糞糞

Last-modified: 2023-12-21 (木) 10:04:49

杉内俊哉(元ダイエー/ソフトバンク→巨人)のこと。読みは「クソうんち」。

概要

2010年頃から立てられている、パ・リーグのエース級投手の名前の一部が「糞」の文字に置き換えられて*1格付けされるスレが発祥。当初は単に「糞内」と表記されていたが、「内(うち)が『うんち』に読める」という連想から、いつの間にか全ての文字が置き換えられてしまう*2。また、当該のスレでは銭闘力の強い選手へ「銭」の文字も同時に使われる傾向(杉内に例えると「糞糞銭銭」)があり、ますます「誰だよ」度が加速してしまった。

2010年の契約更改では、会見の冒頭から「1年間の労をねぎらう言葉もなかった。携帯電話会社と同じですよ。新規加入の人には優しくて既存の人はそのまま*3」という、親会社が携帯電話会社である自球団への強烈なフックまで残し、プロ野球板の銭闘スレやなんJで大きく議論を生んだ。

FA

そんな杉内は2011年オフにFA権を行使。球団の給与査定方法*4に文句を付けたり、4年総額20億円を提示した巨人へ往年の中村紀洋を彷彿させる“終身雇用”などの要求を突きつけたりと、銭闘力の高さを遺憾なく発揮。コロコロ変わる主張、自分のチームの選手をダシに使う、まともな人間では考えもつかない要求をする、「球団取締役の小林至 *5からFAしても獲得する球団はない』と言われた」と発言する*6など、その畜生ぶりは野球ファンを唖然とさせ、「糞糞」と呼ばれる機会が格段に増えていった。

なお、この時期には契約更改の模様をペンギンに真似されるのが恒例行事でもあった

移籍後

4年総額20億円という大型契約で巨人に移籍後、最初の3年はローテーションを守る活躍を見せた。しかし2015年には股関節を痛めて途中離脱し、同年の更改ではプロ野球史上最大の減俸額となる前年から90%(4億5000万円)減の5000万円という提示がされる*7。ただし、この大幅減俸は過去にあれほどまでの銭闘民として名を馳せていたはずの杉内が自ら申し出たものだったため、当然杉内は保留することもせずに一発サインをしたのであった*8

この股関節痛以外にも左肩痛を発症したことがさらなる致命傷となり、結局は2015年7月以降一軍登板機会が無いまま現役引退。とは言えその大人しさ(と移籍後の3連覇に大きく貢献したこと*9)に加えて、巨人二軍・三軍の若手左腕にアドバイスを送ったことや、その選手たちがいい結果を残したこともあり「失敗FA」と揶揄されることは少ない*10

FA語録

【杉内俊哉のFA銭闘まとめ】

  • 【参考】自分はずっと福岡でプレーしたい。みなさんの前で投げたいですから(2005年契約更改)
  • 【参考】ここ数年の傾向を見ても、自分の主張は妥当な金額。伝えたいことを伝えたら、できれば一発でサインしたい(同上)
  • 冷めたビールかけ
  • アジア一宣言し欠場
  • ビールかけでのオーナー無視
  • アジアシリーズ決勝戦の日にFA宣言
  • 毎年全部がインセンティブ状態 信頼、愛情が乏しい制度*11
  • 大減俸の通知がいきなりすぎる。気持ちの準備がないと、 選手のショックは大きい
  • (藤田宗一の戦力外について)経験のある方に対して、あまりにも配慮がない
  • 僕の条件というより、若い選手のことも思うと…
  • 福岡のファンは最高
  • 福岡の出身なので、子どもが来年、小学校に入る。そこは心配
  • プロに入った当初のような気持ちになって、フラットに話を聞きたい。残留を含めて、ドラフト前のワクワクした感じ
  • 通常は獲得を目指す球団側が、FA権を行使した選手のもとに出向いて獲得意思を伝えるが、今回は杉内側が足を運ぶ異例の“出張交渉”となる。その理由について杉内は「(東京都内で)生活するとなれば初めてなので、家族の生活面でのバックアップなどを聞きたい」と話した。
  • どこでも最初はダメで、環境に慣れるのに時間がかかる。そういう面では福岡のほうがいい
  • 条件面だけじゃない、環境は福岡がいい
  • 横浜からのオファーは嬉しい
  • 47番はグッさんが、山口が付けてますから
  • 野球人生を全部引き受けるという覚悟を示してほしい
  • 4年でポイ捨ては困る。45歳*12まで終身雇用して*13
  • 内川だって来年もあの成績を残さないと上がらない。税金も払えない
  • 終身雇用じゃなくて、長く現役をやりたいだけ
  • (巨人との交渉は)楽しかった。趣味の話とかもしたし、満足している。ソフトバンクとの交渉では絶対にしないような話もした
  • 杉内に巨人上回る4年22億円提示…ソフトバンク
  • 杉内、残留の可能性も=ソフトバンクの条件見直しで
  • 最終的にはどこでやれば一番無心で腕を振り続けられるかということだと思います
  • 条件面は言うことはない
  • 言ってみれば労使交渉を(杉内)一人でやってきたみたいなもの
  • 今後の交渉には「練習もあるし、僕は出られないと思います」
  • みんな不満を持っている。言えてないだけでね。不満を押し殺している選手もいる
  • (巨人の背番号18の提示案に)野球人生を受け止める覚悟と思いを結晶させたものだった
  • 18番の継承者になるか、(残留して)47番を永久欠番にするか。
  • 昨年まではFAしようとは考えていなかったし、生涯ホークスでと思っていた
  • 昨年ちょっとしたことで心境の変化があった
  • 柴原さんみたいな引退セレモニー*14を(福岡で)することが夢だったのに
  • 巨人の印象を聞かれると「王会長が育った伝統ある球団。今は自分の新しい歴史が始まるという思いがある」と気持ちを切り替えた
  • 言っていいか分からないけど、昨年の交渉の席で『FAしても名乗りをあげる球団はない』というようなことを言われた。1年、野球に集中すれば、わだかまりもなくなると思っていたけど。ただ、個人の感情的なことで移籍するのは正直、大人げないと思う。でも、感情の部分が戻らなかった
  • 代理人の酒井辰馬弁護士(45)も涙を流しながら「私は個人的にホークスファン。こういう日を迎えることが悔しい」
  • ひとつの時代が終わって、また新しい時代を築こうと思う


