GalnetNews3307年9月

Last-modified: 2021-11-05 (金) 20:16:15

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3307年9月30日-Yuri Gromが連邦の攻撃の標的に

 *パイロット連合より速報*

 Delta Pavonisの政治会議がEG UnionとDelta Pavonis Galactic Interstellarの衝突に発展しました。

 EG Unionの統治者であるYuri Gromはこのようなメッセージを放送しました。

 「この会議は罠以外の何物でもない。我が代表団は、連邦の潜入工作員たちに銃口を向けられて拘留された。我が忠実な護衛達の犠牲により我々はKessler Cityから脱出することができたが、我々の船が攻撃を受けているのを発見する結果となった。連邦が宣戦布告した。私はそれに応じる!」

 Zachary Hudson大統領は公式声明を発表しました。

 「Yuri Gromは裏切り者であり、連邦の安全に対する危険な脅威である。この冷酷な暴君を排除するためのいかなる機会も無視することはできない。」

 Delta Pavonis Galactic Interstellarは連邦に戦闘支援のための増援を要請しました。それに対してEG Unionは「Yuri Gromの同盟者と連邦の敵」に協力を呼びかけています。

 政治会議の主催者であるSimion Petrescu大公は、自分の派閥がYuri Gromを陥れるために連邦と密かに協力したという主張を否定しています。連邦外交団は、これらの出来事における自らの役割についてまだコメントしていません。

3307年9月30日-Saud Kruger社、探査データを受領

 *パイロット連合より速報*

 造船会社Saud Krugerの取組みにより、地球類似惑星に関する膨大なデータが集められました。

 同企業の子会社であるAstrogator Toursは銀河系内を巡るホリデークルーズを運営しており、クルーズ船の新たな行先を求める同社にとってこのデータは非常に有用なものになるでしょう。

 CEOのStanislav Kruger氏から、取組みの成功が宣言されました。

 「有望な星系のデータが得られただけではなく、多くの独創的なCMDRらは冒険を求める人々を新たな惑星にいざなってくれるイメージを提供してくれました。参加して下さったパイロットの皆さんに深く感謝申し上げます。」

 本取組みにおいてSaud Krugerと提携していたVistaenis Incorporatedは、Vistaenis星系Youll Portにて探査データへの支払いを開始しています。

 10月28日木曜日までに最適な星系にTourist beaconが追加され、最も魅力的な画像を投稿したパイロットの名は後世に語り継がれることになるでしょう。

 この取組みにより10月1日からDolphin、Orca、Beluga Linerといった船舶に15%割引が適用されるほか、Saud Kruger船舶に搭載可能なLuxury-class cabinにも割引がなされます。

3307年9月29日-銀河ミステリー:Jokers' Deck

 Wallglass Investigations AgencyのErik Gunnarsonが、銀河系の富裕層が参加する秘密の賭博サークルについて語っています。

 「カジノやゲームセンターはいつの時代も人気があり、大当たりのチャンスのためにクレジットを賭けるよう人々を誘惑します。しかし、億万長者や兆万長者はどこでそれを楽しむのでしょうか?」

 「Jokers' Deckは、金持ちや権力者だけが参加する非常に排他的なギャンブルイベントです。誰が運営しているのか誰も知りませんが、毎回違う場所で開催されていることだけは知られてます。参加者には完全な匿名性が保証され、実際それは守られます。」

 「しかし、一つだけ例外がありました。3305年、相続人であるTalitha Ambrose夫人が一族の財産とともに消えた後、彼女を見つけるためにWallglassが雇われました。私は、彼女がJokers’ Deckのデッドロック・ポーカーで3,000億クレジットを賭けたことを発見したチームの一人でした。彼らのセキュリティは非常に厳しく、それ以上の情報は得られませんでした。」

 「今年、私はいくつかの噂を追っていました。例えば、Jokers’ Deckが銀河サミットで開かれて、政治家を招いてルーレットテーブルで意見の相違を解決するといったものです。しかし、かなりの高額な賄賂―経費で落ちるといいのですが―のおかげで、ようやく確かな手がかりを得ることができました」。

 「相棒のFrancesca Wolfeと私はもうすぐより多くを明らかにできるでしょう。運が良ければ、この最も特権的なギャンブル場についてユニークな洞察を得ることができるでしょう。私たちが手札をうまく扱うことができるなら...」

3307年9月27日-Salvation、敵か味方か?

