◆殺◆ ニンジャ名鑑N11 【ダイダロス】 ◆伐◆
ソウカイヤのネットセキュリティ担当ニンジャ。
過剰増設された生体LAN端子にケーブルをコネクトし、脳神経を直接ネットワークへと接続する。
ファイヤーウォールなど、彼の前には障子戸も同然だ。
◆忍◆ ニンジャ名鑑#11 【ダイダロス】 ◆殺◆
シックス・ゲイツのニンジャ。ハッキングに長ける。
コメカミに増設されたジャックにケーブルをコネクトし、脳神経を直接ネットワークに接続する事が可能。
ファイヤーウォールなど、彼の前には障子戸も同然だ。
登場エピソード
「コトダマ・イメージとは何なのか、考えたことはないのですか? 何故、誰にプログラムされたのでもないこのような電脳空間を、ヤバイ級ハッカーたちは共有し、同じ光景を、同じ物理法則を味わうことができるのか、不思議に思ったことはないのですか?」
人物
- ソウカイヤのネット・セキュリティ担当を務める電脳ニンジャにして「シックスゲイツの六人」の一人。
- これまで数々のヤバイ級ハッカーを廃人にしてきたという電脳戦のプロフェッショナルである。
- ニンジャスレイヤープラスのN-FILES【ボーン・イン・レッド・ブラック】によると、マルノウチ抗争の時点では新参のハッカーニンジャであったようだが、この時点で頭角を表していたのか、ゲイトキーパーの進言で敵対組織であるザイバツに漏れぬよう、彼の存在自体が入念に秘されていたとのこと。
- 抑揚のない機械合成音の如き不吉な声で喋る。
- 何処で見ていたのか、ナンシー・リーの持つ稀有なコトダマ・イメージ能力に強い興味を示し、「電子のヨメ」と呼んでLAN直結すべくしつこく襲い掛かる。
「我が電子のヨメよ、今度こそ貴女を捕えてLAN直結……」
「降伏しなさい。そして、私と一緒に電脳IRC空間でネンゴロしましょう」
「LAN直結したい」
「ではファックします」
- フォレスト・サワタリ、モスキートと並び、その女性への猛烈なアタックが好感(?)を呼び一部の変態達からの支持を集めた。
- 上記のようなインパクト溢れる発言に注目が行きがちだが、どうやらコトダマ空間の成り立ちと黄金立方体の謎に大きく迫っていたような節がある。
- 第2部以降からはハッカーニンジャも数多く登場するようになったが、ここまでコトダマ空間の謎に迫っていたのはナンシーとコトダマ空間の住人を除けば彼に限られ、未だハッカーニンジャとして最強クラスの位置を保持し続けている。
- 実際印象深いニンジャであるが、直接描かれた以上に作中世界に大きな影響力をもたらす、非常に重要な存在と思われる。
- アニメイシヨンでの担当声優は宮下栄治=サン。米国のカメ・ニンジャカトゥーンアニメ『ティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズ』のラファエロ=サンの吹替でもある。
外見
- 全身を黒いサイバーニンジャ装束で包む。ニンジャスレイヤープラスの身長一覧表によると身長178cm。
- 目元は360度を監視できる円環型サイバーサングラスに隠され、ニンジャ頭巾からはゴーゴンのごときLANケーブルの束が伸び、背中に負った銀色の通信デヴァイスに接続されている。
- 右腕にガントレットじみたサイバー入力デヴァイスを装着。
- 物理書籍版におけるわらいなく=サンによるデザインでは、ソウカイ・ニンジャの証たるクロスカタナ・エンブレムが股間にでかでかと配されており、ヤバイ級の存在感を放っている。
- わらいなく=サンのデザインを踏襲している「ニンジャスレイヤー(コミカライズ版)」でも当然、同じように股間にデザインされている。
- アニメイシヨン版でも踏襲。下半身の映るカットが短いので分かりにくいが、股間のエンブレムは確かに確認できる。
