Tier9 ソ連 駆逐戦車 / 略称:Obj. 704 / 日本語表記: オブイェークト 704
↑ 152 mm ML-20SM mod. 1944
初期状態。Object 704の史実装備。
D-4Sは前身のISU-152で開発可能なので、この姿を見かけることは稀である。
↑ 152 mm BL-10
最終状態。
IS-3(Object 703)の車体をベースにしているが、楔形装甲が無いので印象はかなり異なる。
側面にある線よりも下は空間装甲であり、正面から撃ってもダメージは入らない。
スペック(v1.10.0)
車体
耐久値 | 1,600 |
---|---|
車体装甲厚(mm) | 120/90/60 |
最高速度(前/後)(km/h) | 37/13 |
重量(初期/最終)(t) | 44.75/48.68 |
実用出力重量比(hp/t) | 14.38 |
主砲旋回速度(°/s) | 26 |
視認範囲(m) | 360 |
本体価格(Cr) | 3,660,000 |
修理費(Cr) | 約18,000 |
超信地旋回 | 可 |
ロール | 万能型駆逐戦車 |
武装
名称 | 発射速度(rpm) | 弾種 | 平均貫通力(mm) | 平均攻撃力 | AP弾DPM | 精度(m) | 照準時間(s) | 弾速(m/s) | 総弾数 | 弾薬費(Cr) | 重量(kg) | 俯仰角 |
152 mm ML-20SM mod. 1944 | 3.51 | AP HEAT HE | 135 250 86 | 700 700 910 | 2,457 | 0.46 | 2.7 | 655 819 655 | 34 | 725 6,000 810 | 2,500 | -6°/+18° |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
152 mm D-4S | 3.45 | AP APCR HE | 260 292 90 | 750 750 950 | 2,586 | 0.4 | 3 | 850 1,050 850 | 30 | 1,650 4,800 1,120 | 6,000 | |
152 mm BL-10 | 3.51 | AP APCR HE | 286 329 90 | 750 750 950 | 2,632 | 0.39 | 2.9 | 880 1,100 880 | 30 | 1,650 4,800 1,120 | 6,500 |
エンジン
名称 | 馬力(hp) | 引火確率(%) | 重量(kg) |
V-11 | 650 | 15 | 750 |
---|---|---|---|
V-2-54IS | 700 | 12 | 700 |
履帯
名称 | 積載量(t) | 旋回速度(°/s) | 重量(kg) |
Object 704 | 48.86 | 19 | 10,000 |
---|---|---|---|
Object 704M | 50.9 | 22 | 10,000 |
無線機
名称 | 通信範囲(m) | 重量(kg) |
10RK | 440 | 100 |
---|---|---|
12RT | 625 | 110 |
R-113 | 730 | 80 |
乗員
1 | Commander(Radio Operator) | 2 | Gunner | 3 | Driver | 4 | Loader | 5 | Loader |
---|
拡張パーツ
Class1 | Class1 | × | Class1 | Class1 | Class1 | ||||||
× | × | Class1 | Class1 | Heavy |
隠蔽性
非発砲 | 発砲時 | |
---|---|---|
静止時 | 17.61% | 2.38% |
移動時 | 10.55% | 1.42% |
派生車両
派生元 | ISU-152(TD/192,500) |
---|---|
派生先 | Object 268(TD/239,000) |
射界
射界 | 左11°/右11° |
---|
開発ツリー
152 mm ML-20SM mod. 1944 (初期/78,200) | ━ | 152 mm D-4S (62,000/305,000) | ━ | 152 mm BL-10 (63,500/320,000) | ━ | Object 268 (239,000/6,100,000) |
10RK (初期/18,600) | ━ | 12RT (5,600/33,600) | ━ | R-113 (8,700/52,200) | ||
V-11 (初期/55,270) | ━ | V-2-54IS (26,000/79,290) | ||||