 銀河系社会で多くの支持を得ている匿名のSalvationだが、彼の活動を妨害する抵抗勢力が現ました。

 Vox Galacticaがフリーランス・ジャーナリストのAlexei Keel氏による特別レポートを掲載しています。

 「サーゴイドとの戦いを自称するなかで、Salvationは先日Cornsar 星系からその勢力を排除して大勝利を収めました。しかし、この "科学の男 "の正体は依然として謎に包まれており、彼の方法論が議論の的になることも併せて、反発も呼んでいます。」

 「謎の対エイリアン兵器の重要な部品を集めるために、Salvationは再び独立系パイロットを募集し、以前彼のために仕事をした人々に直接メッセージを送りました。しかし、今回は彼の動機を信用しない人たちが反対運動を組織しました。サーゴイドへの非暴力主義を信奉する者や、この兵器がCornsarの人々を危険にさらすことを危惧する者たちがこれを支持したのです。」

 「彼らの行動は、Basic Medicinesを装った資材を入手したものの、それを届けるのではなく破壊するというものでした。この部分的な封鎖が兵器の効果に影響を与えたかどうかは不明だが、Salvationの計画に対する現実的な妨害策として機能しました。」

 「AegisはCornsarの事件を調査していますが、組織への信頼はかつてないほど低下しており、個々のコマンダーは自分達の手で問題を解決しようとしています。Aegisに取って代わろうとするSalvationの野望が崇高な目標なのか、それとも我々が知っている悪魔をより邪悪な悪魔に置き換えているだけなのかは、時間が明らかにしてくれることでしょう。」

3307年9月23日-連邦とYuri Gromの歩み寄り

 Delta Pavonis星系の帰属先を決定するため、独裁者を自称するYuri Gromと連邦の間で交渉が行われています。

 Vox Galactica紙面には、Conrad Sterling政治特派員の続報が掲載されました。

 「近年、Yuri Grom氏はある種の神秘性を帯び始めている。というのも彼は銀河サミットに出席しなかった数少ない指導者のひとりであり、彼の支配領域のニュースも殆ど伝えられてこなかったからだ。しかし今回、彼は外交特権に守られる連邦の代表らとの対峙を明らかに楽しんでいるようだった。」

 「どちらが星系のパートナーとして最も有益であるかを巡り、交渉が始まった当初は双方が好戦的な態度であった。Delta Pavonis星系は連邦創設の地の一つであり、Yuri率いるEG UnionがSolにほど近いこの場所でプレゼンスを確立すれば重大な政変となる。したがってこの展開は予想された流れであった。」

 「予想外だったのは、Yuri GromとDelphine Dumont連邦大使の間に次第に相互敬意の念が芽生えたことだ。大使の魅力的な態度は明らかに独裁者Yuriを魅了しており、彼の雷鳴のような笑いを誘う事すらあった。」

 「Autocracy of Delta Pavonisは独立を保ったまま、両勢力と貿易・政治関係を持つことを認める意見が現在検討されている。恐らく連邦は今回の反乱騒動から教訓を得、そしてYuri Gromもまた自身がかつて尽くした連邦への憎しみが和らぎつつあるのかもしれない。」

3307年9月23日-Saud Kruger、新たな観光地を探す

 *パイロット連合より速報*

 造船企業のSaud Kruger社は、観光地候補地のデータを収集する取り組みを開始しました。

 この豪華客船メーカーは行楽客にとって魅力的な地球類似惑星を新たに発見することを目的としています。これらの旅行は、同社の子会社であるAstrogator Toursによって運営されます。

