雷撃戦

Last-modified: 2024-04-03 (水) 03:14:43

分かる人が追記、それがwiki。でも、編集をしたら必ず報告するように。流石に、誤字脱字までとは言いませんが、大切なことです。
このページは、戦術と言う答えのないモノを扱っています。多くの人の、多くの戦術が集まるようにしましょう。また、その戦術に対して批判をするときは、感情的にならず、理由を述べて批評しましょう。

概要

魚雷を発射する時は必ずマップをよく確認し、味方に当たらない状況で使用しよう。
艦種が何であれ味方艦よりも後ろからは魚雷を発射してはいけない。
味方に当たった場合、相手に届く本数が減ってしまうので注意
 
艦に搭載された強力な爆弾「魚雷」によって攻撃を行う雷撃戦。
駆逐艦は砲が弱い代わりに魚雷が基本兵装として搭載され(但しFriesland,同型艦のGroningen,Ragnar,Druidは主砲のみ)、また戦艦に比べれば砲の劣る巡洋艦にも(低Tierなど一部例外を除いて*1)その多くに搭載されている他、例外的なごく一部の戦艦にも切り札として搭載されている。
魚雷は一発で万単位のダメージを発揮する強力な武装であり、例え砲が弱く砲撃戦は不利でも雷撃によって一気に敵艦へと大打撃を与え撃沈できる可能性を秘めており、逆に言えば迂闊な戦い方では敵からの雷撃によって一気に撃沈されてしまう危険が潜んでいる。
 
しかしとても強力である代わりにその扱いは中々難しく、時には読み合いや駆け引きが必要になる。ここではその魚雷を用いた戦闘について紹介していく。
 
ちなみに、主砲は「撃つ」ものだが、魚雷は「射つ」ものである。
 
(こちらは水上艦の魚雷についての解説。航空機の雷撃については航空戦のページを参照)

雷撃戦の初歩

詳細は後述する雷撃の細かい射ち方を参照。回避については雷撃回避へ。
 
魚雷は当たりさえすれば大ダメージを与える強力な兵装だが、砲弾に比べると非常に遅いため遠くの敵へ当てるのはとても難しい。
駆逐艦、特に雷撃に特化した駆逐艦では主力の兵装でありその使い方が戦果を左右する。また駆逐艦以外の一部を除く巡洋艦やごく一部の戦艦にも搭載されており、近距離戦では魚雷の発射や回避は非常に重要な要素となる。
 

魚雷を使う際に意識する点は大きく3つ。

  1. 艦の近くや発射方向に味方がいないことを確認する
    FFは削除させれたため、味方にダメージが入ることはないが、本数が減ってしまうため注意しよう。しかし、故意に魚雷を当てられて気持ちいい人もいないため、味方に当たらないようにすることは基本である。
    そのために魚雷を発射する前に周囲や発射方向に味方がいないことの確認が大前提。
    近くでも避けるだろう当たらないだろうと射ってしまわないように「味方がどう動いても当たらないように発射する」のが基本中の基本。ただ当たれるからといって味方の魚雷に当たりにいっていいわけでもない。警告音が鳴ったら常に周囲を確認し回避を試みること。
  2. ロックオンの予測線
    魚雷で敵艦をロックオンすると白い帯「予測線」が表示される。基本はその予測線を目安に魚雷を発射することになる。
    ただし相手が別の方向へ動くと外れる。距離が長いほどズレやすく、近くても大きくズレることもあるため、動く相手には読みや工夫が必要。
  3. 相手との距離と向き
    魚雷には射程があり届かない敵へ射っても意味がない。発射時点で射程内でも逃げる敵には追い付かないこともあり、反対に発射時点で射程外でも射程内に入ってくることもある。詳しくは雷撃距離
    闇雲に射っても当たらないが距離が近ければかなり当てやすい。もちろん近距離では砲撃戦も併せて対応するため大変だが、とっさに雷撃できると直後に撃沈されても一矢報いる可能性を残せる。ただし無暗に突撃して狙うものではない。

魚雷を回避する時に意識する点は2つ

  1. 魚雷を持った艦艇がどこにいるのか逐一確認する
    ただし駆逐艦は位置が分からないことが多いので索敵や位置の予測も重要
  2. 魚雷を見る前から魚雷に当たりにくいよう操舵する
    事前の警戒を心掛けておかなければ魚雷は回避できない。
    ある程度距離をとったり、蛇行したり、近いなら防御姿勢。

雷撃距離

例えば、敵艦を追走していて、その距離が7.8kmだとする。この状態で、射程8kmの魚雷を発射した場合、命中するだろうか?答えはNoである。
攻撃オプションで魚雷を選択すると、ロックオンした敵艦の予測針路上に、白い予測線が出るだろう。このとき、その予測線はかなり前を向くはずだ。平行線を斜めに結ぶと、垂直に結んだ時よりもその長さは長くなる。つまり、魚雷は7.8kmよりもかなり長い距離を進まなければ命中しないのである。(予測線は魚雷の射程を考慮していない)
逆に、敵艦が近づく状況で魚雷を使用すると、擬似的に射程が伸びる。敵艦に魚雷が命中する瞬間に、魚雷を発射した地点から8km以内であれば、それは「射程内」なのである。

魚雷遠近イメージ.png

雷撃必中距離を見極める

魚雷を確実に当てられる、あるいは1本以上の命中が期待できる距離を、便宜上「雷撃必中距離」としよう。この雷撃必中距離は、敵艦の艦種と自艦の魚雷の性能によって変わってくる。

まず、雷速を無視して敵艦との距離にテーマを絞ろう。
例えば、6kmの距離から戦艦に対して魚雷を発射する場合、予測線通りに魚雷を放っても、案外命中する。これは、戦艦の回避機動が鈍いためである。

しかし、巡洋艦に同じ攻撃をしても、まず命中しない。巡洋艦は戦艦に比べて軽快で、艦によっては「水中聴音」で魚雷を警戒している。予測線通りに射たれた魚雷は、ほぼ全て命中しないだろう。巡洋艦に対して魚雷攻撃を成功させたいなら、接近するか、相手の回避を完璧に読むかのどちらかが必要である。

普通は、戦艦に対しては7~8km、巡洋艦に対しては6~7kmで雷撃しよう。

しかし、前述の通り、相手の回避を完璧に読みきれば、相手に接近する必要はない。相手の回避を予測して当てられる距離は、人それぞれだろう。

また、一旦無視した、魚雷の速度も深く関わっている。Tierと射線数が大きく違うため単純には比較できないが、天龍の57ktの魚雷と、蔵王の76ktの魚雷を7kmの距離で戦艦に射つ場合、明らかに後者の方が当てやすい。
自分の腕前と、魚雷の性能から、自分の「雷撃必中距離」を見つけだそう。

駆逐艦での雷撃戦

前提として、日駆は他の味方と距離を取るように。目安として、半径2km以内に味方艦艇がいない状況が望ましい。
駆逐艦は魚雷が主兵装なので、積極的に魚雷を使っていくことになる。未発見状態から放たれる魚雷は、全ての敵艦に対して脅威となる。
魚雷は、水中を直進するという性質上、直接命中させる以外にも使い道がある。駆逐艦は敵艦に接近しやすいので、魚雷によって何をするのか、こちらが決めることができる。

単独で撃沈するのが難しい場合は、魚雷で敵の針路を固定する戦法も使ってみよう。戦艦の艦尾方向から魚雷を射てば、普通、命中を避けるため、戦艦はしばらく魚雷と並走を余儀なくされる。その間は直進するしかないので、味方戦艦・巡洋艦の砲撃は格段にしやすくなる。

また、味方が撤退していて、敵艦がそれを追撃している場合、間に割りこんで魚雷の弾幕をお見舞いしよう。味方艦への砲撃に夢中になっている敵艦は、魚雷への注意がおろそかになっている。敵が密集していれば、より回避は難しいので、魚雷を射つ駆逐艦は、そのような集団を狙うと良いかもしれない。

肉薄雷撃の基本

肉薄雷撃とは、主兵装を雷装とする日本駆逐艦をはじめ、各国駆逐艦の基本雷撃戦闘のひとつである。
至近距離から放たれる魚雷は非常に回避が困難である事に加え、雷線の密集による多弾ヒットになる事も多く、一撃必殺も見込める。
高Tierになるにつれ敵の警戒度・熟練度、レーダーやソナーといった消耗品、副砲や対水雷防御能力の向上によって実行がほぼ不可能になるが、それがない中・低Tier戦ではやる機会も多いだろう。
 
主に6km以下の至近距離からの雷撃を前提とし、その基本をここに記す。

  • 射程に留意せよ
    魚雷は砲撃と違い射程外でもロックオンできる。
    ミニマップの設定で、ミニマップに破線で魚雷射程を表示できる。
    この他、Ctrlを押し、カーソルを画面下部の魚雷アイコン上にポイントすることで武装詳細から射程を見る事ができる。
    敵艦の挙動による有効射程の減少量は、魚雷射程から-1~ー1.5km程度であることを頭に入れよ。
  • 獲物は選べ!
    攻撃対象は駆逐艦の主食である戦艦。と後述の巴戦に乗ってくる駆逐艦だ。
    主砲威力と射撃レートが優秀な巡洋艦は、駆逐艦の天敵である。間違っても島影待ち伏せによる不意の接敵を除き、自ら仕掛けてはならない。
    日本駆逐艦の場合、被発見距離の外ぎりぎりから隠密雷撃を行う場合に限り巡洋艦を対象としてよいが、命中率は低い。
    そして最も重要な事は可能な限り1対1の状況で仕掛けること。コレは基本中の基本だ。
    相手戦艦の近くで巡洋艦が随伴しているような状況で戦艦を狙えば、魚雷に気付いた戦艦は仲間に駆逐艦(自分)の存在を警告するだろう。巡洋艦がソナー持ちであればその時点で駆逐艦及び魚雷発見を優先して行動する可能性が高く、攻撃し辛くなるどころか自身の安全すら脅かされることになる。
  • 島影を活用せよ!
    フィールドに散らばる小島は駆逐艦にとって最高の掩体壕(避難場所)となる。
    場合によっては減速または停船し、待ち伏せてもよい。接近する際は積極的に利用すべし。
    もし僚艦や航空機による視界提供が有る場合はロックオンが維持されるため、島から出るタイミングを図りやすい。
  • 接近・投射・離脱を心がけよ!
    • 接近
      接近の基本は反航戦(互いに艦首を向け合う状況)である。接近に気づいた敵が腹を見せたとしても強気で突っ込むべし。敵が戦艦であるなら逃げか一か八かの反撃に出ただけだ。煙幕を炊けるなら炊きつつ不退転の姿勢を見せ付けろ。
      敵艦に艦首を向け被弾面積を最小にするとともに時折左右に蛇行し、敵弾を回避することも忘れるな。
      エンジンブーストを使用する際は日本駆逐艦の場合、被発見距離到達と同時でよい。
      応用として腹を見せる敵艦への接近も可能だが、投射位置に付くまで時間が掛かる分、被弾の危険も大きくなる事を心せよ。
      間違っても敵のケツを追う形での突撃(同航戦)は行ってはならない。敵艦と自艦の速度差が最小となり、接敵に時間がかかるばかりか、我が雷撃に対する敵の被弾面積が最小となるからだ。
      この状況では命中弾はよくて1本。ハイリスク・ローリターンで割に合わない。
  • 投射
    敵艦との距離が縮むに従い、敵艦は必ず転舵を行う。敵は僚艦の雷撃機の接近など外的要因が無い限り、まず砲照準が楽なほうに舵を切る事を頭に入れよ。すなわち、予測線はただの定規に過ぎない。予測線より後方にばらまくことだ。
    なお、真に注意すべきは自艦を指向していない敵主砲の向きである。艦首艦尾いずれを向けていようとも、主砲は必ずどちらかの舷に振り切れている。この事を利用し反対舷から仕掛けるべし。
    また外した際のリカバリーやオーバーキルを避けるため、全部発射せず1射線をあえて残すのも有用である。
    • 艦首からの進入
      1.艦首主砲を避けた直後、5km程度なら敵主砲の指向舷側に半舵を切るフェイントを入れ、即座に逆舷へ回り込む。敵が体当たりを行う危険があるため、操艦は一刻を争う事を意識せよ。
      体当たりの危険がある場合は無理をせず、敵艦が転舵したのと反対に舵を切る事。
      2.3km以下予測線より自艦後方へ投射すること。最良のタイミングは予測線が真横を向く一瞬手前である。この瞬間、敵艦は魚雷射線に自ら突っ込む哀れな的でしかなくなる。
      雷撃に失敗した場合は少々危険だが全力転舵で敵艦尾を回り、逆舷から再度雷撃を行う。以降巴戦を参照のこと。
    • 艦尾からの進入
      1.後部主砲を避けた直後、4km程度なら敵主砲の指向舷側に半舵を切るフェイントを入れ、敵艦が転舵し始めた事を確認し、即座に逆舷へ回り込む。
      2.敵艦と平行に走る同航戦になると同時に予測線より半分、敵の艦首側へ投射する。敵はすぐに逆舵を切るため投射タイミングは若干シビアになる。
    • 巴戦
      上記2.以降敵艦がとりうる針路は転舵維持の他、逆舵がある。仮に予測線が自艦後方に流れる場合は
      速度を落として相手の転舵を待つか、または自艦も全力転舵を行い同航戦へ戻す事になる。いずれの場合でも投射は敵艦の艦首へ置くつもりで放てばよい。
  • 駆逐艦同士の巴戦
    駆逐艦同士の巴戦は被雷1本でほぼ片が付くハイリスクな戦闘である。
    敵艦の尻を互いに追う形になった時点で基本的には両艦ともに離脱は考えていないと思えばよい。後は相討ちまたは当てた方が勝つそれだけである。
    対戦艦と同様、敵の艦首より前に置く様に投射するという基本は同じだが、駆逐艦はより高速のため余裕を持って前方へ撃つ必要がある点は留意せよ。
  • 空母への肉薄雷撃時の注意
    空母は動きが単調で雷撃しやすい相手ではあるが、駆逐艦がいることがばれてしまった場合、高確率で艦載機を飛ばし自身を守るのに加え、副砲が強い艦艇もいるため、生還するためにはあらかじめ退避ルートと生き残るための手段を用意する必要がある。

