形状記憶合金フォーム

Last-modified: 2023-10-27 (金) 14:57:30

堂上直倫(現中日内野守備走塁コーチ)の打撃フォームのこと。

 

概要

堂上は高校時代に通算55本塁打を記録するなど世代屈指のスラッガーとして大活躍。「尾張のプリンス」と呼ばれドラフト3球団競合の末中日入りし*1、将来の主砲候補として大きく期待されていた。
しかしプロ入り後は守備で堅実な動きを見せる一方、肝心の打撃は大抵のシーズンで2割がやっとの低打率に本塁打は打って1,2本という体たらくであるため、ほとんど内野の守備要員として過ごした*2。結果期待を裏切られたことへの反感からか、2割ギリギリの打率と名前の読みをもじった「しょぼみち」という蔑称まで付けられている。
一方で堂上自身のチーム内での人望は非常に厚いらしく、若手への積極的なアドバイスや相談を受けたり、失敗して落ち込んだ時のフォローをしてもらったりといった類の美談に堂上が登場することは多く、「もし自分が女だったらチーム内で誰を彼氏・夫にしたいか?」という質問では多くの選手が堂上の名を挙げている。そういった人格面を評価されてなのか、FA取得の際にはすでに複数年契約を結んでいたことも明らかになっていた。

 

彼の打撃が伸び悩む最大の原因とされるのが、ドラフト時から問題視されたドアスイング*3である。無論手をこまねいているわけもなく、キャリア初期から今に至るまでキャンプでは毎年首脳陣と共にフォーム改善に取り組んではいるものの、いざシーズンに入るといつの間にかフォームが元に戻っていることから、「形状記憶合金」*4にひっかけて呼ばれるようになった。

 

2019年

首脳陣を一新して迎えた2018年のオフでは秋季キャンプからフォームの改造に取り組み、ついに神主打法風フォームへの改造に成功。その成果があってかオープン戦ではチームトップの打率.310を記録するなど好調ぶりをアピールする。
そして迎えた2019年シーズンでは自身初の開幕スタメンに抜擢される。その後は打率が伸び悩みベンチスタートも多くなったが、代打などで起用され続け8月12日の阪神戦で自身初となるシーズン2桁本塁打を記録する、阪神とAクラス入りを争う広島の、大野雄大と防御率トップを争うクリス・ジョンソンからHRを放ち、大野の防御率トップと阪神のAクラス入りをアシストするなど高校時代の片鱗を見せている。
なお、このシーズンでは日本ハムからヤクルトに移籍した高梨裕稔に対して8打数4安打4本塁打と驚異的な相性の良さを見せており、一部では十亀対松田のようだと話題になっている。

 

堂上VS歴代指導者

○直倫 vs ×落合博満監督(退任)
○直倫 vs ×宇野勝打撃コーチ(退任)
○直倫 vs ×石嶺和彦打撃コーチ(退任)
○直倫 vs ×高柳秀樹打撃コーチ(退任)
○直倫 vs ×垣内哲也打撃コーチ(退任その後GM付き調査役)
○直倫 vs ×高木守道監督(退任)
○直倫 vs ×彦野利勝二軍打撃コーチ(退任)
○直倫 vs ×井上一樹打撃コーチ(退任)
○直倫 vs ×上田佳範外野守備走塁兼任打撃コーチ(打撃兼任を解かれる)
○直倫 vs ×波留敏夫守備走塁打撃コーチ(3年計画で関本賢太郎井口資仁内川聖一にすると指導も2年目にして破綻)
○直倫 vs ×土井正博特別コーチ(福田永将と高橋周平を指導し絶賛も堂上には触れず。その時の「教えてもころころ変える選手もいる」が誰かは不明)
○直倫 vs ×立浪和義山崎武司らOB(打撃に言及することがほぼなくなる)

また春や秋のキャンプが打撃好調であってもいざシーズンに入ると通常運転になってしまう点はこの人に似ている。

関連項目


*1 競合は巨人と阪神。当時の落合博満監督は田中将大を希望したが、父が中日選手で所謂「二世選手」を見たがった堂上のガードは固く、断念した旨を後に明かしている。巨人の外れ1位は坂本勇人。
*2 2016年は比較的打撃好調で遊撃手のレギュラーを獲得し初の規定打席に到達。しかし翌年元に戻ってしまい、京田陽太にポジションを奪われた。また後述のように2019年はそこそこ好調も翌2020年からは再び元通りに。
*3 腕が伸びきった状態でバットをスイングすること。バットの軌道が遠回りしていることから悪いスイングの典型例とも言われ、ドアスインガーで大成した選手は和田一浩松田宣浩鳥谷敬などごく一部にすぎない。ただし和田は違反球導入時に、松田と鳥谷は晩年に、それぞれドアスイングがアダとなって満足な打撃ができていない。
*4 チタンやニッケルなどを使用し、変形しても元の形に戻る合金。主にメガネフレームに使われる。