Tier 2 日本 軽戦車(配布戦車) /略称: Te-Ke / 日本語表記: 九七式軽装甲車 テケ
同国の軽戦車ハ号よりもさらに小さい。本ゲームでは軽戦車扱いだが、正確には装甲車である。
砲塔は車体やや後ろよりだがエンジンが前にあるわけではなく、砲塔の後ろにある。・・・ただし日本戦車の例に漏れずトランスミッションは前なので、正面からの被弾でエンジンも壊れるし火災も起こる。
スペック(v1.10.0)
車体
耐久値 | 320 |
---|---|
車体装甲厚(mm) | 12/10/8 |
最高速度(前/後)(km/h) | 42/15 |
重量(t) | 4.76 |
実用出力重量比(hp/t) | 13.66 |
本体価格 | 750G相当 |
修理費(Cr) | |
超信地旋回 | 不可 |
武装
名称 | 発射速度(rpm) | 弾種 | 平均貫通力(mm) | 平均攻撃力 | AP弾DPM | 精度(m) | 照準時間(s) | 弾速(m/s) | 総弾数 | 弾薬費(Cr) | 重量(kg) | 俯仰角 |
37 mm Gun Type 98 | 20 | AP AP HE | 41 60 18 | 45 45 60 | 900 | 0.40 | 2.2 | 685 685 685 | 205 | 14 800 10 | 192 | -15°/+20° |
---|
※正面から左右に38.9°の範囲における俯角は-12.7°
砲塔
名称 | 装甲厚(mm) | 旋回速度(°/s) | 視界範囲(m) | 重量(kg) |
Type 97 Te-Ke | 12/10/10 | 36 | 300 | 400 |
---|
エンジン
名称 | 馬力(hp) | 引火確率(%) | 重量(kg) |
Ikegai Kuurei V-4 | 65 | 15 | 450 |
---|
履帯
名称 | 積載量(t) | 旋回速度(°/s) | 重量(kg) |
Type 97 Te-Ke | 5.8 | 44 | 2,000 |
---|
無線機
名称 | 通信範囲(m) | 重量(kg) |
Type 94 Mk. 4 Hei Kai | 400 | 90 |
---|
乗員
1 | Commander(Gunner/Loader/Radio Operator) | 2 | Driver |
---|
拡張パーツ
Class3 | × | × | × | × | Class3 | ||||||
× | × | × | Class3 | × |
隠蔽性
非発砲 | 発砲時 | |
---|---|---|
静止時 | 16.81% | 4.29% |
移動時 | 12.6% | 3.21% |
車両に関する変更履歴
v0.9.2 | 実装 |
v1.5.1 | 貫通力(mm)を40.4/59.4/18から41/60/18に変更*1 |
v1.9.0 | 37 mm Gun Type 98の総弾数を102発から205発に変更 修理費用を50%ダウン HPを160から320に変更 |
解説
- 概要
Tier2日本配布軽戦車。
2014年8月にWargaming の16周年記念、2020年11月のWorld of Tanksの10周年記念で配布された。
1930年代後半、帝国陸軍に量産配備された装甲車である。
ちなみに本ゲームに実装された初のHDモデルの日本戦車である。
- 火力
俯角は-15°と優秀だが、正面から正面左側は俯角-12.7°へ制限されるので注意しよう。
砲塔正面は極めて脆弱だが、ハルダウンは積極的に行っていこう。高精度の主砲が少ないこのTier帯では、ハルダウンの投影面積削減による防御効果が大きい。- 37 mm Gun Type 98
Type 97 Te-Keの史実砲。
Type 95 Ha-Goの同砲*2から発射速度・照準時間が劣化し、精度が向上している。
本砲は他国の同口径砲に比べて単発威力に優れる。
また、貫通力も通常弾で41mm、金弾でも60mmと同格の装甲は安定して貫くことができる。
しかし、格上戦車にはこの貫通力も不足気味になるので、機動力を生かして装甲の薄い後方に回り込むなどの工夫をしよう。
因みに本車の金弾は貫通力の上昇したAPである。一般的な金弾のAPCRに対して通常弾と比べての貫通力の伸びが小さい代わりに距離減衰に強いという特徴がある。
- 37 mm Gun Type 98
- 装甲
元々は対戦車戦を想定していない「軽装甲車」であり、言うまでもなく紙装甲である。
小口径機関砲(口径30mm未満)なら運が良ければ強制跳弾できるが、基本的に撃ち抜かれると考えた方が良い。
T7 Combat CarやLight Mk. VICなどの1弾倉で耐久値を削り切れる機関砲/重機関銃は天敵であり、他にもT3 HMCの75 mm Howitzer M1A1の大口径HEには一撃で半分以上の耐久値が削られてしまう。
