龍鳳

Last-modified: 2014-07-29 (火) 16:02:43
No.185
龍鳳龍鳳(りゅうほう)龍鳳型 1番艦 軽空母*1
艦船ステータス
耐久39火力5(0)
装甲21雷装0
回避32(27)対空27(24)
搭載31対潜0
速力低速索敵37
射程20
最大消費量
燃料35弾薬35
艦載装備
18零式艦戦21型
7九七式艦攻
6未装備
装備不可
改造チャート
大鯨龍鳳(Lv25+改装設計図?×1)→龍鳳改(Lv50)
図鑑説明
潜水母艦改装空母の龍鳳です。
機関の換装の影響で速度は計画通りには出なかったけれど、このクラスの軽空母としては充実の飛行甲板と兵装なんです。
空母龍鳳、精一杯頑張ります!

※艦船ステータスは改造直後Lv25のもの カッコ内の数値は図鑑に表示されているもの

CV:未発表、イラストレーター:未発表 (クリックするとセリフ一覧が開きます)
セリフ
入手/ログイン潜水母艦改装空母の、龍鳳です。航空母艦として、私、頑張ります!
母港/詳細閲覧はい、出撃ですか?
不幸…? 運が悪い…? え、私が!? そんなこと無いです!
ドーリットル? 何か、ちょっと苦手な響きの言葉ですね。何もしない…? 何…?
ケッコンカッコカリ(反転)提督、改装空母の私をここまで育ててくれて、本当にありがとうございます。いつも、いつも感謝しています。いつまでも、いつまでも提督の機動部隊に、私…!
ケッコン後母港(反転)提督、お疲れではないですか?私の飛行甲板で少しお休みになられますか?はい!
編成はい! 航空母艦「龍鳳」、抜錨します!
出撃はい! 航空母艦「龍鳳」、抜錨します!
機動部隊、出撃です! 勝つ気で参ります!
遠征選択時やりましたね!
アイテム発見やりましたね!
開戦気持ちいい…第一攻撃隊、発艦!
航空戦開始時私達、改装空母をなめないで!
夜戦開始追撃に移行します。全艦、突撃!
攻撃続けていきます! 龍鳳、攻撃隊、発艦!
七面鳥ですか?! 誰が…わたしの… いいえ、精鋭たちです!侮らないで!
追撃に移行します。全艦、突撃!
小破きゃあ~!
やだ!飛行甲板の格納庫が!!
中破/大破やられました…エレベーターが……でも、まだ大丈夫、沈みません!
勝利MVP私の艦載機が活躍したの? や、やったー! これが空母の、龍鳳の力なんです!
帰投今回も無事帰って来れました。よかったぁ。
補給艦載機の補充も、感謝いたします!
改装/改修/改造嬉しいです、ありがとうございます!
これなら、敵艦載機に負けません!
よかった、修理完了みたい
入渠(小破以下)ちょっとお風呂入りますね。
入渠(中破以上)すいません。ちょっと、長いお風呂になるかも
建造完了新しい仲間が来たみたい。
戦績表示提督、どんな状況ですか? 大丈夫?
轟沈(反転)空母として、沈むのね…今度は活躍、できた…かな?
時報ちょうど午前零時です。すっかり深夜ですね。お疲れじゃないですか?
マルヒトマルマル。提督、深夜ですよ?
マルフタマルマル。提督、お休みにならなくていいのですか?
マルサンマルマル。ふはぁ、私も少し眠くなってしまいました…だ、大丈夫!ふあぁ…
マルヨンマルマル。だ、大丈夫です!格納庫の天山数えて起きているので、大丈夫。
マルゴーマルマル。提督、朝です!お早いですね?まさか、徹夜でしょうか…
マルロクマルマル。朝ごはんは何がいいですか?流石に朝からカレーは重いですよね…
マルナナマルマル。提督、朝ごはんはお味噌汁と卵焼き、鮭の切り身を焼いてみました。さぁ、召し上がれ!
マルハチマルマル。さぁ、今日も元気に頑張りましょう!ね?提督!?
マルキュウマルマル。鎮守府のお掃除もしたいですね。私、掃き掃除しますね!
ヒトマルマルマル。けっこうホコリも溜まっていますね。提督も一緒に、はい、これ持って?
ヒトヒトマルマル。お掃除すると、お腹がすきますね…お昼ご飯は何にしましょうか?
ヒトフタマルマル。今日のお昼ご飯は、大ひぇ…じゃなかった、龍鳳特製カレーです!
ヒトサンマルマル。龍鳳特製カレー、いかがでしたか?馬鈴薯もおいしいでしょ?
ヒトヨンマルマル。提督、あのぉ、そろそろ本格的な機動部隊を…あ、まだ?…はいぃ…
ヒトゴーマルマル。提督、そろそろ本格的に、空母機動部隊が出撃ですよね?…ね!?
ヒトロクマルマル。なんだか、夕焼け空が綺麗…もう夕方ですね。
ヒトナナマルマル。そろそろ、お夕食の準備をしないと。提督、何がいいでしょう?
ヒトハチマルマル。お昼はカレーですし、夜は少し凝ったものがいいでしょうか…
ヒトキュウマルマル。提督、今晩はフーカデンビーフにしてみました。どうでしょう?
フタマルマルマル。フーカデンビーフ、いかがでしたか?…ふふ、良かったぁ!
フタヒトマルマル。提督、洗い物片付けたら、明日の作戦の計画を立てましょう?
フタフタマルマル。明日こそ、本格的な空母機動部隊による出撃を…ね、提督!?
フタサンマルマル。提督、本日も一日、大変お疲れ様でした。明日も頑張りましょう?
放置時て・い・と・く?提督!あ、あの、空母機動部隊の出撃は?…あ…えっと…暫くお休み?…そ、そうですか…あ、はい…