- 「ニンジャスレイヤー グラマラス・キラーズ」ではグッドルッキングガイズ重点の法則に従い、一昔前の電脳系カトゥーンの主人公めいた童顔の美青年として描かれている。が、股間のデザインはわらいなく版を忠実に踏襲しておりクロスカタナ・エンブレムもしっかり描かれている。バイク・リアリティ・ショックを辛くも生き延びた重篤ヘッズ達を掃討するのには十分すぎるインパクトを与えた。
- 「ニンジャスレイヤー殺(キルズ)」でも概ねわらいなく=サンのデザインを踏襲しているが、その股間部には達し袋が備わっており中で雄々しくそそり立つ真空管が光っている。
- さらにこの達し袋にはクロスカタナ・エンブレムが描かれている。これにて股間のエンブレムは全メディアで描かれたことになった。
元ネタ・考察
- ダイダロス(Daidalos)はギリシャ神話の登場人物で、ミノス島の迷宮(ラビュリントス)を作ったことで知られる。IRC空間という迷宮の主としてはズバリな名前。
- それを意識してかしないかは不明だが、「キルズ」ではIRC空間にエントリーする際に巨大な貝殻の上でヴィーナスのポーズをとりながら現れるという、ギリシャ神話を意識した登場をしている。
実際変態な。
- それを意識してかしないかは不明だが、「キルズ」ではIRC空間にエントリーする際に巨大な貝殻の上でヴィーナスのポーズをとりながら現れるという、ギリシャ神話を意識した登場をしている。
- 余談だが、「ファスト・アズ・ライトニング、コールド・アズ・ウインター」にてツキジ・ダンジョンに潜入したニンジャスレイヤーは、デッドムーンが通信機を例えて言った「アリアドネの糸」の言葉に触発されて彼の名を出している。
- アリアドネはダイダロスの助言を受けてテセウスに迷宮を脱出する方法を教えた人物で、そのことでミノス王の怒りを買ったダイダロスは、息子のイカロス共々塔に幽閉されてしまった。
ワザ・ジツ
- 作中全体で見てもそう多くないハッキング専門のネットワーク担当ニンジャであるが、その中でも飛びぬけたワザマエを有している。
- そのタイプ速度はヤバイ級ハッカーのナンシーをも数段上回り、実際電脳IRC空間において一度ならず手玉に取っている。
- カラテは全く駄目なようで、普段はもっぱら後方からのサポート役に徹している。姿は出ず名前のみ登場するエピソードも多い。
多重ログイン
- ダイダロスが好んで用いるハッキングテクニックの一つ。多重ログインを行うことにより、電脳IRC空間(コトダマ空間)上に多数の自分自身を出現させることが可能。論理ブンシン・ジツと言い換えても実際語弊は少ないだろう。
ストーリー中での活躍
- 「ワン・ミニット・ビフォア・ザ・タヌキ」にてニンジャスレイヤーとナンシーに攻め込まれたユタンポ・プラントのセキュリティを掌握し、電脳世界でナンシーを迎撃。ナンシーを廃人化させないまま捕えたいという個人的な目的から、ナンシーを瞬殺せずに心を折りにかかったが、ニンジャスレイヤーの機転で敗北する。その際に脳内インプラントした物理ファイアウォールが破壊されて廃人と化した。
- 「チャブドメイン・カーネイジ」では、インフェクションとヴィトリオールはダイダロスからもたらされた情報をもとに行動しており、少なくともこの時点までは生存していた可能性が高い。
- が、「ストレンジャー・ストレンジャー・ザン・フィクション」や「ファスト・アズ・ライトニング、コールド・アズ・ウインター」でウォーロック及びフジキドが故人であるかのような発言をしている。生ける屍と化したことを指している可能性もあり、フジキドの言も伝聞だが、仮に死亡が事実だとすると廃人化したことによりソウカイヤの手で処分されたのだろうか。それとも……。
- 893記念人気投票にて4位を獲得。その際、再登場を匂わせるコメントが発表された。
- それから一年後、ナンシーに対しどこかで見覚えのある反応を示す謎の存在が登場。一体何者なんだ……!
- それから一年後、ナンシーに対しどこかで見覚えのある反応を示す謎の存在が登場。一体何者なんだ……!
