政治体制

Last-modified: 2017-04-29 (土) 07:57:04

政治体制はBNPや都市の生産性、市民の幸福、軍事行動など、数多くの要素に影響する。
classicルールセットには5種類の政治体制があり、このうちどれを選択するかがそのまま戦略の1つであるとも言える。

専制政治や君主制といった独裁的な政治体制は積極的な軍事行動を行いやすい反面、汚職のため経済力に劣る。
代議制の政治体制、特に民主主義は経済力に優れるものの、市民は軍事行動に対して敏感かつ厭戦的である。

ほとんどのプレイヤーは共和制または民主主義を選択する。
この2つは都市で祝祭を起こすことで人口と経済力を一気に高めることができるからである(いわゆる祝祭ブースト)。
君主制および共産主義は、大規模な軍事作戦に着手しようというプレーヤーに好まれる。
公式wikiには「civ2ルールセットの場合は原理主義が好まれる」とあるが、これはかなり疑わしい。

一覧表

anarchy.png
無政府状態
despotism.png
専制政治
monarchy.png
君主制
communism.png
共産主義
republic.png
共和制
democracy.png
民主主義
スコアログ内政治体制番号(tag23)012345
移行に必要な科学技術-君主制共産主義共和制民主主義
首都生産ボーナス-+75%+50%--
税/贅沢/科学へ投入可能な
最大税率
100%60%70%80%80%100%
各都市が無償で(シールドを消費せずに)維持できるユニット数330
開拓者維持に必要な食料ポイント(1ユニットあたり)112
交易+1以上のタイルに対する
追加交易ボーナス
平常時--+1
祝祭時-+1+1
食料・生産・交易のいずれかを
+3以上算出するタイルへのペナルティ
-1 (祝祭時はなし)なしなしなし
祝祭による都市成長(祝祭ブースト)不可不可
多すぎる都市数が
原因の不幸市民
最初の1人が発生する都市数101112131415
2人目、3人目...が生まれる都市数16,22,28...
+6都市ごと
21,31,41...
+10都市ごと
24,36,48...
+12都市ごと
生まれない28,42,56...
+14都市ごと
31,47,63...
+16都市ごと
戒厳令の施行市民を平静にできる軍事ユニット数無制限33不可
1軍事ユニットで平静になる市民1人2人
軍事ユニットが原因で発生する不幸市民(1ユニットあたり)0人0人1人
注:特性参照
2人
首都陥落で内戦が勃発する確率90%80%70%50%40%30%
汚職最小割合(建物無視)25%37%15%20%15%汚職なし
比例定数+2%+4%+2%0%(常に一定)+2%
都市陥落によるパルチザンの発生××
議会による条約破棄不承認決議なしなしあり
その他の特性税率無視
贅沢100%
建物維持費0
外交官とスパイが
ベテランで
生産される
軍事ユニットによる不幸市民を1都市につき1人免除ユニット買収・叛乱煽動耐性

政治体制の変更

革命の起こし方
政治体制を変更するには、まず対応する科学技術を研究し終えなければならない。
そして革命を起こすことで数ターンの無政府状態に突入し、その後にようやく新たな政治体制に移行する。
この期間はゲーム設定?の「革命に必要なターン数(revolen)」により設定できる(デフォルト設定では1-5ターンのランダム)。

また政治体制の変更を助ける不思議として「自由の女神」がある。

革命中の無政府状態を短縮する小技
残りわずかで研究が終わるときに前もって革命を起こし、無政府状態で研究を終えることにより革命のターン数を減らす。
無政府状態では交易ポイントが全て贅沢ポイントとして消費されるため、研究が全くといって進まない。
ただし専門家の「科学者」は別であり、ちゃんと1人あたり3pt/T産出する。
科学者を上手く使うことで若干ターン数を短縮できる。

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具体的にはこのような流れである↓
「民主主義」研究完了まで2T→革命を起こす、無政府4T→科学者を使うと研究が3Tで完了、飢饉まで5T→3T後、民主主義の研究が完了→4T後、革命が終了し民主主義へ移行
(この例では2T短縮できたと言える)