 CEOのStanislav Kruger氏は、報道機関に対してこのキャンペーンを発表しました。

 「私たちは地球類似惑星のデータを取得して、一生に一度の冒険を求める将来の旅行者の目的地として適しているかどうかを評価したいと考えています。しかし、すべての探査データは貴重であり、多額の報酬を得ることができます。」

 「さらに当社のマーケティング部門はAstrogator Toursカタログに最もエキサイティングなものを追加するために、地球類似惑星を含む未開拓の星系内で見られる絶景の画像を求めています。」

 Vistaenis Incorporatedは、Saud Krugerに代わってこの企画を行うことに合意しました。参加するパイロットは探査データをVistaenis星系のYoull Portに届けるよう要請されています。また非常に魅力的な画像を9月30日木曜日まで受け付けています。

 10月28日木曜日までに、最も適した場所に観光用ビーコンが設置され、必要に応じてコマンダーの提出した画像が掲載されます。

 成功した場合、10月1日金曜日から1週間Saud KrugerのDolphin、Orca、Beluga Linerの定期船が値下げされますが、その割合は受信したデータの量によります。また、これらの船がVIPを乗せるために使用するラグジュアリークラスのキャビンも割引されます。

3307年9月22日-Salvationがサーゴイド撃退の手柄を立てる

 Salvationを名乗る匿名の科学者は、原因不明のサーゴイドのCornsar星系からの撤退の原因が自分にあると主張しています。

 Salvationはサーゴイドの襲来を予測していましたが、Aegisなどの当局は彼の主張を無視していました。数日後、サーゴイドの船は突然逃げ出し、星系内に残骸を残して去りました。

 公衆回線で次のようなメッセージが流れました。

 「こちらはSalvation。私が以前から開発していた対エイリアン兵器の試作品のおかげで、サーゴイドのCornsarへの侵攻は撃退された。Aegisが成し得なかった異星人の脅威に対する効果的な抑止力を実現したのだ。」

 「この兵器の改良は重要な段階にあり、詳細は明かすことはできない。悔やまれるのは、私の警告が気に留められず、2つのスターポートの人々全員を救うのに間に合わなかったことだ。」

 「この勝利は、私の呼びかけに応えてくれた忠実なパイロットたちのおかげだ。報酬はまもなく、Mbooni星系のメガシップBright Sentinelから受け取ることができる。」

 Salvationの正体や能力は不明ですが、Aegisのライバルとしての評価を確立しています。彼はまた、ガーディアンやサーゴイドの遺跡との最初の遭遇が記録されている調査会社Azimuth Biochemicalsについても精通しています。

3307年9月21日-Hadrian Duvalの後継者

 Hadrian Augustus Duvalの妻、Astrid Minerva-Duval夫人が12月に子供を出産することを認めました。

 このニュースはParesa News Networkによって伝えられました。

 「Astrid夫人は妊娠したことと、父親になることに興奮しているHadrianのことを話しながら、大喜びしていることが見て取れました。彼女の唯一の不満は、Nova Imperiumの支援ミッションのために飛ぶことができなくなったことです。一度コマンダーになった人は、死ぬまでコマンダーなのです!」

 主要なメディアもこのニュースについてコメントしています。

 The Imperial Herald:これは元老院にはっきりとした不安の波紋を投げかけています。Arissa Lavigny-Duval皇帝にもNova Imperium王女にも後継者がいないため、HadrianだけがDuvalの血統の継承者になるとすれば、彼の王位継承権が強化されることになります。

 Eye on Achenar:Hengist皇帝の隠し子の孫の落とし子を誰が気にするのか?NMLAは皇室の多くを暗殺したかもしれないが、この除け者にされた少年はまだ彼らの崇高な歴史の中の脚注にすぎない。