ゲームにおいて

  • 基本能力は飛鷹と同等の耐久力に祥鳳と同等の搭載数と燃費。
    ただし低速なので、速力がルート分岐に影響する場合は注意が必要だろう。
    • 無改造の軽空母として見れば普通の性能で、改造艦として見れば千歳航なみの弱さだと言える。
    • よく見ると艦名表示が金色ではなく未改造と同じ白色である。
  • Lv50で龍鳳改に改造可能になり、九七式艦攻(九三一空)?を1つ持ってきてくれる。
    • ただし勲章が必要なので、ランキング報酬だった強い九七式艦攻を牧場するには少しハードルが高い。
  • 終戦時に損傷状態とはいえ「浮いた状態で」生き残ったためか、運は若干高め。詳しくは小ネタでどうぞ。
    • 主要な海戦への参加は一度きりで建造当初から空母改装までのトラブル続きだった割には高い評価といえる。
  • ちなみに「鳳」の付く艦娘には、いずれも提督への愛情(親しみ)がこもった台詞が大変多い。
    大鳳鳳翔祥鳳、そして瑞鳳、もちろんこの龍鳳も例外ではない。
    なお、台詞中で「提督」と発言する回数が三隈に次いで多く、その数なんと17回。改になると更に増えて18回となる。

