備前伝

Last-modified: 2012-01-27 (金) 20:58:31


古備前

時代平安後期~鎌倉初期
地肌至って清涼。小板目肌非常に良く詰む
沸・匂匂出来
刃文古拙で技巧が無い。一見直刃調でも、仔細に見るとのたれていたり小丁子等の働きがある
帽子返る
茎・鑢目
特筆すべき特徴“古備前に短刀無し”といわれるように、短刀がほとんど無い
主な刀工信房、友成、正恒、包平、常遠、遠近、利恒、高平(在銘正真作は無しか)、助平、成高、義憲

長船

時代鎌倉~室町
地肌杢目
沸・匂匂出来
刃文直刃、小乱れ、丁子、丁子乱れ、互の目丁子など、丁子が特徴。光忠の蛙子丁子、長光は直刃~大丁子乱れ等作域広い。景光は互の目、片落互の目、兼光は片落互の目、湾れ等
帽子兼光のロウソク帽子は特徴的
茎・鑢目
特筆すべき特徴乱れ映り、棒映りなどの映りが出る
主な刀工光忠、長光、景光、兼光

一文字

時代鎌倉~南北朝
地肌板目、杢目
沸・匂匂出来
刃文華やかな丁子、丁子乱れ。刃中に足、葉が入ることが多い
帽子
茎・鑢目銘を「一」と切る
特筆すべき特徴
主な刀工則宗

青江

時代鎌倉~南北朝
地肌杢目、独特の縮緬肌
沸・匂
刃文直刃調で沸づく
帽子青江帽子と呼ばれる、特徴ある帽子の形がある
茎・鑢目通常とは表裏逆に銘を切るものがある。鑢目は大筋違が有名。
特筆すべき特徴正確には備前ではなく備中だが、作風は備前物に似る。
主な刀工恒次

相伝備前

時代鎌倉末期~南北朝
地肌板目
沸・匂沸本位
刃文丁子、湾れ、互の目など
帽子
茎・鑢目
特筆すべき特徴
主な刀工長義、兼長

応永備前

時代南北朝~室町初期
地肌杢目混じり板目
沸・匂匂出来、または小沸出来
刃文腰開きの互の目丁子、互の目丁子乱れ
帽子乱れこむ。先が尖り気味になる。
茎・鑢目
特筆すべき特徴映りは棒映りが多い
主な刀工盛光、康光、師光

末備前

時代室町後期
地肌小杢目詰む
沸・匂匂出来または小沸出来
刃文全体:腰の開いた丁子、互の目丁子など。足、葉はよく入る。 勝光:腰開きの丁子。変化に富む 祐定:複式互の目が特徴的。二段乱れ 清光:直刃多い。沸むら、沸崩れがある
帽子返りが深め
茎・鑢目
特筆すべき特徴備前伝の特色である映りが目立たない。刀身に倶梨伽羅・梵字などを彫る場合がある
主な刀工勝光 宗光 与三衛門尉祐定 五郎左衛門尉清光



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