※肉薄雷撃は接近戦での注意点・対水雷防御と区画耐久力についても参照
 

隠密雷撃のススメ

隠密雷撃とは、被発見距離外から魚雷を撃ちこむことで相手の不意を突いて雷撃する手法である。主に日本の駆逐艦が得意とする戦法。
突然魚雷のみが現れる為、相手は回避運動が取り辛く、例え駆逐艦や巡洋艦が相手でも十分に命中が見込める。
だが弾着までの時間が長くなるため、相手の僅かな変針で大きく外れてしまったりと、なかなか思うように当たらない雷撃方法でもある。
そんな隠密魚雷の命中率を向上させるための初心者向けコーナー。なので中級者以上は感覚で分かっている内容が多い・・・はず。

  • なるべく相手の側面に撃ち込め!
    隠密魚雷の大原則。
    横側から来襲した魚雷は被弾面積が広く発見してからの回避が困難なため、複数発の命中で相手に致命傷を与える可能性が高くなる。
    逆に前や後ろからの魚雷は僅かな回避運動で被弾面積が大きく下がり、完全回避や1発だけの命中が多くなってしまう(ただし敵戦艦が静止している場合などは、できるだけ近づいてから撃てば、見てから速度を出し転舵することは結構困難で、1本だけ当たる確率はそれなり)。
    さらに、相手の真横かつ相手が最高速なら、自分から見て敵艦が予測線より後方にずれることは有っても、前にずれることはない。
    以上により命中率はアップする傾向がある。可能な限り相手の舷側に向けて魚雷を撃とう。その為の高速力だ。
    ただし相手の駆逐艦や空母が生存している場合、側面を取りに行って発見され撃沈されるケースも多いので、進出航路には気を付けよう。
  • 距離を考えろ!
    魚雷は扇状に拡がっていく。このため、あまりに長距離で発射すると、隙間をかいくぐるのが容易になってしまう。
    また、魚雷が敵艦に到達する前に敵艦が変針する確率もあがる。
    牽制の公算雷撃ならよいが、当てるために撃つ魚雷の場合、できれば隠蔽の範囲内で肉薄しよう。
    更に言うと、駆逐艦は速度が売りだが、常に最高速で走り回る必要は無い。距離や位置を保つために減速・停止も選択肢だ。
    逆に、敵も最高速とは限らない。双眼鏡でチラ見して、排煙を見るといいだろう。
  • 予測線は、予測でしかない!
    予測線は敵艦がそのままの速度でそのまま直進した場合の目安でしかない。自艦から見た相手のベクトルが変化すれば、予測線、すなわち自艦から見たX方向の敵艦の移動量もすぐに移動する。
    よって事項であげる相手の動きの予測が大切になってくる。
    また、3射線確保できる艦ならまだしも、2射線しかない艦では、予測線にこだわりすぎるとむしろ命中率が落ちる。
  • 相手の動きを予測しろ!
    MAPを見て、敵や味方、島など障害物の配置、から相手の針路を予測しよう。
    大きく転舵されて見当違いの方向に飛んで行く無駄弾が減り、結果として命中率の向上が期待できる。
    砲塔の向き、戦況により敵が出て来たがっているか下がりたがっているかも判断材料になる。
    上述の舷側への魚雷が射ち込みやすい位置に先回りするのにも重要となる。
    また、慣れてくると相手の転舵を読み、転舵先に魚雷を射てるようになる。読みがピタリと当たれば非常に高い命中率を見込める。相手になったつもりで考えてみよう。
    とにかくMAPをよく見る癖をつけ、相手がどう動くかを見極めれるようになろう。
    読みに自信が有る時は同一射線に撃てるだけの魚雷を撃ち、複数ヒットで大ダメージを狙ってもよしだ!
  • 当てやすい敵、当てにくい敵を見極めよ!
    隠密魚雷はまっすぐ進む敵、静止している敵に当てやすい。
    相手の動きを観察し、当てやすい敵を狙うようにしよう。例えば味方戦艦と絶賛砲撃中の敵戦艦などは、双眼鏡を覗きっぱなしの場合がある。特に低Tierでは顕著だ。
    時には戦艦より巡洋艦の方が当てやすいこともある。
  • 被発見には注意せよ!
    駆逐艦がどこに居るかバレてしまうとどの方向から魚雷が来るかおおよそ分かってしまい、隠密魚雷の命中率が低下する。
    また、駆逐艦や巡洋艦が突っ込んできてこちらを沈めに来ることも考えられる。
    自艦の被発見距離を把握し、隠密魚雷を撃つ際には敵や艦載機との距離に気を遣おう。
    発射前、および発射後30~40秒ほどは見つからないのが理想だ。
    ただし、魚雷を見せておく事でそこに日駆がいると印象付け、相手にとってはプレッシャーになる場合もある。これはケースバイケースだ。
  • 避けられない位置で射ち込め!
    相手が物陰から出てきた直後や座礁直後、陸地を背負って航行している時は回避行動が非常に取りにくい。
    致命傷になる可能性も高いので積極的に狙ってあげよう。
    ただし魚雷は着弾までが長いため、座礁は見てから撃ち込んでも復帰されて離脱されてしまう。「あいつ座礁しそうだな」と思ったら予想座礁地点に撃ち込むようにしよう。
  • 魚雷を当てたら報告!
    浸水は継続ダメージ+速力低下のデメリットがあり、ほぼ全ての艦が即修理する。
    応急工作班のリロード中は火災ダメージがモロに入るようになるので、味方に余力がありそうならターゲット指示を出してあげよう。さらにチャットに書き込みするのも有効だ。
  • 序盤で死ぬな!
    魚雷のリロードには時間がかかるので、終盤まで生き残れるようになると発射数も増えてスコアの向上が見込める。
    また終盤は足を生かしてcapするのも大事な収入源になる。
    全駆逐艦に共通のことだが、無理な突撃をして序盤で死なないようにしよう。
  • 最後に:駆逐艦としての仕事も忘れずに!
    駆逐艦は重要な索敵ユニットだ。
    隠密魚雷に固執し、索敵を疎かにすると味方が危険に晒され、結局負けてしまう。
    隠密魚雷は有効な戦法ではあるがそればかりに固執しないようにしよう。WOWSはチーム戦である事を忘れずに。

巡洋艦での雷撃戦

北上の再実装やパンアジア巡洋艦、日本軽巡ツリーの登場により、魚雷をメインに戦闘する巡洋艦が増えたが、従来型の巡洋艦が魚雷で戦闘をする状況は、主に次の2つとなる。

  1. 敵艦に肉薄し、魚雷で一撃必殺を狙う場合
  2. 敵艦隊から逃げる際、後方に発射する“置き魚雷

まず、1について。巡洋艦がこの戦法を取るのは、相手が自分よりも格下の場合や、逆に上位艦に一発逆転を狙う場合、島陰などで見えなかった敵艦と遭遇した場合などだ。
巡洋艦は駆逐艦よりも披発見距離が長いので、まず魚雷の射程におさめる事が一苦労。この際、反航戦では擬似的に射程が伸びることを利用しよう。全力で反航戦を仕掛け、予測線が真横を向いたあたりが狙い目だ。魚雷は最短距離を走り、たとえ魚雷を発射した段階で射程を少し出ていても、命中の可能性が十分にある。
また、島陰を利用した戦法も使おう。Tier4以上の巡洋艦ならば、水上戦闘機や、着弾観測機を飛ばせるはずだ。それらは、島に隠れている敵艦を見つけ出すことができる。予測線が島から出た直後くらいを狙って魚雷を発射すると、敵艦は突然現れた魚雷に対処しなければならなくなる。

次に、置き魚雷について。巡洋艦の魚雷は、置き魚雷として使うことが多い。敵艦がこちらを追ってきている場合、反航戦と同じように、擬似的に射程が伸びる。予測線は横を向くことが多いが、自分を追いかけるために舵を切ってくることが多い。予測線を無視して真後ろに射つのも、時には有効だろう。

注意:雷撃距離に入ったからといって、魚雷発射のために無闇な敵前回頭を行うのは非常に危険である。
柔らかい横腹を相手に晒すことになってしまい、防御区画を容易く射抜かれて大ダメージを負う危険が大きい。
例えば敵が発砲したのを見届けてから、次弾装填の隙を突いて回頭・発射して離脱するなど、工夫をこらそう。

なお、魚雷を主軸に戦う巡洋艦はこの限りでなく、被発見に注意しながら大きな駆逐艦として扱った方がよいだろう。

戦艦での雷撃

Ver 0.13.0 現在日米独英ツリー如何を問わず、多くの戦艦が魚雷を装備しており、その射程、威力も艦によってまちまちである。しかし、一部を除き、隠蔽の悪さから積極的な攻撃手段にはなっていない。

  • 接近してきた敵に発射して回避運動を強要
  • 展張された煙幕内に発射して打撃・回避運動の強要
  • 近接戦中に使用してダメージレースを有利にする
  • 両舷同時雷撃による包囲環からの突破口の啓開

等、使い方次第で戦術の幅を大きく広げてくれる。

しかしながら、上甲板上に非装甲で設置されている艦が多いため、敵の攻撃に対して非常に脆弱である。そのため肝心の接近戦に至るまでに使用不能になっている可能性も否定はできないが、魚雷非保有の戦艦に対して大きなアドバンテージとなるだろう。

