よそおい

Last-modified: 2006-05-15 (月) 15:19:07

身に着ける衣、頭から足先まで、身体を飾る装飾の全てが「よそおい」。
「よそおい」は防寒や衛生などの機能性よりも、地位や職業といった社会性を表す象徴的、
記号的意味や祈りや信仰といった呪術的、宗教的意味があり、
「よそおい」は日本人にとっては精神的な行為といえよう。
古来より美しく飾ることは自分と違うものへ化身することであり、
神に通じる道と考えられてきた。
特に神に捧げる「祭り」や「芸能」では、悪霊を追い払うために、
扮装や仮面、美しい花飾りなども使われた。
また精神性と言う意味では、季節感や情緒性を装いに込めて来たことも日本人の特質だろう。