Svietlana

Last-modified: 2023-11-18 (土) 10:19:21

スヴェトラーナ級巡洋艦

svietlana.jpg

性能諸元

編集時 ver.0.5.3.2

・基本性能

Tier4種別ツリー艦艇
艦種巡洋艦派生元Bogatyr
国家ソ連派生先Kotovsky
生存性継戦能力(A) 22,100
(B) 24,600
装甲10mm-75mm
・防郭 25mm-75mm
・艦首/艦尾 10mm-75mm
・砲郭 20mm-25mm
・装甲甲板 20mm-25mm
対水雷防御ダメージ低減
機動性最大速力29ノット[kt]
旋回半径590m
転舵所要時間(A) 10.1秒
(B) 7.2秒


隠蔽性 通常副砲主砲火災煙幕
海面発見距離9.9km--0.0km4.01 km
航空発見距離4.8km-0.0km7.8km-


射撃管制装置船体モジュール主砲射程最大散布界
A-Cmod.110.2km104m
mod.211.3km111m



・兵装

主兵装船体口径,搭載基数×門数最大ダメージ(火災率)発射速度180度旋回
A130mm/55 Model 1913 , 15基×1門HE弾 1900(9%)
AP弾 2400
6発/分36秒
B130mm/55 B-7 , 15基×1門HE弾 1900(9%)
AP弾 2500
6発/分25.71秒


魚雷口径,搭載基数×門数(片舷指向門数)射程雷速最大ダメージ装填時間180度旋回
Torpedo Model 1912 , 4基×3門(6門)5km52kt723339秒7.2秒


対空砲船体距離口径基数×門数爆発数秒間ダメージ命中精度有効ゾーン
爆発半径内継続的
A63.3mm Model 19164基×1門12101577.0%1.0-3.0km
B76.2mm Lender gun9基×1門12804177.0%1.0-3.0km



・アップグレード

スロットAスロットBスロットCスロットDスロットEスロットF
搭載可能アップグレード

搭載可能アップグレード

AMainWeapon1.png主砲兵装改良1主砲および魚雷発射管の機能停止発生率 -20%
主砲および魚雷発射管の抗堪性 +50%
主砲および魚雷発射管の修理時間 -20%
SecondaryWeapon1.png副兵装改良1副砲の抗堪性 +100%
対空砲座の抗堪性 +100%
PowderMagazine1.png弾薬庫改良1自艦の弾薬庫誘爆率 -70%
DDamageControl1.pngダメージコントロールシステム改良1浸水発生率 -3%
対水雷防御ダメージ軽減率 -3%
火災発生率 -5%
Engine1.png推力改良1主機損傷確率 -20%
主機修理時間 -20%
SteeringGear1.png操舵装置改良1操舵装置損傷確率 -20%
操舵装置修理時間 -20%

・消耗品

搭載可能消耗品
スロット消耗品使用
回数
準備
時間
有効
時間
効果
R応急工作班I.png905火災・浸水・損傷したモジュールの修復
応急工作班II.png60
T水中聴音I.png2180100魚雷、敵艦の強制捕捉範囲を向上させる
魚雷強制捕捉距離:3.00 [km]
敵艦強制捕捉距離:4.00 [km]
水中聴音II.png3120

ゲーム内説明

スヴェトラーナ級軽巡洋艦は、ロシア帝国海軍用として起工された軽巡洋艦としては初めてタービン機関を採用した艦です。従来の軽巡洋艦と比して大幅に優速であるばかりではなく、装甲防御力も兵装も当時としては極めて優れたものであり、長射程かつ良好な弾道特性を有する主砲は特筆すべき性能でした。

1907年の日露戦争で損失を被った後、バルト海艦隊向けの新たな巡洋艦の艦級の開発が開始されました。そして1913年に各艦が起工されましたが、第一次世界大戦の勃発に伴い建造が遅れ、巡洋艦スヴェトラーナは1928年にようやく就役しました。本艦はその後、黒海艦隊に移されました。第二次世界大戦中、本艦は「クラースヌィイ·クルイーム」と改名され、オデッサとセヴァストーポリの包囲戦、ケルチ作戦とスダク作戦、ノヴォロシースクの撤退に参加しました。

