ドレ・アイヴァン・テオドール

Last-modified: 2016-05-15 (日) 17:10:22

「王様の涙にお仕えするのが、道化の本懐なのです」

Dore Ivan Theodor

プロフィール
シンボル流星を追いかける仔馬 [添付]
種族ファウナス
武器マルチプル・フーディーニ
性別
年齢17歳
外見
服の色赤と黒
アクセサリー分厚い金の指輪、山高帽、ドタ靴
肌の色
身長165cm
髪の色ハニーブロンド
瞳の色
モチーフバレエ『せむしの仔馬』より
センブランス言霊
ステータス
所属ビーコンアカデミー
元所属某、巡業サーカス団
職業生徒
チームCSDR
-チェリ・マザード
-サンブキーナ・ソーンダイク
-ラディウス・ヴァダ
パートナーチェリ・マザード
関連人物ロス・ヴァルト
作者:魚頭圭

外見

[添付]
馬のたてがみのように豊かで長い金髪。 碧の眼。
極めて童顔。喉仏がない。変声期前の少年の声。身長165センチ。体はしなやか。
常にスマイルを心掛けて人生を修行してきたので、並大抵の事では笑顔が取れなくなった。
穴をあけた山高帽、馬耳が生えている。耳はくりくり動く。ポニーのファウヌス。
チョッキとシャツとサスペンダー付きのズボン。赤と黒のダンダラ模様でツートーン。
ドタ靴。
分厚い金の指輪がひとつ。放浪者の最後の財産。
おどけた身のこなし、嘘くさくもない笑顔の下で張り巡らせた権謀術数。
今は、クラウンのメイクをしない事にしている。自分で決めた事。

人物

四大王国や地方を巡業するサーカスで生まれ、育ち、道化になった。
前職、サーカスのクラウン――道化師。

遠い昔、ドレの一族は王に仕える宮廷の道化であったという。
笑う事も泣く事も許されない王の心を慰める道化の物語を、幼い頃のドレは繰り返し、サーカスの古老にせがんだ。
真実の歴史かどうかあやしい。半ばボケてしまった古老の歪んだ創作だったのかも知れない。
でもドレは、誰かを笑顔にしたり、涙を拭う者になりたいと強く、希望するようになった。

そして、ドレはサーカスを飛び出した。
なりたいものになるために。
一族と職責を棄てて。

性格

殆ど常にスマイル。
社交的、人と人を結びつける。
それらの動機はただひとつ、人の笑顔が好きで好きでたまらない。
パントマイムや洒脱な滑稽芸を自然に繰り出し、笑いをとる事がしばしば。
チームのムードメーカー、ともすればリーダーシップを執れる器だが、チームの二番手、三番手に回る。
いつも人を立てるように振る舞う。
道化はサーカスのスターではなく、サーカスの演出家、とのポリシーがある。

完璧主義者。
決して誰にも見せずに独りで、芸と教養、独自の戦闘メソッドを磨き続ける。
自分の能力の研鑽の過程は、人に見せるものではないと思っている。
行動と結果が全て、常に仲間に応えられるようにと、孤独な練習と準備を日々、欠かさない。
そのため、彼のプライベートには誰とも交わらない時間、大きな空白がある。
時々ふらっといなくなる。
放浪癖があると周囲には理解され、本人もそうだと言っているが、ふらふらとすることが実は好きである。
あてどなく放浪しながら黙考し、教養を高め、技術を磨く。

少女と見間違われる事も多い端正で中性的な外見と、いたずらのように多用される笑いのアクションから、子どもっぽいと思われがちだが、それは全くの逆。
これまでのプロの芸人としての人生は、年齢にそぐわないほど老成した内面として、彼の血肉になっている。
自身の哲学、美学、ポリシーが大切。
それは、自分の苦労は人に見せない事。
そして、愛する人の苦難を決して、ひとかけらも許さない事。

好物はテンプラ。特にエビ。
幼少期のサーカス巡業中、ある地方で巡り合った大好物。
今では、自分でテンプラを作るが、テンプラをチャウダーに浮かべたり、カナッペにテンプラをあしらったり、手の込んだソースでメインディッシュにしてみたりと完璧主義が暴走して迷走中。
美味いがこれは何という名前の料理だ? と言われる事が多数。
幼少の記憶にある、『あの味』の再現が何故かできない。

能力

高速飛翔する手投剣と、投擲配置した手投剣をターミナルにした魔法戦闘が得意だが、専門の教育機関での戦闘訓練を受けた事がない。
サーカスの経験から身体能力は非常に高いが、戦闘技術は平均値かそれ以下。
しかし、鋭い観察眼に基く対人能力の巧みさ、勝負強さを持つ。
ドレの戦闘の基幹になるのは、サーカスで培った軽業師の技術。
飛んだり、跳ねたり、転んだりのアクロバットで相手を虚構に引き込む、擬態する動物のように動きで相手をペテンにかける、いわば肉体を用いた策謀をほぼ我流、独学で編み出した。
対人戦闘、対グリム戦闘ともに非常に粘り強い。相手の動きの機微を読み取り、騙しの手管を自然に絡めて隙をついてくる。

センブランス、言霊。
感染呪術の力学に基づくセンブランス。
息を吹き込んだり、唾や血をつけたり、髪の毛を結び付けたりした物体を、意思を込めた言葉――『言霊』で意のままに操る事が出来る。
一般的な標準言語だけでなく、ドレが理解し意思を込めることが出来るならば外国語でも、法則性のある創作言語や創作言語による歌(ハナモゲラ)でも発動する。
効果の持続期間は、『(気体)<(液体)<(固体)』の順番に長くなる。
体液も乾燥すると含有成分が固体となるが、固体の髪の毛や爪でも無制限に効果持続せず、例えば血痕も効果は有限である。
ドレのトリック戦法にとって、最大の『手品の種』であり、これを他人に明かす事は基本的にしない。