スペイン

Last-modified: 2024-03-23 (土) 15:01:59

概要

flag_Spain.png
Gloria, gloria, corona de la Patria.*1
スペイン海軍の歴史は長く、全盛期はヨーロッパで一二を争う海軍力を誇ったことで有名である(無敵艦隊は世界史でも有名で後に1588年アルマダの戦いでイギリスに敗れる)。が、17世紀以降スペインの海軍力は徐々に低下し、フランスアメリカに敗北したことでスペイン海軍は壊滅状態に陥る。それでも1908年より英国資本を用い再建することを目指す動きが高まり、弩級戦艦や軽巡洋艦などを保有。1922年には自力で水上母艦を就航させることに成功した。こうして着実に海軍力を上昇させていったスぺインだが、1939年に起こったスペイン内戦*2によるダメージから立ち直れなかったこともあり、第2次世界大戦では名義上中立の立場をとった。*3そのため目立った戦闘は行わなかったが、ドイツ海軍戦艦ビスマルクが撃沈された際には乗組員の救助を行うなど、支援程度の行動はしていたようだ。

大戦中のスペインの海事に関する主な出来事

◯1940年1月~1944年2月、スペインの港に於いてドイツ海軍のUボートが秘密裏に補給を行う。イギリスからの非難によりスペインが黙認方針を転換するまでに4つの港で計25回の秘密補給が行われたとされる。
◯1940年12月、敷設艦フピテルがドイツ海軍のカナリス提督やスペイン海軍将校らを乗せジブラルタル海峡周辺を秘密裏に偵察。ドイツ軍が計画していたフェリックス作戦(ジブラルタル占領作戦)を見据えたものだったが、スペイン側の協力が得られず作戦は実行されなかった。
◯1941年2月、重巡洋艦カナリアスが大火に見舞われたサンタンデール市へ支援物資を輸送。
◯1941年5月、重巡洋艦カナリアスが沈没した戦艦ビスマルクの乗員救出のため出動。翌月にはドイツ海軍のレーダー提督より謝辞が発せられたとされる。
◯1942年9月、連合軍機の攻撃で損傷した独潜U-573がカルタヘナへ修理の為入港。スペイン当局は同艦に対して3か月間の停泊許可を出したため、英国などから非難を受けた。しかしながらU-573の損傷は3か月間を以ってしても修復し難く、最終的にスペイン政府へ売却され、潜水艦G-7としてスペイン海軍に就役した。
◯1943年2月、カルタヘナ沖を航行中の潜水艦ヘネラル・サンフルホ(旧イタリア海軍アルキメーデ級潜水艦エヴァンジェリスタ・トリチェリ)が哨戒中の英潜トーベイより伊潜と誤認され誤射を受けた上衝突する。この事件以後、スペイン海軍の潜水艦は構造物を白く塗る識別塗装を施す事になる。
◯1943年4月、スペイン南部のウエルバ付近でミンスミート作戦が実行される。
◯1943年7~8月、ベーア・プログラム(Programa Bär)に基づきドイツからSボートや火砲、弾薬、機雷、爆雷、測距儀等が供与される。
◯1943年9月、連合軍機の攻撃で損傷した独潜U-760が修理のためヴィーゴ港に入港する。同艦は24時間以内に修理を終えて出港出来なかった為、軽巡洋艦ナヴァーラにより抑留される(その後、1945年に英海軍へ引き渡され海没処分。エンジンは陸揚げされてヴィーゴ市の路面電車に電力を供給したとされる)。
◯1943年9月、ドイツ空軍の攻撃により沈没した戦艦ローマの生存者の一部がバレアレス諸島に到着。生存者及び彼らを運んだ駆逐艦の乗員らは1945年1月まで同地に抑留される。
◯時期不詳、スペイン海軍の練習帆船ガラテアがUボートの追跡を受ける

通常艦

特殊艦

  • 課金艦※ショップやツリーで購入できる艦艇は時期により随時変更される。
    Tier艦種名称価格
    (ダブロン)
    備考
    6巡洋艦Canariasイベント報酬として不定期に配布
    8巡洋艦Numancia「探求者の財宝」ランダムバンドルの景品
    10駆逐艦Álvaro de Bazán石炭238,000
  • その他
    Tier艦種名称備考
    9戦艦Victoria実装予定

