GLACIER

Last-modified: 2023-12-31 (日) 19:10:00

マップ画像

GLACIER.jpg

マップ概要

マップ名
(日本語名)
GLACIER
(氷河)
リプレイ名sweden
サイズ1000m*1000m迷彩冬季
戦闘形式通常戦マッチングTier4-10
 

v1.0.0で追加されたマップ。

マップ中央の巨大な凍結港に大破した戦艦や空母が鎮座する特徴的なマップ。凍結港の周りを取り囲むように港町や森林が広がっている。凍結港の中央の稜線によってマップは北東と南西に二分されており、この稜線を中心にマップ全体が対称形となっている。また開けた中央部と遮蔽物の多い外縁部という2種類の地形が隣接し、中央部が窪んだ形をしていることから射線が通り易くなっており、このマップならではの独特の展開が生み出される。
対称な地形の本マップであるが、陣地付近の僅かな地形の差から南北で攻略のし易い方向にわずかに差が生まれている。本マップを攻略するためにはこの違いをしっかりと理解しておく必要があるだろう。

 

初動や序盤の戦線は固定されており、北西部の岩場付近に重装甲車両が、中央の稜線で軽装甲車両が、それらの後方に狙撃車両が配置する形となりやすい。また南東の崖道は障害物を使って安全に進軍しやすいため多様な車種が利用する光景が見られる。
序盤こそ定番の戦線で定石の戦闘が繰り広げられるが、広大で射線の通りやすい本マップは予想外の方面からの侵攻が可能であり、展開を読むのが難しい。一方で少数での防衛に適した地形も多数用意されているため、逆転や試合終盤まで続く接戦が起きやすいマップでもある。また、各エリア間の移動には常に敵の狙撃のリスクが付きまとう。

 

本マップの大きな特徴としては「開けた広大なマップではあるが、狭い」ことが挙げられる。これは開けているが故に、うかつな移動では敵に発見・撃破されやすく、実際に利用できる地点が見た目より少ないことを意味する。また、安全に移動しようとするとマップ外縁部に沿って移動することが多くなるため走行距離が増え移動に時間を費やすことになる。これらのことから偵察性や隠蔽性、機動力に優れた車両が活躍しやすく、車両数の減る終盤ではこれらの車両の僅かな差で勝敗が決することも珍しくない。

エリア別解説

中央部:凍結港

中央部:凍結港
本マップの中心に位置する稜線は、主に機動力と偵察性に優れる軽戦車や中戦車の戦場となる。北西部の岩場以外のすべての戦線に射線が通り、広大なマップを素早く移動するためには避けては通れないエリアである。このエリアを制圧することができれば他の戦線を援護して優位を確保できるため是非手に入れたい。同時に全方向から射線が通り、発見されると簡単に撃破されることもあるので注意が必要である。また、北西部か南東部のどちらかのエリアを突破されると側面から狙撃を受けるため、常に他の戦線の戦況に気を配る必要がある。

 

機動力と視界に優れた車両ならば、初動で稜線から顔を出して偵察することで、北西に移動する敵の重装甲車両を偵察できる。上手くいけば発見した敵を自走砲や到着の早い中戦車が撃破し、開幕から1,2両の差がつくことも珍しくない。北西に移動する敵を発見したら駆動輪を破壊して足止めするのも良いだろう。この稜線はハルダウンに適しており俯角の取れる重戦車が利用することもある。しかし、稜線から顔を出すと敵陣付近の狙撃車両に撃たれることが多く、自走砲の射線もよく通るため常に動き続けなくてはいけない。中央の崖に挟まれた細道(E4、D5)はわずかに蛇行してはいるが、反対側から射線が通る角度が存在する。このため前を通る時はスポットを切ってから通るよう注意が必要である。

 

南東の端の突き出た高台(F6)は大きな岩があり南東部の偵察や援護に適しているように見えるが、この高台に登る途中で敵に発見される可能性が高く、登った後も北西と南東の敵に狙撃されやすいため序盤での利用は難しい。終盤でも車両数が減るなかでこのような目立つ場所に登ることはリスクが高く、現状では利用方法がない地形となっている。
南東の村との境目の崖(G7)には、廃棄された船と崖に挟まれた細い道があり、北西の敵から隠れて中央のラインを超え、稜線の敵の側面を突くことが可能となっている。しかし、この道は南北の岩陰の茂み(F8、H5)から丸見えになっており、この茂みには南東部の援護のために敵車両が潜り込んでいることも多いため、序盤にこの道を積極に利用するのは難しい。利用するとすれば試合中盤以降で、中央部を味方が制圧した後に南東部の戦線を飛ばして敵陣手前に張り付くような場面が多い。

