我、嘗ての宝瓶の名を墓碑に銘ずる者。
我が越流は愚かな亡者を無間の獄に叩き落とさん。
(宝瓶といふ名の白骸)輝く星々に渦巻く怨響を。
無常を打ち崩し幽愁を残さん。
宝瓶といふ名の白骸、最終型。
(白骸の巻槌)
我、嘗ての宝瓶の名を天上に銘ずる者。
我が越流は巨星の力を宿して天を守る鎚となる。
(極星鎚ヴァダリエ)冥界の復讐者に星官の鉄槌を。
逆巻く鎚星が幽愁を打ち払う。
極星鎚ヴァダリエ最終型。
(幽愁ナル鎚星ダリエ)
目次
概要
- MHXのラスボスである骸龍オストガロアを素材としたハンマー。
纏う骨を素材とした骸武器「宝瓶といふ名の白骸」及びその強化形と、
それから派生するオストガロア本体素材を用いた極星武器「極星鎚ヴァダリエ」の二通りが存在し、
当記事ではその双方を紹介する。
- 銘の「宝瓶(ほうへい)」とは「みずがめ座」のことである。
「ヴァダリエ」も同様にロシア語で「みずがめ座」の事。発音が微妙に違うのは仕様です
しかしデザインは「水がめ、壷」というよりは
「骨が棒にまとわりついている」とでも言うような何とも奇怪なデザインをしている。
後述のように「巻槌」という銘のものもあり、何かが巻き付いているのを模しているようだ。
なお、一応遠目で見ると、ハンマーの柄が細長い瓶の口に、打撃部が瓶の胴に見えるようにはなっている。- 武器説明文の「越流」「逆巻く」という単語から、水瓶そのものというよりは
「水瓶とそこから溢れる水」を象ったデザインなのかもしれない。
- 武器説明文の「越流」「逆巻く」という単語から、水瓶そのものというよりは
宝瓶といふ名の白骸
MHX
- 下位のオストガロア素材で作ってから強化を行っていき、
LV5で最終強化形の「白骸の巻槌」となる。- ちなみに「巻槌」の読み方だが、公式ガイドブックによると「かんつい」と読む。
- 白骸の巻槌の性能は
- 非常に高い攻撃力260
- これまた多大な会心率-25%
- オマケ程度の龍属性18
- 斬れ味は素だと緑30だが、斬れ味レベル+1で青ゲージ5が現れ、+2でそれが延長し30に
- 加えてスロット1
- 高い物理性能が特徴となっており、大きなマイナス会心率と、
斬れ味白ゲージが出ないことで残念と思うかもしれないが、
基本攻撃力があまりにも高いため、青ゲージで攻撃力220の武器の白ゲージをも上回る物理攻撃力を発揮する。
それどころか、物理攻撃力の期待値のみで見たならばならば実はMHXのハンマーでもトップクラスである。
属性値が低いものの、属性よりも物理が重視であるハンマーの性質的はさほど気になる事ではなく、
「物理重視で属性はオマケの龍属性ハンマー」としてみたら、かなり優秀な性能といえるだろう。
MHXの龍属性武器はアクが強いものが多く、ハンマーの性質と合致したものが他には少ないというも有利な点である。
- 欠点は、匠スキルの「斬れ味レベル+1」では青ゲージが5しか現れない事。
いくら手数が少ない武器とはいえ、
流石に青ゲージ5だけで運用するのは剛刃研磨があっても困難を極めるので「+2」は必須。
今作は斬れ味レベル+2と他の火力スキルの両立が非常に難しい。
ハンマーは必須スキルとされるものが少ないので他の武器種よりかは「+2」の発動が簡単なのが幸いであるが、
それでも他のスキルと組み合わせようとすると急にスキル構成の幅に制約がかかるというのは変わりない。
「+1」で運用が可能かつこちらより物理火力の高いグランドスパイクの存在も無視できない。
- なお、素の斬れ味が緑である事から、鈍器での運用も視野に入る。
流石に青ゲージのような圧倒的な物理火力は無理だが、
この運用でも攻撃力210のハンマーに肉薄する物理火力が出せる。
装飾品や防具のアカムトRシリーズ等を使えば鈍器スキルは比較的簡単に発動できるので、
スキル構成によってはこちらで代用するのもありだろう。
- この武器のギミックとして、振ると骨が振動してかカタカタと軽い音が鳴る特徴がある。
回転攻撃を行うとそれが分かりやすいだろう。
MHXX
- G級強化が登場し、2段階の限界突破を経て究極強化形「白骸巻槌サダイメリキ」となる。
サダイメリキの性能はというと- 途轍もない数値である攻撃力380
- 僅かに改善された会心率-20%
- やはり低めの龍属性22
- 斬れ味は素では緑ゲージだが、斬れ味レベル+2で白ゲージ40が出現
- 上位と同様にスロット1
紫ゲージが出ないので一見して残念に見えるかもしれないが、
