艦娘紹介/不知火

Last-modified: 2023-02-06 (月) 02:12:37
アイコン詳細
不知火改二.jpg艦種駆逐艦
艦型陽炎型2番艦

艦娘としての特徴

不知火です。基本的には姉の陽炎の性能に準じている。改までは普通の駆逐艦で、要設計図の改二になると火力・雷装に秀でた駆逐艦になる。陽炎型改二特有の高火力性能に加え、恵まれた装備ボーナスによってかなり高い夜戦火力を発揮することが可能である。
運用法については姉の陽炎の項目を参照していただくとして、バルジを装備可能な陽炎型改二の特徴に加え、不知火は司令部施設系を装備可能。装備させて旗艦に据えることで道中大破艦を退避させることが出来る司令部の機能を運用することが可能である*1
よほどの変態でもない限り連合艦隊第一艦隊旗艦に据えて司令部施設を発動させる機会は基本的にはないものの、7隻編成用の遊撃艦隊司令部施設や、編成制限を守れば通常艦隊でも運用可能な水雷戦隊司令部を装備できる点はかなり有用。駆逐艦でありながらも司令部を搭載して大破艦を逃がすことで道中突破率を上げることが可能になる。
水雷司令部は通常艦隊でも運用可能故に、イベントだけではなく通常海域でも運用可能。ただし駆逐艦を旗艦にしている場合、随伴艦に軽巡を置くと退避できないので注意。でも雷巡は置いてもおk。なんでだろうか
残念ながら上記の縛りがあるので、3-2攻略や5-3Pマスでの補給艦狩り&レベリングで有効活用できるくらいである。まあ5-3Pマスで使えるのは普通に美味しい。
他に地味な点であるが、運初期値が24とやや高めなのも不知火のいい点である。この数値は同水準の夜戦火力を持つ朝潮型・白露型・甲型駆逐艦改二では長波・朝霜に次ぐ高さであり、多くの妹たちより優れている運の数値である。
24というのが絶妙で、海防艦で対潜改修ついでに運を上げたり、ケッコンしたりすることで一つの目安である運30が見えてくる。陽炎型駆逐艦の中では強化しやすい点が不知火の強みかもしれない。
任務関係でも陽炎と同じで、四連装後期魚雷やカタパルトの入手に関わってくる。見逃せない艦娘である。

おんこれ的解説

陽炎型駆逐艦の2番艦。「ぬいぬい」とか呼ばれていたりもする。
起工・進水日は陽炎より早かったりする*2
陽炎・霞・霰と共に第十八駆逐隊を形成して、太平洋戦争開戦からミッドウェーまで、インド洋・オーストラリア・ハワイ方面とあちらへこちらへ。
その後の7月、訳あって遅れていた陽炎以外の第十八駆逐隊が千代田を護衛しつつ北方・キスカ島へ入港した矢先、米潜水艦・グロウラーの雷撃を受けてしまい、不知火と霞は手ひどくやられてしまい、霰は沈没してしまう*3
長波が運んでくれた資材で現地で応急処置を行い、霞は先に離脱できたものの、不知火はこっぴどく……というか機関は完全停止してるし、身動き取れねえから前半分と後ろ半分をバッサリ切断して、後ろだけ電に途中まで曳航されて内地に帰還した*4不知火……上半身が!
あんまりにも酷い損傷だったので1年以上舞鶴で修理。その間に十八駆は解隊され、陽炎はやられて……気づけば不知火型ネームシップに。
そんなこんなでようやくちゃんと復帰できたのが1944年春のことであり、霞に加え薄雲・白雲がいる第九駆逐隊に所属……したんだけどその後すぐに白雲が喪失、再び十八駆逐隊として三人で編成し、マリアナ沖海戦に参戦、レイテ沖海戦でも志摩艦隊に所属した。
最後は、パナイ島へ鬼怒を救助しに向かうも発見できず、その帰りに座礁中の早霜を発見し救助しようと近づいたところをアメリカの艦載機による攻撃で沈没してしまった。司令・艦長含む全員が戦死する壮絶な最期であった *5

