

 「非常に悲しい事ですが、帝国民に長く愛されてきたHarold王子の死をお伝えしなければなりません。国葬がHall of Martyrsにて執り行われ、主立った皇族は伝統に則り喪に服す事になります。全ての帝国民には王子の死を悼む機会が設けられるでしょう」

 故Harold王子の長女、Aisling Duval王女は酷く憔悴した様子でメディアに短く応えました:

 「これは私どもにとって非常に…すみません…父が逝ってしまったなんて未だに信じられないのです!以前はマーリン主義者に対し同情するところもありました…でも彼らは私のお父様を奪ったのです!」

 NMLAはまたCemiess星系、Gabjaujis星系、LHS 4031星系、Rabh星系に対しても攻撃をした模様です。

 帝国はいまや厳戒態勢に入り、帝国議会はDenton Patreus議員により提出された対テロ特措法を承認しました。

3306年9月14日- Harold Duval王子、暗殺さる

 Neo-Marlinist Liberation Army (NMLA)がHarold Duval王子の暗殺計画を実行、王子は死亡した模様です。

 本件に関し帝国は報道管制を敷いており、未だ公式声明は発表されていません。一方独立系ジャーナリスト Gwendolyn Nash氏は、Vox Galactica紙面でこのような現場レポートを発表しています。

 「複数の情報源からのインタビューを通し、次の事実がわかりました。暗殺者はHarold Duval王子の個人輸送機に単独で侵入。王子は至近距離での発砲を受けて死亡、暗殺者も護衛によって排除されたとの事です。」

 「NMLAは最新のプロパガンダ放送で本事件の実行を主張しており、Duval一族を『帝国主義の寄生虫』と表現しています。また、『全てのマーリン主義者が立ち上がり、民主的な共和国を要求しなければならない』との発言もなされました。」

 「Harold Duval王子はふさわしくないとして先帝Hengistによって廃嫡を宣言されたことで時の人となり、以来公の場からは姿を消していました。帝国首都惑星Capitolから出ることは滅多になかったものの、今回娘であるAisling Duval姫を非公式に訪ねようとしていたようです。Cemiess星系は最近テロ攻撃を受けていますから、恐らく慰問のつもりだったのでしょう。」

 「NMLAが王子の旅程をどのように入手したのか、船の警護をどうかいくぐったのかは明らかになっていません。」

3306年9月12日- スターシップ・ワン轟沈に関する調査が終了

 大統領専用機スターシップ・ワンの轟沈について連邦検事局(Federal Attorney’s Office)は独立調査を実施していましたが、この度最終報告書が提出されたようです。

 Milandu Okoro主任弁護士は次の声明を発表しています。

 「3301年5月に発生した大統領専用機スターシップ・ワンの喪失は、数百名の命を奪う大変な悲劇でありました。当時の大統領、Jasmina Halsey氏の暗殺を目的とした活動の疑いがあったにも関わらず、当初の調査では艦駆動システムの壊滅的な誤作動が原因である可能性が高いと結論されておりました。」

 「ですが連邦海軍の人員数名からの証言を含む、新たな証拠が得られたため改めて調査が開始されました。私どもの最終報告では『スターシップ・ワンの爆沈は意図的な妨害工作によるものと考えられる、十分な理由がある』としております。」

 「大陪審は本件を刑事告発すべき案件と判断しております。連邦情報局(Federal Intelligence Agency)と捜査結果を共有し、容疑者はまもなく逮捕されるでしょう。」

 調査報告書の一般公開はまだされていませんが、その内容についてはスターシップ・ワンのフレームシフトドライブシステムに違法な改造処置が行われた結果、ハイパースペース航行中のスターシップ・ワンが爆沈するに至ったとの主張が考えられています。

3306年9月12日- Thargoidに由来する爆発物を使ったテロ攻撃

 帝国保安庁(The Imperial Security Service)は帝国のいくつかのステーションに対するテロ攻撃に関する続報を発信しました。

 「これら4つのステーションはThargoidによる攻撃下にあったことが示唆されていましたが、我々はこれがThargoidによる攻撃ではなく、また、Thargoidの船が付近に出没したという証拠も無いということを確認しています。」