雷撃回避

魚雷は艦砲に比べて速度が遅い分、単発の攻撃力が極めて高く、複数を被雷すればたとえ戦艦であっても大破轟沈は免れない。
しかも現実と異なりどのような角度であっても船体と接触した瞬間に起爆するので、砲弾と違って装甲で受けるという方法が通用しない。
つまり回避するしかないわけだが、上にあるように射つ方もそれは予測してくる。この辺りは読み合いであり、同時に(射つ側にとっての)雷撃戦の楽しいところでもある。射たれる側はたまったものではないが……。

魚雷回避は大きく2つの段階に分けられる。

  1. まだ魚雷が見えていない(射たれてすらいないかもしれない)状況での事前回避
  2. 自艦周辺に魚雷を視認した際の緊急回避


1の事前回避については上にある隠蔽魚雷や置き魚雷を食らわないため、あるいは敵が自艦を「仕留めにくい相手」と判断してターゲットから外すように仕向けるための行動である。
原則としては、等速直線運動を避けることである。
加減速と転舵を組み合わせて動くことになるのだが、ここで気をつけなければいけないのが「面舵・取舵を繰り返して結局元のコースに戻りました」という事態。特に戦艦や重巡で同一目標に射撃し続けている時や、敵弾回避のため一時的な転舵後、再び全門指向可能な針路に戻す際などによく起きる。

もう少し高度な事前回避

事前回避の原則として覚えておくべきなのは「自分が予測線のどちら側に動くか」という視点である。
一度でも魚雷を扱ったことがあれば予測線は見ているだろう。(見たことがない人は一度でいいから魚雷搭載艦に乗ってみること。でないと対策も打てない)

雷撃側から見て敵艦が右から左に進んでいる時を考える。
相手が加速すれば予測線は左に動き(より先を示す)、減速すれば右に動く(より敵艦の現在位置に近付く)。また手前に転舵(取舵)すれば右(現在位置に近付く)に、奥に転舵(面舵)すれば左(より先)に動く。
射つ側からすれば、発射時の予測線から外れられた時点で命中は見込めなくなり、回避側としてはこれをいかに外すかになる。
つまり、「減速しつつ魚雷側へ」ないし「加速しつつ魚雷と反対へ」が一番外しやすい。
が、転舵の際には必然的に減速が発生するので加速しつつ魚雷と反対というのは実は難しく、外しにくかったりする。
ロード画面のアドバイスはきちんと意味があるのである。


2の緊急回避は1の事前回避が不十分だったなどの理由で魚雷の散布界に入ってしまった時の対処である。
まず決めるべきは、間を抜けるか散布界の外へ逃げるかの選択。ここで判断を迷うと避けられるはずの魚雷も避けられなくなる。迅速な判断が生死を分けるのを忘れずに。
加減速で散布界の外へ出られるならばそちらが推奨される。駆逐艦ならばエンジンブーストの使用も考慮してよい。
散布界の外への離脱が困難である場合には魚雷に対して艦を立て、被弾面積を最小にしつつ間をすり抜けることになる。どの魚雷の間を抜けるのかをきっちり決めて、そこに艦を滑り込ませる。ここでも中途半端は厳禁。
一応、艦尾を向けた方が微調整の時間的猶予がありまた魚雷の隙間も若干拡がるが、行動が制約される時間も長くなる点には注意が必要だ。また万が一被雷してしまった場合に、艦尾だと舵・主機の故障が発生する可能性が高いことも覚えておこう。
その他、後進全速(急ブレーキ)、魚雷側に転舵と言う手も有る。
また、最悪の場合、「一発貰う覚悟」が有効に作用することがある。全部避けようとして複数本喰らうよりは、一発だけは甘受しようと言う考え方で、回避する。特に戦艦などで有力だろう。

  • サイドキック
    緊急回避における魚雷回避テクニックの一つにサイドキックと呼ばれる機動がある。
    艦艇の旋回は自動車などと異なり、重心と推力軸の関係からいわゆるドリフトのような格好で旋回する。
    左転舵の場合は艦首がやや左、中心部から艦尾にかけては大きく右に振り出すように動くのである。乱暴に言えば、ケツを降って転舵するのが艦艇なのだ。
    これを利用すると、艦尾にぎりぎり引っかかる魚雷を回避することが可能になる。
    戦艦などでは小さな動きだが、それでも効果は絶大である。ぜひ使いこなそう。
  • 番外編・航空魚雷
    航空魚雷は投下後しばらくの間は信管が作動しておらず、当たってもノーダメージである。回避出来ない!と瞬間的に悟ったら、一か八か、魚雷に向けて転舵してぶっつけてみよう。また航空雷撃は大体タイミングと位置が予測できるので、後進全速(急ブレーキ)、魚雷側に転舵、という回避法が、通常の雷撃より活躍する場面が多いようだ。

雷撃回避まとめ

(と同じ内容を含めた雷撃回避についてのまとめ)
雷撃を回避する方法は大きく4段階に渡る。

  1. 魚雷の射程に入らない:退避
  2. 魚雷の範囲に入らない:事前回避
  3. 魚雷に当たりにくい角度をとる:防御姿勢
  4. 魚雷を見ながら回避する:緊急回避

前3つはまとめて事前回避と呼ぶこともできる。
 

魚雷の射程に入らない:退避
雷撃を回避する際の最も効果的なのは"雷撃の射程外へ逃げる"こと。つまり魚雷を持った敵艦のいる位置・いそうな位置から退避すること。砲戦をしていればそのまま引き撃ちになる。
特にTier7~8を超えた辺りから雷撃特化以外の駆逐艦も隠蔽雷撃がしやすくなってくるためそれまで以上に警戒する必要がある。ただし敵駆逐艦の位置が分からなければ逃げる方向を誤ることもある。また敵があまりに近いと逃げていても魚雷に追い付かれてしまう。
近づけさせないためにも駆逐艦や空母航空機などによる敵駆逐艦の索敵は常に重要。駆逐艦は前線を哨戒しよう。
 
問題は「退避だけでは進攻できない」という点。雷撃を回避するには最も効果的な手段だが、全員が全く進攻しなければポイントや制限時間で負けてしまうため完全に逃げるのはどうにもならない時だけで基本はある程度の適切な距離で戦うこと。
味方が優勢であれば警戒しつつも進攻するべきだが、優勢でもないのに突撃し魚雷へ当たって艦をあっさり喪失してしまうよりは撤退したほうが遥かにマシ。
 
参考として魚雷の最大射程は低Tierではおよそ8km、中~高Tierでは10kmほどで一部10kmを超える射程を持つ。
ただ10kmも離れていれば少しの事前回避で避けることができ防御姿勢を取っていれば滅多に命中しないため魚雷警戒のためだけに退避する距離は駆逐艦との距離が推定10km程度もあれば十分だろう。
もちろん事前回避・防御姿勢を疎かにしていて距離まで見誤れば当たるが、警戒をしておけば10kmの内側でもそう命中するものではない。

 

魚雷の範囲に入らない:事前回避
相手に発見されている状態で左右の転舵を繰り返したり加減速をしたりして敵に的を絞らせないようにするのが"事前回避"。
相手が魚雷を予測線丁度に発射していると転舵も加減速もしていない場合に魚雷と遭遇し命中する危険がある。直進航行は魚雷の的であり、反対に言えば針路を変更していれば予測線丁度の魚雷には遭遇しにくくなるということだ。
 
ただし相手によってはその事前回避なども予測しながら雷撃を撃ってくることもある他、発射と転舵のタイミングによっては針路を変更してたら魚雷の針路上に戻ってくるなんてパターンもあり得る。あくまで的になりにくい、狙われにくくするだけのもの。
また横向きになる転舵へ雷撃が合わさってしまうと緊急回避が困難となるため横向きになる大きな転舵には注意が必要
なお砲撃戦でも転舵などは砲弾の回避にも多少有効であり、横向きが危険なのは砲撃戦も同様。
魚雷に当たりにくい角度をとる:防御姿勢
艦が横向きでは魚雷が当たりやすいので、予め艦を縦向きにしておくことで被雷範囲を狭め回避しやすいようにするのが"防御姿勢"、または回避姿勢。砲撃戦の防御にも有効。
敵の雷撃が予想できる状況、煙幕の中に籠っていたり敵が近くにいたりする場合に艦首か艦尾を敵へ向けて防御姿勢を取っておくことで回避しやすく当たるとしても被雷を少なく抑えられる。
相手側へ向けば進攻を兼ねた防御姿勢、反対方向へ向けば退避の防御姿勢。
 
敵との距離が多少あるなら事前回避のために左右へ転舵する方が良い場合もあるが、距離が特に近いと多少転舵したくらいでは回避できないので少しでも被雷数を減らすため基本は転舵を小さくして防御姿勢をキープした方が良いことも。
ただ直進航行をしていると左右方向からの雷撃には絶好の的となるため、敵陣深くに入ってしまわないように事前の警戒も必須。雷撃の回避には退避も重要。
またもちろん防御姿勢である以上前方への攻撃を万全に行えない他、180度反転して逃げる体勢になるといったこともできない。場合によっては魚雷を回避できても退避ができずにそのまま砲撃で沈むということもある。
魚雷を見ながら回避する:緊急回避
発見された魚雷をよく見ながら転舵して回避を行う"緊急回避"。しかし事前回避や防御姿勢、あるいは雷撃哨戒や警戒を徹底していなければ確実な回避は難しい。
特に戦艦など機動性の悪い艦、あるいは停止中など咄嗟の移動ができない状況、その他発見から到達まで回避の猶予が無い魚雷などに対しては緊急回避をできず命中してしまう。緊急回避はあくまで最後の手段であり頼り切ってはいけない。
 
ちなみに他の味方艦に魚雷を予め見つけておいてもらえれば魚雷を見ながらの回避がしやすくなる。その辺り詳しくは雷撃哨戒深度魚雷の対応法を参照。
ただ予め見つけておいてもらっても魚雷自体に無警戒では回避に繋がらない。
  • 緊急回避の手順
    まず魚雷群の位置と針路を確認し命中するかどうかを予測する。
    魚雷群の針路が合っていない場合、離脱できそうな場合は必要に応じて転舵せず全速前進や転舵しながら急停止で魚雷群の針路を回避する。
    針路が合っていそうな場合は防御姿勢で魚雷の針路と艦の向きを合わせるように動く。
    なお真横からの魚雷は基本「魚雷側へ避ける」という形が良く、早期発見された遠めの魚雷など到達まで余裕がある場合に限り艦尾側を向けてもよい。そして魚雷の間を抜けるなら抜ける間を見定めて迷わず突っ込む。
    一応の注意点として船には慣性がかかり転舵してから角度が変わっても少しの間は横へ滑るので滑った分で雷撃に命中しないように。
    そしてこれらの判断を可能な限り早く決断し一度決断したらその判断を信じて右往左往しないこと。迷って回避が中途半端になると無駄な被雷を増やしてしまう。
    • 横からの魚雷にはなぜ"魚雷側へ避ける"のか?
      説明するのは微妙に難しいが、おおよその理屈としては「魚雷側へ転舵した方が回避できる角度が広い」からだ。
      魚雷と同じ方向に進む場合は到達までの時間が少しだけ長くなるが、その代わりほぼ完全に魚雷と同じ角度になる必要がある。少しでも曲がっていると"魚雷の前へ出てしまう"ため縦向きをキープしてやりすごさなければならず、旋回が遅いと魚雷を追いかけるように次々と命中する。また転舵をしすぎてもアウト。
      しかし「魚雷とすれ違う方向に進む場合、艦首が魚雷の後ろ側へ入り込める」ため旋回が間に合わず多少角度が残った状態でも回避できる。急旋回している場合は滑りながら魚雷の後方へ入り込む形になる。またもし旋回が遅かったとしても進行方向側の魚雷はその後ろへ入り込む分、命中する数は少なくなる。いわゆる「1発貰う覚悟」という奴。
      もちろん元々逃げている角度であるなら無理やり魚雷側へ転舵するのは逆効果なことが多い。微妙な角度の時は無理に逃げようとせず魚雷側へ転舵してしまった方が被雷数は減らせるというだけ。
      前項で触れた「サイドキック」も含め、艦の挙動を理解しうまくコントロールして回避しよう。
       
