その名の通り、ジャンプと土下座を同時に行う行為のこと。
通常の土下座が立った姿勢から膝をつき上体を折り曲げて頭を地に付ける動作であるのに対し、
ジャンピング土下座は飛び上がって落下する勢いで頭を地面につけるもの。
目次
概要
- モンスターハンターにおいてはブラキディオスが繰り出す跳びかかり攻撃を指す。
特徴的な唸り声とともに後ずさりしながら左右の腕をなめて粘菌を一気に活性化させ、
ターゲットめがけてランポスなど比べ物にならない程の特大ジャンプで飛び込んでいく大技なのだが、
着地時に地面に両手を着いて前屈みになるブラキディオスの姿が土下座を髣髴とさせることから、
後述のDr.ワイリーが披露した盛大な土下座に倣ってこう呼ばれるようになった。
ゴツいブラキディオスの巨体が華麗に宙を舞って飛んでくる様はインパクト絶大であり、
「ブラキと言えばコレ」というハンターも多いのではなかろうか。
- ジャンピングということでガタイにものを言わせた範囲攻撃に思えるが、性質的には全くの逆。
距離を離そうが密着しようが横に動こうがハンターの位置めがけてピンポイントですっ飛んでくるという、
まさかの高精度土下座となっている。
荒々しいイメージの強い獣竜種がこんなテクニカルジャンプを繰り出すとは予想できず、
初対面で土下座をマトモに食らってしまう犠牲者が多数発生した。
さらに、平常時では地面を揺るがす勢いで着地するとともに粘菌を設置するだけだったが、
怒り状態においては土下座の瞬間に爆発を起こして周囲を吹き飛ばす凶悪技に変貌。
2chでは初見殺しのこの技による乙報告が次々と舞い込み、
発売間もないころは「(この攻撃があるから)ガンナーでは行くな」と言われたほどであった。
- この攻撃により、ブラキディオスがトラウマになってしまったハンターもいるらしい。
MH3Gにおけるブラキはパッケージモンスターとは思えない扱いを受けていたこともあり(こちら参照)、
発売当初は\ブッラキーン/などとネタにされまくっていた。
そうしてブラキの狩猟に意気揚々と向かったハンターの元へ
「獣竜種が特大ジャンプで飛来してきたかと思ったら着地とともに爆発した」とあって、
情報が少なかったMH3G発売直後に遭遇したハンターは完全にポルナレフ状態*1。
これが前述した高精度+ブラキが繰り出す技でもトップクラスの超威力ときていたため、
ジャンピング土下座をモロに食らって爆死したハンターが
こっちが土下座する勢いで謝る姿がいたるところで目撃されたという。
実際、初見で不意に繰り出されるジャンピング爆破土下座を切り抜けるのは至難の技である。
そしてたとえ場数を踏み、見慣れた技となっても、
強化個体や高Lvギルクエに登場する個体においては、文字通りの即死攻撃である。
高精度のこの技の前に少しでも判断を誤り倒れ伏した際、初めて喰らった時のことを想起するだろう。
- このように極めて危険な技として認識されているジャンピング土下座であるが、
現在では一応ながら回避方法が確立されており、もちろんガンナーでも回避は可能。
その方法とは非常に簡単。「予備動作を見たら即座にブラキに向かってコロリンないし納刀ダッシュ」するというもの。
その跳躍力ゆえ、目測を誤ったブラキは勝手にハンターの上を飛び越えて行くのだ。- 一応と書いたのは、状況によってこの対策が通用しないことがあるため。
あまりに距離が遠過ぎる、または4以降においてプレイヤーがブラキより高所にいる場合、
ブラキがハンターを飛び越え切らずに当たってしまうことがある。
軸合わせの精度も高まったので、より回避しにくくなってしまった。
- 一応と書いたのは、状況によってこの対策が通用しないことがあるため。
- なお、注意点としてジャンプ開始時点で攻撃判定が発生しているので、
至近距離にいると、オトモや他のプレイヤーを狙って繰り出されるジャンピング土下座に巻き込まれて大ダメージとなる。
巻き込まれた時のダメージも土下座と全く同じなので、
ブラキディオスが素早く後退するモーションを見たらすぐさま離れよう。
また恐ろしいことに、そこそこの頻度でノーモーションで跳躍し攻撃を繰り出す。
別のハンターへ軸合わせをした際には足に引っかからないように警戒しよう。
- 凍土エリア8への通路を塞ぐ障害物を破壊する際、他のモンスターはショルダータックルを使うが、
ブラキディオスは攻撃モーションにショルダータックルを持っていないため、
代わりにジャンピング土下座で障害物を破壊してエリアへの通路を開く。
別にパンチで破壊しても構わないと思うのだが…。
もちろんしっかりダメージはあるので、追撃しようとしたら飛び上がる時の判定にやられた、なんて事が無いように。
また非怒り時には入り口付近の地面に粘菌が付着することになるので、
その場合は粘菌が爆発し終えるのを待ってから侵入するようにしよう。
- 実は、ジャンプ中に怯ませると飛竜のようにもんどりうって落下し、一定時間隙が生じる。
素直に回避に専念した方が良いのは言うまでもないが、
空中でお互い一閃、叩き落とすという流れは大変ロマンにあふれている。
大抵は怯ませきれずに土下座が直撃する流れになるのはご愛嬌。
- MHX(X)では滞空時間が長くなり、回避と撃墜が容易になった。