 Vox Galactica:非公式な地位にもかかわらず、Hadrian Duvalは帝国内に多くの無言の支持者を持っている。彼の孤立主義的な姿勢は、男性皇帝の伝統に戻ることと同様に懐古主義的な市民を引きつけている。もしHadrianに息子が生まれれば、彼は自分の生得権をより強引に要求するための力を得たと感じるかもしれない。

3307年9月20日-Cornsar星系からサーゴイドが姿を消す

 *パイロット連合より速報*

 Cornsar星系を攻撃していたサーゴイド船が、予期せぬ形で同星系から退去しました。

 この4日間、独立系パイロットと地元の治安部隊は異星人船と戦闘を繰り広げてきました。一部は戦闘で破壊されましたが、残りの船は突然ハイパースペースに撤退してしまいました。

 スターポートのChadwick PortとIto Marketは、この攻撃で大きな被害を受け、何千人もの死傷者を出しました。現在も両スターポートから生存者を救出するための避難活動が行われています。

 Cornsarの統治者であるNoah Sharrow元帥は、次のような声明を発表しています。

 「サーゴイドが去った理由は分かりませんが、彼らが去ったことに感謝しています。住民を守るために勇敢に戦ってくれた勇敢なパイロットたちに感謝します。」

 Aegisの観測チームにより、Cornsar星系の惑星体に墜落したサーゴイド船が確認されています。今のところ公式な説明はありません。

3307年9月17日-Delta Pavonis星系で政治会合が行われる

 連邦と独裁者Yuri Gromの代表団がDelta Pavonis星系の将来を決定するための会合を開いています。

 両者は、当星系の支配派閥がYuri Gromに忠誠を誓うか連邦加盟国になるかを決定するという外交任務を担っています。Delta Pavonisは2242年の連邦憲章の原加盟国の1つですが、最近は独立した独裁国家として統治されています。

 メガシップIndomitableで到着したYuri Grom本人も出席しています。Gromはかつて連邦海軍の提督として名を馳せていましたが、大量の船と信奉者を引き連れて離反しました。彼らは独立したEG Unionを設立し、彼は軍事独裁者としてその指揮を執っています。

 もう一方の代表団は、連邦外交団のDelphine Dumont大使が率いています。彼らは、かつてこの星系を支配していたDelta Pavonis Galactic Interstellarの好意により、メガシップFreedom’s Foundationで訪れました。大使はYuri Gromとの最初の会談にニュースフィードを招待しましたが、Gromは彼女の温かい挨拶に少し驚いた様子でした。

 Autocracy of Delta Pavonisの支配者であるSimion Petrescu大公は、出席した記者たちにこう語りました。

 「会議は惑星Reagan’s LegacyのKessler Cityで開催され、高名なゲストの皆さんには我々の名高いおもてなしを楽しんでいただけることと思います。お二人の提案を詳しく伺うのを楽しみにしています。」

 連邦がYuri Gromと外交的に関わるのはこれが初めてです。政治評論家は、この唐突な接近が最近いくつかの連邦派閥が独立を宣言したためではないかと指摘しています。

3307年9月16日-Salvationの予測通りサーゴイドが攻撃

 *パイロット連合より速報*

 Cornsar星系がサーゴイド軍の攻撃を受け、2つのスターポートに深刻な被害が出ています。

 Chadwick PortとIto Marketステーションへの直接攻撃により、1万人以上の死傷者が出ています。現地からの報告によると、星系内の他の場所にもサーゴイドの船が現れており、数百万人の命が危険にさらされているということです。

 "Salvation"と呼ばれる匿名の人物はCornsarが侵略される危険が迫っていると警告していました。これは彼の新しい異星人検知ネットワークが感知したものです。AegisはSalvationの主張を検証できず、サーゴイドの存在を示す証拠を見つけることもできませんでした。