傾向と特徴

巡洋艦ツリー

  • バースト射撃
    以下はCastillaページ内の解説をほんの少し改変しツリー全体の解説にふさわしくしたものである。
    本ツリー最大の特徴。1.2秒間隔で2回射撃し、その後長い装填時間を挟む。(なお、UGや艦長スキルでの装填時間短縮効果はこの準備時間にも乗る) 通常射撃とはFキーで切り替え可能
    本ツリーのバースト射撃には一部超艦艇のような貫通力増加・精度向上などの特殊効果はないが、超艦艇のそれと比べてバースト射撃時のDPM低下幅が小さいという特徴がある。例を挙げると、T10のCastillaでは通常射撃をバースト射撃で代替してもDPMは12.5%程度落ちるのみであり、これによりバースト射撃が有効な場面がかなり多い。
    バースト射撃の使い方
    1. 次弾射撃の前借り
      隠蔽に入ろうとしている駆逐艦、腹見せ転舵中の巡洋艦など、次弾の装填を待っていてはチャンスを逃してしまうような場合に。次射を"前借り"して叩き込むような使い方。バースト射撃の使用法として最も想像しやすいものだろう。チャンスを狙えば体力の低い軽巡やバイタルを抜きやすい重巡相手であれば、破壊的一撃を与えることも可能である。(装填時間を犠牲にするが)斉射火力を一時的に2倍にできると考えれば非常に強力。また応用として、1射目を相手が回避する先を予測して2射目を撃つ、といったことも可能である。
    2. 最後の射撃+1発
      転舵する際、隠蔽に入る際、撃沈される直前など、一定時間射撃ができなくなる直前にバースト射撃をすることによって、実質的にデメリットなしで火力を追加できる。こちらもシンプルだが強力。
    3. 敵弾回避・引き撃ち
      敵弾を回避しながらの射撃では、通常射撃の場合、全力回避での射撃頻度低下か、射撃姿勢を維持した回避による被弾の択一を迫られることが多い。また、本艦の装填時間では射撃し続けた場合、隠蔽に入ることができず相手からも撃たれ続けることとなる。しかし、バースト射撃を使用すれば(多少のDPM低下はあるものの)火力を維持しながらも射撃間隔が大幅に伸びるため、回避運動への制約が減って自由に動きやすくなり、敵弾回避が容易になる。また、射撃の間に隠蔽に入ることができるため、高レート艦を相手にしている場合にもある程度のDPM差をカバーすることができ、また、複数から撃たれ続けているような状況では被射撃時間を減らすことが可能である。総じて、撃ち合いの場面ではバースト射撃を有効に働く場面がかなり多い。
  • 主砲
    T4までは152mm以下の主砲を備えるが、T5以降は203mmの重巡砲を備え、T9・10ではそれぞれ234mm・254mmと大巡並みの主砲を備えるようになる。性能は特段優れているわけではないので、前述のバースト射撃を如何に活用するかがダメージを出すカギとなる。また、射程は短めなので消耗品の着弾観測機やアップグレードなどを活用したいところ。
  • 魚雷
    あるにはあるが、射程は6~8kmであるのであくまで自衛用と割り切ろう。
  • 対空
    平凡どころか同格最低クラスの船もあるため孤立は避けたいところ。
  • 生存性
    HP自体は多めだが、ツリーを通してバイタルが高めの位置にある(Casstilla以外は艦側面の国旗の黄色付近までバイタルが飛び出ている)ので大ダメージを食らいやすい。(Casstilla以外は艦側面の国旗の黄色以下の部分がバイタルである)
    幸い、T7のAsturias以降は修理班を備えているので大ダメージを食らわないようにすればそこそこ耐えるだろう。
  • 隠蔽性
    あまりよくない。
  • 機動性
    速力自体は早めであるが転舵性能は悪い。重巡らしい扱いづらさがある。