解説

  • 抗堪性
    Tier4ツリー巡洋艦では比較的耐久値は多め。
    機関が巨大化しているのかバイタルパートは前級より前後に長くなった。高さは前級とほとんど変わらず低めで吃水線上に少し出ている程度。前級にあったような中央防郭甲板スロープ(タートルバック)形式の複合防御でなく舷側に露出するようになったためTierの上昇も含めて防御力は下がったと言える。
    特筆すべきは防郭のみならず舷側全体に施された75mmと25mmの装甲帯で、艦を立てればマッチングするすべての艦艇のAP弾の跳弾が期待できるため、ていねいに艦を立てて戦うことが求められる。また中央および艦尾の上甲板が20mmの厚さになっており、こちらは巡洋艦のAP弾までなら角度が浅ければ跳弾が期待できる*1。すなわちどちらかというと引き撃ちのほうが向いている。HE弾には貫通されてしまうがそれは同格他艦も同じ。
     
  • 主砲
    初期装備は前級引き継ぎの130mm砲。更新するとAPの威力と弾速がさらに上がり、強力である。やはり中央配置でなく旧式艦にありがちな両舷配置となっているが、このため切り返し時の再照準は悪くない。
    後期砲は照準速度が改善するが、艦速が上がったため舵に対してはやや渋い。「熟練砲手」は欲しいところである。
    主砲15門の内訳は艦首に1門、舷側に各7門で、前方向には実に9度の角度で8門の斉射ができる点は優秀。さらに最後方の砲は逆舷まで指向するため僅かながら9門斉射できる角度がある。しかし弱点の船腹を晒すことになるので撃てたら撃っておくくらいの感覚が良い。
     
    130mm砲なので「基本射撃訓練」「熟練砲手」「上級射撃訓練」が適用される。前級に引き続き「基本射撃訓練」「熟練砲手」は使用してよいだろう。
    レベル4の「上級射撃訓練」はTier5キーロフの開発までに取得は出来ないが、本艦を愛用するなら目指したいところである。弾速はそこそこあるので長射程にも適応しうる。
     
    なお、次艦のキーロフは主砲が大型化するが強力な高角砲を積んでいるので、これらのスキルは無駄にはならない。
     
  • 魚雷
    片舷に3連装2基づつ装備している。射程は短く威力も低いが装填が早いので気軽に使える。気軽に撃ちすぎて自軍を妨害しないように。
    Tier4周辺のマッチングなら短射程でも出番はある。
     
  • 対空
    前級と異なり対空砲はある。たまに撃墜戦果がもらえるが期待は出来ない。
     
  • 機動力
    前Tierより速度は向上したが、29ノットは遅い部類に入る。
    舵はやや遅いが、Tier4巡洋艦の中ではそんなに差があるわけではない。どっちを向いても砲撃できるので、艦を振り回しながら戦える。
     
  • 隠蔽性
    前後Tierと比較してもかなり優秀である。
    先制攻撃を仕掛けやすいので、うまく立ち回ろう。

史実

スヴェトラーナ級軽巡洋艦は、1910年代にロシア帝国海軍が計画した初の近代的軽巡洋艦である。バルト海用に4隻、黒海用に4隻、計8隻が計画され1913-15年に起工された。しかし第1次世界大戦の勃発により、資材の入手難や労働者のストなどにより建造は大幅に遅れ、1915-16年にようやく6隻が進水したが(残り2隻は建造中断)、その後も政治情勢の悪化、そして最後にはロシア革命とそれに続く内戦により建造は中断された。