 この星系の支配しているAllied Cornsar Constitution PartyのNoah Sharrow元帥は、次のメッセージを送信しました。

 「Cornsar周辺のパイロットに告げる。サーゴイドから住民を守るため、そしてChadwick PortとIto Marketに閉じ込められた民間人を救出するために、緊急に船が必要としている。これは重大な緊急事態だ!」。

 Aegisは簡単な声明を発表しました。

 「我々はCornsar星系にターゴイドが 存在することを確認しました。残念ながら、我々の業務と人員の大半は公的監査のために停止されたままであり、いかなる対エイリアン活動にも貢献できません。」

 襲撃を正確に予測していたにもかかわらず、Salvationからの新たな情報はありません。

3307年9月16日-大手製薬企業がHaithis星系にて勝利

 *パイロット連合より速報*

 Haithis Purple Dynamic GroupがKumo評議会の襲撃を撃退し、Neomedical Industries社のOnionheadプロジェクトの完成を確実なものにしました。

 この製薬会社は薬用のOnionheadガンマ株の生産を開始するため、Haithisで資材納入を受けつけていました。これに対し、犯罪組織Kumo CrewはNeomedical社の企業パートナーを攻撃しましたが、目的は達成できませんでした。

 Neomedical Industries社は紛争の解決に続き、Onionheadガンマ株の大量生産プロジェクトへの投資が増加したことを確認しました。このニュースは、この新しい治療法に興味を示している多くの同盟および独立系星系で好意的に受け止められました。

 Neomedical Industries社のCEOであるOlwyn Kendrick氏は、メディアに対して次のように述べています。

 「我々のオペレーションを守ってくれた銀河系コミュニティには大きな恩義があります。これでOnionheadガンマ株の大規模な製造が開始できます。もうすぐ何百万人もの人々の生活の質を向上させることができるようになります。」

 Haithis Purple Dynamic GroupはHaithis星系のCrippen Portで支援者に報酬を提供しています。

3307年9月14日-Salvationがサーゴイドの攻撃を警告

 "Salvation"と呼ばれる匿名の人物が、サーゴイドがまもなくCornsar星系に攻撃を開始すると主張しています。

 次のようなメッセージが、主要なニュースフィードに寄せられました。

 「こちらはSalvation。Cornsar星系当局は直ちに住民を避難させる必要がある。サーゴイドの侵入が迫っていると思われる。」

 「Eagle Eyeを遥かに凌ぐ新しい星間異星人検知ネットワークを開発中にこの危険性に気付いた。ネットワークは完全には完成していないが、この報告を誤報として片付けることはできない。Cornsarは今すぐ行動を起こさなければならない。」

 Aegisの管理責任者であるCarter Armstrongが公式声明を発表しています。

 「Aegisはこの主張を検証できません。この付近にサーゴイドの存在を示すものはなく、Cornsarは彼らの既知の領土から遠すぎて標的になりえません。公的監査のために我々の業務の大半が停止しており、これ以上の調査にリソースを割くことができません。」

 また、Cornsar星系を統治しているAllied Cornsar Constitution Partyを代表してNoah Sharrow元帥からも回答がありました。

 「我々はAegisとSalvationの一騎打ちには興味がない。また、サーゴイドがわざわざ我々に嫌がらせをするとは一瞬たりとも考えていない。」

3307年9月13日-連邦に広がる反乱

 政府による通信の監視に抗議して、連邦の7つの派閥がさらに超大国との関係を断ち切りました。

 今回の脱退はUnktock Free、United Posenoi League、Progressive Party of Inggaleなどの星系を管理していない派閥が行ったものです。

 政治ジャーナリストのSofia TrevinoがThe Federal Times紙に次のように報告しています。

 「これまでに8つの派閥が連邦からの独立を宣言していましたが、今回はさらに多くの派閥が反乱の第3波を形成しています。それぞれの派閥の人々が憲法で定められたプライバシーの権利を失うことに反対する力を得たと感じていることは明らかです。」