      状況によっては魚雷側へ回避した後撤退できずに砲撃で沈められる場合もあるが、それはそもそも前線側への雷撃回避を強制された時点で"詰んでいる"と言っていい。事前の警戒を怠ったことの末路であとは雷撃で沈むか集中砲火で沈むかの違いしかない。
      繰り返しになるが緊急回避は最後の手段であり、事前回避を徹底することが重要。
       
補足・魚雷を半端に避けようとしない:艦首艦尾で受ける防御策
補足として区画ごとの耐久性の関係上、応急工作の準備があるのならほとんどの艦は中央側面で受けてしまうより艦首や艦尾で受ける方がダメージ量を抑えることができる。(仕組みについては詳しくは「魚雷」の最大ダメージの項目を参照)
「魚雷が真正面・真後ろにあるが舵を切っても回避に間に合わない」という際などは下手に舵を切らず艦首艦尾で受けて浸水などは応急工作で修復するという操舵にした方が良い。既に艦首艦尾へのダメージが重なっているならば受けるダメージは半分ほどに収まる。
こうした仕様から至近距離から雷撃を受けそうになってしまった時は回避性も含め防御姿勢のまま雷撃の方向へ突っ込むのが非常に効果的。安全な行動とは言い難いもののそもそも回避困難な窮地であり下手に逃げようとするよりかは被ダメージを抑えやすい。
ただし艦首艦尾では浸水の発生率を抑えられないため、応急工作が無い時で側面に受けても生存可能なら側面で受けたほうが良い場合もある。
ちなみに戦艦など修理班を持っている艦の場合、基本的に中央部で受けるダメージよりも艦首艦尾に受ける魚雷ダメージの方が多く回復できる。(この回復量の関係上、対水雷防御性能が50%を超える艦でも回復量のために艦首艦尾で受けるか選択がある)
駆逐艦の場合は被雷するとすぐ沈むため一か八かでも回避を試みたい。

 

番外:島影について
魚雷は島を超えて届くことはないため島影に隠れていれば魚雷の心配も小さくなる。島は雷撃に対する最強の盾だ。
ただし横側から狙われたり島影から脱する直後を狙われたりする場合もあり、一切魚雷の心配がいらないわけではない。停止状態の所を狙われると咄嗟の回避行動がとれないことを留意しておき、もし横側から狙われていそうという時はすぐに対応を考えたい。
また相手によっては島影からの奇襲して接近戦をしかけてくる場合もあり、状況に応じて動くか動かないかは常に考えておこう。
 
なお、もし島影から奇襲のように突撃する時は横向き(攻撃姿勢)で飛び出すという事を基本するべきではない。万が一雷撃を合わせられていたら飛び出した直後に撃沈されてしまうため、もし突撃するのなら慎重に魚雷が来ないであろうタイミングを見極めて防御姿勢で突っ込もう。

 

番外2:航空雷撃について
航空戦(ver.0.8.0以降)の「艦隊空戦闘」
v0.7.12以前

まず空母がいる戦闘の場合全ての艦は孤立しないように心がけ艦隊を組んで防空状態を確保したい。またあまりに艦隊が分散していると空母の守れる範囲を超えるため対空力に自信がなければあまり端の方へ行ってもいけない。
(空母自身の運用については空母での戦闘航空戦などを参照)
 
もし雷撃機を見つけたらまずCtrlでカーソルを出して航空機をクリック*2し対象指定の対空砲火を起動する。*3対空防御放火や水上戦闘機があるなら動きを見て発動。*4
それから雷撃機の動きを注視しながら転舵するべきかどうか考えることになる。安易に転舵していると速度が低下し回避行動の効果が低下してしまうため雷撃機の位置を常に確認しながら転舵するか判断しよう。もし可能なら航空機に発見された時点など早めに味方艦隊の方へ逃げる。
雷撃機に対する回避は「一気に雷撃機側へ転舵し、適時急減速もする」ことが基本。戦艦の場合は速めに判断しないと転舵が間に合わないが、転舵の速い艦なら雷撃機が迫ってくるのを見てから転舵しても良い。なおケースバイケースだが減速せず全速力で突っ込む方が被雷数を減らせる場合もある。
(十字雷撃の場合については後述)
 
ただ雷撃機から後ろから迫ってきている場合、転舵は針路を合わせるだけにすること。後方からの方向指定の自動雷撃は位置補正の関係でかなり艦の近い所へ投下され、そこに大きく転舵していると艦の真横の丁度良い所に航空雷撃が来る。だから安易な転舵は避けたほうがよいのだ。
なお相手によっては手動雷撃をピタリと合わせて場合もある。自動雷撃も種類や角度によっては回避が難しい。航空雷撃には回避で対処するよりも艦隊で対空力を確保して撃墜してしまう方が安全で確実。そのためにも空母に頼り切らず、空母の負担も軽減できるよう動きたい。
ちなみに煙幕は通常の自動攻撃を阻止することはできるが、手動雷撃を制限できるわけではない。一応の避難にはなるが状況を良く見ている器用な空母は煙幕内の艦を狙って雷撃する場合もあり確実に安全なわけではない。
 
余談として(前項でも言及しているが)、魚雷は投下直後だと信管が起動しておらず艦に当たっても爆発せずダメージが無い。回避の際"雷撃機側へ転舵する"のは被雷数を減らすだけでなく、場合によっては魚雷そのものを無効化できるためだ。

  • 雷撃機による十字雷撃の回避方法
    確実な回避方法は無い。対処法は決して孤立せず艦隊の対空力によって十字雷撃そのものを阻止するくらいだ。駆逐艦は1発でも大ダメージ、2発当たればほぼ致命傷なため十字雷撃そのものを狙われないよう常に警戒しよう。
    一応の対応方法としては「どちらかへ全力旋回して雷撃のタイミングをズラし片方ずつ回避する」と言った戦術が考えられる。駆逐艦なら転舵に加速に急減速、エンジンブーストなども尽くして活路を探そう。万全な状態の十字雷撃を狙われた時点で半分詰んでいるため腹を決めて対応しよう。
     
    主に日本空母の戦術だが現状(v0.6.14)ではプレ米空母T7SaipanとT8Enterpriseの他、ツリーT10米空母のMidwayも雷撃機2中隊の編成である。補足しておくとTier8以上の日本空母は雷撃機が最大3中隊にできる。多少の防空では撃墜しきれないため特に警戒しておこう。

雷撃哨戒・雷撃警戒

前提として雷撃の危険性がある場合は各自が雷撃を警戒して事前の回避行動をとり、それぞれで雷撃を受けにくいよう動かなければならない
 
雷撃を回避する上で重要な早め早めの回避行動だが、もし早期に魚雷を発見できれば回避がより容易により確実にすることができる。
そのためには消耗品「水中聴音」を使ったり前の味方艦などに魚雷を発見してもらうことが必要があり、反対に言えば前側での「水中聴音」の使用や味方艦の前へ出る駆逐艦は魚雷を早期に発見することによって後ろにいる味方艦の雷撃回避を助けることができる。
特にTierが上がると魚雷の射程も長くなるため雷撃の哨戒はより重要となる。完璧には見つけにくいが駆逐艦が艦隊の前へ出るのは敵駆逐艦本体への索敵と牽制も併せて大きな意味があり(当然のことだが)哨戒する駆逐艦や潜水艦が艦隊の前方にいない場合、艦隊は危険にさらされやすいかと言って居ても強引に進攻できるわけではない。敵がいるなら進攻は慎重に、哨戒も無いならより慎重に。
(魚雷を発見するより前の段階として、敵の駆逐艦本体を発見すれば隠蔽雷撃による奇襲を防ぎ、牽制して距離をとらせれば雷撃の精度も低下させる。また一度敵駆逐艦の位置と種類が把握できればどの程度警戒するべきかも判断でき、敵駆逐の居場所が全て判明してもし近くにいないと分かればしばらく駆逐の雷撃を警戒しなくてよいと分かる。)
 
魚雷には装備ごとに発見可能な距離が設定されているが、艦長スキル「警戒」(Tier8以降)アップグレード「目標測距装置改良1」によって敵魚雷の発見可能な距離を最大1.5倍まで広げることができる。
これらのスキルUGは自身が魚雷を回避しやすくなるだけでなく、後方の味方艦の回避をもう少しだけ助けやすくなる効果をもたらす。(とは言え前線に出る駆逐艦の場合UGは強力な隠蔽改良UGとのトレードとなるため使いづらいが…)
特にパンアジア駆逐ツリー、パンアジア巡洋艦ツリー(のT5後期以降)などが装備する深度魚雷は発見距離が非常に短く、スキルUGで魚雷発見距離の強化をしても緊急回避は容易ではない。代わりに深度魚雷は駆逐艦に命中しないという性質があるため、前にいる駆逐艦は被雷を恐れることなく深度魚雷の捜索する事ができる。他の魚雷なら命中するため油断は禁物で、また駆逐艦でも深度魚雷の発見は容易でないが。
 
消耗品「水中調音」いわゆるソナーは魚雷の性能に左右されない探知を行え、またその効果は「警戒」で拡大できる*5。効果範囲は極端に広いわけではないがそれでも通常の発見距離に比べればはるかに広く、「警戒」も重ねれば後方の味方の補助にもなりやすい。例え深度魚雷であっても早期発見が可能と中々頼もしいが、しかし時間制限があり再使用までの時間も決して短くないなど頼り切ることはできない。
さらに雷撃が来る前から予め使っておかなければならず、かといって安易に使い本当に雷撃が来ている際に効果が切れていては意味が無く、使い所は難しい。その為"雷撃が来ると分かっているが退避できない"状況、主に敵駆逐艦との接近戦に有効で、敵艦の強制捕捉範囲も利用した対駆逐艦のリーサルウェポンとしての運用が一番効果的と言える。
ただそもそも巡洋艦の場合ソナーは「対空防御放火」とのトレードとなるためソナー装備自体悩ましく難しいのも実情。
 
もし前線の方向以外からの隠蔽雷撃を見つけた場合は即座に戦術マップを開き、来た方向のクイックメッセージ*6で味方に敵の存在を知らせよう。対応するかどうか、対応できるかどうかは状況次第だが警戒が必要なのは間違いない。
また艦長スキル「無線方向探知」でも前線以外の方向に敵艦を探知した場合も同じように警戒しておこう。
 
なおTier7~8以上が混ざる戦場では消耗品「警戒レーダー」が登場するため相手の編成によっては駆逐艦が前へと出にくい場合、出ると撃沈される場合がある。
また高Tierに限らず魚雷の発見距離も決して広くは無いため哨戒の隙間を抜けてくることも珍しくない。それにそもそも事前に警戒して回避しやすい体勢を心掛けておかなければ見つけてもらったとしても回避できないことすらある。常に駆逐艦などの雷撃哨戒に頼れるとも限らないため、魚雷の警戒は味方に頼り切らず各自で相手艦の編成と位置を確認しつつなるべく常に警戒しておくことが望ましい。万全な雷撃哨戒は自身が「水中調音」を使っている間だけだ。
万一、戦艦などで近くに敵駆逐艦がいそうな場合は最大限警戒し事前の回避行動や防御姿勢をとること。しかし敵はそれも考慮して雷撃してくるため回避できるとも限らず、生存を優先するなら逃げることも大事だ。
 