1920年代半ばソビエト政権が安定した頃に建造が再開され、3隻が1927-32年にようやく竣工した(残り3隻のうち2隻はディーゼル燃料のタンカーとして完成し、最後の1隻は完成しなかった)。
1番艦のスヴェトラーナは建造中に艦名を「プロフィンテルン」、竣工後の1929年には「クラースヌィイ・クルィーム(赤いクリミア)」へと改称した。結局、ロシア海軍軽巡洋艦「スヴェトラーナ」として活動することはなかったのである。
同様に2・3番艦も革命による混乱で、建造中に所属と名称を転々としており、最終的に2番艦アドミラル・ナヒモフは「チェルボナ・ウクライナ(赤いウクライナ)」、3番艦アドミラル・ラザレフは「クラースヌィイ・カフカズ(赤いカフカス)」と、実にアカらしい名前に改められている。竣工した3隻はいずれも黒海艦隊に配備された。

なお3番艦「クラースヌィイ・カフカズ」は建造中に主砲を13cm砲から18cm単装砲4門に変更するなど大幅な改設計を経て完成したため、「クラースヌィイ・カフカズ級」という独立した艦級として扱われることもある。この艦の運用成果は同じ18cm砲を搭載するキーロフ級巡洋艦の開発に活かされた。

第2次世界大戦では、2番艦チェルボナ・ウクライナがドイツ空軍の空襲により、セヴァストーポリ港内で大破着底し失われた(戦後に引き揚げ)が、残りの2隻は黒海で対地砲撃や輸送船団護衛に活躍している。
戦後、1番艦クラースヌィイ・クルィームは練習艦になり、その後実験艦、宿泊艦を経て1959年に除籍された。2・3番艦は1952年に演習の標的艦となり座礁または沈没した。

ちなみにスヴェトラーナのラテン文字表記は、Svetlana、Swetlana、Svietlanaなどとなっており、ver.0.5.3.2時でのゲーム公式表記はSvietlanaとなっている。

小ネタ

本艦(や、Izyaslav/Aurora)が搭載している「76.2mm Lender gun」なるちょっと変わった名前の砲だが、これは開発者のフランツ・フランツェヴィッチ・レンダーの名前から取られたものである。
1914~1915年から生産が始まったロシア帝国初の対空砲である本砲は、実際に「レンダー対空砲/レンダー砲」と呼ばれていたようだ。(「76mmm対空砲 M1914/1915」とか「76mm 8-K」という型番もちゃんとあったようではあるが)
帝政時代から革命後まで装甲車・装甲列車・艦艇・固定陣地と幅広い場所で使用されたようで、スヴェトラーナ級の中ではクラースヌイ・カフカスが1932年まで、チェルヴォナ・ウクライナが1934年から1941年まで本砲を実際に搭載している。(Izyaslavにも1917年以降実際に搭載された)

 

(余談だが、本艦やIzyaslavのA船体、それにImperator Nikolai Iが搭載している63mm対空砲は「ヴィッカースの40mm(=ポンポン砲)のがマシやんけ……」と言われるほどの失敗作であったそうで、1916年の春に生産が始まって1917年2月には生産停止になったとのことである)

編集用コメント

編集用のコメントはこちら
  • 解説書いてみた。Tier4ではそこそこ強いのでは? -- 2016-03-25 (金) 00:56:41
  • 速度は向上したが、と加筆。 -- 2017-02-05 (日) 12:17:23
  • 前方向に9度から片舷斉射できる点などを加筆。 -- 2017-02-08 (水) 03:03:21
  • 同Tの仏巡(名前忘れた)の登場によってT4内HP最多ではなくなったことを反映 -- 2018-08-03 (金) 02:07:11
  • 実装艦艇が増えたせいか内容が現状と乖離してたので抗堪性の節を修正しました。 -- 2019-01-07 (月) 23:59:54
  • ゲーム内説明追記(v12.10) -- 2023-11-18 (土) 10:19:21