小ネタ

  • 太平洋戦争の勃発後、大鯨は横須賀海軍工廠で改装工事が行われた。
    • この時に主機を不具合の多かったディーゼルから陽炎型に搭載され信頼性のあるタービンエンジンに換装し、最大速度が計画時よりも低下している(「瑞鳳」「祥鳳」:28ノット、「龍鳳」:26.5ノット)
      これが工期を伸ばしたそもそもの大きな原因だった。
      機関を積み替えずに短期で空母にする目論見が外れた結果である。
      結果、本ゲームで速力の門番を務めているに届かず、低速の座に甘んじることとなる。
    • 改装途中の1942年4月18日、初の米軍による日本本土爆撃(ドーリットル空襲)が発生。B-25爆撃機の投下した爆弾が横須賀軍港第4ドックにいた大鯨に命中、大穴が空き火災が発生している。
    • これによって更に工事が大幅に遅延し、改装が完了するのは11月28日となった。ここにおいて瑞鳳型軽空母「龍鳳」が誕生する。
      • 図鑑では「龍鳳型」になっているが、史実では「瑞鳳型」としてくくられることが多い。これは史実での書類上の扱いと実態の乖離から発生している。
        日本海軍の書類上は「瑞鳳型航空母艦」であるが、瑞鳳以外に龍鳳・祥鳳千歳千代田が含まれている。
        要するに他母艦からの改装艦を一纏めにした分類であり、この場合は始めに空母として竣工した瑞鳳がネームシップ扱いとなる。*2*3*4
        実態は「瑞鳳型」各艦で設計・元々の艦型の違いから瑞鳳型祥鳳・瑞鳳*5、龍鳳、千歳型千歳・千代田と分離されることが多い。艦これにおけるくくりはこの実態説のほうを採っている。絵師の違いもここから来ているものと思われる。*6*7
  • 艦名は「竜鳳」と表記されることもあるが、日本海軍的にはそれ正解。書類上*8で度々「竜」の文字が使われている。
  • 第三艦隊に配属された龍鳳であるが、まだまだ彼女の試練は続く。
    • 既にソロモン方面での空母同士の戦いは事実上終結しており、文字通り間に合わなかった。*9
    • 12月、最初の航海で潜水艦の雷撃*10で損傷、またもやドック入り。
    • 1943年は航空機輸送と訓練で出撃なし。
    • この頃、このクラスの空母では搭載しなかった九九艦爆が所属した事がある。1943年6月、横須賀からトラックへ移動中の飛鷹が潜水艦の魚雷攻撃を受け引き返し、所属艦載機が龍鳳所属となったためである。
      ただし、全ての艦載機を搭載しきれなかったので、搭載したのは零戦九七艦攻のみで、艦爆隊は島伝いに空路移動している。
    • しかも移動直後の7月、ソロモンの戦いに駆りだされ、9月には戦闘機隊が二〇四空、爆撃機と攻撃機は五八二空に編入されて、二航戦は母艦戦闘なしに消滅してしまった。
  • 戦闘デビューはマリアナ沖海戦。「飛鷹」「隼鷹」と第二航空戦隊を組むも空襲を受け小破。これが最初で最後の航空戦であった。
    • 祥鳳瑞鳳龍驤などと同じく、彼女も飛行甲板下に艦橋がある構造だったため、飛行甲板前端がヒサシのようになって敵機が見えにくいという欠点があった。
      そこで飛行甲板前端左舷側に仮設艦橋を設置、艦橋まで伝声管を引いて、敵機を見ながら操艦することが可能になった。
      艦長松浦義大佐*11は飛行甲板右舷の飛行作業指揮所で戦闘全般と発着艦の指揮、仮設艦橋では航海長越口敏男少佐が艦長から操艦を一任され陣取り、本来の艦橋では副長が艦内全般指揮と、
      幹部たちがそれぞれ持ち場を分担することによって、龍鳳を守り抜くために全力を尽くせるよう方策が講じられていたのである
    • 僚艦隼鷹が直撃弾により損傷、飛鷹が被雷により大火災となると、敵機の攻撃は龍鳳へ集中された。
      この時、突っ込んでくる艦爆一機の発見が遅れ、航海長は慌てて「面舵一杯急げ、前進一杯!」を命令するも時既に遅く、爆弾直撃を免れ得ない状態となった。
      ところが、龍鳳は急激な大角度転舵のため、飛行甲板上の零戦3機を海中へぶち撒けたほどに大傾斜。
      傾斜した分だけ身を捩った格好となり、命中するはずの爆弾は倒してあった後部マストをもぎ取ったのみで舷側の海中に落下、至近弾となった。
      あと一瞬転舵命令が遅ければ、またもし爆弾が瞬発信管でマストの位置で爆発していたら*12、龍鳳は間違いなく致命傷を負っていたという。
      命の瀬戸際で豪運を発揮したのだった。
    • 自身の搭載機の他に二航戦僚艦の分の艦載機も収容する羽目になったが、なにせ僚艦は大型の隼鷹(発着艦不能)と飛鷹(沈没)。
      戦闘で消耗しているとはいえ、龍鳳の搭載機数では収容にも限度があった。結局途中からは駆逐艦のそばへ不時着水を命じ、搭乗員だけ収容することになっている。。
    • この戦いで、龍鳳は乗員から1人の戦死者も出さなかった。
  • マリアナ沖海戦後新鋭機の運用のために飛行甲板の延長工事を受ける。
  • 44年8月、航空戦艦となった日向伊勢と組むべく、隼鷹とともに第四航空戦隊に編入された。
    伊勢型姉妹に予定通り彗星が搭載されて実戦投入されれば、龍鳳と隼鷹はその収容先としても機能するはずだった。
    • 四航戦所属の第六三四航空隊は瑞雲隊に加えて、空母艦載の天山九九艦爆なども編入されて訓練を続けていたが、レイテ沖海戦に際し、瑞鶴以下の三航戦に保有する空母艦載機を全て供出。
      このため空船となった龍鳳と隼鷹はレイテ海戦には参加せず、四航戦は火力と防御力を期待された日向と伊勢のみが出撃していった。
  • レイテ戦後、四航戦主力の日向と伊勢がH部隊としてフィリピン方面に進出していった。
    残された龍鳳と隼鷹は、他の空母らとともに第一航空戦隊を編成したが、もはや一航戦の栄光も過去のもので、文字通り生き残り空母の書類上の寄せ集め*13であり、これを用いて航空作戦をする力など当時の日本には既になかった。
    • 艦載機を失った「龍鳳」は輸送艦として運用される。1945年01月、ヒ87船団*14の一員として特攻機「桜花」を積み荷として載せ出撃。
      行き先をフィリピン・ルソン島から台湾に変更し、台湾で積荷を下ろして本土行き船団に合流、磯風とともに本土へ帰還する。(浜風は損傷し船団から分離、修理を受けた)
      しかしながら、随伴していた駆逐艦「時雨」とは、永遠の別れとなってしまった。時雨はそのままシンガポールへ向かうヒ87船団の護衛を続け、その最中に潜水艦に撃沈され還らぬ艦となったのである。
      このヒ87船団は最終的に輸送船9隻の内5隻を喪失、シンガポールに到着できた輸送船は(落伍により後続の船団に入って到着した1隻含め)2隻のみと惨憺たる結果に終わっている。*15
      • 艦娘としての龍鳳が桜柄の着物をまとっているのは、特攻兵器「桜花」の輸送艦として使われた史実を表すものと思われる。
  • 呉に戻った後は練習空母に戻るが、燃料不足でろくに活動出来ぬまま、1945年3月19日の呉軍港空襲で大破、炎上する。
    • 飛行甲板の機能を失った「龍鳳」は高角砲と機銃による防空砲台として使用されそのまま終戦。11月30日に除籍され、46年9月25日に解体完了となった。
    • 着底していた違い、浮いてはいたものの、航行不能だったため、鳳翔雪風等が参加した復員輸送には従事出来なかった。
  • 歴代艦長には特潜育ての親・原田覚や、夜間空母着艦を成功させた亀井凱夫などがいる。
  • なお、改装時に取り外された大鯨の艦橋は横須賀鎮守府の号令台に流用され、アメリカ軍接収後もヘリポートの管制塔として1970年代まで残存していたと言う。
  • 夕食に作ってくれるフーカデンビーフとは海軍風のスコッチエッグ。主に士官以上に供された。
    大きな特徴としてはひき肉でゆで卵を包んだ後は揚げるのではなくオーブンで焦げないように焼くこと。

