「ファスト・アズ・ライトニング、コールド・アズ・ウインター」

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登場人物

あらすじ

「今日の俺は本当、リッチだからな。何でも頼んでいいんだぜ。常識的な範囲で」
サラリマンらで賑わう飲み屋街、ネオサイタマはヤカタバンナ・ストリート。
暮らし向きが軌道に乗ってきたエーリアス・ディクタスはこれまでの恩返しにと、スシを奢るべくフジキド・ケンジを連れ出した。
エーリアスの見つけた老舗スシ店「ワザ・スシ」は、向かいに出店した大手チェーン「ウェルシー・トロスシ」の大攻勢に押されながらもしぶとく経営を続けている小店だ。
老店主アキモトの確かなワザマエによる、久しぶりのオーガニック・スシにフジキドとエーリアスは舌鼓を打つが……その時！

ターン！
「タコス食いてえ！」「ジン！トニック！」「ア？迷惑かけてンだよ！見りゃわかるだろうがよ！」
ヨタモノを雇ってイヤガラセを仕掛けてきたのは、言うまでもなく「ウェルシー・トロスシ」だ。
しかも、白々しく出てきた向かいの店主は、巧妙にスシ・シェフを装っているが……おお、ナムサン！ニンジャではないか！？
ニンジャの……スシ屋！

だが、相手がニンジャだろうともはや関係ない。あまりのやり口にアキモトの堪忍袋が爆発した！

「ここで引き下がるくらいなら、戦って死んでくれるわ！」
「ワザ・スシはウェルシー・トロスシにスシ勝負を申し込む。当然断わらぬ筈！」

かくして始まったスシ・バトル……ウェイウェイッ！この勝負にフジキドは己のセプクを賭けてしまった！
「困っている人を助けないのは腰抜け」。ミヤモト・マサシのコトワザもあるが、いつものカラテバトルのようには行かないぞ。
この状況をどう打開する、ニンジャスレイヤー！

解説

「第2部が終わって初めての連載話ですが」「そうですね」
「……これって忍殺ですよね？」「はい、なにももんだいありません」
「本当でしょうか」「本当でしょう、信じてください」
「わかりました。ユウジョウ！」「ユウジョウ！」
「ところでこのお話を読むとお腹がすきましたね。スシはどうですか」「スシいいですね、食べましょう。ユウジョウ！」
「ユウジョウ！」

スシの極意は「稲妻の如く速く、冬のように冷たい」。疾風迅雷の忍殺新章、刮目せよ！
第3部エピソード人気投票では第2位にランクインを果たした。

物理書籍版では「不滅のニンジャソウル#5：開戦前夜ネオサイタマ」に収録。