 「観測機器は、それらのステーションの内部構造に与えられたいくつかのダメージがThargoidの兵器による被害に酷似していることを報告しています。これは内部のセンサーシステムが記録したもので、その結果としてThargoidの侵攻に際して自動で救援を呼ぶように開発された緊急放送が流されました。」

 「予備調査はThargoid技術の一部を取り入れた特製の爆破装置の使用を示しており、これはまた、この犯罪者集団はThargoid由来の物質ばかりか非常に先進的な資源をも利用可能であるということを表しています。」

 「現時点ではまだNeo-Marlinist Liberation Army(NMLA)がこれらの攻撃を行なったということを疑う理由はありません。我々は帝国の外縁部のいくつかの星系、まだマーリン主義が根強く残っている領域から歓喜に沸く場面があったとの報告を受けています。」

 4つの帝国のステーション、Cemiess星系のMackenzie Relay、Gabjaujis星系のTsiokovsky Terminal、LHS4031星系のGarrido Market、Rabh星系のMuller Terminalは引き続き救助活動への援助を要請しています。

3306年9月11日- フリートキャリアーのためのスターポート改造計画始まる

 Brewer Corporation社が、フリートキャリアーの給油をより簡便にする計画についてプレスリリースを行いました。

 「我々の新製品がこれほどの人気を博していることに驚き、また喜んでおります。Drake級フリートキャリアーの多用途に対応する性能の高さは、独立パイロットとクルーの皆様の活動の幅を大きく広められるものと信じています」

 「もちろん厳しいご意見にも真摯に耳を傾けたいと存じています。特に、AnacondaやCorvette、Clipper等の大型船が、Refineryタイプのアウトポストに着艦出来ず、Tritiumの補給が困難であるという意見はよくいただきます」

 「そこで、我がBrewer CorportaionはKavanagh Spaceframes Ltd.社とSteel Castle Inc.社の二社と提携し、補給をより容易くするために多くのアウトポストをスターポートへと改造する運びとなりました」

 この契約を勝ち取った二社は軌道上施設の建設において優れた実績を持ち、Kavanagh Spaceframes Ltd.社はOrbis型、Steel Castle Inc.社はCoriolis型をそれぞれ専門としています。このプロジェクトは来週の開始を予定しています。

3306年9月10日- 帝国ステーションでテロ

 警告…パイロット連合より各CMDRへ通達。

 帝国が非常用チャンネルで下記のメッセージを放送した模様です。

 「Aisling Duval姫の出身であるCemiess星系のMackenzie Relayステーションにて複数の爆発が確認され、Neo-Marlinist Liberation Army (NMLA)のテロリスト達が犯行声明を発表しました」

 「Gabjaujis星系のTsiolkovsky Terminalステーション、LHS 4031星系のGarrido Marketステーション、およびRabh星系のMuller Terminalも同時に攻撃を受けた模様です」

 「我々は銀河の皆様に対し、これらのステーションへの速やかな支援と救護をお願い申し上げます」

 帝国保安庁(The Imperial Internal Security Service)は、これらのテロに対し手配を行いました:

 「NMLAは政治的過激派であり、これまで小規模な活動しかしてきませんでした」

 「マーリン主義は、帝国の前身であるAchenar共和国を23世紀に建国したMarlin Duvalに触発されたイデオロギーであります。辺境の星系に住む多くの人々はマーリン主義であり、世襲制の皇帝を選挙による代議制に変えようという動きを見せています。ネオ・マーリン主義は、テロリズムこそがその理想の実現への道であるという過激思想を持っています」

 「NMLAの皇族への憎しみが、Duval家配下のステーションの数々への攻撃へとつながったと見られます。ただ軍用小型爆弾の使用は今までに前例がなく、彼らが新たに力をつけ始めた恐れがあります」