この艦娘についてのコメント

過去ログ

*1 艦船図鑑表記による。史実での話は後述。
*2 艦種・艦籍の変更でネームシップが変更される例はよくあり、海自でも「はつゆき型護衛艦」が練習艦となった際に本来はつゆき型の最終艦であった「しまゆき」が最初に練習艦籍に変更されたため「しまゆき型練習艦」となっている。
*3 また、「あさぎり型護衛艦」のように一旦2番艦「やまぎり」→1番艦「あさぎり」の順に練習艦籍となって「やまぎり型練習艦」に変わった後、双方とも護衛艦籍に復帰して「あさぎり型」に戻った事例も存在する。
*4 さらに極端な例では、戦闘艦艇ではないが、海上保安庁の巡視船。一般に巡視船の船名は所属本部にちなむため、配置換えで変更されるが、ある型の一番船が改名した場合、型名も変更される。現役船だと、当初おじか型、びざん型の現在は…。お役所仕事である。
*5 さらに祥鳳と瑞鳳では設計が違う部分があるが、この二隻は同型扱いが多い。どちらをネームシップとするかはやはり書類上と実態上の違いである。
*6 とは言えこれだけ細かくネームシップにこだわるのが日本海軍と海上自衛隊ぐらいなのも事実で、アメリカなぞエセックス級は途中で大きく設計変更を受けている(タイコンデロガ以降。一応、タイコンデロガ級として区分される場合もあるが、多くの文献はミッドウェイ級が次級とされている)。とゆーか、エセックス級も起工順に竣工・就役していないので厳密に分けると大混乱となってしまうのである。当時のアメリカと日本の違いを如実に表しているともいえる。
*7 しかしながら、前述のエセックス級も戦後の改装と1952年10月の艦種種別変更で「ヨークタウン級対潜空母」・「イントレピッド級対潜空母」・「ハンコック級攻撃型空母」・「フランクリン級練習空母」・「レキシントン級練習空母」・「ボクサー級強襲揚陸艦」とバラバラになっている。
*8 簡単に確認できるものではアジア歴史資料センター公開の「昭和20年10月5日 引渡目録 軍艦 竜鳳 八雲 北上(Ref.C08011345000)」がある。
*9 10月の南太平洋海戦が最後。以後、空母航空隊はい号作戦、ろ号作戦での地上基地に進出しての戦闘で消耗。再建されたときには、既にあ号作戦(マリアナ沖海戦)を迎えていた。
*10 米潜水艦ドラム (USS Drum/SS-228)によるもの。ドラムはこの他に水上機母艦「瑞穂」(艦これ未登場、WWⅡにおける日本海軍初の喪失軍艦)を撃沈している
*11 兵学校49期を三番で卒業、上位二人は皇族なので事実上の首席
*12 後部マストの位置には発電機室があり、爆発すれば艦内電力を喪失するところだった
*13 いまだ未完成であった信濃が含まれていたり、解隊直前には、空母ですらない大和も所属させられていたことがある
*14 輸送船9隻、駆逐艦4隻(浜風、磯風(未実装)、時雨、旗風(未実装))、海防艦4隻からなる護送船団
*15 この後、四航戦の日向伊勢初霜等によって行われた北号作戦が完全成功を収めた。この作戦が奇跡と言われるのは、直前に南下するヒ87船団と、北上するヒ86船団壊滅の悲劇があったからでもある。しかもヒ86船団は貨物船、タンカーが全滅している。