アルファ・ケンタウリ
Freecivの宇宙開発競争における目的地。
宇宙船を発射し、最初に到着させたプレイヤーが勝者となる(宇宙勝利)。
この設定はオフにすることも可能。
実在する星であり、ケンタウルス座のアルファ星。
太陽系から4光年と少し離れた恒星で…あれ、Freecivの宇宙船ってめちゃくちゃ速いな…?
移動予約
移動力が0のユニットに移動させる指示を与え、「G」の表示がついた状態にすること。
次のターンに切り替わってすぐに移動させることができる。
ただしプレイヤーの移動する順序についてはよく分かってないので、
互いに移動予約して攻撃し合ったときどちらが勝つかは運任せみたいなものである。
オンライン対戦では様々な場面で使われる一般的なテクニック。
次のターンを残り移動力0で開始することになるので、必要に応じて適切に使いたい。
温暖化
公害の増加によって発生する地球規模の自然現象。
森・草原・平野が次々に砂漠・湿地・ジャングルへ変わっていく。
生産力が激しく落ち込み、まさに世紀末な地獄絵図と化す。こうなるともはや鬱ゲーである。
2.3系から効果が激しくなり、陸地がバンバン海に沈むようになった。やりすぎだろオイ。
カウンター
敵の攻勢を凌いだ直後にこちらが攻勢に出て反撃する戦法。
お互いに攻撃用ユニット(カノン砲など)を大量に保有している場合、真正面からぶつけ合うとすさまじい消耗戦となる。
これを避けるため、まず相手の攻撃を先に受けて耐え凌ぎ、ユニット数が減ったところを狙う。
経験と勘が要求される駆け引きとも言える。
無理せず迂回して、別の都市から攻めてもいいんですよ?
キルスタック
ユニットのスタック(stack=積み重ね)をまるごとキル(kill=撃破)すること。
都市・要塞外で同タイルにいる複数ユニットが攻撃を受けた際、最も防御力の高いユニットが撃破されると全滅する仕様。
Freecivのデフォルト設定で、攻撃側が不利とされる原因の一つ。
科学係数
サーバオプションの「科学技術研究コストの係数(sciencebox)」のこと。
空都市
中にユニットがいない都市のこと。空っぽの都市。中に誰もいませんよ
都市ラベルに印があるかないかで見分けることができる(画面の見方を参照)。
もちろん時期にもよるが、敵に即占領されうるため絶対に避けるべき状態。
初心者がAIに殺される直接の原因トップがこれである。
紅白戦
オンライン対戦において、2チームに分かれて行うもの。
優位を取るために一国を集中攻撃したり、一度形勢が傾くと逆転するのが難しかったりするのが欠点。
また各プレイヤーの力量を把握した上でチーム分けを行う必要があるのも大変。
一方で単純明快なルールであるため、初心者の外交面での負担を軽減できるという利点がある。
チームメイトからあれこれ助言を受けつつプレイできるのも魅力。
設定が上手く行けば大いに盛り上がる。
国土面積
人口統計で確認できる、領土と領海の合計面積。要塞を築いても増加する。簡単に言えば、表示→国境線で囲まれた色の範囲内のタイル数合計である。
これを見ると1タイル=1000平方マイル、すなわち約50.9km四方(2591平方km)と分かる。
神奈川県(2415.84平方km)や佐賀県(2439.58平方km)よりも少し広いくらいである。
また地球の表面積(5.10072×10^14平方m)は、約197000タイル…つまりmapsize197。
広いと思うか狭いと思うかはプレイヤー次第。ちなみにmapsize29は水星の表面積くらいである。
なお入植面積とは、都市の市民が労働している”陸地の”タイル数合計である。
個人戦
オンライン対戦において、チームを組まずに行うもの。
同盟したり裏切ったり、表で裏で多様な外交が魅力。
後で裏切る前提で同盟したり、表向きは敵対だけど実は同盟していたり。
プレイヤー数が増えるにつれ外交関係が複雑になるため、初心者にはやや難易度が高いかもしれない。
コマンドラインオプション
Freecivを起動するときに付け加えることで、いくつかの機能を利用できるようになる特定の文字列。
ショートカットのプロパティを開いて書き加えたり、コマンドプロンプトや「ファイル名を指定して実行」するときに使う。
代表的なのがオンライン対戦のページに書かれている、「-p XXXX」で、これは鯖立てするときのポートを変更する機能である。
GTK2クライアントとサーバーのそれぞれにコマンドラインオプションがある。
ともに「-h」オプションで一覧が見られるので、気になる方は自分で確認して欲しい。
(クライアント→インストールフォルダのstderr.txtに出力/サーバー→コマンドプロンプトから実行)
ただし期待するほど便利な機能はない。