MHXXでは紫ゲージの斬れ味補正が1.39倍に弱化したことで相対的に白ゲージが強化されており、
かつ異常なまでの物理攻撃力の数値と若干改善された会心率により、
なんと龍属性ハンマーで2位の物理火力であり、それも1位のパワーofエンミティと僅差である。
(具体的に言うと、白ゲージのサダイメリキの期待値が476.52で、紫ゲージのパワーofエンミティは478.16)
斬れ味レベル+2で現れる白ゲージも長く、MHXXでは匠スキルの発動が容易になったので、
前作よりも実用性が確実に向上したといえるだろう。
- 物理重視の龍属性ハンマーとしてのライバルは前述の通りゴア・マガラの「パワーofエンミティ」。
物理攻撃力だけでなく属性値やスロットも若干上回られているが、斬れ味はこちらの方が長い。
総合性能は僅差なので好みで選んでもよいレベルである。
持続戦闘力で見た場合、火力は若干劣るものの素で白ゲージを持つ
イビルジョーの「ネロ=カオス」などもライバルとなる。
極星鎚ヴァダリエ
MHX
- 極星武器のハンマーで、宝瓶といふ名の白骸のLV3から派生させることができ、
最終強化すると「幽愁ナル鎚星ダリエ」となる。
- ダリエの性能はというと
- 大きく低下した攻撃力190
- 会心率は0%
- 無いも同然な龍属性13
- 斬れ味はデフォルトで限界に達しており、白ゲージは10だけだが、
全体の3分の2近くを占める超長大な青ゲージ - スロット2
ソロプレイでは長大な青ゲージによる快適さを活かせなくはないものの、
火力の低さだけはどうしようもない。
運用するのであれば火力スキルは必須と言っても過言ではない。
- それでも運用しようと試みても、今度は能力の傾向が重複する「煌黒堅鎚アルメタ」が立ちはだかる。
素でこちらより長い白ゲージ40、龍属性値40と凌駕されている。
攻撃力も近くスロットも同数など、ほぼ上位互換と言える性能を誇る。
- では青ゲージになる事を覚悟してエリアルスタイルでスタンと乗りをメインにしようとすると、
麻痺属性ハンマーとかデザインの方向性が真逆なヤツの方が適任となってしまう。
ネタ運用はネタ武器の土俵なので入る余地すらなかったか…
- なお、こちらの武器もギミックが仕込まれており、
ハンマーの溜めを行うと、巻き付いた部分の内側の部位のラインが
オストガロアの触腕と同様に赤く発光するようになっている。
内側なのでよく見ないと気付きにくいが、使う際はしっかりと観賞してみては如何だろうか。
MHXX
- 極星武器も究極強化形が登場しており、2段階の限界突破を行って究極強化形「極星幽鎚ダリエガロア」となる。
その性能は- G級武器として標準的な攻撃力310
- 会心率は無し
- 相変わらず低い龍属性17
- 匠スキル無しで斬れ味が限界に達しており、紫ゲージ10と白ゲージ50がある
- 引き続きのスロット2
紫ゲージを得て白ゲージも長くなったが、相変わらずの火力不足が痛い。
前述の通りMHXXでは匠スキルの発動が容易になったので、
匠を切って他のスキルを回せることも長所になりにくくなったのも逆風である。
それでも運用する場合は匠不要をちゃんと生かして他のハンマーに劣る事が無いようにしていく必要があるだろう。
- 匠スキル不要の龍属性ハンマーとしてのライバルは、アルバトリオンの「神滅鎚アル・メタリア」と、
今作で新規登場となったバルファルクの「赫醒鎚マグナウド」となるだろう。
両者とも物理攻撃力は290と低いが高い龍属性の数値とスロット2を持っており、
アル・メタリアは紫ゲージ50を持ち、マグナウドは紫ゲージこそないが白ゲージは250と規格外に長い。
属性と斬れ味ではまず勝てない相手なので、
ダリエガロアはわずかに上回る物理攻撃力をどうにか活かしていく事を考えたい。
余談
- 漢字表記の際、骸武器は「巻槌」と木へんで、極星武器は「極星鎚」と金へんで表記する。
「槌」の字を使うハンマーは有機的な外見をしたものが、
「鎚」の字を使うものは無機的な外見を祖いたものが多いが、
上記のようにこのハンマーでは、骨を使った無機的な骸武器に「槌」の字を、
皮などを使った有機的な極星武器に「鎚」の字を当てるという、普段とは逆の事例になっている。
ちなみにドラマなどの裁判で裁判長が「静粛に」等と鳴らす「木槌」と、大工道具の「金槌」はどちらも木へんである。
関連項目
武器/ガロア武器
武器/アクエリアス - 同じく水瓶座の銘を冠するランス
モンスター/オストガロア