腕を高速でなめ始めた瞬間、ブラキディオスの飛ぶ方向に閃光玉を投げると面白いほど撃墜できる。
なお、獰猛化していると速度が変わるため注意すること。
跳んでいる際のブラキディオスは後脚をばたつかせており、なかなかシュール。
ごく限られた人からすればカワイイ…かもしれない。
- MHFに遷悠種として輸入されたブラキディオスも当然使用。粘菌爆破時の攻撃判定が他の技同様短め。
極海に登場するG級個体は、ジャンピング土下座で定位置に移動することがあるが、
これは一種の予備動作であり*2、角が煌々と輝いた場合は要注意。
長大な予備動作の後、広範囲のハンターを即死させる大技を放ってくるためである。- 技に必要な粘菌が足りない場合、土下座後は粘菌を活性化させるモーションを取る。
- ブラキディオスの代表的な大技と言ってもよいほどに有名な攻撃アクションだが、
MHSTシリーズでは意外にもこれを彷彿とさせるアクションを一切行わない。
一応、MHSTの開発中に没となった絆技がこの攻撃だったようだが…。
- モンスターハンタースピリッツでは、ブラキディオス準成体のカードイラストが
この技が炸裂する瞬間のもの、つまり土下座になっている。
余談
- 元ネタは、同じカプコンが製作したアクションゲーム『ロックマン』シリーズに登場する
悪役「Dr.ワイリー」が行うダイナミックな土下座。
特にロックマン2のものは見事なジャンピング土下座であり、一見の価値あり。*3
ラスボス撃破と共に行うのが恒例で、その作品の中ではもはや定着したネタである。
これ以外のゲームや漫画、アニメなどでもたまに見られることがある。
- 言わなくても分かると思うが、絶対に真似をしてはいけない。
手と膝だけで着地するので、下半身にかかる衝撃を全く緩和できないからである。
膝を強打するためものすごく痛い上に、下手をすると膝蓋骨(膝の皿の部分)が割れる。
膝の皿を割ると膝を自由に伸ばせなくなるそうであるが、
膝を伸ばせなくなるというのはつまり、
歩く事はおろか立ったり座ったりといった日常行動が困難になるということ。
一時の思いつきでそんな目に遭った日には泣くに泣けないだろう。- Dr.ワイリーは毎回上に述べたような痛みとリスクに耐えて
ロックマンに謝罪しているのである。
もしかしたら、彼は某賭博漫画の
「謝罪はそれに伴う苦痛が大きければ大きいほどその価値を増す」
という理論を実践しているのかもしれない。
もっとも、何事も無かったかのように逃亡を図ったりすることも多いのだが。
なお痛みやリスクとは書いたが、Dr.ワイリーが土下座のポーズになるのは、
一応地面に接地してからである。滞空時は両手を上げて吹っ飛んでいるようなポーズであり、
作品によっては土下座前に走り回っていたり、1回尻餅をついたりしてから土下座に移行している。- 上述した某賭博漫画の理論であるが、どういう訳かMHFで実践可能となった。
あちらにもブラキディオスが進出していたため、やろうと思えば土下座対決が可能だった。
- 上述した某賭博漫画の理論であるが、どういう訳かMHFで実践可能となった。
- Dr.ワイリーは毎回上に述べたような痛みとリスクに耐えて
- ゴア・マガラやシャガルマガラの繰り出す翼脚叩き付けも、
その見た目からしばしば「土下座」と言われることがある。
こちらもかなり派手かつ豪快で、時に公式認定になる事が……。- 同骨格であるゴグマジオスやガイアデルムもこの技を使うが、
彼らにはより強力でインパクトのある攻撃が存在しているため、
土下座がピックアップされることは少なめ。
- 同骨格であるゴグマジオスやガイアデルムもこの技を使うが、
- ライゼクスの大放電ダイブも「土下座」と表現されることがある。
滞空状態から繰り出してくるため、ジャンピング土下座ならぬフライング土下座とでも言うべきか。- ただし頭は思いっきり上に向けているので謝罪には向いていない。
「電の反逆者」の面目躍如である
- ただし頭は思いっきり上に向けているので謝罪には向いていない。
- MHW:Iではベリオロスが非の打ち所のないジャンピング土下座を習得して登場。
必殺技的な位置付けであり、大振りで分かりやすいが当たるとかなり痛い。- 後日実装された特殊個体はブレスで凍結床トラップを発生させるのだが、
これに引っ掛かると高確率でジャンピング土下座を使ってくる。
さらに、怒り時限定でまさかの二連続ジャンピング土下座を披露。
微妙に二回目の発動が遅く、手癖で後隙を攻撃しようとするとあえなく連れ土下座させられてしまう。
稀だが一回目とは別の相手に土下座してくることも。
加えてジャンプなしのその場土下座も追加されており、もはや本家を脅かすほどの土下座名手である。
飛び回って不興を買った通常種についての謝罪だろうか。分からされるのはハンター側なのだが。
- 後日実装された特殊個体はブレスで凍結床トラップを発生させるのだが、
- 土とある通り本来は「土の上に直に正座し、更にそこから両手と頭も地につける」のが土下座である。
屋内で行うのは単なる「下座」あるいは「座礼」である。- 因みに下位の座席のことを同じ字で「下座」と書くが、こちらは「しもざ」である。