鯖管
鯖(サーバー)を管理する人、つまりゲームのホスト。
ゲストとして参戦する他プレイヤーより上位の権限を持ち、ゲームの設定や制限時間の管理などを行う。
ネットワークの遅延(タイムラグ)がないため、戦闘において若干有利なのは役得といったところか。
シールド
- 生産ポイントのこと
- 特産物付きの草原(シールド草原)のこと
どちらのことを言っているのかは、文脈から判断すべし。
生産ポイントについては地形や開発や都市のページを参照。
このポイントを消費することでユニットや建物や不思議を生産できる。
またほとんどのユニットを維持するのにも生産ポイントが1ポイントずつ必要。
指揮戦
初期ユニットに「k(指導者)」を加えて行うゲーム。
指導者は以前のバージョンで「指揮」と訳されていたから指揮戦。指導者戦でもいいけど。
撃破することで民族が即滅亡するので、早期に決着がつきやすい。
また視界を共有していると同盟国の指揮の居場所が分かるため、裏切りも普段より起こりやすい。
戦争が長期化した場合は同盟国から核兵器が飛んでくることが稀によくある。
1発だけなら、誤射かもしれない。
資源攻め
都市の生産ポイントを無理やり下げさせて、攻撃前に守備兵の数を減らす戦術。兵糧攻めとよく似ている。
生産ポイントの産出が0を下回ってターン経過した場合、所属ユニットが消滅してしまう(溶ける)のを利用するもの。
ユニット無償維持特性のない共和制・民主主義国家に対して有効。
兵糧攻めと違い次ターンにすぐ効果が現れるため、使いこなせばかなり強い。
祝祭ブースト
共和制と民主主義のとき、市民を歓喜させることで発生する人口爆発のこと。
多額の予算を贅沢に分配すると市民が歓喜する。
そして都市サイズ3以上かつ食料+1以上の条件を満たしていると、1ターンに都市人口が1増える。
これによって一気に人口を増大させるのがお決まりの戦略だが、現実味は…まあ、ないよね。
ゲーム設定の「歓喜を得るまでのターン数」を増やすことで制限できる。
初期ラッシュ
ゲーム開始後すぐに戦士・弓兵・騎馬兵などで他国に侵攻すること。初期Rとも。
そのまま泥沼の戦争になったり、手痛い反撃を食らったり、小競り合いしているうちに他国が力をつけたりと、メリットが大きいとはいえない。
オンラインでは「何ターン目まで戦争不可」という制限がかけられることも。
スコア
文明をどれほど強大なものにできたかを示す数値。
ゲーム中は接触のある民族のスコアは民族タブに表示される。またゲームが終了するとスコア一覧が見られる。
ただし滅亡した民族のスコアは民族タブには表示されるが、終了時の一覧には表示されない。
よって最後にスコアを見比べたいときは、どうにかこうにか生き延びる必要がある。
バージョン2.5.7より滅亡した民族のスコアはゲーム終了時に表示されるようになりました。
点数は以下の7要素で決定される。
- 総人口
都市サイズ1につき1点 - 所有科学技術数
技術ツリーにある科学技術1件につき2点
先端技術1件につき5点 - 所有大不思議数
大不思議1件につき5点 - 宇宙船
宇宙船人口1万人につき100点x成功率 - 製造ユニット総数
10ユニット製造につき1点 - 撃破ユニット総数
3ユニット撃破につき1点 - 文化(バージョン2.6.0以降)
50文化ポイントにつき1点
スタック
同じタイルに複数のユニットがいる状態、またはそれらのユニット。
キルスタックも参照。
タイル
マップを構成する1つ1つの区画。
あるタイルと隣接するタイルとの距離を1タイルとして距離の単位としても用いられる。→マンハッタン距離
またマップ上のある範囲が合計何タイルからなるという面積の単位としても用いられる。
タイルセット
ユニットやタイルの画像をまとめたもの。変更すると見た目がガラッと変わる。
他のゲームで言えばテクスチャパックに当たる。
「amplio2」「cimpletoon」「hex2t」などがデフォルトで付属している。
マップのトポロジがヘックスのときはヘックスタイル用のタイルセットを使う。
テクノロジーリーク
ある科学技術を取得するのに必要な研究ポイントが、それを既に持っている民族の数によって軽減されるという設定。略してテクリーク。
game.rulesetファイルの中の「Technology leak from other civilizations」が通常は0(オフ)になっており、1-3を選ぶとオンにできる。
研究競争で遅れている国に恩恵がある一方、先行国はすぐに追いつかれるため苦しい展開になる。
またマルコ・ポーロの大使館の重要性が増す効果もある。
必要な研究ポイントは「その科学技術を持っているプレイヤー数/総プレイヤー数」だけ減少する。