北西部:岩場

北西部:岩場
重装甲車両の主な戦場である。岩場に向かう場合は、移動中に中央部の稜線から顔を出した偵察車両に発見されやすく、通行料のダメージを取られることが多いので注意。味方が中央に向かっていなかったり、北西部の車両数が十分な時は南東部の崖道エリアに向かっても良いだろう。

 

岩場には巨大な岩が多数配置されており、南東側の空母に遮られて自走砲の射線もほとんど通らない。ハルダウンや豚飯などの防御姿勢が取りやすい地形となっている。岩場は大きく北側と南側の2つの通路に分かれており、中央には広めの空間が広がっているため、少し距離をおいて相手とにらみ合うような形になりやすい。南側の通路が押されると北側の通路の車両が孤立する。マップ北端とマップ西端は氷が割れて深い海となっている。落ちると水没確定なので極力近づかない方が良いだろう。何を思ってこんな無駄なトラップを仕込んだのか。

 

岩場を突破後は敵陣まで開けた地形が続いており、ほぼ確実に待ち伏せを受ける形となる。ここを通って敵陣に近づくには他の戦線からの援護が必要であり、特に中央部の稜線の制圧は必須である。突破が難しいと判断すれば引き返して他の戦線を援護しても良いだろう。ただし、北西部の岩場を占拠された場合、中央部の稜線の味方が正面と北西から挟み撃ちを受けて壊滅しかねないので決して放置して良いわけではない。敵に押された場合は中央部と陣地の味方の援護を受けられる位置まで後退して戦線を立て直すと良いだろう。

北西部:空母

北西部:空母
中央から北西側に位置する本マップのシンボル的存在の大破した空母。南東側の岩山の谷間から侵入できる。序盤に侵入すれば敵陣付近の偵察や周囲の戦線を側面から援護するのに利用できる。しかし、初動で登ろうとする敵車両とかち合う事が多く、狙撃車両に照準を置かれていたり、谷間を進む間も南東方向から激しい砲撃を受ける可能性が高いのでリスクが高い。侵入する際は慎重に。中盤以降は味方が戦線を突破するため利用価値が下がる。また、最終盤に侵入経路が狭いことを利用して立てこもることができる。

 

空母や岩山の先端(C2、B4)に移動すると、北西部の敵の重装甲部隊や、中央部の稜線に取り付いた敵の側面を高所から攻撃してダメージを稼ぐことができる。反撃しようとする敵車両は仰角の制限を受け、正面と側面から挟まれる形となるため非常に厄介なポジションである(これを排除しようと敵が無理やり登ってくることも多い)。このポジションは空母や岩山の傾斜を使って下り方向に照準することで低地に居る敵を砲撃できるため、俯角の狭い車両でも利用できることを覚えておこう。高所から顔を出す時は敵陣側から狙撃や自走砲の砲撃を受ける可能性があるので注意。

 

このように序盤は強力なポジションであるが、敵が登ってくると逃げ場がないため、単独で侵入する場合は特に注意が必要である。一応北西側の崖から下に降りることはできるが、そこは重装甲車両の戦場のど真ん中であるため序盤の逃げ場として利用するのは難しい。空母や岩山の端は非常に高所であるので、スコープを覗いたまま身を乗り出して落下しないように注意が必要である。きつい傾斜と滑りやすい地面から勢い余って自滅する光景もよく見られる。

南東部:崖道

南東部:崖道
南東部の崖道があるエリアは、岩や茂みといった遮蔽物が多く高所と低所が別れているため、重装甲車両から軽装甲車両まで様々な車種が活躍できるエリアとなっている。このエリアは敵の数が読みづらく、進むか待ち構えるかの判断が難しい。そのため序盤は様子見に徹し他の戦線を観察すると良いだろう。遮蔽物が多く発見されにくいので距離を詰めるのが容易なエリアである。このエリアを制圧すると中央部の稜線で戦う敵の側面を攻撃できるようになるため戦略的価値が高い。同時に中央部や敵陣側から射線が通る箇所も多数あるので、敵の動きが読みにくいこととあわせて焦りは禁物である。南東部の突破後は南北どちらも敵陣地まで開けた地形が広がっているので、中央部の援護を受けながら進行したい。

 

崖道は非常に狭く一両がやっと通れる程度の道幅しかない箇所も多い。そのため多数の車両が集中すると身動きが取れなくなることもある。崖道は大きな車両で簡単に道を塞ぐことができるので、多数の敵の進行を止めたい場合に有用である。崖から下の低地には比較的安全に降りられるので必要時には崖を下ることも選択肢に入れておこう(崖道と村の間にある崖下は木や茂み、岩が豊富にあるため、ある程度安全に身を潜めることができる)。

