Tier 4 ドイツ 自走砲 / 略称: St.Pz. II / 日本語表記: II号自走重歩兵砲
↑ 15 cm s.I.G. 33 L/11
見てのとおり車高がかなり低いため、隠蔽性能は優秀。
スペック(v1.13.0)
車体
耐久値 | 290 |
---|---|
車体装甲厚(mm) | 30/15/15 |
最高速度(前/後)(km/h) | 45/10 |
重量(初期/最終)(t) | 15.9/16.05 |
実用出力重量比(hp/t) | 11.21 |
主砲旋回速度(°/s) | 16 |
視認範囲(m) | 255 |
本体価格(Cr) | 156,000 |
修理費(Cr) |
武装
名称 | 発射速度(rpm) | 弾種 | 平均貫通力(mm) | 平均攻撃力 | 爆発範囲(m) | スタン時間(s) | 精度(m) | 照準時間(s) | 弾速(m/s) | 総弾数 | 弾薬費(Cr) | 重量(kg) | 俯仰角 |
15 cm s.I.G. 33 L/11 | 3.45 | HE HE HEAT | 35 44 98 | 350 450 300 | 6.2 3 - | 3.96~6.6 × × | 0.84 | 6.5 | 275 294 330 | 21 | 280 310 305 | 760 | -4°/+75° |
---|
エンジン
名称 | 馬力(hp) | 引火確率(%) | 重量(kg) |
Büssing NAG L8V/GS 36 | 155 | 20 | 600 |
---|---|---|---|
Büssing NAG L8V/GS 39 | 180 | 20 | 650 |
履帯
名称 | 積載量(t) | 旋回速度(°/s) | 重量(kg) |
15 cm s.I.G. 33B Sfl. | 16 | 20 | 7,000 |
---|---|---|---|
15 cm s.I.G. 33B Sfl. verstärkteketten | 18.1 | 22 | 7,000 |
無線機
名称 | 通信範囲(m) | 重量(kg) |
FuG 5 | 310 | 50 |
---|---|---|
FuG Spr. 1 | 455 | 150 |
Fu.Spr.Ger. "a" | 700 | 150 |
乗員
1 | Commander(Radio Operator) | 2 | Gunner | 3 | Driver | 4 | Loader | 5 | Loader |
---|
拡張パーツ
× | × | × | × | × | × | ||||||
× | × | × | × | × |
隠蔽性
非発砲 | 発砲時 | |
---|---|---|
静止時 | 17.33% | 2.6% |
移動時 | 8.66% | 1.3% |
射界
射界 | 左6.5°/右6.5° |
---|
開発ツリー
15 cm s.I.G. 33 L/11 (初期/8,880) | ||||
FuG 5 (初期/630) | ━ | FuG Spr. 1 (3,600/21,600) | ━ | Fu.Spr.Ger. "a" (4,500/27,000) |
Büssing NAG L8V/GS 36 (初期/4,220) | ━ | Büssing NAG L8V/GS 39 (750/8,880) | ||
15 cm s.I.G. 33B Sfl. (初期/1,260) | ━ | 15 cm s.I.G. 33B Sfl. verstärkteketten (1,000/3,560) |
車両に関する変更履歴
v0.8.6 | Tier3から4に引き上げ |
v0.9.10 | 車両モデルのHD化 |
v0.9.18 | 全ての主砲の低質HE弾、HEAT弾を削除 視認範囲を300mから255mに変更 15 cm s.I.G. 33 L/11の通常弾の貫通を75mmから35mmに変更 15 cm s.I.G. 33 L/11の通常弾のダメージを440から400に変更 15 cm s.I.G. 33 L/11にスタン効果を追加 |
v1.5.0 | 15 cm s.I.G. 33 L/11の最小スタン時間を4.29秒から3.96秒に変更 |
v1.9.0 | 15 cm s.I.G. 33 L/11の総弾数を30発から55発に変更 修理費用を34%ダウン 収益性を12%ダウン HPを190から290に変更 コレクション車輌に移行 |
v1.13.0 | 15 cm s.I.G. 33 L/11に代替砲弾(HE)、戦術砲弾(HEAT)を追加 15 cm s.I.G. 33 L/11の標準砲弾(HE)のダメージ値を400HPから350HPに変更 15 cm s.I.G. 33 L/11の標準砲弾(HE)の爆発範囲を6.5mから6.2mに変更(記載なし) |
解説(v1.12.1以前)
- 概要
Tier4のドイツ自走砲。(コレクション車輌)
