艦娘紹介/雪風

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	艦種	駆逐艦
	艦型	陽炎型８番艦

艦娘としての特徴

サービス最初期から今現在に至るまで、多くの鎮守府の救世主になってきた存在。
改までの雪風も改二クラスのステータスを持つ幸運艦であり、非常に強力。2020年に実装された改二で更に強力な駆逐艦へと進化する。
ここでは改から改二までの中間形態である丹陽についても記述しておく。

改までの雪風

ゲームでの性能では、終戦後も生き残り活躍した実績から運が60と最高値である(これは随伴艦でも6割で魚雷カットインが出る数値)。
他のステータスについても絶対戦場から帰ってくるマンのため、常に最新装備がガン積みされており、それを踏まえてか改時点の駆逐艦では島風に次ぐ火力59雷装89と屈指のステータスであり、改二と比較しても遜色ない存在である。
敵の装甲がインフレしつつある昨今でも、高い能力に加えて歴戦の駆逐艦なので特効が掛かる機会が多く、イベント最終海域でなくともキーポイントで大活躍してくれる存在である。
そして、なんといっても雪風の最大の魅力は「まるゆをつぎ込まなくてもカットインがかなり現実的な運60と改二と遜色ないレベルの高い夜戦火力、それをレベル20で実現できること」にある。
まるゆ集めは時間が掛かるし、雪風ほど初期運が高く、同時に夜戦火力も高い艦娘は時雨・初霜・霞・綾波といったごく一部の改二艦のみ。しかも、改二に必要なレベルは今となっては70以上が大半、60で改装可能な時雨改二がやや優しめなくらいであり、始めたばかりの提督にとってはやはり骨が折れる。
改で同等の性能を出せる艦娘にジャーヴィスがいるが、入手機会が現状ないし改装レベルも高め。改で同等以上のステータスを誇る島風は運が並、……と、レベル20で即戦力かつ、いつまでも前線から海域深部まで活躍できる艦は雪風以外には存在しない。入手次第育てるべき艦の１人であるのは断言できるだろう。
上記のようなスペックの高さから、改の駆逐艦の身でありながら、インフレが進む駆逐艦界隈の中でも未だ上位(提督によってはトップ)に君臨している。嫁艦にしている提督は更に運をブーストしており(費用対効果はともかくとして)さらにカットイン率に磨きがかかる。運の上限は99である。
ただし時雨と違い対潜は並。先制対潜などに関しては得意な子に譲ろう。多くの鎮守府で活躍してきた彼女であるが、駆逐艦の改二が増え、夜戦火力では多くの駆逐艦改二に上回られてる点も逆風である。昼の砲撃戦は得意な子に任せていこう。
イベントの度に敵の装甲も高まっているので、そういう相手の運用の際は魚雷3積みが前提となるだろう。魚雷2積みでは敵によっては威力不足になりせっかくの運を無駄にしてしまうので注意。最終海域では出来るだけ高品質の魚雷を与えて活躍させてあげよう。改では時雨や霞に適正のある四連装後期魚雷にはシナジーがないので注意、五連装や六連装魚雷がメインになる。
この段階でも5連装★10×2＋6連装★10などを駆使することで旧キャップの夜戦火力300超えは可能。道程は長いが、呉の雪風は今なお健在である。

改二について

レベル88、改装設計図2枚に戦闘詳報という大盤振る舞いをすることで改二に改装可能。であるが、雪風は改と改二の間に丹陽という、かつて台湾にいた頃の姿を模した改装段階が存在する。
丹陽にするためにもレベル71に設計図1枚に新型兵装資材2個が必要。つまり合計で改装設計図3枚・戦闘詳報・新型兵装資材2個が必要ということである。雪風改二は重い乙女だった…？
雪風改→丹陽→雪風改二はコンバート改装ではなく一方通行の不可逆的な改装。丹陽はかなり癖のある性能をしているので、その点は留意しておくこと。