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くれぐれも飢饉には注意しておかないと、都市サイズ3を下回って祝祭ブースト不可になる場合がある。よくある。
同盟国がいる場合も、先に革命を起こしておき革命中に研究を受け取るという方法で短縮できる。

特徴

専制政治

ゲーム開始時の政治体制。やんごとなき身分の絶対的君主が統治する。
全ての政治体制の中で汚職のレベルが最も高い。
首都からの距離が4タイルで49%、10タイルで73%、17タイルでついに100%に達する。
また食料/生産/交易を+3以上産出するタイルへのペナルティがあるため、
例えば草原を灌漑しても食料の増加分は消えてしまう。ただし小麦などもともとペナルティーが掛かっているものは灌漑するとちゃんと増加する。
人口が増えにくく研究速度も伸び悩むため、いち早く他の政体へ移行するのが重要である。

各都市で3ユニットを無償で維持でき、戒厳令も施行できるため不幸市民対策は容易
(そもそも序盤は人口が少ないので、不幸市民に関してあまり考える必要はない)。
生産ボーナスが高いため、生産力のある場所を首都にしたい。
調子に乗って都市数を増やしすぎるのは内戦発生率が高いため危険。

君主制

世襲の王・女王が統治する。研究ツリーが「法律」→「君主制」なので、立憲君主制なのかも。
専制政治よりも汚職が減り、共和制と同程度になる。

専制政治と比べて首都の生産ボーナスが75%から50%に低下するものの、
ペナルティがなくなるため専制政治よりも生産力は向上する。
首都に「工場」がサービスで付いている様なもので、
「工場」その他資源増幅系を増設した資源生産量をもってすれば、王国はあと10年は戦える。
丘炭坑など資源豊富な立地で生産ボーナスを活かせば、
不思議合戦もユニット大量生産も思いのままに進められる。
軍事ユニットによる不幸市民が生まれないので戦争しやすい。
共和制を目指して一直線に突っ走るプレイヤーの天敵。

不幸市民対策は依然として戒厳令が有効。
ただし共和制に比べて経済力が伸び悩むため、都市サイズ6や7程度になると混乱を抑えにくくなる。
また「経済力が伸び悩む」=「歳入が少ない」ということなので、ユニットや建物のコストが上がるにつれて金欠になりがち。
民主主義への移行が遅れれば遅れるほど状況は不利になっていく。
資源力をもって、経済力に寄与する不思議を取り押えさえすれば…?

共和制より早く移行できるためオンラインではこちらが主流。
君主制から共和制を経ずに民主主義へと直接移行することもよくある。

共産主義よりも優れた点はほとんど無い。(首都生産ボーナス+50%のみ

共和制

国民の中から選挙で選ばれた国家元首が統治する。
「民主主義」が別にあるということは、独裁体制の共和国だろうか?
共和制であるから民主的ということはなく、政治家が国民によって選出されなくとも国が王の物でなければ共和制と言える。

交易ポイント+1以上のタイルにボーナスがつくため、君主制に比べて経済力が伸びる。
また祝祭ブーストも可能なので、周りの君主国をゴボウ抜きして一気にスコアトップへ躍り出ることも可能。
一方で首都生産ボーナスもユニットの無償維持もなくなって生産力は減少し、生産高+1の都市も珍しくなくなる。
資源攻めされて都市守備兵が溶けてしまうのもしばしば。
「人口が多い割に防御が薄い」というのは絶好のカモであって、君主制の生産力に押されると苦しくなる。

共和制と民主主義は他国との条約を破棄するのに消極的である。
というか議会は条約破棄を承認しないのが普通
例外的に他国が事変を起こしたターンだけは条約破棄を承認してくれる。よろしいならば戦争だ
そんなのをチンタラ待てない好戦的なプレイヤーは一旦革命を起こしてから条約を破棄しよう。
それか「自由の女神」。

民主主義

全国民が国を統治し、投票により選出された者が政府を代表する。

「汚職0」と「祝祭ブースト」の特性で経済力を伸ばしやすい。また他国によるユニット買収・叛乱煽動不可も嬉しい。
オンライン対戦では最終的にほぼ全員が民主主義に移行する。