- 裏テーマ(?)として敵ニンジャ同士のユウジョウや絆を描く「グラマラス・キラーズ」においては、見た目だけではなく性格面もグッドルッキングガイ重点。寡黙ながらもシックスゲイツの仲間達への情に篤く、温泉慰安旅行での実際タノシイなひとときを映像保存していたりもする。
- 廃人化する直前(恐らく時系列的に見て「ワン・ミニット・ビフォア・ザ・タヌキ」で描かれた戦いの末か)、ニューロンの大半を損傷し昏睡状態となっていたヒュージシュリケンにソウカイ・シックスゲイツとなってからの記憶とそれまでの戦闘パターンから割り出した必要な改善点のデータを移植し、バイセクター誕生に大きく関わっていたという設定が追加された。
- ヒュージの運命を縛ってしまうのではいかという自問自答に苦しみながら、自分たちが成し遂げられなかったニンジャスレイヤー打倒の悲願を託して力尽きるという、本編の変態ぶりはどこへやらのユウジョウに厚い好青年ぶりにヘッズは(良い意味で)騒然となった。
- ……とはいえ、あくまで本編で見せた変態的な側面を持っていないとは限らない。描かれていないだけで、そこら辺は原作と同じ可能性もある。備えよう。
- ヤバイ級ハッカー
の変態である点をより重視されており、自ら「電子の王」と名乗る。- 生死がぼかされていたホゼだが、キルズにおいてはソウカイヤを嗅ぎ回っていた際に彼に瞬時に特定されてしまい、遠隔的にニューロンを焼き尽くされて殺されている。
- この作品ではサヴァイヴァー・ドージョーがエントリーしてこないため、現実世界にいるニンジャスレイヤーの相手も彼が担当。数機のモーターヤブとモータードクロをハッキングして遠隔操作を行い、彼を迎え撃つ。
- ナンシーを電脳世界で追い詰める一方で多数のロボニンジャを平然と制御する姿は実際エピソードのボスに相応しいものである。ワザマエ!
一言コメント
- ↑ヴィジランスの名鑑に、ネオサイタマへの経済攻撃をゲイトキーパーらが防いでいたとあるので、ソウカイヤにも電算系の部署はあったのでしょう。ダイダロス=サンのヤバイ級ハッカー技術と紳士性に比べると地味過ぎて描写されなかっただけで… -- 2020-02-12 (水) 20:01:32
- ハッキング戦においてIPの特定は勝利条件と同義だから、ハッカー同士はその情報を巡って火花を散らす。しかしダイダロス=サンは自身を除けば最強格のナンシー=サンのIPを知覚さえされずに割り出していて全く勝負になっていない。最強と準最強の間の隔たりがあまりにもオオキイすぎる。監視社会が完成した3部まで生きてアマクダリに味方していたら実際大変だっただろう。アルゴス=サンと組まれたら手に負えない -- 2020-02-12 (水) 21:31:00
- まぁアルゴスやひいてはアマクダリが目指す再定義のことを少しでも聞けば確実に反乱するとは思う。ハッカー的興味からコトダマ空間の秘密に迫ることがダイダロス=サンの大きな目的なワケだし。むしろコトダマ空間認識者を多数捕縛して自我磨耗させてたアマクダリからしたら最優先暗殺先に指定されそう -- 2020-02-13 (木) 02:53:11
- 彼のソウルの詳細がとても気になる。ニンジャソウルが本能的に恐怖するキンカクへ積極的に近づこうとするのは、ソウル由来の恐怖を探究心が上回ったのか、それともキンカクへ近づきたい衝動を持つ特殊なニンジャソウルだったのか。異常なコトダマ適性や破片となっても活動し続けるほど強固な自我は何に由来するのか -- 2020-02-20 (木) 20:19:45
- ↑コトダマ適正のある高位ニンジャソウルだと思うが、キンカクやコトダマ空間への探究心や強力な自我は憑依者自身に由来している気がしますねー 変態性が強調されてますが、研究者であるリー先生と同じく、ハッカーとして真理を追求する飽くなき欲求が自我の基礎ではないか -- 2020-02-20 (木) 21:08:08
- 4部に入り登場した攻撃的なハッカーニンジャ、サロウ=サンとはVSナンシー=サンを見るにハッカーとしてはほぼ同格か?ハッカーニンジャは数が少ない割にそれぞれ個性的である -- 2021-11-15 (月) 13:12:31
- 神話級リアルニンジャにして最古のハッカーニンジャ、セト=サンはコトダマ空間のみならず直接カラテ戦闘においてもブンシン・ジツの亜種を使用して戦っていた。ダイダロス=サンが直接戦闘に秀でた描写はないが、ニンジャにとってハッキング能力を極めるということは、結局カラテを高めるということに行き着くんですね?(混乱 -- 2023-09-14 (木) 23:47:21
- TRPGブックのユウジョウ判定で親しくやるとやはり直結したくなるようだが、友として一緒にキンカク・テンプルの謎に迫りたい奥ゆかしい心を持ってるようだな -- 2023-11-04 (土) 06:51:20
- ↑即ちニンジャにとって前後とはコトダマ空間へと至るための行為であり、モータルのそれとは似て非なる物である、故に忍殺に猥褻は一切ないという事なのですね。 -- 2023-11-04 (土) 12:45:59
- ソウカイヤがザイバツに対して明確に上回っている点のひとつがダイダロス=サンというか電脳戦のワザマエな -- 2024-01-04 (木) 18:56:47