「リボルバー・アンド・ヌンチャク」

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登場人物

あらすじ

ネオサイタマのとある一角、チョット・ストリートの老朽化マンション「ャー都会カルチ」に住むピザ屋店員、マッチ・ジュンゴー。
40代を数年後に控えたマッチは、うだつの上がらない人生に見切りをつけるため、尊敬する元ヤクザ・ジダイの酔言に従って臓器をヤミ医者に売り、その金で銀色に輝くリボルバー銃を手に入れた。

（（（誰でもいいから撃ち殺して一人前の男になりたい……でも殺すならクズがいい……）））

帰り道で偶然見かけたサイバーモッズ集団とテクノギャング団の抗争にドサクサで参加しようとするも、物陰から数発撃っただけで暗い高揚感は臆病風に吹き飛ばされてしまう。
足早に逃げ帰ろうとしたその矢先に彼が発見したのは、路地裏の生ゴミの山に横たわる、死にかけのニンジャであった！死を間際にヤバレカバレで襲いかかってくるニンジャ！マッチは同じくヤバレカバレな銃撃を返し……おお、ブッダ！偶然のヘッドショットに哀れニンジャは爆発四散！

「駄目だ、泣いちゃいられない。ジダイ＝サンに怒られる。俺は生まれ変わったんだ……！」

イクサから生還し、少年時代以来の甘い勝利に情熱を得た彼は、ニンジャハンターとして新たな人生を踏み出した。木人を買い、部屋のゴミを捨て、ピザ屋をクビになり、また再就職し、カラテトレーニングとニンジャリサーチを続けた。
そしてそのまま2年が経ち、ニンジャから得た金も情熱も尽きかけた頃……。

解説

短編連載重点キャンペーンの一つである本エピソードは、何者にもなれない一人のモータルが、偶然にもニンジャ相手にキンボシ・オオキイを挙げる所から始まる。
読み始めは困惑するかもしれないが、第3部の基本方針である「起承ニンジャ結」で綺麗に構成されているので、実際ごあんしんしてお読みいただきたい。
「リボルバー銃とヌンチャク」を手にした冴えないオッサンの生き様を、しかと見届けよ。
第3部エピソード人気投票では第10位にランクインを果たした。

物理書籍版では「不滅のニンジャソウル#1：秘密結社アマクダリ・セクト」に収録。