M50オントス

アメリカ陸軍 駆逐戦車 M50オントス

6連装の無反動106mm自走砲だ。そしてどっかで見たアングルだ。

購入可能ランク(ゴールド)		(シルバー)
金額(ゴールド)	170	(シルバー)	1200

史実

もの

1951年、米陸軍は新規に汎用シャーシを開発し、これを用いて低価格かつ多様な軽装甲車両を開発する計画を決定。APCやいくつかの自走無反動砲のが計画・試作されたが軒並み没になり、最終的にT165試作車のみが残った。これに幾つか改良を加えたのがM50である。アリス・チャーマーズ製作所で1955年8月～1957年11月にかけて生産され、計297両が完成した。（陸自も似たようなことをしていた）

シャーシにM40A1C 106mm無反動砲を6門と、副武装のM1919A1を一門載せた、異形ともいえるスタイルを持ち、その異形から「Ontos(ギリシャ語で事象・物）」の愛称を与えられた。
無反動砲は上の4門のうち2門が取り外して使用でき、付属する標定銃は上4門のみに付属した。

ただし無反動砲を据え付けただけなので、再装填するには車外に出る必要があった。無反動砲の装填は戦車のようにｶﾞｼｬｺﾝｶﾞﾁｬﾝでは終わらないので、隙となる再装填時間を作らぬよう斉射は控えられた。（なおアバディーン試験場にて6門を一度に斉射したところ、バックブラストで周囲のレンガや車両の窓がブッ飛んだという。）

のちにエンジンを交換し、前面にメンテナンスパネルを設けたM50A1が登場し、297両中176両がA1に改修された。
この改修の際、砲をリボルバー形式にする案(下画像）も存在したようだが、実現することは無かった。

上はあるサイトで外国人兄貴が開示してた画像
下はNTISから持ってきたっぽい無反動砲システムについてのレポートに載ってた図

Ontos is GOD

計画を始めた米陸軍は採用せず、試験中にT165に目を付けた海兵隊が採用。ベトナム戦争において、他の装甲車両では侵入出来ない悪路を突破し、NVAの装甲車両相手に射撃を行った。

 

ベトナム戦争最悪の激戦地・フエでは、M581（フレシェット榴散弾）を駆使して死地に飛び込む海兵隊員を援護。この功績から「歩兵の守護神」とも呼ばれたとか。

1969年、ベトナム戦争の終焉に伴い、他の部隊と共に本国へ帰投。その後は対戦車任務が携行式対戦車ロケット・ミサイルや戦闘ヘリ中心となったため用済みに。
オントスは徐々に解体されて元の無反動砲に戻されていき、1980年4月、グアンタナモ基地に所属していた最後のオントスが解体された。

なお一部車両は保存され、米国ケンタッキー・イノイリ・カリフォルニアやヨルダン等の博物館でのんびりしている。（ノースカロライナの車両だけはまだ実戦使用できるらしい）

ステータス

• 最大仰角20゜/俯角10゜
• 砲塔旋回左右各45゜
• 砲塔基部のみ当たり判定、風防と砲身はなし
• 弾種 AP/HE /HEAT追加のみ
• 1マガジン6発
• 車体強化時tier1上昇？

T-54:今撃ったな! じゃあおれ撃ちにいくから!

M50:ﾊﾟｰﾝﾊﾟｰﾝﾊﾟｰﾝﾊﾟｰﾝﾊﾟｰﾝﾊﾟｰﾝ

T-54:すざけんあ!1 2..4..6..6連装じゃねーか! ﾊﾞﾝ

M50:ｶｰﾝ跳弾

T-54:ファッ!?

M50:ﾊﾟｰﾝﾊﾟｰﾝﾊﾟｰﾝﾊﾟｰﾝﾊﾟｰﾝﾊﾟｰﾝ

M50 キルした T-54

まぁ1.5秒くらいでパーンパーンパーンパーンパーンを読んだと思うが、だいたいそのくらいで連射可。

主砲が6門あり、1マガジン6発の後やや長めの再装填時間が入る。
発射される順番は......

• 右上から反時計回り
• 右中から反時計回り
• 右3→左3or逆

.....と、いくつかパターンがあるようだが詳細は不明。

単装砲ではないので、若干照準からズレて飛んでいくことを念頭に入れて置かなければならない。
およそ0.5-1mズレるので、近、中距離や追跡中に相手がカーブした時には外れてしまう。

さらに、一定条件下で照準円が射撃反動で大きく跳ねて、まともに命中しなくなる。

AP...?

ISに射撃すると「跳ね返された」と出る場合があることから、表示のバグではなく初期弾薬がHEATであることが分かる。英語版wikiにも同様の記述があるので、恐らく仕様だろう。まぁ元が対戦車無反動砲だから、史実通りといえばまぁそうである。むしろ史実上はAPが存在しなない。

改修

・砲
強化が三段階、精度のみ上昇する。車体強化が不要なので財布にも優しい（？）

前のM56はフル改修でもあまり精度が良くなかった.....が、本車は三段階目で突如精度が最高（チーフテンや59式と同じ）になる。

T92やPT-76側面にHEで40~50ダメージ、これを6回叩き込めることから、~20ランク帯までの軽装甲車両に対する鬼札になりうる。

ただし、ボトムマッチになると重装甲車両が増えるため、APDSが無い本車では分が悪い。側面ガバガバのT-64ならHEATでなんとかなるが、59式?あたりを相手にするのは中々厳しい。

・生存性
まず装甲が無い。次にヘルスもない。おまけに煙幕もない。

前面のみ何故かAP系統をよく弾くが、本車にAPが飛んでくることはあまりない。ISシリーズやM103の射撃で2パンされるし、M551のATMは走って逃げるしかなく、当たれば致命傷となる。

・機動性
速い。足はとても速い。

.....が、それだけである。
まず後退速度がシャレにならないほど遅い。本当に動いているのか疑うレベルであり、物陰から飛び出したら最後戻れないと考えたほうがいい。

またM56と同様に砲塔の旋回角度が制限されており、その旋回速度はとても遅い。さらには車体の旋回速度も遅い。（どうやらTT内最低らしい）
敵戦車に張り付かれたらお仕舞いである。

運用方法

正にこの通りであり、狙撃による支援（支援というかキル横取りすることになるが）するのが最適。史実同様、車体を隠せる場所に籠もることが出来れば最高である。

操作に慣れ、コツを掴めば近接戦闘も不可能ではない。至近距離でHEATをブチ込めれば爽快である。ただし先述の砲特性のため、Tシリーズに真正面から張り付かれると死ぬ。

長所

• 改修でなかなかの俊足になる
• やけに弾く装甲(AP系だけ)
• 6連装戦車(すごい)

短所

• 改修前の旋回・機動力(旋回は改修後も遅い)
• 主砲がぶっ壊れ易い(当然ではある)
• 後退速度2-3km/h
• スモークが炊けない
  • ミサイル来たらほぼワンパンされる。たまにギリギリ生き残る
• 使っているうちに戦車なのか農作業用具なのか分からなくなる

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