コメント欄

  • 弾速早いからDDとかに当てやすくていい -- 2017-03-09 (木) 17:55:31
  • 射程の短さでアウトレンジ・先制攻撃を食らいやすいのが痛い。上級射撃があればだいぶ楽にはなりそうだが・・・ -- 2017-03-14 (火) 22:05:19
    • まぁブジョンに一方的に殴られた時代に比べりゃましになったぜー -- 2017-03-14 (火) 22:13:47
  • 先輩方に質問です!一昨日から始めたのですが艦長スキルはなにがいいのでしょうか??? -- 2017-03-26 (日) 14:50:31
    • 始めたばかりだと思うから生存することにスキルを振ったほうがいいと思うので、Lv1は危険察知か敵弾接近警報、Lv2は最後の抵抗、Lv3は警戒かな。攻撃面に振るなら熟練砲手やアドレナリンラッシュ。その艦長をスヴェトラーナ専属にするならLv4の上級射撃があると便利だよ。 -- 2017-03-26 (日) 17:37:48
    • スヴェトラーナ専属なら Lv1危険察知 Lv2熟練砲手orアドレナリン Lv3基本射撃 Lv4上級射撃 とかなるけど、T5~のソ連巡洋艦に乗せ換えていく予定なら Lv1危険察知 Lv2アドレナリン Lv3爆発物専門家 Lv4隠蔽 が基本の構成になる -- 2017-11-07 (火) 01:04:59
  • 歯ごたえありそうな射撃音やねこいつ。 -- 2017-03-28 (火) 18:07:13
    • キーロフからじゃから正直ショボっ!?て思ったわ -- 2017-11-11 (土) 21:53:56
  • この船艦首艦尾抜かれた後のバイタル守る装甲が薄くて、艦尾の方が補助装甲がない+面積が広めだから引き撃ちするときは被弾しないように気を付けないと危ない 近接戦がやっぱ強いな -- 2017-06-15 (木) 18:05:23
  • この船でIFHEって効果あります? -- 2017-10-21 (土) 19:51:24
    • あるよ -- 2017-11-29 (水) 03:20:48
      • HE有効域が21→28mmになるから、もちろん効果は「ある」。が、恩恵を受けるのは妙義、河内、ナッサウの中央甲板に有功打がでるようになるくらいだから、専属艦長であるならばコストに見合ってないかも。 -- 2018-05-01 (火) 21:54:44
  • 決して強い訳では無いけど装備が整った事で今まで以上に状況に対応出来るようになったな。いい事だ -- 2018-02-17 (土) 03:21:31
  • 空母さえいなければ← -- 2018-03-05 (月) 18:13:00
  • 満足のいく戦績で卒業できてよかった 艦の性能に裏切られることはなかったな -- 2018-03-12 (月) 19:41:09
    • 6とマッチする時に卒業したなぁ...扶桑を魚雷で沈めたりクリーブランドにボロボロにされたり。 -- 2018-03-12 (月) 19:48:13
  • こいつに乗ってると戦艦とか他巡洋艦盾にしても執拗に狙われる。なんでや? -- 2018-04-02 (月) 14:07:37
    • 狙う側になったとして近くで防御姿勢とってるのと少し離れた所で腹晒してるのが見えたらどっちを撃つかって話 まあこいつが低速のt4巡洋艦ていうVPを抜きやすい艦なのもあるだろうだけど あと自分の射程とか被発見距離の円を見てると距離とってる気分になるけど、同格以上の相手からすると近くに現れた美味しそうな巡洋艦に見えることも -- 2018-05-05 (土) 16:52:31
  • バンバンバンバンと大量の弾を撃ち込めるのでストレス解消にいい -- 2020-07-13 (月) 23:58:14
  • 12万ダメでちゃったww 魚雷良い -- 2020-09-24 (木) 16:51:38
  • 蓮画像みたいな気持ち悪い船体。 -- 2020-11-20 (金) 23:13:25
  • 魚雷の威力って低いか…? -- 2022-05-18 (水) 09:32:20
    • 威力どうこうより、たいして強力な船でないのに、超鈍足射程5kmじゃねぇ。置き魚雷というより機雷かよ・・5kmできえるけど。護身用なだけ。駆逐の4kmのほうがよほどまし。あ、ソ連4kmはTireが上だけど。終盤は逃げ回るだけのストレス艦となることが多い。 -- 2022-06-28 (火) 19:38:37
  • 今回の闘争強いかもしれない -- 2022-08-27 (土) 20:29:10

*1 同格他艦(や、本艦艦首楼)の10mm装甲なら150mm以上のAP弾に強制貫通され、防郭に届く危険がある