優秀な俯角を活かしてハルダウンするなど、被弾を徹底的に避ける立ち回りが重要である。
また、砲塔が偏ってついているため、障害物で操縦席側を隠すようにするのも有効である。
- 機動性
加速力はやや鈍いが、最高速度は42km/hとそこそこ。
ただし、軽い車重と低出力エンジンの組み合わせである為、小さな障害物に接触すると大幅に減速してしまう欠点がある。
また、軽量ゆえに段差を飛ぶと大きく跳ねてしまう事があり、履帯が不意に切れる事もあるだろう。
旋回性能も微妙であり、格闘戦は不得手である。
- その他
Ha-Goと同じく視認範囲は300mとやや短め。
一方でHa-Goよりも一回りほど隠蔽が優れており、Tier2軽戦車の中でも良好な部類である。
- 総論
37 mm Gun Type 98装備のType 95 Ha-Goの微劣化版といった位置づけの軽戦車である。
精度と隠蔽性が高く、金弾の距離減衰が少ないのでやや距離を置いた位置からの狙撃戦と相性がいい。
優れた俯角を生かし地形や障害物で車体を隠し、被弾を避けながら戦うという日本軽・中戦車の基本を徹底していこう。
史実
画像引用元:Wikimedia Commons
九十七式軽装甲車 テケは、1930年代後期に開発・採用された大日本帝国陸軍の装甲車である。
大東亜戦争(太平洋戦争)緒戦において、南方作戦各戦線で上陸作戦・侵攻作戦の先鋒として活躍した。
日中戦争(支那事変)当時まで、手軽な豆戦車として使用され陸軍の機械化に大いに貢献した九四式軽装甲車(TK車)であったが、様々な欠点があった。そこで、改良後続型として開発されたのが九七式軽装甲車(テケ車)である。
重量は増加したが、それでも砲搭載型で自重4.25t、全備重量4.75tと標準的な貨物船の5tクレーンの範囲内であり、特別な機器を用いずに上陸できた。この点は一部戦線において非常に重要であった。
「乗員2人では少なすぎる」という指摘に関しては、もし乗員を追加して3人にすると当然重量が増加する上に、既に乗員3人・37mm砲装備の九五式軽戦車(ハ号)が採用されている以上擬似する車両を開発・採用する意味がない、ということで見送られた。
昭和12年(1937年)試作車両完成。昭和14年(1939年)制式採用・量産開始。昭和17年(1942年)の生産終了まで約600両が作られた。
本車は主に師団の捜索連隊に配備された。これは騎兵連隊を改編し編成された機動偵察部隊であり、本格的な戦闘を想定していないため、軽装甲・2人乗りの本車でも活躍できた。それ以外にも、戦車連隊など多くの部隊で連絡用などとして使用され、また海軍陸戦隊にも供与されている。
ちなみに本車はロシアのクビンカ戦車博物館とオーストラリア陸軍戦車博物館に砲搭載型が、王立オランダ陸軍博物館に機関銃搭載型が展示されている。
Wikipediaより引用
前身の九四式軽装甲車TKについて
第1次世界大戦の終了後、新兵器たる戦車の研究は軍縮の煽りを受けて停滞期を迎え、各国は経済面で優れた豆戦車の開発ブームが起こる。
その中で最も影響を与えたのがイギリスが開発したベストセラー、カーデン・ロイドMk.IVであり当車両の前身となる九四式装甲車TKの開発へも影響を与えた。
大日本帝国もカーデン・ロイドMk.VIを輸入、1931年に歩兵学校にて実用性の研究を行い、後に陸軍技術本部で装軌式牽引車の開発案を提出する事になる。
用途が前線へ弾薬補充を行う目的であった事から、密閉された車体全体に軽装甲を施して自衛用の機銃を旋回砲塔に装備、補給品は車体後部の牽引フックで3/4t牽引車を牽引し、素早く切り離しができるように留意された「補給車両」としては豪華で凝った設計であった。
翌年32年には設計を開始、実車試作は東京瓦斯電気工業が受注し翌33年に試作車が完成、1年の実用試験を経て34年に九四式軽装甲車として採用される。
36年には誘導輪を大型化、履帯接地長の延長を図った改良型に生産が移行し、小隊長車向けに37mm砲搭載型も一定数が生産され日華事変で活躍した。
この種の軽量な装甲車両の運用実績に気を良くした陸軍は同種の後継車両の開発をすることになる。
この後継車こそ、九七式軽装甲車である。
なお本車のうち、本ゲームに登場する九八式三十七粍戦車砲または九四式三十七粍戦車砲を搭載する砲搭載型は全生産数の1/3ほどであり、残りの2/3は九七式車載重機関銃(7.7mm口径)搭載*3の機関銃搭載型であった。
情報提供
愚痴や日記など生産性のない話題は外部総合掲示板をご利用ください。
マスター(M)バッジ報告は専用スレができましたのでそちらへお願いします
使用感や装備など、アーカイブ、スペック、解説に表記されています。
※実装または車両性能変更アップデートから3か月以上経過した車両であるため、管理人の提案に基づき新規コメント欄を非表示にします。本車両について語りたい方は外部掲示板を利用してください。