ドロッズ・ドロッセルマイヤ

Last-modified: 2015-07-07 (火) 20:44:46

「自分はまだ卵のなかにいて、生まれていないんじゃないか。俺は、殻を割るための道具を作ってるのさ……きっと、割れる筈だ」

Drozd Drosselmeyer

プロフィール
シンボルあさぎ色の卵と歯車にマイナスドライバー [添付]
種族
武器ホリゾンタル・クラブ
性別
年齢17歳
外見
服の色白、あさぎ色
アクセサリー眼鏡
肌の色青白い
身長180cm程度
髪の色灰色
瞳の色灰色
モチーフバレエ『くるみ割り人形』より、ドロッセルマイヤ老人
センブランスオーラ過剰出力
ステータス
所属ビーコンアカデミー
元所属実家の時計屋
職業生徒
チームRHOD
-ロス・ヴァルト
-ハーネット・カーボナル
-オランジュ・ウィリス・ダムセルフライ
パートナーチーム内のパートナー
関連人物サンブキーナ・ソーンダイク(友人?)
作者:魚頭圭

外見

[添付]
冷静であろうと努めるポーカーフェイス。
ひょろりと細長い体型、筋肉、脂質ともに薄い。
灰色の髪を短く刈り込んで、額の鉢が広くみえる。
眼の色も灰色。眼鏡さん。横長のスクウェアグラス型、手製のウェアラブルディスプレイ機能付き(近視なのでちゃんと度が入っている)。
白い詰襟、アクセントに浅葱色。工作時や戦闘時には浅葱色のコンバット前掛けを腰に巻く。

人物

時計屋の倅。
幼少より手工芸一筋。
ジュニアハイまではごく普通の教育機関に通い、学業成績は運動を除いて優秀、絵に描いたような優等生だった。
しかし在学中に、ヴェイル市街の路地裏で開催されていた野試合(違法、賭博)に出入りするようになり、自身で開発し自身で装着する武装『ホリゾンタル・クラブ』の実験に明け暮れた。
そして、ある日突然ハンツマンになると決心し、家族からは勘当同然でビーコンに入学。
ハンツマンを志した理由。胸の内に硬く秘めた望み。
自分の肉体を、自分の手で、機械に改造する事。
人間の肉体を捨てて、機械の身体を獲得し、機械に転生する事。
極限の状況下、恐慌や高揚、目が眩むほどの感動、あらゆる戦闘状況に負けない、本当の自分の身体をデザインする事。
そうしなければ自分は生きていけない、いや、自分はまだ生まれていないのだと思っている。

路地裏で知り合ったサンブキーナ・ソーンダイクとは工具を貸し借りする仲だが、彼女の天性、肉体を失っても強く魂の形を留める天才的な身体性に、ドロッズは気付いている。
彼女に対して忸怩たる想いに囚われ、またどうしようもなく眩しい心で仰いでいる。
大雑把で野蛮で暴力的な彼女にうんざりするが、本当は異性として好意を抱いている。
大雑把で野蛮で暴力的でなければ、と彼女に但し書きをつけるのは、恋愛に臆病なため。

性格

集中力が高く、長時間の精密作業を粘り強く行う。
理詰めで物事を考えるタイプで、同時に行動主義的。
独立心が強め。自分の事は自分で決めて、自分で行いたいと思う。
つまりは頑固。思い詰める。
自分の事は抱え込みがちだが、他人に対しては何かと面倒見が良く、請負仕事を好む。
自分に厳しく他人に甘いのは、他人も自分と同じぐらい酷く思い詰めているのではないかと、どこかで思っているため。本当にいつも仕方のない奴だ、貸しひとつだからな。
甘味好き。脳の疲労には金平糖。グリーンティにはハーブや砂糖を混ぜない。
音楽の趣味はテクノ。ヘッドホンでステレオ感たっぷりにヒソヒソと聴く派。
ネズミが生理的嫌悪のレベルで嫌い。

能力

センブランス『過剰出力』オーバードライブ。
ドロッズのオーラ特性にして持病。
極度の集中、感情の高揚、著しい恐慌、戦意の増強時、などに発生する特殊効果。
オーラを発生する体全体の細胞が異常に励起され、細胞のオーラ保持限界を突破。
行き場をなくした大量のオーラが体内で高速循環を始め、そのオーラ循環流が更なるオーラ出力を触発。
ドロッズの肉体が炉心のように、大量のエネルギーを発生させ続け、神経が鋭敏化、肉体が高運動化。
常人以上の戦闘能力を獲得する状態となる。
しかし、人間の肉体に収まり切らない膨大なオーラ循環流が肉体を内部から傷つけ、まず呼吸器官、肺に失調をきたす。
出力が収まらない場合、消化器官、筋肉組織に被害が及び、続けて末端から中枢の神経、恐らく最後には脳を損傷する。
ドロッズの体の全細胞に起因する特性である為、根治が不可能、とされている。
対症療法として、集中力を高めない、感動しない、自己を制御する、草木のように生きる、何も考えず何も感じず何にも触発されない。
ドロッズの担当医は、冷たい機械のように生きろと言った。
ドロッズは、そんな状態は、生きているとは呼べない状態だと思った。
……いや、もしかすると、まだ自分は、“生まれていない”のではないかと。

ハンツマンとしての戦闘は、自身の膨大なオーラを資本にした装備によるもの。
戦闘の素人だが工学技術では玄人。
好きな展開は、こんなこともあろうかと準備していたのさ。