一方で軍事ユニットを原因とする不幸市民が顕著で、少し国境の外に出ただけであっという間に都市が混乱しがち。
さらにある都市の混乱が2ターン続くと自動的に無政府状態に陥る。
つまり混乱した都市はそのターンか、次のターンのうちに対処しなければならない。
不幸市民対策を特に重要視する必要があるため、中級者以上向け
「なぜ都市が混乱するのか」「混乱した都市にどう対処すべきか」が分からないと、民主→無政府→民主→無政府…の無限ループ。

内戦が勃発する確率は最も低い30%。
ただし2連続で内戦を免れる確率は70%x70%=49%となり、絶対安全という保証はどこにもない。

共産主義

世界革命を達成し人類を前時代的な身分制社会から解放し真の幸福を達成するため組織された世界で一番偉大かつ世界人民唯一の政党である共産党と党政治局を代表する党書記長による政治指導体制により共産主義社会はかつてない繁栄を遂げるであろう。
これに対し異論を述べるものは世界人民の繁栄を阻害する反革命分子かつ全人類の裏切り者として死を与えねばならないだろう。
共産主義の成立はそれまでの国家という概念を否定し新たに共産社会圏の概念のもと、すべての生産は指導政党である共産党のもとに集約されることで資本家の多い汚れた民主主義よりも格段に基礎生産力が飛躍的にあがりユニット3体まで無料維持となった。
これもすべて共産党の偉業である。共産圏において汚職は存在しないし経済も計画経済により資本主義社会に勝利することができるだろう。
いいか、汚職が20%あるとか、中央も地方も一定の汚職率だとか、経済が資本主義に負けているだとか、そんなことは一切ない。
きっと反革命分子どものデマに決まっている。
党はいつでも戒厳令をしいて1ユニットで反革命分子2人を監視・規制しているから大丈夫だ。
いざとなれば正義の軍隊「赤軍」が木っ端みじんにする。
そうだなこういう反革命分子のやつらはみんなの前で公開処刑にするのがいいだろう。
これによって規模拡大による反革命分子は1人しか生まれない。
我が共産圏の外交官・スパイはベテランになるまで厳しい教育をうけるので他とランクが桁違いだ。
我々は赤軍のもと共産圏を拡大し全人類を解放しなくてはならない。
ゆえに宣戦布告は自由にできる。
生産闘争と外交闘争は資本主義を掲げる汚れた民主主義に完全に勝利している。
なので我々が負けるはずもないし、万が一侵攻されてもパルチザンの同志たちが汚れた資本家の手先どもを撃破してくれるであろう。

無政府状態

文字通り政府が存在しないか、存在しても統治が実質的になされていない状態である。ヒャッハー!汚物は消毒だ~!
ゲーム内においては専制政治と大して違いはない。
ただ「首都生産ボーナスがなく」「内戦に陥りやすく」「常に贅沢100%で研究?なにそれ状態」なだけである。

  1. 政治体制を変更すべく革命を起こす
  2. 民主主義において都市の混乱が続く
  3. 内戦が勃発する

のいずれかで無政府状態に陥る。
歳入はほとんど0、その上内戦が勃発する確率が極めて高いため国防上非常に危険な状態
また専制政治と同様のペナルティで食料ポイントが低下するため、飢饉も発生しやすい。

不思議「自由の女神」を建てると、政体移行に際して無政府状態にならなくなる。

内戦

内戦は国を荒廃させる。
首都(宮殿のある都市)を失うことで内戦が引き起こされる場合がある。
支配下の都市のうち最大で半数までが叛乱を起こし、新たなAI指導者への忠誠を誓う。



新たなAI指導者は叛乱した都市に所属していたユニットおよび不思議のすべて、
さらには資金の半分が略奪し、到達している科学技術をすべて知った状態で独立する。



内戦は1ターンのみで、その後は無政府状態になる。



首都が占領されたら必ず内戦が起こるというわけではない。
内戦の発生率は、首都陥落時に各都市が混乱状態であると上昇し、歓喜状態であると低下する。
さらに、政治体制や国家の規模によっても異なる。
内戦が起こるには、デフォルトでは最低で10以上の都市を持っていることが条件となる。
つまり、都市総数が10未満の国家は内戦とは無縁である。
ただしこの数字はゲーム設定の「内戦の起こる都市数の最小(civilwarsize)」により変更可能である(最小値6)