 「Archer副大統領は、事前対策捜査局(Proactive Detection Bureau:PDB)はこの困難な時代に安全保障上の重要な役割を果たしていると主張し、この最新の動きを無視しています。今回のどの派閥も現在は星系を支配していないため、PDBへの抵抗が弱まっていると考えているのかもしれなません」。

 「今回の事件は連邦領内のごく一部にしか影響を与えていませんが、Hudson大統領の政権にとって恥辱になることには変わりません。影の大統領Wintersは、国内テロ対策法の廃止を連邦議会に訴え続けていますが、彼女の発言がこれらの派閥の離反を促したと感じている人も多く、政治的な批判を受けています。」

3307年9月10日-帝国、NMLA攻撃から一周年を迎える

 NMLAによる帝国スターポート爆破事件から1周年を記念して、帝国全土で喪に服す日が宣言されました。

 3306年9月10日木曜日、Cemiess、Gabjaujis、LHS 4031、Rabhの各星系にある帝国ステーションが警告なしに攻撃されました。腐食性酵素を含んだ強力な爆発物により6万人以上が死亡しその2倍の負傷者が出ました。

 Neo-Marlinist Liberation Armyは、Marlin Duval本来の共和政府を再興することを目的とした過激な準軍事組織です。今回の爆破事件以前は、犠牲者の少ない小規模な攻撃しか行っていませんでした。

 NMLAのテロ活動は、3307年3月のNine Martyrs事件をきっかけに、3つの超大国を巻き込むまでに拡大しました。また、Marlinismを支持する人々が帝国から難民として逃れ、最終的にMarlinism植民地に定住するきっかけにもなりました。

 Aisling Duval王女は惑星Emeraldの宮殿で行われた追悼式典で犠牲者に敬意を表した。彼女はまた、爆破事件の直後にNMLAに暗殺された父Harold Duval王子についても語りました。

 Zachary Hudson大統領、Edmund Mahon首相、ImperatorのHadrian Augustus Duval、Octavia Volkov筆頭大臣からも追悼のメッセージが寄せられました。いずれも最近多くのテロリストの拠点を閉鎖したACTに、引き続き資源を提供することを誓っています。政治部門を失ったことも相まり、NMLAの脅威はようやく減少してきたようです。

3307年9月9日-Archon Delaineが製薬会社大手に報復

 *パイロット連合より速報*

 Kumo評議会は、Haithis Purple Dynamic GroupがNeomedical Industries社を支援しているとして宣戦布告しました。

 この製薬会社は、Haithis星系での最近のキャンペーンでOnionheadガンマ株の大量生産を可能にし、同盟および独立系星系において医薬品として入手できるようにする予定です。このドラッグは現在、犯罪組織Kumo Crewによって少数の無政府星系で配布されています。

 Haithis星系で敵対行為が発生すると同時に、Archon DelaineはNeomedical Industriesに向けてメッセージを発信した。

 「我々から盗んで無傷でいられると本気で信じていたのか?我々から盗んで無傷でいられると本気で思っていたのか?今、お前の同盟者はお前の強欲さを血で償うことになるだろう。」

 これに対し、CEOのOlwyn Kendrickが救援を求めるメッセージを放送しました。

 「銀河で最も凶悪な海賊によるこの恐ろしい攻撃は、投資家に撤退を迫り、プロジェクト全体を崩壊させるかもしれません。そうなると、せっかくパイロット達が届けてくれた資材が無駄になってしまいます。それを防ぐためにも、この犯罪者たちに対抗する企業パートナーへの支援が急務となっています。」

 Haithis Purple Dynamic Groupは、海賊の襲撃から自社の船を守るために協力してくれたパイロットに報酬を提供しています。また、Kumo評議会は、彼らのために戦ってくれる傭兵に報酬を支払うことを申し出ています。

