主人公の選び方

Last-modified: 2021-12-15 (水) 01:04:22

正しい主人公選びをしましょう

(※注:編集するときはネタバレを入れないように。)
アンリミテッド:サガを楽しむための主人公の選び方です。

サガシリーズには、複数の主人公から選択できる作品が珍しくありません。
ただ、多くの作品では、どの主人公を選んでも、ストーリーや育成方針が異なるだけで、
難易度に大幅な差が出る作品は少ないです。

しかしアンサガではまったく違います。

主人公は7人いますが、最初から誰を選んでもいいというわけではありません。
ニューゲームでの主人公選択の際に読める「デザイナーノート」に重要なことが書かれていますが、
あまりに無視する人が多い(というかデザイナーノートの存在に気が付かない人が多い)ので、
その点も踏まえて紹介します。

このゲームを楽しめなかった人の中で、主人公選びに失敗している人が意外にも多いので、あえて書きます。
ただし以下に書かれていることは「アンサガを製作者が勧める順番で楽しみたい人への手引き」であり、
あくまで主人公選びの一例でしかありません。
単純に主人公別の難易度が知りたい方はよくある質問を参照してください。

対象者別分類

素人向け

  • ヴェント
  • ジュディ

中堅向け

  • キャッシュ
  • マイス

玄人向け

  • アーミック
  • ルビィ

小泉トラップ(基本は素人向けだが、ルートによって難易度が跳ね上がる、開発者仕込みの初心者殺し仕様)

  • ローラ

ここで注意したいのが、新規プレイヤーがいきなり玄人向けの主人公を選んでも、
難易度の高いゲームを楽しめるわけではなく、意味がわからないだけということです。
中堅向け・玄人向けの主人公は、相応の知識を身につけて初めて楽しめる内容です。
特にアーミック、ルビィ、キャッシュに関しては、デザイナーノートに素人はプレイするなと暗に書いてあります。
ですから、いきなりアーミックやルビィを主人公に選ぶのは得策とはいえないでしょう。
 
どうしても難易度の高い物を最初からプレイしたいのならば、
ローラ編で特定のボスに勝利するか、マイスを主人公にするのがいいでしょう。
ただし、ラストバトルに勝つことは保証できません。
全体的な難易度が高くてプレイヤースキルが鍛えられるのではなく、途中までサクサク行けるうえ後に引けない状態になっていきなり難しくなることを覚悟して下さい。

素人向け

主人公特徴
ヴェント唯一運び屋を体験できる。これによりシナリオを消化せず無限にパーティメンバーを成長させることができる。1周まわって極めプレイにも好まれる主人公。
ジュディ充実したパーティの戦力、低いシナリオ難度と初心者に最適。

素人向けとあって、ラストバトルまでの道のりは易しいです。
アンリミテッド:サガのシステムを理解するには丁度いい具合となっています。
初心者はまず、ヴェントかジュディのどちらかを選びましょう。
(「僕と一緒に冒険しよう!」と話しかけられてもホイホイ付いていかないように!)
天翔ける翼を目指すのならば、1周目と2周目はこの二人でのプレイで決定です。
 
ゲーム内容を把握するにはヴェントがうってつけです。
このゲームはパーティメンバーを成長させる回数に限りがありますが、
ヴェント編は運びを行うことにより、例外的に無限にパーティメンバーを成長させることが可能です。
ですので、まずはヴェント編でパーティメンバーの成長やパネルの配置について学ぶのが得策でしょう。
 
ただし、「ヴェント編は難易度が低い」というのはあくまでも適宜運びをしてパーティメンバーを育成する事が前提です。
メインシナリオの難易度自体はむしろ高く、面倒だからと運びをサボってしまった初心者の方は中盤以降地獄を見る可能性が有ります。
多少面倒であっても成長システムに慣れるためだと割り切って、パーティメンバーが揃い次第ある程度運びを繰り返す事をおすすめします。
 
もう一方のジュディは、ごく一部を除けばシナリオが単純で短めな上にボスも弱いため、メインシナリオ自体の難易度が低いです。
味方も強力なメンバーが揃うため、適度に育成をしていけばさほど苦労することなくクリアできるでしょう。
また、ジュディ編は初期から術を使えるメンバーが多く、他の主人公に比べて容易に禁呪に触れることが出来るため、術について学ぶのにも向いているシナリオとなっています。

中堅向け

主人公特徴
キャッシュ他の主人公では任意でプレイするサブシナリオだが、キャッシュ編ではこのサブシナリオを中心にゲームを進める為、目的がハッキリしない。又、呪いのガントレットによる強制戦闘が定期的に発生するのも特徴。パーティは男性オンリー(1人性別不明)
マイスパーティは主人公以外女性オンリー、序盤から中盤の難易度こそそこそこ。だが、パーティメンバーの平均LPが低いためラストバトルが厳しい。

中堅向けというだけあって、そこそこの難易度があります。
キャッシュ編は、序盤に挑戦しなければならないサブシナリオ剣難峡の難易度こそ高いものの、
それ以降の難易度は素人向けのものと大差ありません。
逆にマイス編は序盤から中盤の難易度こそ大したことはありませんが、終盤の難易度は高いです。
 