例えば2人プレイだと1/2、3人プレイで2人が持ってたら1/3。10人プレイで1人が持ってたら他9人は9/10で済む。
テクノロジーロスト
ゲーム設定の「techlost_donor」のこと。略してテクロスト。
科学技術を他国に渡したとき、渡した側が失ってしまう確率を設定する。
この「渡す」というのは条約による平和的譲渡のみならず、都市陥落で奪われたり盗まれたりも含む。
他国から科学技術を奪う行為がより強力になり、それが特に重要なものだと実に熱い展開。
ただし設定値によっては同盟国との研究交換がとんでもなく面倒になる。
哲学ブースト
プレイヤーの中で最初に「哲学」を研究し終えた者は、即座に科学をもう1つ得ることができる。
小規模ではあるが不思議・ダーウィンの航海と同じ効果を持つ。
内緒話
オンライン対戦で、チャット欄に「相手の名前:文章」というコマンドで出来る2人だけの秘密の会話。
同盟のお誘いや和平交渉、攻撃目標の伝達などに。
うっかり全世界に情報を漏洩させちゃうのもオンラインならでは。
バーバリアン
神出鬼没に現れる、全プレイヤー共通の敵。蛮族ともいう。馬場さんともいう。彼らとの外交はできない。
辺境の都市を空にしていると、気付いたときには占領されていることがある。
都市を占領された場合、奪った科学技術を元に強力なユニットを生産することがあるので注意。
一般のAIよりも頭が悪く、猪突猛進。都市を奪っても内政はせず攻撃あるのみ。きちんと守りさえすれば対処は楽。
コマンドを使ってAIレベルを変更することもできる。
バーバリアンの指導者を撃破すると金100が手に入る。序盤なら割と大金なので嬉しいが、実はこれ身代金である。
金に釣られて解放に応じる政府、そしてまた襲撃される市民…Freecivの闇は深い。
通常のプレイヤー扱いではないため、バーバリアンの都市が残っていても世界征服によるゲーム終了は妨げられない。
ちなみにnationフォルダには「barbarian.ruleset」と「pirate.ruleset」があることから、
厳密には陸地に出現するのがバーバリアン(蛮族)で、船に乗って出現するのが海賊となるのであろう。
別の民族なので、当然この2者が出会った場合は戦争に発展する。
土人対土人の戦いは見応えがあったりなかったり。
バーバリアンの出現ルールは次のとおり
- どこか一つの都市をターゲットとしてランダムに選ぶ
- ターゲット都市から若干離れた地点をランダムに選ぶ
- 選ばれた地点が陸地なら蛮族を、海域なら海賊をそこに出現させる
- バーバリアンがそのゲームに出現する回数は「マップのタイル数」「バーバリアンの出現頻度(ゲーム設定)」に比例する
バグ
プログラム上の誤りや欠陥。修正したと思ったらまたすぐ見つかるのは世の常である。
プレイ中に発見した場合は、こちらで報告できる。
修正されたものは新バージョン公開時のリリース情報(公式ニュースカテゴリ)に載る。
~今までに確認された中で一際目立ったバグたち(全て修正済み)~
- 敵の指導者を殺したら自分が死ぬ
(数あるバグの中でもぶっとんでいた。ポルナレフ状態とはまさにこれ。光の速さで修正された) - ヘルプ開いたらページが全部白紙
(これはGTK由来のバグらしい。しかしユーザーへの不親切さでは断トツ) - チュートリアルシナリオを始めたらT0からバーバリアンが現れて即死
(初見殺しとはこのことである) - 海に川が生成される
(シンプルながらも目立つバグ) - 『万里の長城』を建てたら全陸上ユニットの防御力3倍
(都市の外にいても防御力が上昇。ただし堅いだけで攻撃力は変わらないため、コストの割に強さは今ひとつであった)
兵糧攻め
山・湿地・森・ジャングル・砂漠。
これらの地形にある都市に対し食料生産を削ぐことで人口減少、延いては都市の崩壊を目的とする戦術。
敵対ユニットが存在するタイル、及び他国領のタイルでは市民が労働できないことを利用する。
簡単に言ってしまえば都市の周囲をユニットで取り囲めばよい。
要塞を築くのも有効である。
ver2.2.0からは海上要塞・ブイが登場したため、同盟国に対しても兵糧攻めが可能となった。
また都市の生産力が低下して守備兵を維持できなくなる効果も期待できるので、それを狙うだけでも都市攻略は楽になるだろう。
フィールドユニット
存在するだけで不幸市民を生み出すユニット。
ただし共和制と民主主義の場合だけで、他の政治体制で不幸市民は生まれない。
爆撃機・ヘリコプター・巡航ミサイル・核兵器・ステルス爆撃機の5種類で、全て航空ユニット。
ホイールクリック(座標表示)
マップ上でマウスのホイールボタンを押すと表示される情報。
座標以外にもさまざまな情報が表示される。
- 座標