 

中央の温泉(?)の湧き出す村は開けた平地になっており射線が通りやすいため序盤の侵入はリスクが高い。一方で試合終盤になると、崖道はマップ端を大きく回るルートであるため移動に時間がかかりあまり利用されなくなり(これを利用して隠れ場所に使われることもある)、村の中を突っ切るようなコースが好まれるようになる。

北東部:北陣地

北東部:北陣地
北東部は平坦な地形に豊富な木や茂みを持つ陣地である。このことから東西どちらから敵が攻めてきても待ち伏せすることができるようになっている。陣地後方には小さな丘とその後方に密な林が広がっており、自走砲などが潜みやすい。ここは最終盤の立てこもりにも利用されやすい。中央部側には狙撃に使える高台(C7、E8)があるため陣地から周辺のエリアへの援護が可能だが、相手からも射線がよく通る位置なので注意が必要。

 

攻略側としては開けた南東方向よりも、斜面(B8)を登ってすぐに丘に取り付ける北西方向からの方が攻めやすい印象である。陣地サークル付近に遮蔽物がなく開けた地形であるため占拠するのが比較的難しくなっている。

南西部:南陣地

南西部:南陣地
南西部は岩や木々が豊かな平地で構成された陣地となっている。北陣地と似た地形に見えるが、こちらは小高い丘で北西側と南東側が分断されるような形になっている。北陣地と同様に丘の背後には密な林が広がっているため自走砲が潜みやすい。またこの林は最終盤の立てこもり場所になりやすい点でも北陣地と同様である。一方で、占領サークルが丘の岩と隣接しておりある程度身を隠せるため、北陣地より占領がしやすくなっている点で異なる。

 

丘の先端のトーチカ周辺(G2)から中央部の稜線から顔を出す敵を狙撃することができる。また、北陣地同様に中央部側に2つの高台(G3、H5)があり、各エリアを狙撃できるようになっている。こちらは北陣地のものより中央の稜線に近くより発見されやすいことを覚えておこう。
陣地から北方向は高所から開けた地形を狙い撃てるため、北西エリアを突破した敵を少数の車両で容易に足止めできる。一方で東方向は開けてはいるが、障害物沿いにある程度距離を詰めることもでき、狙撃に適した位置も狭いため、攻撃側としては北西エリアよりも南東エリアからの方がわずかに攻め易くなっている。

車種別情報

軽戦車

軽戦車

  • 偵察で活躍しやすく、遠距離攻撃に適正があればダメージを稼ぐ機会も多い
  • 開幕中央の稜線(D4)から北西の岩場に移動する敵の車両を発見しやすい
  • 空母に登ることができれば中央部や北西部の敵の側背面を攻撃できる
  • 車両数が減る終盤において機動力と隠蔽性から活躍の機会が多い
中戦車

中戦車

  • どのエリアでも戦いやすい
  • 砲塔の硬い戦車は初動で中央部の稜線に向かうことが多い
重戦車

重戦車

  • 北西の岩場と南東の崖道が定番
  • 開けた場所が多く試合終盤は一方的に見つかる展開が多い
  • いずれのエリアも突破されると連鎖的に劣勢になるので足止めが最重要
駆逐戦車

駆逐戦車

  • 狙撃に適した高所や茂みが大量にある(C7、E8、F9、G3、H5、J5、他)
  • 装甲のある車両は北西の岩場や南東の崖道を進むことができる
  • 陣地付近での迎撃はがしやすい
自走砲

自走砲

  • 初動で中央部や北西部の敵が発見されやすいので照準をおいておくと良い
  • 陣地後方の林(A3、B0、E0、H1、K2、K4)の中からの砲撃が定石
  • 配置位置が限定されるため敵自走砲のカウンターに注意
  • 北西の岩場以外ほとんどのエリアに射線が通る
  • 車種と位置取りによっては空母の上にいる敵も砲撃可能
  • 開けた地形が多いため長距離を移動することはリスクが高く稀

史実

スウェーデンの氷河をモチーフとしている。
なお、第二次世界大戦中のスウェーデンは中立国ゆえに自国内では戦闘を経験しておらず、当マップは本ゲームオリジナルの架空戦場となっている。
ちなみにマップ名は「氷河」であるが、船の往来があった形跡からどうやら凍結した港のようである。また、戦艦の種類などからこの港が凍結したのはどうやら大戦後のようであり、さらに打ち捨てられた船を見るに季節による一時的な凍結ではないらしく、一体この地域に何が起きたのか戦艦の残骸を含め好奇心をくすぐられるマップである。