ちなみにどれだけ早期に雷撃の発見を補助していても、味方が無警戒で回避行動をとっていなかったり回避行動をしても操舵をミスしたりあるいは事前回避を疎かにしていた回避不能な状態などでは雷撃は命中してしまう。あくまで回避できる味方が回避しやすくする、回避の可能性を上げることしかできない。
 

  • 被雷浸水後の対応
    もし浸水を受けてしまった場合は持続ダメージを受けるだけでなく速度も落ちるため可能な限り早く応急工作班によって修復をしたい…と思うが状況が悪い場合、複数の艦から雷撃を狙われていたり単独でも浸水を狙う雷撃をしている場合、即時の応急工作班は悪手となることがある。
    駆逐艦では2発も受ければ浸水に関係なくほぼ沈むため即応急工作班でも良いが、それ以外で万全を期す場合既に離脱体制であるなど次の被雷の可能性が薄い時や敵に囲まれているなど「もはやこれまで」という時は即修復し、それ以外は相手からの雷撃の回数に注意して修復すること。
    少なくとも考えなしの応急工作班は後の被害を増やすことがある。

深度魚雷の対応法

パンアジアツリーの駆逐艦、巡洋艦*7は駆逐艦には命中しないが発見されにくいという"深度魚雷"を持つ。(※実際に発見距離が短くなるのはTier5後期の深度魚雷から。それ以前は同Tierと大差ない)
深度魚雷は雷速に対して被発見距離が非常に短く、通常発見から到達の猶予がないため通常発見してからの回避行動はほぼ不可能である。
元の数値が非常に短い関係上艦長スキル「警戒」アップグレード「目標測距装置改良1」を搭載していても他の通常の魚雷よりも回避の猶予は短く、緊急回避は容易にならない
そのため深度魚雷の緊急回避は全く現実的でなく、回避には事前の対策が必須となる。
 

  1. 事前回避
    パンアジアの駆逐艦、巡洋艦の気配があった場合絶対に直進航行せず進攻も控える、もし進攻するなら多数直撃を避けるため中途半端な角度で進攻しないなどの事前の回避行動を徹底する。
    対応が困難な場合は後退し距離をとること。潜伏雷撃を徹底している相手だと雷撃の出所が分からず被雷数を減らす事も難しくなる。
    どうしても進攻しなければならない時は蛇行して的を絞らせないこと。進攻中で相手のいる方向が分かっている場合は側面を見せずに進み被雷数を減らすことを心掛ける。
  1. 消耗品「水中調音」
    パンアジアの駆逐艦、巡洋艦の気配があるものの後退することができないという時に使えるソナー。艦長スキル「警戒」があると効果が広がりさらに回避しやすくなる。
    ただし効果に制限時間があるため進攻しない時は温存したい。それなりに長いとはいえタイミングが合わなければ効果が無い。
  1. 雷撃哨戒・雷撃警戒
    主に「味方駆逐艦などに前線へ出てもらって深度魚雷なども探してもらう」というもの。詳しくは上の項目を参照。
    味方の駆逐艦が前を哨戒することで敵パンアジア駆逐艦、巡洋艦を索敵して接近も阻止してもらい、またあわよくば深度魚雷を早期に発見してもらおうということである。ただし針路が合わない時など確実に見つけられるわけではない点は留意しておこう。
    味方任せとなってしまうが、味方の駆逐艦がいない状況でパンアジア駆逐艦、巡洋艦と戦うこと自体かなり無謀である。自分が駆逐艦である場合はパンアジア駆逐艦、巡洋艦を優先して対応、警戒すると味方が助かる。
    航空機の場合は本体を捜索発見して位置を明らかにしつつ退避させたり煙幕を消費させたい。
    なお敵駆逐艦の接近の抑止は「警戒レーダー」でも可能。

ただしこの3項目は深度魚雷に限らず全ての駆逐艦の魚雷に対する警戒方法であり、パンアジア駆逐艦、巡洋艦相手に限らず有効なものだ。他は油断していても緊急回避でごまかしやすいが、深度魚雷にはそのごまかしが全く効かない。
 
ちなみに"パンアジア駆逐艦の気配"は単に敵艦本体を発見することだけはない。深度魚雷の発見はもちろん、特に長い煙幕はパンアジア駆か米駆のものとわかり状況次第で判別できる。もし敵艦本体を見つけたら優先的に撃沈したい。

パンアジア駆逐艦、巡洋艦の他にも、駆逐艦朝潮や戦艦、巡洋艦北上は戦艦と空母にしか命中しない通称"深々度魚雷"を装備しており、こちらも被発見距離が非常に短い、射程が非常に長い、対称の回避が容易ではないという理由から、自分のサイドでなくとも警戒が必要になる。朝潮,北上は20km、剣は15kmの射程を持つ

雷撃の細かい射ち方

魚雷の射ち方のパターンとその主な特性、の考察をする。
主に長距離魚雷持ちの駆逐艦への解説。大きな戦術戦略については割愛。
 

  • 大前提の基礎知識として魚雷は射程が足りなければ当たらない
    射程だけでなく位置に角度に回避にと相手との距離が長いほど当たりにくい
  • 相手は到達直前に緊急回避をできるため機動性の良い艦には回避されやすく
    また戦艦などは体勢が悪ければ回避不能なこともあるが魚雷に対し縦向きになら当たりにくい
  • 例え隠蔽雷撃でも位置が分かれば事前の回避行動をとりやすく戦艦でも回避が容易
    つまり近距離での雷撃以外、不意を突けなければ中々命中しないものだ

 
狙い方の大きな分類

  1. 予測線狙いと予測雷撃
    • ロックした予測線によって「相手が今どう動いているか」が分かる。
      油断して直進をしてる相手なら予測線そのままに射っても当たりやすいが、転舵されると当たらない
    • 基本「相手の位置と角度」「予測線の位置と動き」「マップや戦場の状況」などを見てこれからどう動くかを予測し魚雷を発射する。"予測線は今現在の動きでしかないこと"を忘れずに、相手がどう動きたいかを予想する。
      ただそのままなら当たるルートであっても魚雷がバレれば回避行動をされる。当たるかどうかは読みと相手の動き次第で運次第でもある。
    • 接近戦での雷撃戦では回避しつつ予測線の動きからほんの少し後どこにいるのかをとっさに判断して雷撃することになる。発射が遅ければ先に撃沈されてしまうこともある。
  2. 置き魚雷など事故狙い系
    • 事故狙いは適当に魚雷を撒いて相手が運悪く当たってくれることを祈る方法。お祈り雷撃などとも。
      煙幕狙いも狙いは明確だが当たるかどうかは事故狙いに近いが、置き魚雷や事故狙いと比べて、"確実にいる"ことがわかっているため、魚雷を投げた方が得なことが多い。回避のために煙幕から追い出す効果もある。
    • 置き魚雷は事故狙いや、島の近くなど相手の通過しそうな所へ先に魚雷を投げておく方法。実質事故狙い。

 
発射パターン

  • 広角
    広範囲で相手が範囲に収まりやすいが、魚雷の間が広いため当たるコースでも緊急回避がしやすい
    近距離であれば魚雷の間が狭く、少し緊急回避しにくくなる
    1. 単発特性:範囲は広いが回避行動をされるとあまり命中せず、当たってもほぼ1本ずつ
    2. 重複する方向へ多発:命中本数を増やしたいが一度の回避行動で全て回避されることも
    3. 重複させない多発:より効果範囲を広げ、広範囲に牽制しつつ事故を祈る方法
      • 比較的回避しやすいが相手が油断していて緊急回避がしにくい状態であれば当たる可能性はある
        やや近い横向きに通過する相手へ多数命中よりも確実な1本の命中を狙うために使う
        ただし近距離以外、警戒されていればまず当たらない。
      • それ以外は基本的に命中しなくてもよい牽制、あとは事故狙いで用いる
        牽制としては相手に魚雷を警戒、回避させることで自由に戦える状態を阻害になる
        もちろん相手のミスがなければ滅多に当たらないが、うっかりしていれば命中する
        駆逐艦なら一発でも致命傷となるため牽制を含め全くの無意味ではない
        駆逐艦以外は1発2発当てても致命傷とはなりにくい。
         
  • 挟角
    魚雷の間が狭く間への緊急回避がしにくいが、範囲が狭いため魚雷の針路から離脱しやすい
    また長距離では魚雷の間が広がり、間への回避も容易になる
    1. 単発特性:有効範囲は狭いが相手との位置が合えば命中しやすく、側面へなら多数命中も望める
    2. 重複する方向へ多発:側面へなら多数命中しやすいが、位置がズレれば全く当たらない
    3. 重複させない多発:単発特性の短所である範囲の狭さを横の数で補い命中率を上げる
      • 相手へより大きな打撃を与えたい時に用いる
        特に相手が緊急回避のしにくい横向きの時に丁度到達すれば一度に多数命中する
        ただし距離が離れると相手がより範囲から外れやすい上に、魚雷の間が広がり間への緊急回避もしやすくなるなど遠くの相手へ多数の魚雷を当てることは極めて難しい
        近距離以外警戒されていればまず当たらないが、運良く先読みが当たれば命中することもある
      • 近距離だと魚雷の間が非常に狭く幅のある戦艦は縦向きでも間を通り抜けられない事も多い
        ただし近距離では魚雷の横幅も狭いため、大きく旋回されて範囲外へ離脱されてしまうことも
         
    • ちなみに日本駆逐艦の長距離魚雷は被発見距離がやや長く、とても回避行動をとりやすい。
      体勢が悪ければ回避できないものの特に遠距離への雷撃は相手のミスでもなければ滅多に当たらない
      そのため遠距離に対しては命中よりも牽制が主な効果となる
    • パンアジア駆逐ツリー(のT5以降)の深度魚雷などは被発見距離が短く、緊急回避がほぼ無理である
      このため隠蔽雷撃なら広角でもそれなりに命中を期待でき、挟角で位置が合えば多数命中も望める。

 
前提として魚雷を回避する側は"回避行動を取り一旦回避姿勢になってしまえばあとは同じ方向から何発きても回避しやすい"という状況になる。回避姿勢になれば事故率もぐんと減る。
そのため魚雷発射管の多い艦で「全く同じ方向へ一気に放つ」という使い方は近距離側面など確実に命中するような状況でない限り単発と多発でその効果に大きな差が無く、さらに言うなら敵が範囲から外れてしまえば単発だろうが多発だろうが効果無くその差は全く無いなど、そうした理由から方向を重ねた中~長距離雷撃はあまり合理的ではないとも考えられる。挟角重複で側面へ直撃すればとても大きいのは確かだが。
 
またそもそも必ずしも一度に全ての魚雷を発射する必要性も無い。特に駆逐艦の隠密雷撃などで余裕があるのなら、落ち着いて一回一回の雷撃を大事に使うという考え方もある。

  • 発射管2基以上で1基発射してからしばらく様子見:より狙いやすい相手がいないか探せる
    • 別の敵へ発射:狙った中の一人でも狙い通り動けば当たる
    • 長い間隔を空けて同じ敵へ発射:相手が一度魚雷を見て油断しそうな所を狙う
    • 少しだけ待って同じ敵へ発射浸水を狙う

別々に使えば範囲は狭く一度に命中できる最大数も減るが、元々確実に命中する状況というのは近距離での側面への雷撃くらいなもの。自分が考えて動くように多くの相手も考えてそうならないよう動いてくるため、どれだけ狙っても当たらない時は当たらない。例え先読みが正確で魚雷の隠蔽性まで優秀でも、ソナーや哨戒中の駆逐艦などに魚雷が見つかっていると目標とした相手にかなり早くから回避行動をとられてしまう。
そこで相手を狙いやすい時以外は、範囲や密度ではなく魚雷での攻撃回数を上げることで成功率を求める、という考え方もあるのだ。
もし回避をされるとしても時間をずらせば牽制の効果もより長く与えられる。
 