3307年9月9日-Neomedical Industries社のOnionheadキャンペーン終了

 *パイロット連合より速報*

 大手製薬会社が治療薬としてのOnionheadガンマ株を製造するのに十分な材料を入手しました。

 パイロット達はH.E. Suits、Polymers、Roboticsの貨物をHaithis星系のCrippen Portに届けました。スターポートでは、製薬会社のパートナーであるHaithis Purple Dynamic Groupから、これらの配送品の代金が支払われます。

 また犯罪組織Kumo Crewによる海賊の襲撃を想定して、すべての指名手配船に懸賞金がかけられていました。彼らのメガシップはHaithis星系に留まっており、Archon Delaineからのさらなる報復が懸念されています。

 Neomedical Industries社のCEOであるOlwyn Kendrick氏からの発表です。

 「医学的に認証されたオニオンヘッドを、3307年9月17日までに独立系星系および同盟星系の約15%に提供する予定です。もうすぐ何百万人もの人々にとって、悪名高い麻薬ではなく必要不可欠なヘルスケア製品として見られるようになるでしょう。」

 同盟、特に連邦と帝国からは、人気のある精神薬を合法的に販売することを許可したことに対して批判の声が上がっています。しかし同盟議会は、ほとんどの同盟の取引法は星系ごとに施行されており、Neomedical Industries社がしっかりとした保証と裏付けをしているからこそ、この取引が成り立っているのだと繰り返しました。

3307年9月7日-Mahon:Sirius 条約がAegisを救う

 Edmund Mahon首相がAegisの調査と採用されなかった自分の対エイリアン作戦の統一案についてコメントしました。

 The Alliance Tribuneのインタビューの一部として、彼は次のように述べています。

 「私のキャリアの中で最大の後悔は、銀河サミットでSirius 条約を正式に締結できなかったことです。Sirius 条約が締結されていれば、Aegisに相応しいコミットメントとリソースが提供され、公開調査という屈辱を味わうことなく、Aegisに革命をもたらすことができたでしょう。」

 「もちろん、Nine Martyrsの攻撃によってその歴史的な機会を妨げられたわけですが、Sirius 条約自体は今でも実行可能なのです。サーゴイドの脅威から人類を守ることを最優先すべきだと他の署名国に納得してもらえれば、私は喜んで同盟を代表して批准します。」

 Aegisの活動については、調査員による情報収集が続けられています。主要スタッフの辞任が相次ぎ、財務記録も独自に監査されています。

 調査委員会の委員長であるPaul Baumann博士は、十分な証拠があれば、Aegisの主要人物を刑事過失で告発できることを確認しました。しかし、3つの超大国にまたがる組織の法的手続きをどの裁判所が行うかは不確かです。

3307年9月6日-ACTがNMLAに対して勝利を収める

 Affiliated Counter-Terrorism部隊がNeo-Marlinist Liberation Armyの殲滅を目指す作戦の進行状況について報告しました。

 ACTの共同リーダーであるMilo Castile大尉は記者会見で次のように述べました。

 「先日のMarlinist植民地での内戦はもちろん悲劇だった。しかし、この紛争の中で多くの親NMLA派の人物が暴露された。新たに選出されたMarlinism Reformation Partyの党首であるJean-Christophe Lyon大臣は、派閥内の過激派を根絶するために全面的に協力してくれた。」

 「その結果、我々のエージェントはNMLAの数十の細胞の急襲に成功し、数千人の準軍事的活動家を逮捕した。また、複数の星系に隠された資産につながる情報を得た。」

 「NMLAの事実上のリーダーである"Theta Seven"がMarlinistのスターポート攻撃を 直接指揮したことを確認した。残念ながら、Theta Groupの現在の居場所はまだ確認できていません。さらなる爆弾テロの可能性も否定できない。」

 「NMLAはAaron Whyteの死と Neo-Marlinist総領事の選出失敗により 深刻な影響を受けている。政治団体としての正当性がなければ、テロリストは新たな仲間を集めることが困難になると考える。」