大戦初期、アルケット社がPz.Kpfw. IIの延伸車体をベースに少数生産した自走砲である。
- 火力
主砲はTier3のBisonと同じだが、Bisonの欠点であった総弾数は21発から55発に改善されており、弾切れの心配はあまり無い。
また装填速度も非常に早くなっており、装填時間17秒はこのTier帯でスタン効果付きのSPGとしては出色の性能。
一方、この車輌の欠点としては(Bison経験者には違和感は無いだろうが)射程が600mと非常に短い点がある。もちろん、最大射程付近は弾道が高くなることを生かせば障害物を越せるなど利点にもなり得る。
本車がマッチングするTier6ともなれば視認範囲が370m前後の車輌が増え、敵の中後衛を叩こうと前進するとLTやMTに視認される恐れがあるため、移動の際には細心の注意を払いたい。
全てのパーツが最終型である場合、「緑のサークル*1」と「白のサークル*2」のほぼ中間が370mである。
黄色のサークル*3と最大射程がほぼ一致しているという、ありがたいんだか悲しいんだか分からない特性もある。
当然射程が短いことで最適な交戦距離も狭く、かといって頻繁に機動すると照準の動揺を招いて全く当たらない。
またスタン効果に関しては、敵の装甲が厚くなってくる事もあってほぼ機能しない。
装甲が薄い場所に直撃しない限り、減衰されて0秒になる場合がほとんどだろう。
Bisonと砲身が同じということで火力が低く、(特に格上の)重戦車には直撃でも3割削れるかというところなので、中戦車や駆逐戦車、視界取りの軽戦車を狙う判断も必要になる。
射界も狭いままである点にも注意。
- 装甲
正面の車体装甲厚は30mmと、運が良ければ車体で機関銃を防いでくれるかといった程度はある。
とはいえ高Tierの戦車の前では無いに等しい。また、戦闘室は14.5mmとペラペラ。
車高は低く隠蔽率は優秀である。
- 機動性
最高速度はそれなりにあるが出力重量比は低く、機動力はやや悪い。走り出しはあまり速いとは言えないため、早めに移動して行く必要があるが、砲撃の合間の陣地転換などに最低限必要な足は確保している。
- 総論
短射程が特徴の自走砲。
射界の狭さや射程の短さを理解した上で運用すれば、自走砲の特徴を掴むには悪くない性能をしていると言えるだろう。特にこのTierでの装填時間17秒は範囲効果がある自走砲全体で見ても非常に早く、精度も照準時間も悪くないため援護射撃に向いた特性を持つ。
しかし、対Tier6ともなればO-IやAT 8といった圧倒的な重装甲を持つ車両が増えることもあり、それらに対しては明らかに力不足となるため、撃つべき敵の判断が本格的に必要となるだろう。
史実
15 cm sIG 33 (Sf) auf Panzerkampfwagen I Ausf B(通称Sturmpanzer I Bison)の開発後、同じ15 cm sIG 33を搭載する自走砲として、II号戦車の車体を利用する開発計画が始まった。
当初はSturmpanzerIと同様、II号戦車の車体にそのまま砲を載せる予定であったが、試作車両の試験結果が思わしくなかったため、射撃時の安定と車高の改善のために砲を車内に納める様に再設計したところ、今度はII号戦車の車体そのままでは兵員の作業スペースが充分に取れないことがわかり、車体全体を拡張する改造が必要になってしまった。
このような紆余曲折のために開発に1年以上の期間を要したものの、1941年の末に完成した15 cm sIG 33 auf Fahrgestell Panzerkampfwagen II (Sf) (通称Sturmpanzer II Bison)は車高1.9m、車内に30発の弾薬を搭載でき、自衛用にMG34機関銃を装備するなど、全体的にSturmpanzer Iの欠点を改善したより完成度の高いものにまとまった。
しかし、砲の射角が左右5度ずつしかない、装填手が前面以外は装甲板に守られていない、エンジンが故障しやすいなど、本車両にも欠点は様々存在していた。
本車両の生産数は12輌のみとごく少数で、全車両が北アフリカ戦線に送られ、同地で全て喪失されている。
余談であるが、Bisonという非公式な通称は混乱した使われ方をしており、15 cm sIG 33 (Sf) auf Panzerkampfwagen I Ausf Bと15 cm sIG 33 auf Fahrgestell Panzerkampfwagen II (Sf) がどちらもBisonと呼ばれることがある上に、GrilleのことまでBisonとかGrille Bisonなどと呼んでいる例もある(どちらかというと誤用であろう)。
参考資料
『ジャーマン・タンクス』ピーター・チェンバレン著 大日本絵画
http://combat1.sakura.ne.jp/2GOU-J.htm
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