「相手がどう動きたいのか」を考えて先読みし雷撃を射つ技術はとても難しいが、こうした技を活用することでより魚雷の有効性を上げることができる、かもしれない。
実際にプレイをしながら自分の艦とスタイルに合った使い方を考えていこう。
 
ちなみに隠蔽雷撃の技として、潜伏し続けて動くことで自分の居場所を分かりにくくし相手へこっそり近づいて予測線そのままで良さそうなほど全く油断している所へ雷撃を撃てることが理想。とは言え余程状況の都合が良くなければうまくいかない。

 

浸水を狙う雷撃術

魚雷の命中によるダメージも大きいが魚雷の命中によって引き起こされる浸水で与えられるダメージや減速効果も大きい。
しかしすぐ応急工作班を使われると効果が薄いため工作班を使った直後でなければ大きな効果は得られず、到達まで時間のかかる艦載魚雷で意図的に狙うのは難しい。

意図的に狙える数少ない雷撃戦術として、2基以上の魚雷発射管を一度に発射せず応急工作班の効果時間+5秒~10秒くらい待ってから次を発射するという方法がある。つまり魚雷で工作班を使わせた直後にさらに魚雷を当てるのだ。
それでも相手の回避や浸水の確率に相手の工作班のタイミングもあるため成功率はかなり低く確実な戦術とは言えないが、もし運よく成功すれば単独でも浸水の効果を最大限発揮できる。
この雷撃戦術はやや近い戦艦などが艦首をこちらへ向けた防御姿勢の時でも有効打を与えられる可能性がある*8ため、戦術の一つとして覚えておいて損はない。ただ側面への雷撃が狙えるなら一気に当てた方が手っ取り早いことが多く、反対に距離が遠ければまともに当たらないなど狙える状況は限られている。戦闘状態では2回目の発射前に撃沈される恐れもあるため臨機応変に。
大抵1回目で相手が魚雷に回避行動をとって警戒する分2回目はそれを計算せねばならず通常よりさらに当てにくいが、もし当たらなくとも範囲内なら魚雷による牽制効果を長く与えるくらいにはなる。
 
ただし浸水によるダメージは全て修理班によって回復できるため、浸水させた相手が戦艦などの場合は追撃の手を緩めず味方にも集中砲火を求めて一気に撃沈へとつなげよう。
なお浸水後の集中砲火は例え浸水に応急工作班を使われても火災によるダメージが与えやすく非常に効果的だ。

長距離雷撃の狙い目など

魚雷をいつ誰にどう射つべきか、という点をさらに考察する。
こちらも主に長距離魚雷持ちの駆逐艦への解説でやや大きな戦術論。
雷撃の大前提の話については上の方を参照。
 
戦略としては各々の役割を果たした上で、状況が許すときに雷撃を狙うこと。
駆逐艦なら索敵や占領も大きな役割だ。
 
敵の角度

  1. 魚雷に対して横向き →(↑)
    被雷範囲が非常に大きくなり非常に魚雷を緊急回避しにくく、また多数命中も望める。
    雷撃の確実な命中や大ダメージを望むのなら、この形を狙うこととなる。
  2. 魚雷に対して縦向き →<←]  →[→>
    被雷範囲が狭くなり魚雷の緊急回避がしやすく、また多数も命中しにくい。
    雷撃のダメージは望めないが、牽制として敵の転舵を少し制限する効果はある。
    • ただし狙う時に重要なのは魚雷が到達した時点での相手の向きである。例え発射時点で横向きの相手でも大きく転舵されれば縦向きになり大ダメージを望めなくなる。これは相手がどれだけ転舵するか、つまりどれだけ予測線から外れるかを目安に推定できる。
      敵が横向きでも予測線から外れるほど縦向きに近づきやすく。
      敵が縦向きなら予測線から外れるほど横向きに近づきやすい。
      斜め向きなら転舵の方向、予測線の外れる方向によって向きがどちらかへと変わる。
      ※もちろん巡洋艦や駆逐艦は転舵を反転すればすぐに角度は戻せる。ただ大きく転舵した状態から反転するには通常の倍の時間がかかる。
    • 実際の予想雷撃では戦場の状況などを加味して相手がどこへ動きたいかを考えて雷撃することになるが、どう動いたときにどの角度になるのかも命中率に関わるので考慮したほうが良い。
      横向きになるところへ雷撃する場合、挟角は位置が合えば大ダメージを取りやすいが、挟角ではルートが外れやすいため広角でより高確率の一発を狙うという考え方もできる。
      もちろん警戒している相手はそれも考慮して事前の回避行動をとってくるため結局は艦や状況に応じて臨機応変にというものだが、自艦も敵の動きも考慮して良い位置から雷撃できるよう動きたい。

 
隠蔽雷撃での直撃狙いと牽制狙い

  1. 直撃重視
    敵が横向きになるところへ挟角で発射し一回で致命傷をとりにいく雷撃。
    当たれば大きいが、針路の予想が外れれば相手への影響が極めて小さい上に予想が当たっていても回避されることがある。
    位置のバレている状況ではあまり狙えない。
  2. 牽制重視
    敵の通りそうな辺りへ広角でも発射しより確実に相手へ回避行動をとらせる雷撃。
    広角であれば相手が魚雷のルート上に収まりやすく、回避行動で砲撃などを一時的に制限できる場合もある。
    相手が回避を誤ったり回避不能な状態であったりして当たることもある。
    • 警戒され続けている場合直撃は狙いにくい。
      牽制を特に重視する場合は適度に間隔を置いて雷撃するようにし、牽制の効果を細かく与えよう。
      うまくいけば敵艦隊を停滞させたり撤退させたりできる場合もある。

 
敵の移動方向

  1. 接近方向、敵の進攻中
    当然のことだが雷速と到達時間と射程距離、また発見距離から到達時間の関係上原則として接近する方向の敵の方が狙いやすい
    しかしそれは"敵艦が進攻してきている"という事であり、勇猛な敵艦以外味方側が劣勢な状況である。
  2. 離脱方向、敵の後退中
    遠ざかっている敵艦に対しては有効な雷撃距離が大きく減少する。
    敵艦が撤退している状況、つまり味方側が優勢な状況では雷撃はうまく機能しにくい
    また通常の交戦中でも敵はたいてい砲戦の回避行動をとるため適度に後退されてしまう。
    • 補足として相手が回避を誤った場合は接近方向より斜めの離脱方向が多段ヒットしやすく、接近方向には"魚雷側へ避ける"形になるためほぼ横向きでなければ1発ずつしか期待できない。理屈は上の雷撃回避まとめの途中を参照。
      ただし離脱方向は魚雷が届きにくい上に発見から到達までの時間もやや伸びるため単純に当たりやすいとも言い難い。狙えても回避の難しい状態、バック走をしている戦艦や離脱方向の縦から横へ大きく転舵している最中狙いなどに限られるため極端に当たりやすいわけではない。
  3. その他停止中、煙幕や島影。
    完全に停止した状態からは転舵の様に大きな回避ができないため見てからの緊急回避がしにくい状態にある。
    それでも煙幕内へは事故狙い。角度が良ければ命中しやすく、当たらずとも牽制として機能することもある。
    なお島影からの砲戦をしている敵艦については横へ回り込めなければ雷撃が通用しない。また例え状況が良く回り込めたとしても無線探知があったり被発見の状況から警戒してくることもある。奇襲雷撃も確実とは限らない。

 
敵艦の種類

  1. 戦艦
    重いため速力が低く、また転舵に加減速も遅いため回避されにくく一番良い的となる。
    ただし敵もそれを承知しているため警戒されればすぐに離脱されてしまう上に、高い抗堪性に高めの対水雷防御とさらに修理班まであり1発2発を当てても有効打になりにくく、3~4発命中してなお沈まないこともよくある。
    気づかれにくいよう戦闘中の戦艦に近づき隠蔽雷撃で多数命中を狙えると理想的だが、そうそううまくいくわけではない。状況が許せば慎重に丁寧に狙おう。
  2. 巡洋艦
    戦艦よりは機動力がありまた艦によってはソナーによって魚雷を回避してくる。機動力の分針路の予想も難しいが駆逐艦よりはマシ。
    また戦艦よりは抗堪性が低く一発でもかなりの打撃、多数命中すれば確実に致命傷となる。確実に敵戦力を減らすという戦略では遠くの沈まない戦艦より軟らかい巡洋艦を優先した方がよい場合も。
    なお駆逐艦で敵巡洋艦に見つかると反撃が非常に辛くまたTier7~8以上ではレーダーを持った艦もいるため敵巡洋艦との距離は特に注意したい。
  3. 駆逐艦
    機動力が高い上に船体が小さく基本的に当たらない。当たるのは相手が回避をミスした時くらい。
    しかし一発でもほぼ致命傷となる抗堪性のため事故狙いで魚雷を撃つことも全くの無駄ではない。事故狙いをするなら挟角ではまともにルートが合わないため広角でも撒いていこう。
    ちなみに敵艦隊の前線に敵駆逐艦などがいる場合、戦艦や巡洋艦などを狙っても魚雷を発見されて回避を補助されることがある。地味に厄介。
  • 空母
    一番狙いたいが一番狙いにくい。(Tier4~5の米空母を除けば)それなりの速力があり一度逃げられるとすぐには追い付けない上に、航空機による索敵と攻撃をされるため奇襲や極端な優勢以外ではまず雷撃は成功しない。また空母自身の被発見による接近の感知によって島影以外からの奇襲は非常に困難。
    それなりの抗堪性があるため魚雷3発分くらいは耐えるほどで魚雷では多数命中しなければ撃沈できない。砲撃を加えるとしても容易ではなく航空機や敵の援護などで返り討ちにあうことも多い。
    確実に撃沈できる状況は"島影などから敵空母の正面へ飛び出して一気に接近し、確実に多数の雷撃を加える"というパターン。余程の好条件でなければ奇襲は成立せず積極的に狙ってよいものではない。
     

隠密と奇襲雷撃

  • 繰り返しになるが前提として、駆逐艦の役割が果たされている事。索敵やエリア占領も重要だ。
  • 隠蔽雷撃による奇襲の成功率を上げるためには警戒されないことが重要であり、また警戒されていても相手にとって不意の方向から雷撃すれば対応しにくくできる。
    そのために重要なのが位置をバレないよう動くこと、そしてバレたり雷撃をした後は大きく動いて次の発射位置を悟らせないこと。"駆逐艦がいた位置"はそれだけで警戒されるポイントとなり、警戒心が強い相手なら実際に居なくとも牽制効果がある。
    敵の警戒の隙を突ければ例え前線からの雷撃であろうと命中を望める。
  • なお相手に位置がバレるケースは敵艦に艦が見つかる、敵航空機に艦が見つかるといった以外にもある。雷撃や砲撃があれば当然相手はその発射方向を警戒し、煙幕があれば駆逐艦などがいると仮定して動く。もちろんエリアの占領を始めれば誰かがいるとバレる。
    それ以外にも相手の「無線方向探知」がある場合、側面や後方へ回ると方向がバレることがある。またスキルに限らず島影などで前線から隠れている敵艦は「見つかったこと」を頼りに隠密中の駆逐艦の存在を察知することができる。
    そうした理由から現状では側面や後方からの奇襲は難易度が高く、成立する状況は限られる。状況を見極め、危険な時は撤退すること。
     