改二の性能は火力66雷装90と改時代から順当に強化され、レベル99時の対潜が60→74と大幅強化。丹陽でも装備可能な司令部施設に加え、中型バルジに内火艇が装備可能になった。
丹陽の項目でも記載した現地改装10cm連装高角砲や12.7連装高角砲に加え、★4以上の10m連装高角砲＋高射装置(いわゆる秋月砲)でえげつない火力ボーナスを獲得可能。これによって、丹陽と比べると少し劣るものの、火力値も90台半ばにまで伸ばすことが可能である。
対地性能は大発も装備できる特化艦に一歩譲るものの、昼での砲撃戦・夜戦カットイン運用・対潜・対地とあらゆる局面で活躍ができる超オールラウンダー駆逐へと進化した。呉の雪風、本領発揮の時である。
そして、なにより改二になったということは四連装後期型酸素魚雷の強力な装備ボーナスを獲得したということでもある。加えて主魚電カットインが強化可能なD型砲へのボーナスもあり、改時代は遅れを取りつつあった夜戦火力は陽炎型・夕雲型の改二の水準にまで引き上げられている。流石に夕立には及ばない。アイツはおかしいんや
そしてそれを発揮するための運は更に上がり初期値63、最大値はなんと120である。もはやヤケクソじみている。
しかし、この運の高さこそが雪風を雪風足らしめている。実は陽炎型・夕雲型の改二は運の平均値があまり高くなく、雪風の次点となると長波の30、その次の朝霜の28と、実は運20台の駆逐がほとんどなのである。まあそもそも運40以上の駆逐って実は10人しか居ないのだが
つまり、陽炎型や夕雲型の駆逐艦の多くはそのスペックの全てを発揮するために運改修を行っていく必要があるとも言えるが、雪風改二は陽炎型・夕雲型改二の強力なスペックと屈指の幸運を併せ持つ、現状ただ1人の存在なのである。運で並ぶ初霜や時雨は火力面でやや及ばず、夜戦火力で互角レベルの霞や初霜は運の初期値では一歩譲るので、まさに完成されている改二と言えるだろう。
ちなみに丹陽と同様の特徴であるが、SGレーダーを装備すると射程が長に伸びる。砲撃戦での行動順に影響し、戦艦よりも先に動いてしまうケースもあるので、そこは一長一短であるので気をつけよう。

なお、実は戦歴の割には、改まではなんと編成任務には一度も絡まない。これはこれでおかしい…おかしくない？
改二実装に伴い、丹陽や雪風改二を編成に入れることで達成できる出撃任務が実装。上述の現地改装の連装高角砲や、5inch単装砲 Mk.30 改★+4・22号対水上電探改四(後期調整型)★+4・61cm四連装(酸素)魚雷後期型★+4のどれかを選択で入手可能。全部よこせ
13号改電探やＣ型改二砲などの優秀な装備の改修担当にもなる。しかし改二になると何故かC型砲の改修担当から外れてしまう。なんでや！

おんこれ的解説

史実において数々の死戦をくぐり抜け終戦後も生き残った「奇跡の駆逐艦」である。またの名を「幸運の女神」とか「異能生存艦」とか。間違っても戦闘妖精ではない。
舌っ足らずに「司令」と呼んでくれるのが特徴の幼さを持つ女の子。服装が何気にスカートのないセーラー服でパンツ丸見えである。何気に島風並みの無防備さかもしれない。
史実では、生き残るだけでなく激戦の真ん中に陣取って戦果をあげているにもかかわらず、無傷での生還を果たし続けたためその生存能力の高さから「呉の雪風」と言われるほどである。あまりにも幸運すぎて僚艦が相対的に不運に見えるので、謂れなき風評被害の的にもなりやすいのが玉に瑕
幸運ゆえに、かなりの苦労人であり、軍司令部もどこにいるか把握できないほどの任務量をこなしている。
有志によってウィキペディアに記載された、雪風が参加した作戦一覧を見てみるとその激務ぶりが垣間見える。潜水艦共がブラックブラック言っているがそんなものは比較にならない(強い断定)。エンタープライズが仲間になりたそうにこちらを見ている。
また、それだけの作戦に参加していると言うことは、仲間の死を何度も何度も見てきているため、長寿の割に精神が後退している説が流れている。……しかし後年の研究で雪風の参加した作戦の成功率は無茶振りレベルのものを除けば極めて高く、むしろ雪風と作戦を共にすることで生き残れるということが判明している。上記の参加作戦一覧から参照すると、雪風が参加した作戦の成功率は8割を超えているように見える。なにそれこわい。
フィクションで例えるならば、どんなにひどい作戦に投入されても生き残ってしまう代償に、多くの死を見送ってしまうとも言えるボトムズのキリコのような異能生存体というよりかは、エースコンバットの主人公たちのように、参加した作戦で縦横無尽に活躍することで、自分だけではなく周りをも護る、ある種の特異点のような存在とも言えるのかもしれない。
ちなみに、史実での雪風の練度はかなり高く、ほとんど被害がなかったにも関わらず、いざという時の応急修理の速さは一番だったらしい。彼女が生き残ったのは決して幸運だっただけではなく、その戦歴に裏付けされた乗組員の練度の高さで幸運を勝ち取ったと言えるだろう。探照灯で目を眩ませて敵機撃墜（それも3機）とか多分雪風くらいだろう。
また、一説では必ず生き残るウーマンだったので最新鋭の装備なども回されやすかったとか。データを取るという意味でもあるだろうが。
ちなみに、彼女の同僚だった駆逐艦というのも手練揃い。神通麾下の二水戦で初風・時津風・天津風と組んでいた第十六駆逐隊では緒戦よりソロモン海戦やガ島での撤退作戦に従事し、揃って生き抜いた。
その後編入された第十七駆逐隊のメンツが特に凄い。同僚が磯風・浜風・谷風・浦風、同じく後で編入された艦に初霜と、まさに日本の水雷戦隊きってのガチガチに鍛え上げられた歴戦の超エリート集団である。ゲーム内でも全員追加改装が存在する強豪駆逐隊。上記の作戦の成功率の高さも頷けるというものである。
更に坊ノ岬沖海戦ではここに霞・冬月・涼月・朝霜が更に加わる。まあ戦争末期まで生き延びている駆逐艦ということは逆説的に歴戦の駆逐艦であるということになってしまうのだが
戦後は復員船として奔走した後、丹陽として中華民国（今の中国ではなく台湾の方）の旗艦として1965年まで幸運っぷりを発揮しながら頑張った。日本に帰ってくる計画も出てきたけど船体が持たなかったのか、1969年に老朽化も相まって防風で大破。長い間おつかれさま。
「○○は意味がないからやらなくていいや。」とか「○○しても○○という理由から意味がない。はい論破。」みたいなことを言ってないでとりあえず雪風に会いに行ってからハローワーク行け。(江田島の教育参考館と台湾に安置されているため見に行って、どうぞ)絶対うまくいく。(雪風並感)