コメント

  • 解説をマップ解説ページのテンプレートで編集・加筆しました.マップ画像に座標がないためネット上の情報から記述したので僅かに齟齬があるかも知れません. -- 2018-10-25 (木) 19:22:58
  • Tier10戦場だと北チームは開幕北西に向かおうとすると中央から一方的に撃たれるので開幕行くのは避けたほうがいい -- 2019-01-30 (水) 20:42:07
    • まぁ南チームも中央から偵察受けるのでおあいこかと.放置すると開けた陣地付近で自走に狙われながら迎撃しなくてはならないし. -- 2019-01-30 (水) 21:23:09
    • Tier10に限らないけど味方が中央に行ってなくて相手のLTがカニ目開いてたりするともう悲惨だね、5戦に1回くらい誰も中央に行かないことがあるけどそういう場合は北西は捨てる決断をした方が良いと思う -- 2019-01-30 (水) 21:41:41
    • そもそもこのマップ、本質的に北西いらないわけだから北西捨てて展開すればいいだけ…なんだけどランダム戦だと難しいよね -- 2019-01-31 (木) 15:00:26
      • 北西を取られると中央を維持できなくなるので陣地付近や東が中央と前から撃たれることになる...ので北西が要らないということはないと思う。攻められないポジだけど何だかんだ誰か居ないと負けてしまうことは確か -- 2019-01-31 (木) 17:41:23
      • 敵TDが陣地付近に居る状態で北西組が中央を攻めるのって、ちょっときびしくない? 既に戦力優勢で、多少被害大きくても中央の目さえ潰せばOK、って状況ならともかく -- 2019-02-03 (日) 13:07:38
      • ↑正確には北西と中央の両方に挟まれて後退せざるを得なくなる(中央同士の戦いで不利になる).北西部の出口も陣地に対して完全に無防備ではなく飛び出し撃ちで中央を狙える位置はあるし,陣地からの迎撃も優秀な偵察か前線張ってくれる重装甲が居ないとまず成り立たない.そして中央を取られると全方向に支援が可能になるのでやはり北西部放棄はリスクが高いと思うよ. -- 2019-02-03 (日) 14:32:36
  • T-100LTがJ0に登山してたけどあそこ観測できるんですかね -- 2019-01-31 (木) 17:19:37
    • J0というと南東の崖あたり?まぁ初動で行っても仕事はないかな.崖道だと機動力活かせず逃げ場もなく距離も取れない.偵察するなら中央部まで進んだほうが良いし.まぁLTに乗ってるとたまに気分転換に関係ない場所に行きたくなることがあるのでそれかも. -- 2019-01-31 (木) 19:02:44
  • 東の崖路は北チームが不利になりやすいね.開幕進んでいくと中央で敵と鉢合わせになるけど,南チームの自走は射線通るのに,北チームの自走は遮蔽物に阻まれやすい.かといって手前で待つと敵が進むのを許して中央の側面を狙われてしまう.北側MTで東に行くときちょうどよい交戦ポイントってある? -- 2019-03-26 (火) 23:13:10
  • ローダーとか使ってると、G6,F7あたりから頭出す誘惑に駆られるけど、やっぱ駆逐の射線通ってたりするのかね。味方の配置見てると、そのあたり撃てるのか?と思ったりするのだが -- 2019-06-28 (金) 11:28:32
  • 最近開幕からLTがJ8あたりに潜り込んでるのをよく見るんだけど、あそこってどうなの?崖上の奴をスポットしたところで開幕だから味方もそうそう撃てないし、そこに行くくらいなら艦の上をワンチャンでも習いにいってほしいんだけど -- 2020-07-29 (水) 04:14:31
  • 南側スタートのほうが序盤の中央稜線からの重戦車に対する通行料が圧倒的に取りやすい。北側スタートだとかなり俯角が必要になる。ので個人的にこのマップは南側有利のマップだと思う。 -- 2021-07-16 (金) 22:13:17
    • 陣地まで来られた後の迎撃のしやすさや陣地付近から中央への射線の通しやすさは北有利だと思う…って受動的だな… -- 2021-07-17 (土) 01:13:22
  • 強制視界が高さ方向にもある事を知れるマップ -- 2021-07-17 (土) 00:01:08
  • 南側スタート高弾道SPGで1筋から北西に弾道通せる場所探してたら、E1で氷河の割れ目に落ちて水没した・・・まさかあんな典型的な落とし穴があるとは -- 2023-02-02 (木) 15:03:43
  • 軽戦車でここに当たったら初動どこに行けばいいんだろう?やっぱり丘取るくらいしかないのかな -- 2023-12-31 (日) 19:10:00