- 今のマップ形の座標を指し示している
- 局所座標
- 長方形に直した時の位置を指し示している
- 座標の横の [z]
- zは、大陸に対し順番に割り当てられた番号 陸続きかどうかをチェックできる
- 味方ユニット→敵ユニット
- 戦闘勝率を表示する
- キャラバン→都市
- キャラバンをその都市に運ぶとその2都市間に結ばれる(その時点での)交易収入を表示
なお、ホイールクリック以外にAlt+左クリックでも表示可能。
マンハッタン距離
2地点のx座標の差とy座標の差を足した数字で表される距離。
1・3・7・9の数字キーだけを使って移動する距離と言えば分かりやすいだろう。
単純に2地点を結ぶ最短距離(=航空ユニットでの移動距離)とは異なる。
交易路を接続できるかどうかはマンハッタン距離で判定され、到着ボーナスと増加する交易ポイント量は最短距離で計算される。
ややこしい。
ランキングログ
サーバーのコマンドラインオプション「-R <ファイル名>」を使用することで生成されるログファイル。
ゲームの勝者・敗者それぞれの名前とスコアが記録されるシンプルなもの。
詳細なデータが記録されるスコアログとは対照的である。
利敵行為
敵に何らかの利益をもたらす行為。
具体的には敵国への
- 地図・科学技術・都市・視界・大使館の提供
- 停戦・和平・同盟の各条約締結
- 交易路の確立
- チャットによる情報提供
- その他(故意に都市を占領させたり、ユニットを撃破させるなど)
を指す。
定期鯖における個人戦では、敵対関係にある他国との協力は特に珍しいことではない。
一方チーム戦では禁止されることが多い。
略奪
Freecivにおいては道路や灌漑などの地形改善を破壊し、元の姿に戻すことをいう。
陸上ユニットならば戦闘・非戦闘関係なくみんな可能。
指導者がたった1人で鉄道を撤去する姿を想像するのはいたたまれないものがあるが…。
敵国に対する嫌がらせや、撤退時に道路を破壊しての時間稼ぎなどに使う。
テクニックとしては覚えていて損しない部類に入る。
またバーバリアンはこちらに対する攻撃だけでなく、周辺タイルの略奪も行うのが特徴。
ルールセット
ユニット・都市建造物・世界の不思議・科学技術・地形などの種類や性能を定めた設定ファイル。
デフォルトで「civ1/civ2/classic/civ2civ3/experimental/multiplayer」の6種類が用意されており、
変更するとゲームの基本ルールが大きく変わる
(例えばciv1ルールセットには労働者が存在せず、また戦闘で勝利したユニットの体力は全く減らない)。
テクノロジーリークや攻撃力の移動力修正などはサーバオプションでは変更できず、ルールセットでこれを決定する。
ほとんどの場合はclassicルールセットでプレイする。
この非公式wikiもclassicルールセットに基づいた解説がなされている。
オンライン対戦では鯖管が独自に改造したルールセットが使われる場合がある。
ロマン兵器
その名の通りロマン溢るるユニットのこと。対義語は実用兵器。
コストパフォーマンスなんて度外視、格好の良さだけを追求するプレイヤーのたしなみ。
ただし線引きには個人差がある。
BNP
全都市の実質交易ポイントの総計で、経済力そのものを表す。
すなわち全都市の交易ポイントの合計から、汚職の合計を除いた数値。単位はポイント(pt)。
ゲーム中でBNPという語は出てこないが、人口統計の経済がこれに当たる。
BNP=X(pt)のとき、人口統計では100*X万品と表示される。
またスコアログにもBNPという項目があり、全ターンの数値が記録される。
国民総生産をGNPというが、独・仏・西語などではBNP。
なぜFreecivではGNPでなくBNPなのかについては「最初の開発者がデンマーク人で、デンマーク語でもBNPだから」という説がある。
/surrender
コマンドの一つで、敗北宣言を意味する。basic以上の権限で実行可能。
宣言するだけで、ゲームを続行することはできる。
ただしスコア1位で終了ターンを迎えても、勝者としては認められない(そりゃそうである)。
オンラインでは特に紅白戦で使われるコマンド。
これは二手に分かれている以上、逆転することが不可能な局面になることがあるためである。
ただし第三勢力の助けが期待できる個人戦の場合は「俺、や~めた」的な意味になるので、使用は避けるべきである。
マナーの良い行為とは言い難い。
とはいえ萎え落ちされるよりは遥かにマシだろうか。
ZOC
Zones of Controlの略称。
「他民族ユニットの隣から隣へ直接移動できない」というルール。
外交関係で変化したり、ユニットの能力により無視できたり。