情報提供

スペインツリーへの情報提供はこちら
  • こっちに書くべきだったか……… -- 2022-01-11 (火) 17:14:34
  • 石炭艦追記して概要の「巡洋艦のみ実装」を削除 -- 2022-10-14 (金) 01:11:34
  • 公式ブログでスペインツリーの実装告知https://blog.worldofwarships.com/blog/437 -- 2023-04-14 (金) 16:10:02
  • 傾向と特徴を書いてみました。 -- 2023-11-07 (火) 13:58:09

コメント

  • カステラにカタラーナにスペインはおいしそうな名前が多いな。 -- 2023-04-18 (火) 22:49:19
  • このツリーは「イタリアからの技術支援が成功した」っていうifだから船体がアマルフィやブリンディジに似てるのは分かるんだけど、何で両用砲がドイツ製なんだろう。スペインとドイツって繋がりとかあったっけ?教えてエロい人 -- 2023-05-18 (木) 18:39:47
    • スペイン内戦では伊と並んで独もフランコ派を支援してたし、ドイツ製の航空機やら対空砲やら(一部では運用員ごと)供与してたっぽいからその流れでは -- 2023-05-18 (木) 18:59:43
    • 元々フランコ政権をナチスが支援してたのもあって、コンドル軍団の兵器譲渡や青師団の派遣等々、独西関係は比較的良好でした。スペイン内戦後の兵器供与の直接のきっかけは1943年に始まったPrograma Bär(ベーア・プログラム)で、ドイツがスペインへ兵器を供与する代わりに、スペインがドイツに戦略物資(タングステン、リチウムetc.)を供給するというものでした。スペインはこのベーア・プログラムでSボート6隻、105mm砲12門、機雷・爆雷等の海軍用装備を受け取ってます。 -- 2023-05-18 (木) 19:03:40
      • つまりその物資交換の延長で、128mm L/61砲も交換されたという想定か。こうしてみるとスペイン巡洋艦はロマンの塊だな、教えてくれてありがとう。 -- 2023-05-18 (木) 19:25:11
  • 側面のマーキングでかすぎだろ。何の意味があるんだ -- 2023-07-18 (火) 20:39:41
    • もちろん誤射を防ぐ為(特に潜水艦相手にははっきり見えるように)。ジブラルタルを抱えるスペインの中立は非常にデリケートだったのだ。 -- 2023-07-18 (火) 21:00:02
  • スペイン巡洋艦アーリーアクセスニュースで、バースト射撃するとAP弾の貫通力が上がるって書いてあるけど復活したのかな? -- 2023-07-19 (水) 21:34:20
    • 勘違いかも T7以上だと普通に貫通力が上がるだけかな -- 2023-07-19 (水) 21:38:00
  • 国別ボイスオーバー+で初乗りしたら艦長ボイスがパン米と同じでちょっとびっくり(&残念) そうかこれスペイン語か…… -- 2023-07-23 (日) 22:04:31
    • あと国別オーバー+は「拡張」とかいう名前に変わってた -- 2023-07-23 (日) 22:05:27
    • サンタしかボイスつき艦長なかったからエリート艦長にしたんだけど、季節感がイマイチ (^^;
      冬だけ乗るつもり。 -- 2023-08-07 (月) 12:03:42
  • スペイン巡の特徴って何なの? -- 2023-08-02 (水) 01:37:36
    • バースト射撃(2連射)あとはごくごくフツーの重巡(途中から大巡?) -- 2023-08-02 (水) 07:20:43
      • バースト射撃も使いづらいよな。上手くいけばフルHPから水底送りにさせることはできるけど、使ったら2.5倍くらいの装填時間がかかって、普通に撃ったほうが強い。使いどころが奇襲くらいしかない。でもスペイン艦は総じて隠蔽悪めだし、近寄るのも一苦労でやっぱり使いづらい -- 2023-08-05 (土) 19:53:24
      • ↑前借り射撃と考えたら強いよ。普段は単発で射線切れそうな時F押して連射。長い装填中戦わないシチュが可能なら強い でもそれだけに良隠蔽はNG、十字架重そう -- 2023-08-05 (土) 20:11:18
    • 足速いけどバイタルが大きくて脆い -- 2023-08-02 (水) 07:23:46