そんな不知火さん。初期実装の陽炎型として陽炎・黒潮・雪風として実装。駆逐艦と言えばどこか幼気のあるキャラが多い中、ピンク髪なのに駆逐艦離れしたドスの利いたボイスと戦艦級並みの眼光の鋭さで話題に。
つつきまくってると「……不知火に落ち度でも?」と提督をヒエッとさせ、戦闘中も「沈め!」「徹底的に追い詰めてやるわ」「徹底的に追い詰めてやるわ」とか言っちゃう系武闘派女子。当時は改二じゃなかったので武闘派だけどステータスは慎ましかった。仕方ないね
とはいえ最初期の曙や霞みたいなキツイ性格の子かと言われるとそういうわけではなく、改装・補給できちんと礼はするし、入渠する時も無理せず文句も言わず従ってくれる。母港でも呼んだらちゃんときちっと返事してくれるなど、駆逐艦の中でも堅物気質・生真面目・忠誠的にも感じられ、そういう面でも初期から話題になっていた。陽炎と黒潮がそこら辺初期は苦労していたので尚更である
ちなみに水雷戦隊(すいらいせんたい)が言い切れておらず「すいらいせんたん」って言ってるように聞こえる点もネタにされたり。そういうとこもギャップがゲフンゲフン
13年11月から刊行されていた「陽炎、抜錨します!」では主人公である陽炎とイチャイチャしており、ヒロイン枠でもある。主役である第十四駆逐隊所属でもないのに全巻皆勤している実に美味しいポジション
18年5月には改二が実装。先んじて実装されていた陽炎改二、後に実装された黒潮改二と、かつてyaggyとネタにされてた陽炎型トリオにも全員改二が実装された。後々雪風にも改二が実装されたので、初期陽炎型は全員改二持ちに。
ちなみに17年秋には秋の私服modeが実装されている。グレーのパーカーにグレーの短ズボン、黒と赤のリュックという堅物キャラの割にはやったらフランクな私服を披露していた。18年には改二差分も実装され、ミニスカになり、中に紺色のセーターを着ていたことが判明する。あと笑顔になる(大事)。

追加ボイスでもあんまり崩れない不知火であるが、二次創作では結構ポンコツにもなる。誰が言ったかだいたい不知火の落ち度。
知識が変な方向に偏っていたり、生真面目故に逆に暴走してしまったり、勘違いをしてしまったり、やたら天然だったり……と落ち度の方向性は様々。
もちろん従来の生真面目キャラや戦闘狂キャラの方向性でも生き生きしている。結構二次創作的に器用なキャラ。
提督との関係も、堅物キャラ故に奥手になったり、素直になれなかったり、スタンダードにイチャイチャしてたり逆に不知火が暴走したりしてゲフンゲフンな展開になったり、提督によって様々な不知火観があるということかも。
百合的にも陽抜以前より存在していた陽炎とのカップリングは王道を征くスタイルで長年愛されている。黒潮も含めてトリオで活動していたり。最期に助けに向かった早霜とのコンビの二次創作も多く存在している。
他には陽炎の他に霰・霞がいる初期第十八駆逐隊との二次創作も。ちなみにこの駆逐隊も全員改二になっている*6
カッコイイヒーローからかわいいヒロイン、コメディリリーフからツッコミ更にえちえち成分までこなせる駆逐艦、それが不知火である。
ちなみに、おんこれ部では球審の不知火という独特な立ち位置を獲得している*7
スレに投下されるぶっちゃけアウト気味な際どいイラストに対して裁定したり、話題に対して別IDニキが秒被りで同じような反応を飛ばした際にシリアナ海峡送りにしたり、些細なことにも召喚され多忙な日々を送っている。しかし割と適当な判断も多い。まあネタだしね……


*1 一部の駆逐艦のみが可能であり、同じ陽炎型だと他に早潮や雪風改二が可能
*2 1938年6月28日進水。陽炎は9月27日進水であったが、陽炎よりも竣工が遅れたために陽炎型2番艦になった
*3 この時不知火に乗っていた駆逐隊司令・宮坂義登が責任から短剣で切腹を図ったけど、なんとか生き長らえた
*4 ちなみに前半分は浮き砲台で現地で使おうとしたらバッサリいった直後に転覆して使い物にならなくなった
*5 ただ、この時までに、不知火にかつて乗っていた人の生存は確認されている。この人は、この前に入院した経緯もあり不知火には乗っておらず、青葉や鬼怒に乗っていた。パナイ島でやられてしまった鬼怒からも生還し、戦後まで生き残っている。ただ、彼以外に生存者が居ない故に、戦友会も結成することもままならない事をとても残念に思っているとのこと。第十八駆逐隊の慰霊碑も現在存在していない
*6 後々結成された第十八駆逐隊は元第九駆逐隊でもあるので、それを含めると薄雲がまだであり、早雲はそもそも未実装
*7 元ネタはストライクコールでアアアアアアィッ!と奇声をあげ、協議するような判定の説明の際は何故か半ギレ気味なことに定評のあるNPBの白井一行審判員。「しらい」と「しらぬい」 もちろん別に球審の不知火は奇声はあげない