艦娘紹介/陽炎

Last-modified: 2023-02-02 (木) 02:29:32
アイコン詳細
陽炎改二.jpg艦種駆逐艦
艦型陽炎型1番艦

艦娘としての特徴

初期から実装されている艦娘。陽炎型のネームシップ。なので他の陽炎型よりもちょっとレア。甲型駆逐艦と呼ばれる艦隊型駆逐艦の決定版と呼ばれる陽炎型であるが、改時点では基本的には他の駆逐艦型との性能差はない。
特徴としてはC型砲やD型砲を装備することでボーナスを得られる点である。火力高めの主砲との相性が良いので、改時点でも割合火力高めに出来る。
本領発揮は改二から。改二は運こそ20と低過ぎはしないものの並くらいであるが、火力68雷装90といった高水準の火力性能が魅力。夜戦火力158という数字は夕立・綾波・朝潮に次ぐ4位タイと、改二は増えた今でも極めて高水準。
これだけの夜戦火力があれば魚雷カットイン構成でまさに鬼に金棒。陽炎型改二には白露型・朝潮型・夕雲型の改二と同じく四連装後期型酸素魚雷にシナジーがあり、陽炎型改二に至っては改修MAXで六連装魚雷をも上回る*1
水雷見張員など駆逐艦周りの装備の充実もあり、夕立には及ばないものの頑張れば330~340程度の夜戦火力を叩き出すことが可能。D型砲に装備ボーナスがある陽炎型なら「D2砲orD3砲/魚雷/電探/見張員」の構成で攻撃回数にムラがあるが高倍率の主魚電カットイン構成もあり。運が低すぎないのもポイントで、敵次第では初期運でもカットイン構成は狙ってもいいだろう。
さらに陽炎を始めとする陽炎型改二の主な特徴に駆逐艦でありながら中型バルジを積める*2がある。2-5水上反撃などで高めの火力を活かしつつ水雷戦隊で道中を抜ける際などに重宝する上、補強増設枠にも搭載可能で、複数バルジを搭載することで駆逐艦らしからぬ固さを見せることが出来る。
これらを踏まえると、陽炎型改二に補強増設を採用することで、高い火力スペックを活かしつつ缶+タービンで3-2などの高速+、道中を抜けやすくするために増設バルジによる耐久強化、機銃による対空強化、見張員・水雷見張員による夜戦火力強化やなど、他の駆逐艦と比べ恩恵が大きい。北方迷彩による北方海域での回避上昇の恩恵も受けられるので3-4高速+の駆逐枠にも入れやすいのも強み。
耐久も33、ケッコンしても38と優秀である。対潜値も低すぎないので、水上反撃2-5・3-2や7-1周回・3-5下と駆逐艦を主軸にする海域ならとても優秀な改二と言える。
ただし、艦これも続いていく内に不知火・黒潮を始めとした陽炎型改二が多く実装され、内火艇・大発系装備・司令部施設などなど色々積める艦娘も実装されたが、陽炎は最初に実装されたのもあってちょっと割を食ってバルジ装備可能のみの特色である。その点では妹に一歩譲る。
その他、上記の四連装後期型魚雷の改修担当でもあり、関係する出撃任務数こそ少なめだが、試製カタパルトを入手可能な任務に絡む。結構重要な艦娘である。

おんこれ的解説

陽炎型は太平洋戦争における日本海軍の主力駆逐艦。
特型・初春型・白露型・朝潮型を経て設計、建造され、雷撃能力や航海能力に優れた艦隊決戦向きの駆逐艦である。
主力艦と期待されたがゆえに多くの作戦・戦場に投入され、そして消耗していった駆逐艦型でもある。性能が高い故の悲しみ。強くて便利だからってこき使われていた
しかし、戦局が進むに連れ航空戦の時代に突入。水雷戦コンセプトとしては集大成といえる陽炎型であったが、対潜・対空能力に秀でているとは言えなかった。世知辛い。
多くの戦いの後に、坊ノ岬沖海戦まで磯風・浜風も戦い抜いていたものの、最後まで生き残ったのは、19隻いる陽炎型の内、雪風のみであった。
陽炎もまた主力艦である陽炎型のネームシップとして、真珠湾攻撃を始めとした太平洋戦争緒戦から作戦に参加。南雲機動部隊の護衛をしたり、ラバウルに行ったり、豪州に行ったり、サイパンに行ったり、ミッドウェーにも参加したり、その後は北方キスカ島にも向かうことになったり、……とこき使われていた。
同僚は最初は第十八駆逐隊で不知火・霰・霞と一緒だったが、キスカ島に先に停泊していた3隻が敵潜水艦にボコられてしまい、遅れていた陽炎一隻難を逃れたものの、駆逐隊を維持できなくなってしまい、黒潮・親潮たちのいる第十五駆逐隊の補給要員として移籍。
その後も、ガダルカナル島輸送・ソロモン海戦・ルンガ沖海戦と転戦。そしてコロンバンガラ輸送において、黒潮・親潮とともに戦没するまで、実に様々な地を転戦した艦である。

艦これにおいては、レア度の高い艦娘の多い陽炎型のネームシップが彼女である。彼女自身は序盤でも入手しやすく、建造では雪風と同じ24分なので雪風だと期待した提督たちをがっかりさせたりも(俗にいうyaggy)。
しかしながら赤みがかったツインテールで楽天的で明るく気さくで話しやすそうな雰囲気を持つ艦娘であり、黒潮と同じく「こんな幼馴染が欲しかった」と思わせる雰囲気を持つ。
実際、気さくでフレンドリーに接してくれる艦娘であり、「さーんきゅっ!」と近めの距離感にやられた提督もきっと多数。
初期実装にしても戦艦並みの眼光で有名な不知火や関西弁の黒潮と妹二人が濃いめの属性で、後々実装された妹達のキャラも強いので若干影に影に隠れがちな面もあったが、公式ノベライズ「陽炎、抜錨します!」にて主人公に抜擢。脚光を浴びており、吹雪とはまた違った意味で主人公力の高い艦である。彼女も陽炎型19人の長女だし、ま、多少はね?
二次でも同小説での第十四駆逐隊の同僚、不知火・曙・潮・皐月・長月・霰との絡みが多く見られるようになった、と思う。特に不知火とはよくコンビで描かれる。無論、史実で同僚だった十八駆・十五駆の面子とも交流がある。
他には同じ甲型駆逐艦のネームシップである夕雲とも、同じ多くの妹を持つ姉としてのシンパシーを感じさせるような関係だったりするものもある。燃料補給してもらった縁がある秋津洲とも絡んだりも。
2018年春の5周年のタイミングには改二も実装。後に不知火にも改二が実装され、第十四駆逐隊の面々のほとんどが改二になった。編成してみるとなかなかガチのメンバーである。
ちなみに彼女の史実の僚艦であった不知火・霞・霰・黒潮・親潮・早潮の全員にも改二が実装されている。これぞエリート集団。


*1 火力1雷装14+改修分でかなり強力。ただし2基分のボーナスのみなので、ガン積みは駄目
*2 ただし秋雲は除く