◆忍◆ ニンジャ名鑑#(未掲載) 【サクタ・イイダ】 ◆殺◆
登場エピソード
「いいですか、基本原則。インターネットはオヒガンであり、現代においては、この世に超自然的なものを呼び寄せるものです。規定事実ね、これ」
「嵐だ」「嵐が生まれたんですよ」
人物
- アルカナム・コンプレックス社に所属する研究者。非ニンジャ。
- 兄のヒロ・イイダ博士と共に、オヒガン理論の研究を行っている。
- 二人の研究成果によってUCAはネザーキョウと渡り合えており、その役割は実際重大である。
- 本人曰く「黙ってられないタチ」で、しばしば空気を読めない言動をするが、研究者としての信念は持っており、命がけの行動に出ることもある。
- ネザーキョウが地上にもたらす「汚染」はネザーキョウ各地の五重塔が原因であるとする「ネザータワー理論」を提唱していたが、それに対してヒロは汚染の元凶はホンノウジのポータルにあると強く主張し、ヌーテック社のファイアストーム隊によるホンノウジの強行偵察に自ら同行した結果、帰らぬ人となってしまった。
- 兄の死を悲しむこともそこそこに、彼の残した観測データを用いたサクタは、ネザーキョウ各地の五重塔がアンテナとなり、既存のネットワーク帯域を用いてネザーオヒガンを現世に重ね合わせていることで汚染が起こっているという「ネザー化理論」を構築してみせた。
- ヒロとは気まずい関係だったと述懐しているが、彼なりに兄の死を悼んでおり、血を分けた兄弟としての情はあったようだ。
外見
- LANケーブルのエクステンションを混ぜた髪型の若者。
- このケーブルはあくまで飾りであり、実際の生体LAN端子は耳の後ろにある。
ワザ
- コトダマ空間認識者と思しき描写がある。
ストーリー中での活躍
- 「カレイドスコープ・オブ・ケオス」にて初登場。命からがらデータを持ち帰ったトム・ダイスらに請われ、ヒロの残した観測データから「ネザー化理論」を一昼夜で構築するが、トムは作戦会議の場においてニュークの利用を推し進める強硬派であるバトラー長官の意見を覆すことは出来なかった。
- 落胆するトムやエヴァンズの前に現れた彼は、ネザーキョウに電子攻撃を仕掛ければネザー化に対処出来ることを伝える。その後、サクタとトムは共に基地の旧世紀大規模データセンターへ侵入しようとするも、道中で逮捕されてしまう。
- しかし、エヴァンズによって密かに開放された二人は、再びデータセンターから電子攻撃を仕掛ける。現実世界でバトラー長官の妨害に遭いながらもナガシノのシステムに潜入したサクタは、危機的状況をコトダマ空間内で遭遇したタキとナンシー・リーに救われ、メガデモ・プログラムを放流することに成功した。
- これによってネザーキョウの帯域は解放され、住人による通信が始まったが、サクタとトムはUCAに拘束され、連行されてしまう。
- 「タイラント・オブ・マッポーカリプス」にて再登場。南方戦線のライトニングからリアルタイム送信されたデータによってサクタの理論が証明された結果、アルカナム社のビル・モーヤマによって釈放される。
- モーヤマにヨロシサン・インターナショナルからオファーが来たことを知らされたサクタは、彼等の保護下にあるリコナーと協力すべきだと提言し、共にヨロシサンとの交渉へ向かう。
- その後、サクタはリコナーのA-1やタキとの協力を取り付け、彼等の活躍によってネザーキョウのインターネットは完全開放された。その光景に涙したサクタは、彼をねぎらうモーヤマにトムの減刑を嘆願する。
- エピローグでは、UCAの叙勲式に功労者の一人として出席し、トム共々叙勲の栄誉に浴する。そして、トムと別れた彼はコトダマ空間にてA-1と語らい、兄の死んだネザーオヒガンに思いを馳せるのであった。
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