キャッシュ編ではサブシナリオを一定数こなすことによりメインシナリオが出現し、
訪れることのできる街や村の数が増えます。
ですので、
メインシナリオを追いかけるゲームに慣れて、サブシナリオを黙々とこなす事に抵抗のある人には不向きでしょう。
逆にゲームに慣れてきていて、メインシナリオに囚われず自由に冒険したい人には向いているでしょう。
 
マイス編のパーティメンバーは主人公以外女性である為、平均LPが低くラストバトルは厳しいものとなるでしょう。
ですが、慣れたプレイヤーならばそれほど苦戦することなく倒せるレベルですので、
中堅プレイヤーが苦戦しながら挑戦するのがちょうどいいでしょう。
逆に玄人レベルになりますと、あっさり倒せてしまい物足りなく感じるかもしれません。

玄人向け

主人公特徴
アーミック兎に角アイテムを集めまくるシナリオ。このゲームを遊びつくそうとするコアプレイヤーへの挑戦。
ルビィ基本的に他の主人公ではラストダンジョンになる七大驚異だが、ルビィ編では全て制覇しなければならないのが特徴。七大驚異を制覇し、世界の真実に近づきたい玄人向けのシナリオ。

玄人向けとしていますが、アーミックとルビィではその意味が大きく違います。
前者のアーミック編は最初から最後まで高難易度であることに対し、
後者のルビィ編はシナリオやシステムを楽しむためにむしろ後に取っておいた方がいいというものです。
しかし、どちらも玄人の為に用意されたものであり、玄人でなければ楽しめないという点では同じです。
 
アーミック編は、兎に角アイテムを集めなければならないのが原因です。
理由としては第一に、必要なアイテムを一定種類そろえなければ新しい街へと行く事ができず、仲間もそろわない。
第二に、必要なアイテムの種類や数がかなり多い。
そして最後に、アイテムは店頭にあるものを購入して手に入れるのが基本となる為、
場合によってはアイテムを集める為に、少人数で高レベルのサブシナリオに挑戦しなければならない事です。
集めるアイテムの中には、流通ランクが高くないと店頭に並ばない物も多いため、
クリアデータから流通ランクを継承するかしないかだけでも難易度に大きな差が出ます。
したがって、
デザイナーズノートに書いてあるようにゲームに慣れてからクリアデータを引き継いでプレイするべきでしょう。
このゲームをプレイしている玄人に対する挑戦状的シナリオとも言えるものです。
 
ルビィ編は、一応玄人向けという事もあり難易度はそこそこ高いです、初心者がプレイするには厳しいでしょう。
ですがそれ以上に重要なのが、
ルビィ編で出てくる登場人物の殆どが、他の主人公のシナリオでメインに出てくる者であることです。
他の主人公のシナリオを余りプレイしていない状態でルビィ編をプレイすると、
ルビィ編で出てくる登場人物の関係が分からず、このシナリオを十分に楽しめないからです。
特にキャッシュ編とマイス編に登場する人物はルビィ編に大きく関わってきますので、
ルビィ編をプレイする前には是非ともプレイしておきたい所です。
又、ルビィ編ではラストダンジョン以外の七大驚異でも、テトラフォースを使用した成長を行う事ができます。
このゲームをある程度遊んだ人ならば、このテトラフォースを利用してルビィ編を容易に進める事ができ、
正にこのゲームをしゃぶりつくしたいプレイヤーが締めにプレイするのに相応しい玄人仕様となっています。

小泉トラップ

主人公特徴
ローラ基本的にストーリーに沿った一本道で、難易度も終盤直前までは素人向けなのだが、たった1つ仕掛けられた大きな罠に引っかかると難易度が玄人向けまで跳ね上がる。

このゲームの主人公のなかでもメイン扱いと思われる彼女。
それゆえ最初にプレイしようと思う人も多いでしょう。
実際やってみると、特殊なシステムなどもなく、ジュディ同様ストーリーに沿って初心者でも比較的進め方がわかりやすいシナリオなのですが……。 

  • 分岐があり、一方が理不尽にきつく、簡単な方の分岐にも気付きにくい。
  • 行ける町が少ない・テトラフォース複数回利用ができない・レベルアップ用シナリオ「謎の場所」の利用可能期間が短く、気付いたときにはもう使えなくなっている……などレベルアップの機会が比較的少ない。

この二つの理由により、難易度の高いシナリオと言えます。おそらく、発売日に買ったプレイヤーの多くが、これらの理由によりラスボスで詰まり投げ出してしまったと思われます。
なお、このトラップに引っかからなかった場合は、最後まで素人向けの難易度のままです。

最終ボスの前座は2種類。だが同条件のキャッシュ編に比べ、互いの難易度が違いすぎる。
とあるシナリオで「前線メンバーが1人しか出せないボス戦」があり、分岐はこれの勝敗で決定される。
しかし簡単なルートへ進むには敗北する必要があるうえ、敗けるほうが難しい。
このため、ノーヒントではまず気づかないのがトラップとして機能している所以。
最終ボスは前座の技を一部引き継ぐのだが、難しいルートではこの技の性質が極めて厄介。
さらに他の前座と違って、最終ボス直前にHPが回復しない仕様もきつい。