虚カス

Last-modified: 2023-11-01 (水) 10:12:57

巨人ファンの蔑称。
なんJ民ではフェニキが代表として挙げられる。


概要

巨人はNPBで最も古い1934年に創立され米国遠征を行った大日本野球倶楽部を母体とする最古参であるばかりでなく、川上哲治監督時代に9年連続日本一(V9)を達成し、長嶋茂雄の人気で大きくファンを増やす所謂「スターシステム」を成功させてお茶の間での市民権を獲得するなどNPBを牽引しつづけてきた球団といえる。
他方FA乱獲、湯口事件や江川事件、最近でも賭博問題中田騒動*1などトラブルも多く、後述の巨人ファンを公言する一部芸能人の問題発言で顰蹙を買うなど悪名高い一面もある。
インターネットが普及する前から巨人という球団に対する蔑称としてネガティブな漢字の当て字による「虚人*2」や「虚塵*3」が広く使われていた。
これらはファンではなく球団に対する蔑称であったが、その後「虚人オタク」あるいは「虚塵オタク」を略した「虚オタ(虚ヲタ)」がファンに対する蔑称として考案され、2ちゃんねる時代の野球民でも当初はこれが使われていた。
しかし、なんJ大移動や2008年の阪神タイガース歴史的V逸を経た頃から阪神ファンに対する蔑称である「カス」に対抗する形で「虚カス」という蔑称が使われるようになったとされている。
なお、巨人の負けが込むと「虚弱」という単語が使われることがあるが、「虚弱体質」などにみられる「虚弱」という熟語と「虚人(虚塵)が弱い」という事実を掛けたものである*4


巨人ファンの著名人

最大手だけに数が多いため、ここでは特に有名なエピソードを持つ人物のみ取り挙げる。

  • 江尻良文(スポーツライター、故人)
    渡邉恒雄を英雄視し読売傘下外で巨人贔屓の立場を取り続けたため、逝去時には王貞治にも追悼コメントを寄せられるほど巨人サイドから信頼されていた。
  • テリー伊藤(構成作家、タレント)
    2013年日本シリーズで対戦した東北楽天ゴールデンイーグルスに対し、自身の出演していた『スッキリ』(日本テレビ系)の生放送で「マー君はもう日本で見れない、巨人が3連勝するから」「内海相手に辛島とか舐めてますよ」と実際に発言。結果的には楽天が球団史上初の日本一となりフラグ回収に見事成功した。
  • 徳光和夫(フリーアナウンサー)
    立教大の先輩でもある長嶋茂雄を崇拝する「長嶋信者」の代表格だが、アナウンサーという立場に起因してトラブル実績もダントツ。内外とも認める虚カス筆頭。


関連項目


*1 ただし中田の件に関しては悪いのは日本ハム側で巨人は押し付けられただけという見方も根強い。
*2 初出は不明だが、確認できる中で最古のものは1973年に著名な中日ファンのドイツ文学者・鈴木武樹が現代評論社の雑誌『現代の眼』に掲載した『長嶋茂雄――黄金の虚人伝説』という評論記事である。
*3 これも初出は不明だが、確認できる中で最古のものは1975年に著名な阪神ファンの漫画家・高橋留美子が新潟中央高校漫画研究クラブの部誌『ざ・だいありぃあ』に掲載した『虚塵の星』という漫画である。
*4 そのため、普通に「虚弱」といっただけで巨人煽りと勘違いする例もある。