接近戦での注意点・対水雷防御と区画耐久力

(執筆時ver.0.7.1.1)
接近戦での雷撃はハイリスクローリターン(特に序盤で顕著)である。そのため積極的に狙うべきものではなく、どうしても狙わなければならない、あるいは好条件が揃って状況の許すときにやる程度である。
前後で撃沈される危険性があるだけでなく、そもそも敵を撃沈できない場合もあるからだ。Tierが上るほどその傾向は顕著になる。
(ページ上部駆逐艦での雷撃戦では肉薄雷撃を駆逐艦での基本雷撃戦闘としているが、こうしたリスクはよく考えておくべきである。)

接近することの難しさ
まず雷撃が特に回避困難な距離(およそ3~4kmほど、種別角度によっては5~6km)まで近づくことが難しい。特に中位Tier以降はプレイヤーも接近のリスクを理解してきて距離を取ってくるため相手が突撃でもしてこない限り接近する機会が少ない。上位Tierに至っては戦闘距離が特に遠く、近寄ると島影や煙幕内でも警戒レーダーやソナーなどで見つかってしまうなど接近がさらに難しくなる。
また近づくことができても相手に近くで見つかった状態ではより精度の高い砲撃を受けやすく雷撃をする前後で撃沈される危険、相手によっては敵の雷撃によって撃沈されてしまう危険まである。その他にも上位Tierの戦艦では副砲の性能が向上し接近するだけで無視できないダメージを受けることになる。
 
そのため戦っている最中に何らかの事情で離脱できない状態、離脱しようとして撃沈されるか突撃して一矢報いることしかできない状態になってしまった時などに限って突撃しての接近雷撃という選択肢が有効なものとなる。
ただそもそもそうした状態になってしまうことが望ましくなく、そうならないよう立ち回り安全に戦う方が安定しやすいだろう。
比較的堅実な範囲で至近距離まで接近できるのはかなりの好条件が揃って奇襲が可能な時くらいだ。
撃沈することの難しさ・対水雷防御と区画耐久値
「魚雷」の最大ダメージの項目で言及しているが魚雷は命中しても最大ダメージが100%入るとは限らない
対水雷防御を持った戦艦と巡洋艦は魚雷を対水雷防御面(主に艦側面中央部)で受けると、対水雷防御性能に従ってダメージと浸水発生率を軽減し、水雷防御を持たない駆逐艦でも一律0.9倍(ver.0.6.3)と低減される。(対水雷防御の性能は艦によって異なるが概ね上のTierほど高く、日本戦艦は概ね高めの対水雷防御を持つ)
その他対水雷防御の有無に関わらず艦首艦尾に命中した場合も0.9倍(ver.0.6.3)に低減される上、区画耐久値の仕様上(中央以外の)同じ箇所へ攻撃を続けると与えるダメージが半分まで減少してしまうため魚雷を同じ所へ多数当ててもダメージが十分に通らない。区画耐久値の仕様でさらにダメージが減ることもあるほどで、たいてい対水雷防御の低減率より減少幅が大きい。*9
※実際のダメージ処理はややこしいが(2発目以降などの)艦首艦尾への被雷はダメージがほぼ半減すると思って良い。各所の初弾は多少大きなダメージになるがたいてい2発目以降は半分ほどしか通らない。(それでも1発数千~約1万に加え浸水発生率は下がらないため対水雷防御面より浸水も起きやすいなど決してダメージは小さくないが)
 
特に戦艦は高い耐久性があるため、当て方が悪く魚雷のダメージを半分に抑えられてしまうと撃沈し損ねてしまうことがよく起き、撃沈できないまま退避されてしまうと修理班で回復までされてしまう。
「肉薄して雷撃できれば確実に撃沈を取れる」なんてことはなく、確実に沈めるにはより多数の魚雷を側面部へ命中させなければならない。
戦艦への雷撃の例

(執筆時ver.0.7.1.1)
例えばTier8陽炎の一発最大20967ダメージの魚雷を4発、Tier8天城(A船体でHP:59300)へ命中させても魚雷ダメージだけでは撃沈にはまず届かない。
陽炎の後期魚雷20967を天城の艦首か艦尾へ4本分ぶつけても最大で17000くらい残り魚雷ダメージが4万2千ほどに抑えられてしまうことがある。なお天城には全て中央部の方へ当てても対水雷防御-43%でおよそ4万7千ダメージほどに留まる。(なお天城は特に対水雷防御の面が広く対水雷防御面で受けてしまいやすい。対水雷防御の性能も高いため被ダメに大きな差は出にくいが)
一応当たり所が悪くとも4本で4万超のダメージを与えることはできるが後期船体(HP:66300)の場合2万前後は残ってしまうため、万全な天城を陽炎で確実に撃沈させるには魚雷を+2~3発は命中させる必要があり陽炎は魚雷発射管2基計8本のほとんどを確実に当てなければならず、天城に対しては少しでも当て損なうと撃沈し損ねることとなる。
 
勿論上の例は特に高い対水雷防御を持つ天城へ当てる場合であり、他の戦艦に対して的確に"対水雷防御面へ"多数当てることができれば同じ陽炎魚雷4本でもかなりのダメージを期待できる。
ただし他国の戦艦でも艦首か艦尾にまとめて命中させてしまうと区画耐久値仕様によるダメージの低減が発生してしまい、その場合は十分なダメージを取ることができず撃沈を逃してしまいやすい。艦首艦尾を狙って何本か外れてしまった場合は言わずもがな。
 
また高い火力を持った日本駆逐の魚雷の場合でこの状態、他の国の魚雷は発射管の編成によってはさらに的確な雷撃が必要となるだろう。

 
巡洋艦なら耐久性が低くて確実に沈められそうに思えるが、戦艦よりは小さく機動力がありソナーを持っていることもあるなど回避や反撃される危険が戦艦よりも高い。耐久性も駆逐艦よりは多く、難しい条件の中時には4~5発近く当てなければ沈まないこともありえるため撃沈が容易といえるほどではない。
(低~中Tier帯の慣れないプレイヤーくらいなら狩れるかもしれないが、熟練者が多くなる高Tier環境ではよほど不意を突いて奇襲できなければ接近雷撃での撃沈は中々取れない)
 
万全な相手への接近戦の雷撃は確実に側面を狙え
ダメージを対水雷防御によって減少させられるといっても区画耐久値仕様による減少率よりは小さいことが多く、そもそも多数命中を取れなければ撃沈できないため確実に命中させるためにも艦の側面を狙おう。
側面を見せそうなタイミングで雷撃したいが、しかし相手や距離によっては艦首をこちらへ向けて防御姿勢で突き進んでくることだろう。その時はこちらも艦首を向けて急接近し、少し手前で舵を切って側面へと魚雷を叩き込もう。砲撃によって先に撃沈される危険もあるが雷撃のために側面を見せること自体リスクがあり、(状況次第ではあるが)側面を見せるのは砲撃自体が困難になる至近距離ですれ違う時だけにすると致命的な砲撃を比較的受けにくい。もちろん密着しすぎて魚雷が不発に終わるなんてこともないように。
(ついでにできる範囲で砲撃も加えておけるとなお良い。確実に沈めるにはダメージは少しでも多く稼ぎたい)
 
なお相手が巡洋艦や一部戦艦など魚雷を持っているタイプの場合は急接近での雷撃も非常に危険であるため敵艦の兵装も覚えておき、状況だけでなく相手によっても突っ込むべきかどうか判断しよう。なお巡洋艦でも魚雷の無いタイプなら雷撃の危険はない。もし突っ込まないで離脱しようとしても状況的に生き残れなさそうであるなら腹をくくって相打ちを狙いに行くしかない。
急接近せずに雷撃するのなら雷撃後はすぐ全力で離脱すること。また側面以外へ雷撃する際は連打で全てを出し切らずタイミングをずらして敵の動きをよく見て2回目3回目と発射していこう。
ちなみに魚雷を持っている艦艇に乗っていて相手側から接近しての雷撃戦を挑まれた場合もこれらと同じように対応すればよいが、なるべくなら敵艦の位置に気を付けて距離をとり簡単には接近雷撃をさせないようにしておきたい。
リターンの少なさ
非常に難しい上に撃沈される危険まで伴い状況によっては敵一隻を撃沈できるかさえ分からないほどハイリスクでありながら、成功しても大抵「敵の1隻を撃沈できるだけ」である。敵を一度に何隻も撃沈できるほどの魚雷は積まれていないし、敵が多ければそれだけリスクも大きくなる。
特に駆逐艦では駆逐自体の戦略的な価値が非常に大きく、それを賭けてまで敵たった1隻を沈める価値があるのかと言えば基本「無い」と言い切った方が良いだろう。巡洋艦の場合も先に撃沈されるリスクがさらに大きくなるため分の悪いギャンブルでしかない。
安定して成功させるということは非常に困難でよっぽど好条件が揃っていない限り、あるいは窮地に追い込まれていない限り接近雷撃は控えたほうが良いだろう。特に近接雷撃しかできない射程の魚雷は基本どうしようもない緊急時に使うためのものだ。
 

魚雷が非常に強力な武器であることは間違いないが、魚雷のみで敵を撃沈することは意外と難しい。魚雷の威力を過信して闇雲に突っ込み、あまつさえ撃沈し損ねて無為に沈むなんてことはしないように。
一番理想的な接近雷撃はなるべく敵へ姿を見せず接近し安全な位置・距離から不意打ちの雷撃をして命中を狙っていくことだろう。

接近雷撃の狙い目
接近雷撃を狙う場合は必ずこうしたリスクリターンを考慮し「非常に低リスクな状況」か、もしくは「どうしてもそのリターンが欲しい状況」に限るべきだがその判断は中々難しい。リスクを見誤れば無為に沈んでしまうし、ポイントや生存艦などが不利な状況では多少リスクを背負ってでもリターンを狙える艦が取りにいかなければ逆転することも難しい。
臆病風に吹かれて何もしなければ撃沈もポイントも取れず負けてしまうこともままあるため狙うべき時には狙うべきだが、その"狙うべき状況"の判断はプレイヤーの嗅覚、センスが問われる。いくつか例を上げておくが実際には各自の判断が大きいだろう。
合言葉は「"自分が生きる"か"他人を活かす"か」
接近雷撃の狙い目の例

仮に窮地で狙うべきパターンでも「生き残ることを前提に動く」か「(自分が沈んででも)敵艦を沈めることで味方を助ける」など、先々の利益を見越して動くことが望ましい。
ポイント負け寸前などの場合は自分が沈んでしまっては元も子も無いため、成功させる算段だけでなく成功すれば生き残れる算段までつくといった状況でのみ有効。完全に孤立している敵であったり、雷撃後煙幕などで即離脱が可能な状況であったり。
例え窮地として孤立して敵艦隊に狙われてしまいすぐ沈められそうだとしても、より長く生き残れそうであれば生き残れるギリギリまで耐えて敵艦隊の注意をより長く引き付け続け、敵の位置や耐えきれなさそうな段階などを見極めて接近戦を試みよう。あるいはもし敵艦隊から狙われそうでも敵艦の一隻が突出してきているのならそれをすぐに沈めて離脱することを試みるというのも状況によっては成立するだろう。
すぐ生存を諦めて安易に突撃して沈まれると敵艦はすぐ他の対応へ向かうことができるようになり味方の負担がすぐ増えてしまって大きな不利を招いてしまう。もし仮に沈まざるを得ないとしてもよく時間を稼いでからからあわよくば道連れをしつつ沈みたいものである。
 