多くの戦場を生き残り、多くの艦を見送らなければいけなかった史実などから、艦これ内でも多くの艦との絡みがある。
特に多いのは、第十六駆逐隊での同僚である時津風・天津風・初風などの絡みが多い。時津風とは同じしずま艦であることや、どっちもなんか動物っぽいという特徴もあり、相棒枠であることも。他には第十七駆逐隊での同僚でもあり、坊ノ岬で共に戦った歴戦の駆逐艦磯風・浜風、坊ノ岬を共に生き残った初霜など。
また、手違いに手違いが重なってしまい比叡を雷撃処分した過去から健全で泣けるカップリング漫画もよくみかける。また坊ノ岬で護衛していた大和とは公式でも一緒に描かれる仲。呉130周年を記念したリアルイベントでは大和ミュージアムで二人の公式イラストが載せられるほどである。
他にはぼっちの島風とセットで提督を取り合うといったものも。島風・時津風・天津風はしずま艦繋がりでもあり、ゲーム外では結構並んで描かれていることが多かったりする。集合タイプのイラストだと割と揃ってたりすることが多い。
さらに、改二実装以降のや新作アニメの影響もあり「呉の雪風、佐世保の時雨」と並び称された白露型の時雨との絡みも急増中である。新作アニメ・いつ海でも中盤より本格登場し、時雨の友人枠で第二の主人公とも言えるポジションかもしれない。改というのもあって言動とかに若干幼さもある……というか蜜柑の食い過ぎで機関不良を起こし任務に出撃できなくなってしまうなど、アホの子っぽくなっているような気もするような……？
その性格に関しては二次創作でも多くの解釈があり、僚艦を沢山見送ったから達観しているとか、丹陽までたくさんの人生を歩んだのでこう見えても実は内面は大人びてるなどなど。そういう点でも二次創作が楽しい艦娘。
薄い本的には正直グラフィック的にかなり幼いため抜こうとすれば抜けるがどうも罪悪感が否めない感じはある……のだが、結構あったりする。でも見た目が見た目なのであんまり無理やりなものは多くない。
後ぶっちゃけ雪風以上に幼げな海防艦が実装されて、おまけに結構本が出ているので、別に雪風でも特に問題ないのかもしれない（感覚麻痺）。
ただ、しずまニキの絵柄の変化や艦これのサービスの長さもあり、雪風本人にも変化が。ゲーム内では長らく限定グラがなかったので気づかれにくかったが、ゲーム外ではたくさん書かれているので、結構見た目的にも割と大人びてきていた。
そしてついに19年夏に待望の水着グラ、そこからの差分で夏のお嬢さんmodeグラが実装。これがこれまでの雪風の幼さを取っ払い、垢抜けた美少女っぷりを全面に押し出したしずまニキ渾身の逸品だったため、心を奪われる提督が続出。大きくイメージを変えた。ボイスも相まってすごい良いよ！呉鎮守府130周年の艦これ公式コラボでも厚着気味の私服を披露しており、かつての薄着のイメージとはまた違った魅力がある。
更に20年11月に丹陽及び改二が実装された。かつての子供のような印象はなくなり、かなり大人びているように見える。しかし厚着気味の丹陽はまだしも改二は未だにノースカートである。その身体でそれはちょっと危ないですよ！
性格も未だにしれぇ呼びだけど成長がうかがえるボイスが多く追加されている。丹陽と雪風改二でそれぞれボイスがかなり独立して実装されているのも特徴。どっちも所持したくなるというものである。
翌21年の夏には改二の水着差分、丹陽のお嬢さんmode差分が実装。特に丹陽の差分はかなり気合が入っており、実にチャイニーズな涼し気な服装をしている。それこそスピニングバードキックも撃てそうなくらいチャイニーズ
チャイニーズついでに余談だが、丹陽は実はある意味実は艦これでただ1人の貴重な中国艦娘とも言える。多国籍艦隊を組みたい人にはより魅力的な子かも？

余談だが、海上自衛隊初の護衛艦として「ゆきかぜ」の名前が使用されている。「幸運の女神」は海自を、また日本を末永く守ってくれることだろう。