    • 中の人達がいつも陽気 -- 2023-08-02 (水) 12:54:02
    • バイタル狙ってくださいと言わんばかりの主張の強い艦首 -- 2023-08-02 (水) 13:00:21
    • 弱くはないが玄人向けなかんじ。 -- 2023-08-05 (土) 08:05:59
    • VP部分が結構上に出ているし幅も広いため、例えば戦艦に撃って転舵中に戦艦のAP弾で沈むからヘイト管理(特にAP弾を撃ってきそうな艦艇、特に戦艦)が凄く大事なツリーだな。 -- 2023-08-05 (土) 12:20:05
  • Numanciaのページがせっかくあるのに、このスペインページにリンクされていないので技術のある人よろしくお願い致します。ttps://wikiwiki.jp/wobships/Numancia?word=Numancia -- 2023-09-12 (火) 18:00:05
    • ありがとうございました。 -- 2023-09-14 (木) 18:41:07
  • 巡洋艦のデフォルト迷彩が地味すぎる -- 2023-09-15 (金) 00:57:05
  • 公式の【プレイのコツ】スペイン巡洋艦 の戦術の項って、AIで生成した文章みたいで違和感を感じる。パン米巡、欧駆第2ツリーの文章は違和感ないのになぁ。情報の質もwikiの記事の方が良いと感じることが多い。解説書いてくださってる皆さまに感謝やで。 -- 2023-09-23 (土) 00:11:23
  • 全国籍巡洋艦Tree開発を目標にして、現在スペインASTURIASを運用しているが、つまらない。装甲が紙のように薄い、加速が悪く、舵も遅延する。代替射撃は装填時間が長くて効果半減以下。今後、根気よく開発を継続できるか我ながら疑問。 -- 2023-10-15 (日) 08:49:05
    • Andalucia研究まで進めたけどCatalunaは気に入った。通常DPMと加速は大幅に良くなるし、砲配置の関係でバーストも取り回しやすくなる -- 2023-10-15 (日) 10:25:35
      • 一昨日CATALUNAの開発が完了しました。ASTURIASに比べると、なるほど、随分やりやすくなりました。しばらくこのTree開発を続けます。 -- 2023-10-20 (金) 13:59:26
  • なんかあっという間にほとんど見なくなったな。開発終わったら乗り続けたくなるような性能や特徴じゃないってこと? -- 2023-10-23 (月) 14:43:02
    • バーストは一見派手だけどほんとにちょっとした飛び道具程度の性能だから良くも悪くも真っ当な古いタイプの巡洋艦、地味でいぶし銀タイプなんだよね、個人的には好きだけど他国籍と違って既成21艦長持ってないから乗りづらいのはある -- 2023-10-23 (月) 14:50:15
  • 主砲撃ってたら弾出なくなってバースト切ったら弾出るようになったわバグかな?魚雷に切り替えたりしてたのも関係あるかも -- 2023-10-29 (日) 20:58:57
  • スペイン戦艦は代替砲弾か………低速高威力(750m/s)か高速低威力(950m/s)を選べて散布界は伊砲だから伊戦散…じゃなくて米戦散布だなこれ。高速HEの発火率11%で草 -- 2023-12-01 (金) 12:39:42
  • こいつ島風の魚雷2本前後に受けて浮いてて草そこは沈んでよ -- 2023-12-20 (水) 10:23:49
    • ごめん書く場所間違えた -- 2023-12-20 (水) 10:24:18
  • スペ巡って謎の跳弾優遇あるよな -- 2024-03-23 (土) 15:01:59

コメント過去ログ

スペイン 過去ログ一覧
スペイン 過去ログ一覧

*1 栄光あれ、栄光あれ、祖国の王冠よ」スペイン国歌アルフォンソ13世時代版の歌詞の一部。
*2 マヌエル・アサーニャ率いる左派の人民戦線政府とフランシスコ・フランコを中心とする右派の反乱軍の間で起こった。結果的にフランコ率いる右派のファシスト陣営が勝利し、以降戦後30年にわたりファシスト政権による独裁政治が行われた。
*3 とは言ったものの、大戦前期は枢軸国に寄り添いドイツに援軍を送ったりしている。大戦末期に枢軸国側の敗色が濃厚になると連合国側にすり寄り生き残りを図った。結局スペインの一貫した姿勢は「反ソ連」だけであった。