Object 704 (初期/28,150) | ━ | Object 704M (23,340/62,000) |
車両に関する変更履歴
v0.7.0 | 新しい装甲系(16のグループ+空間装甲)。サスペンション装甲板の追加。 |
v0.7.2 | 史実に沿った大きさに変更 破壊された時のモデルを修正 |
v0.7.3 | ビジュアルモデルを修正 |
v0.7.5 | 視界範囲+13.75m |
v0.8.2 | 装甲に関する小さなエラーを修正 |
v0.9.6 | HD化 視認範囲を390mから360mに減少 |
v0.9.9 | ダメージモデルに関する不具合を修正 |
v0.9.20 | 152 mm D-4S 砲を追加 Object 268の研究コストを301,000から239,000へ変更 |
解説
- 火力
ISU-152から152 mm D-4S砲を引継ぎ、更に152 mm BL-10がラインナップに登場する。- 152 mm ML-20SM mod. 1944
Object 704の史実砲。
いくら大口径榴弾砲とはいえ、流石にTier9駆逐戦車の主砲としては不適格である。
履帯を開発せずにラマーを乗せてしまうと、この榴弾砲で出撃する羽目になるため注意が必要。 - 152 mm D-4S
v0.9.20にて追加された、ISU-152からの引継ぎ砲。
前身から発射速度や照準時間、精度、照準拡散、総弾数、射界が改善されている。
単発は最終砲と同じであり、APCRを多めに使用すれば十分戦力になるだろう。 - 152 mm BL-10
ISU-152の砲ラインナップ変更により、本車専用となった最終砲。
性能は重量を除けばD-4Sの純粋な強化版。
攻撃力に関しては申し分ないが、精度は相変わらず悪いので、無駄撃ちを慎んでよく狙って撃とう。
- 152 mm ML-20SM mod. 1944
- 装甲
装甲は極端に硬い部分とそうでない部分が混在している。乗り手が意識的に防御に使える訳ではないが、敵対した際はしっかりと弱点を狙う必要がある。
正面装甲は上下共に傾斜込み165mm前後とISU-152からは強化されるが、このTier帯では基本的に貫通される。
ただし防盾は320mmと極端に硬く、避けて撃つ必要がある。オートエイムは厳禁である。
なお、主砲は若干右にオフセットしているので、向かって右側を狙った方が良いだろう。
側面には改造元のIS-3と同様の空間装甲が配置されている。正面から見える三角形領域を撃ってもダメージは入らない他、斜めから撃たれた際にも主装甲の逆傾斜によってそこそこの確率で弾く。
- 機動性
機動力はISU-152から据え置きで、ほぼ同じ感覚で使用できる。
相変わらず旋回は鈍いため、回り込みには非常に弱い。
- 総論
ISU-152を順当に強化した車輌であり、ここまで来たプレイヤーであれば運用面で戸惑うことはないと思われる。
これまで通り防御力には頼らず、駆逐戦車の本分である一歩下がった位置からの前線支援を基本としよう。
視界や隠蔽といったステータスは前身から順当に強化されており、単騎での戦闘力は多少改善されている。
史実
KV-1SベースのSU-152、ISベースのISU-152とソ連重自走砲を開発してきたキーロフ工場第2特別設計局は、1945年にIS-3をベースとした、ISU-152のさらなる改良に着手した。これがObject 704(ISU-152 1945年型)である。
Object704はIS-3の車体をベースに152mm ML-20を搭載したもので、IS-3の車体を上に延長したような段差のない車体前面装甲と、傾斜しつつ車内スペースを確保するため複雑な形状をした側面装甲を有していた。152mm ML-20は球状防循を持ち、マズルブレーキは装着されていなかった。
1945年中に完成した本車の傾斜した前面装甲120mmは強力な防御力を提供し、ソ連重自走砲の1つの完成形であったが、ISU-152と比較して優れている点がこの防御力のみであったこと、またマズルブレーキがないため発砲の衝撃が車体に激しく伝わり乗員の戦闘効率が低下するといった点が問題視され、制式採用されたものの量産はされなかった。
なおその後、1956年にT-10をベースに152mm砲を搭載する重自走砲であるObject 268が試作されたが、制式採用には至っていない。
参考資料
『クビンカ戦車博物館コレクション ロシア戦車編』モデルアート1995年12月号臨時増刊
http://combat1.sakura.ne.jp/ISU-152.htm
http://en.wikipedia.org/wiki/ISU-152
実車解説動画(英語)
「Inside the Chieftain's Hatch Object 704 Pt 1」
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