比較的安全に狙う事のできる好条件の例としては「孤立した魚雷の無い敵艦が視界も無く島影などにいる」といった状況。
滅多にあるものではないが敵が視界の無い島影や煙幕内にいるなら"至近距離へ接近するまでに攻撃を受ける時間が短い"上に敵が孤立してる上に魚雷も無いのなら"もし撃沈に成功すればその後の危険も少ない"ため、本当にそのような状況かを確認し状況を考えた上で狙おう。ただし当然だが接近前の航空機やソナーレーダーには注意が必要、接近時に先手を取られて痛手を受ける危険がでてくる。
同様のパターンとしてこちらが通常の駆逐艦に乗っていて敵のパンアジアツリーの深度魚雷持ち駆逐艦が前線で煙幕内に孤立して隠れている、といった場合は深度魚雷の関係で雷撃を受ける危険が小さいので強引に煙幕内のパン駆へ接近雷撃を試みるという奇襲はそれなりに現実的。よほど油断している敵でなければ奇襲させてくれないだろうが。
あるいは少し特殊な好機として「敵艦が近くにいて手負いの味方艦もいる時に万全な自分が突撃する」という状況ならば、敵に"手負いの艦を攻撃し突撃艦への攻撃が疎かになる"か"突撃艦へ対応して手負いの艦の生存時間を伸ばす"かの判断を迫ることができ、相手が対応を誤れば自分も味方も生存できる。(ただしこちらが攻撃を誤ると自分も味方も両方沈み、敵艦だけが残るなんて最悪の結果にもなりうる)
 
なお駆逐艦では敵艦の近くへ姿を見せると即撃沈されてしまうといった可能性さえあり、雷撃できずあっけなく返り討ちにされてしまうこともありえる。敵への突撃を敢行する際は特に状況を見極め注意して敵艦の砲塔の向きまでもよく確認してから試みたい。

状況を整えて有効な接近雷撃ができれば瞬時に大打撃を与え戦艦さえも一瞬で撃沈できるのが魚雷の魅力の一つであり、それによって不利な状況を覆すことも夢ではないのが魚雷を持つ艦艇の強みだ。夢で終わることの方が多いが…
ちなみに不利な状況だけでなく有利な状況であっても敵の逆転の目を完全に潰す為にキーとなるような艦を道連れであっても沈めておくという計算も状況次第では成立する。

編集報告

編集された方は、編集内容をお書き下さい
  • 肉薄雷撃時、敵が必ずと言っていいほど転舵を行う以上、予測線より後方に投射するのが基本だと加筆。 -- 2017-02-13 (月) 02:03:17
  • 魚雷回避について、サイドキックは重要な技術なので、折りたたまず表に出す。機関後進・魚雷側転舵と、航空魚雷に対する信管作動前体当たり、最悪の場合は一発貰うことを甘受することについて加筆。また「戦艦での雷撃」と「 -- 2017-02-13 (月) 02:16:38
    • 失礼、「雷撃回避」の内部ラベルが重複していた点を是正。 -- 2017-02-13 (月) 02:17:07
  • 肉薄雷撃時、「空母の攻撃隊が放った魚雷は、その空母を透過する」点に留意するべしと加筆。 -- 2017-02-13 (月) 19:04:49
  • 「雷撃の細かい射ち方」と「浸水を狙う雷撃術」を追記してみました -- 2017-12-07 (木) 12:02:18
    • 感想コメントを受けて「浸水を狙う雷撃術」の文言を編集しました -- 2017-12-08 (金) 21:24:09
    • 「雷撃の細かい射ち方」に相手の艦種について少し触れるようにしたのと、牽制についての説明と体勢についての説明を追加しつつ、また微妙に分かりづらいと思い表現や順序を細かく編集しました。 -- 2017-12-08 (金) 22:57:43
  • 「雷撃哨戒・雷撃警戒」を追記してみました -- 2017-12-09 (土) 13:02:44
    • 雷撃哨戒があっても各自の事前の回避行動が重要なため、その点を強調する編集をしました。 -- 2017-12-09 (土) 15:26:15
    • 「雷撃哨戒・雷撃警戒」へ艦長スキル「無線方向探知」のことを軽く追記しました。 -- 2017-12-11 (月) 12:50:00
  • 「長距離雷撃の狙い目など」を追記してみました。 -- 2017-12-13 (水) 02:50:35
  • 「深度魚雷の対応法」のまとめを追記しました。 -- 2017-12-17 (日) 14:18:29
    • 同項目の"前進"の表現が船の前進とごっちゃになりそうなので"進攻"に変更しました。 -- 2017-12-17 (日) 14:21:12
  • 「雷撃回避まとめ」を追記してみました。 -- 2017-12-20 (水) 02:32:25
    • 「雷撃の細かい射ち方」へ"魚雷側へ避ける"ことの効果、斜めの離脱方向がやや多段ヒットしやすい点を少し追記しました。理屈については「雷撃回避まとめ」の方へ誘導。 -- 2017-12-20 (水) 12:08:36
    • 「雷撃回避まとめ」に補足として「艦首艦尾で受ける防御策」を追記しました。 -- 2018-02-28 (水) 23:51:55
      • 感想コメントの方で指摘された修理班による回復量についての記述を追加し修正。失念していました。 -- 2018-03-01 (木) 04:54:43
  • 基本の要点を短く「雷撃戦の初歩」として追記してみました -- 2017-12-21 (木) 21:10:16
  • 「接近戦での注意点・対水雷防御と区画耐久力」を追加しました。駆逐艦の所にある「肉薄雷撃の基本」を批評する内容となりますが駆逐艦に限らない話でもあるため後ろに追加しています。 -- 2018-02-28 (水) 22:22:12
    • 最後に少し追加しといた。 -- 2018-03-01 (木) 00:11:19
      • 追記ありがとうございます&追記された話について考慮してしっかりと追加編集をしました。 -- 2018-03-01 (木) 03:20:08
  • 「駆逐艦での雷撃戦」から「接近戦での注意点・対水雷防御と区画耐久力」への誘導を追加しました -- 2018-03-23 (金) 23:08:58
  • (私が編集したわけではありませんが)概要がちょっとだけ編集されていたのが気になったのでここでコメントを入れておきます。その文言はページの作成当時(2015年11月14日時点≒駆逐艦ツリーは日米ソ、巡洋艦ツリーは日米独まで)の環境を想定した文言がベースとなっていて、編集後でも現在の環境に即しているとは言い難い状態になってしまっています。なのでその部部分を大きく編集する準備をしている方が他にいなければ私が大きく書き直そうと思います。 -- 2018-08-04 (土) 20:27:56
    • 該当箇所、概要部分について編集をしました。 -- 2018-08-04 (土) 21:35:01
  • v0.8.0以降環境では航空機から魚雷が見えないのでひとまずその辺りの文言だけ最低限編集しました。 -- 2019-02-23 (土) 03:05:53
  • 魚雷のないFrieslandを追加しました -- zhtfree? 2019-11-30 (土) 11:01:49
  • 新規実装された艦、ツリーも多いため、加筆修正しました。 -- 2024-01-19 (金) 17:42:11

感想

  • 予測線糞みたいに使えねぇ -- 2019-07-09 (火) 00:02:51
    • そりゃ予測線通りに動いてくれるのなんてそうそういないよ。 -- 2019-07-09 (火) 10:36:50
    • 予測線は速度の変化や舵切ってるかが判るから、魚雷流す以外にも使えるんだぞ -- 2019-07-09 (火) 10:40:02
    • 貴殿が砲でロックオンする→雷撃に変える。敵艦は被ロックオン→ロックオン解除=魚雷が来るのが判るということ。 -- 2019-07-09 (火) 11:20:09
    • 予測線は「いまはこれくらいだから参考にして後は自分で考えてにゃ^^☆ミ」という線なので創意工夫あるべし -- 2019-08-25 (日) 00:33:42
  • 狭角を重ねず撃つより広角を重ねて少しずつずらして撃つ方が、魚雷投下範囲は同じでもランダム性が上がって避けにくくなる気がするという所感。 -- 2020-06-28 (日) 14:07:55
  • 予測線出てくれないと速力推測できないじゃないか!出ないんですけど!? (T-T -- 2020-08-05 (水) 12:39:34
    • 魚雷モードにした状態で”X”キーね -- 2020-08-05 (水) 12:41:54
  • 魚雷モードのロックオンは敵艦に察知されないのでしょうか? -- 2020-12-20 (日) 11:58:50
    • 艦長スキルの危険察知でも反応しない(砲でロックしたときのみ)逆に言うと駆逐に発見されてるのに危険察知でロック数が減ったりすると魚雷モードに切り替えた=魚雷を流されたという予測ができる。 -- 2020-12-20 (日) 12:59:32
      • ありがとうございます -- 2020-12-20 (日) 19:56:21
  • 予測線なんだけど、仮に敵がおも舵いっぱいの時。速度も舵もそのままだった時の位置? 舵まで考慮されず、その時点の船の向きでその速度かと、ふと思った。 -- 2021-01-20 (水) 12:19:53
    • 舵も含めて考慮されてる。結構優秀な出来だよ -- 2021-01-26 (火) 14:41:34
  • 雷撃の必中距離は2km。雷駆煙幕中に敵戦艦が突っ込んでくる形になったなら強制発見まで粘るべし。 -- 2021-01-27 (水) 23:09:32
    • 10km(ソ巡だと12km)圏内にレーダー艦が居なければね。 -- 2021-01-28 (木) 01:15:57
  • 戦艦であろうと巡洋艦であろうと、敵が見えない状態でロックされたらそこらに駆逐艦がいると教えているようなもの。だから、ロックしないで魚雷を投げるのが大事。場所にも寄るけどロックしなければ高い確率で直進してくれる。ロックせずに魚雷を投げるには、あさっての方向をマウスで指してから投げたい方向に戻すといいぞ。 -- 2021-03-20 (土) 12:30:51
    • 「危険察知」におけるロック数は主砲のみの数で、魚雷のロック数は含まれませんよ。しいて言うなら、雷撃目標には事前に主砲でロックしない事。 -- 2021-03-20 (土) 21:00:54
  • 初歩的で申し訳ないのですが。魚雷の散布界を広角にしたり絞ったりするのはどうすれば良いですか? -- ハル? 2021-05-04 (火) 00:49:25
    • キーコンフィグで変更していなければ兵装を魚雷に変更後「3」を押すたびに広角狭角が切り替わりますよ -- 2021-05-04 (火) 01:39:58
  • なるほど。ありがとうございます -- ハル? 2021-05-04 (火) 18:30:19
  • 関係ないかもしれませんが、潜水艦のピンガー魚雷って避けられるんですね。後ろからくるピンガー魚雷に注視しながら、当たる直前で(4秒前ぐらい)舵切って、1.5秒ぐらい切ったら、すぐさま反対に切ったら躱せたのでびっくりです。これって正しいピンガー魚雷の避け方なんですか? -- 2023-08-22 (火) 23:51:25
    • 艦種や潜水艦によって魚雷の誘導能力などは変化しますし魚雷の流し方でもかなり変わるので一概にこれで確実に避けられるって方法はないですね。 -- 2024-04-03 (水) 03:14:43

*1 巡洋艦でも低Tierの巡洋艦や多くのアメリカ巡洋艦、またTier10ソ連巡洋艦など魚雷を載せていない巡洋艦も多い
*2 もしくはマップを開いて航空機マークをクリック
*3 スキルが無くとも対空効果が上がり手動対空スキルがあればより高い対空力になる。
*4 水上戦闘機がいると戦闘機の攻撃によって敵航空機の速度を低下させ、また航空攻撃も低精度になり回避しやすくなる。ただし戦艦の水上戦闘機は効果が90秒と短くタイミングを見計らう必要がある。巡洋艦なら360秒守ってくれる。
*5 なおソナーと測距UGの効果は合わさらない。効果の重複はソナー&警戒と、警戒&測距UGの関係性のみ
*6 マップのグリッドをダブルクリックなど
*7 プレミアムのパンアジア駆逐艦は当てはまらない
*8 艦首艦尾へは魚雷が多数当たりにくい上に仕様上多数当たってもダメージの通りが悪い。代わりに対水雷防御による浸水発生率の軽減が起きない
*9 50%を超える対水雷防御の艦は大和武蔵だけである