余談

杉内の巨人移籍後、井端の強襲球によりなんJそのものが破壊されてからまだ半年のある日、事件が起こる。

2012年5月30日の対東北楽天ゴールデンイーグルス戦にて、完全試合まであと一歩(9回二死、フルカウント)の場面でなんJのサーバーを破壊した*15

さらに、その直後には中島俊哉に四球を与え完全試合を達成できなかった(ノーヒットノーランは達成)。

関連項目


*1 一例として田中将大→マー糞、涌井秀章→糞井など。特にマー糞は「マークソ」とも表記され、「ソ」と「ン」の字形が似ていることから現在でも頻繁に使われる(なお「マーフン」とも表記され、一時なんJで二分し荒れた事もあった)。
*2 当然、スレ内で「誰だか分かんねーよ」とツッコミが入るのはお約束である。
*3 2022年オフの大補強や、2023年のオフにはCS敗退直後にFA権を持つ選手の獲得調査に動いた一方、森唯斗や嘉弥真新也など、黄金期を支えた生え抜きの功労者を来季構想外にしたため、この言葉が蒸し返された。
*4 松中信彦斉藤和巳との大型契約を締結した結果、両者共にパフォーマンス低下が発生して不良債権と化したため、「契約年数短め、基本給安め、出来高たっぷり」という契約方針に切り替えていた。なお、杉内の件以降は再度甘めになり、攝津正などが松中・斉藤ルートを辿っている。
*5 元ロッテ。東大卒の元投手としても有名で、2005年からソフトバンクのフロント入り。3軍制度導入や内川聖一李大浩ジェイソン・スタンリッジデニス・サファテやなどの大物選手獲得に関わった功績の一方、本件以外でも不適切な発言が多く、移籍選手には大枚を叩く一方で生え抜き選手には前述の年俸制度で実質的に冷遇したため、確執・軋轢から多くの戦力流出を招いた。加えて、寺原隼人をFAで獲得(もとい連れ戻し)した際には馬原孝浩をプロテクトから外し、ファンのみならず馬原の母校・九州共立大を激怒させ、ソフトバンクとの関係を冷え込ませたり、かのブラッド・ペニーの獲得にも関わってしまうなど功の同等かそれ以上に罪も大きい。王貞治秋山幸二のスケープゴートとなっている部分はあるが、ソフトバンクファンからは無能の烙印を押された上で絶許扱いされている。コラムニストとしてもソフトバンク時代の実績を鼻にかけた上から目線(かつ的外れ)な論調が多いことから、プロ野球ファン全体からの心象も非常に悪い。
*6 宣言当時は「額面通りの発言をされた」「杉内側がする要求の無理難題さを指摘されただけ」と、ファン側の議論も二分されていた。
*7 過去には小笠原道大が2012年に約83%減(4億3000万円→7000万円)の提示を受けたが、杉内はそれを超える金額・パーセンテージとなった。
*8 ちなみに、これ以降は2016年が現状維持、2017年が50%減の2500万円、2018年が現状維持で現役生活を終えている。
*9 巨人での成績は3年連続規定到達、39勝22敗。最多奪三振・最高勝率を1回ずつ獲得。
*10 FAを行使した投手としてはトップクラスの成績を残した部類であるほか、巨人内部でも野上亮磨森福允彦(杉内のソフトバンク時代からのチームメイトでもある)などの惨憺たるFA組投手が存在するため。
*11 前述の出来高払い比率が高い契約形態への揶揄。
*12 この発言が飛び出した際のNPB最年長選手だった山本昌(当時中日)の年齢。なお、山本は結局50歳まで現役続行。
*13 なお、杉内の引退時の年齢は38。40歳になった2021年現在は巨人一軍投手コーチという形で雇用されている。
*14 杉内が退団した2011年に引退し、翌年のオープン戦・対ロッテ(ヤフードーム)で引退打席。ソフトバンクのナイン以外にも柴原との確執が噂されていた松中信彦や引退してコーチをしていた鳥越裕介、さらにはロッテに移籍していた井口資仁まで、ダイエー時代のダイハード打線のメンバーが守備をする中で、ランニングホームラン(忖度あり)で有終の美を飾った。
*15 この表現をしたのは、サーバーがアクセスできない状況に陥った(落ちた)事ではないため。アクセスの集中により当時なんJがあったhayabusa鯖の設定が壊れ、表示や圧縮設定がおかしくなる、スレッド一覧が壊れるなどの不具合が発生した。しかも過去に野球民が避難所としても使っていたおまCもhayabusa鯖にあった為、野球民はなんUに避難した。なお、hayabusa鯖にはなんJと並び2ちゃんねる屈指の過密板であるVIPも存在しており、VIPでも同様の不具合が発生したようである。