3307年9月3日-Torval Orbital建設

 *パイロット連合より速報*

 Zemina Torval元老院議員の採掘運動によりLTT 198星系に新たなスターポートが稼動しました。

 Torval OrbitalはTorval-Mastopolos Miningの管理本部として機能します。LTT 198内でのプレゼンス確立のために、Wreaken Corporation社との競争に勝利しました。

 Vox Galacticaのビジネス・アナリストであるMarlon Royceは次のように見ています。

 「Mastopolos Mining社は、新しい子会社の前向きなスタートを自慢してもいいところです。ところが、その反応はMastopolos家と会社の大株主であるZemina Torvalとの間の溝が広がっていることを裏付けるものでしかありません。」

 「CEOのGabriella Mastopolosは『顧客を釣る目的で私たちの名前を乗っ取った』と主張し、公式にこの分社と距離を置きました。またAdrian MastopolosとElena Mastopolos の両氏は帝国メディアの取材に対しConstantia Torvalの管理責任者としての適性を批判しました。」

 「両家が疎遠になった理由については憶測が飛び交っています。今のところ、Zemina Torvalは自分の直系の子孫にのみ注目しているようです。末娘のPetra Torvalは元老院議員になり、孫のTitus Torvalは帝国情報部の幹部に昇進しており、Torval王朝の未来は明るいようです。」

3307年9月2日-製薬企業大手がOnionheadプロジェクトを開始

 *パイロット連合より速報*

 Neomedical Industries社は、同盟および独立系星系向けのOnionheadガンマ株の製造のために資材の輸送を依頼しています。

 人気のある幻覚剤の新種は、現在、犯罪組織Kumo Crewによって一握りの独立系星系で販売されています。IHOはこの製品には多くの医療用途があることを認めています。

 Neomedical Industries社のCEOであるOlwyn Kendrick氏は、この取り組みの概要を次のように述べています。

 「我々の目標は、治療薬としてのOnionheadガンマ株を製造するための十分な材料を集めることです。十分な量の資材が届けば、独立系、同盟双方の星系の市場が対象になるでしょう。」

 「 H.E. Suits、Polymers、RoboticsをHaithis星系のCrippen Portに輸送するパイロットを募集します。報酬は我々の企業パートナーであるHaithis Purple Dynamic Groupが手配します。」

 Kumo評議会はメガシップMictlanをHaithis星系に派遣しました。Kumo Crewの首領であるArchon Delaineからのメッセージが放送されました。

 「この貪欲な企業が我々の商売の種を盗むことを再考する時間を与える用意がある。この星系の全員を虐殺する用意もある。お前たちの選択だ。」

 これに対し、Haithis Purple Dynamic Groupは、海賊やその他の指名手配船から船を守るために、懸賞金を出すことに同意しました。

3307年9月1日-同盟と帝国が連邦を酷評

 連邦星系の独立宣言が相次いでいることに対し、同盟と帝国の指導者たちが反応しました。

 政府が公私のコミュニケーション全てにわたって監視していることに反発して、現在8つの派閥が連邦との関係を絶っています。

 Angela Corcoran副首相はThe Alliance Tribuneとのインタビューで次のように述べています。

 「事前対策捜査局の侵入的なやり方は、何百万人もの人々に自治権を要求させた。Hudson大統領は、歴史上、連邦初の独裁者とみなされることを恐れるべきだ。」

 Denton Patreus元老院議員のコメントがEye on Achenarに掲載されました。

 「当然、連邦の派閥は反旗を翻した。指導者たちの傲慢さと腐敗は、必然的に連邦を内部から腐らせるだろう。近いうちに混乱に陥ることと予想している。」

 連邦のニュースフィードSol Todayは、副大統領 Jerome Archerの回答を掲載しました。

 「同盟と帝国は共にテロに対して受動的なアプローチを選択しているが、連邦は情報収集と予防的な行動で大きな進歩を遂げている。事前対策捜査局は、銀河系で最も偉大な発明の1つとして受け入れられるようになると確信しています。」