Ferdinand

Last-modified: 2018-03-07 (水) 19:18:39

Ferdinand.png

Tier 8 ドイツ 駆逐戦車

公式紹介ページ

スペック

車体

HP1,200
車体装甲厚(mm)200/80/80
最高速度(km/h)30
重量/最大積載量(t)65.83/66.4
本体価格(シルバー)2,570,000
修理費(シルバー)

戦車パッケージ

パッケージ名
(必要経験値/購入シルバー)
Jagdtiger
(150,300/3,450,000)
Ferdinand
(150,000/2,570,000)
Tiger-StuG mit Pak45
(43,350/188,574)
S.Sfl 12.8 auf SdKfz 184
(108,550/387,534)

詳細

パッケージ名エンジン武装履帯砲塔
出力弾種貫通力ダメージ総弾数弾代発射速度
照準時間
精度
旋回速度砲塔装甲旋回速度視認範囲HP通信範囲
Ferdinand2x Porsche Typ 100/18.8 cm PaK 43 L/71Ferdinand StandardkettenFerdinandturm1200415
600AP
~
HE
203
~
44
240
~
295
509.84
2.30
0.32
18--/--/--26370
Tiger-StuG mit Pak452x Porsche Typ 100/310.5 cm PaK 45 L/52Ferdinand verstärktekettenFerdinandturm710
670AP
APCR
HE
200
244
60
320
320
420
407.32
1.70
0.34
21--/--/--26370
S.Sfl 12.8 auf SdKfz 1842x Porsche Deutz Typ 180/212.8 cm PaK 44 L/55Ferdinand verstärktekettenFerdinandturm
840AP
APCR
HE
246
311
65
490
490
630
305.13
2.30
0.35
21--/--/--26370

解説

Tire 8 ドイツの重駆逐戦車。2014/11月のアップデートでPC版より遅咲きで追加されたこの戦車は開発までに二つのルートがありJagdpantherの駆逐戦車ルートとPz.Kpfw. VI Tiger (P)の重戦車ルートの二つから
開発出来る。ルートの違いにより研究と価格に掛かるコストが若干違う。前者は駆逐戦車の正統ルートなので特に前面装甲の強化が凄まじく80から200になり側面と後面も80に強化される。
Tiger (P)との前面装甲値は変わらないが装甲範囲が広くなる。そしてこの戦車最大の特徴は最終砲の12.8 cm PaK 44 L/55で全種類の砲弾の貫通力とダメージが飛躍的に上がり、
この砲はTire 10 Mausなどに使用されている。つまりTire 10クラスの砲がTire 8 で使える事が凄まじく脅威でありMausより発射時間と精度の性能が高いのも特徴である。
弱点としてパッケージ3つのうち二つはエンジン性能の限界で機動力が非常に悪いので旋回による方向転換が辛い。駆逐戦車では死活問題なので運用に気を配る必要があり最終パッケージでガソリンエンジンから
ディーゼルエンジンに変わり重戦車許容レベルの機動力になる。もう一つは車体自体のデザインで装甲の傾斜がJagdpantheよりも垂直なので注意。垂直に近い装甲はTiger (P)のような昼飯の近い角度でカバーしたい。
なお砲塔左右の俯角が15度なので駆逐戦車の中では昼飯の角度と相性が良いのも救いである。また昼飯の角度は傾斜が深い側面もより傾斜するので上手く行けば弾きやすい。
隠蔽も形のスマートさから見た目より隠れやすいなど重駆逐戦車の中では万能的な戦術がしやすい。これらを踏まえて基本性能が高いので戦術も強力な最終砲を武器に傾斜が浅い前面装甲に気を配りながら
重戦車と駆逐戦車の戦術に従い試合の開始から終盤まで運用次第で大活躍する事が出来る。ただし基本は駆逐戦車なので前線に飛び出したり側面に回り込まれるなど駆逐戦車の短所は変わらないので注意しよう。

武装

8.8 cm PaK 43 L/71
引継ぎの初期砲で史実で使用するのもこれである。装填速度がある程度高いので使いやすい。
同Tire以下の敵戦車なら通用しやすいが上のTireで重戦車や重駆逐戦車などには通用しにくいので榴弾か弱点を狙ってカバーしよう
10.5 cm PaK 45 L/52
引継ぎの二段目の砲で貫通力と装填速度が若干下がるがダメージが上がっている。初期砲を順当に強化した砲だが、このパッケージはエンジンも変更され機動力も若干上がるので
最終砲までの繋ぎとして利用したい
12.8 cm PaK 44 L/55
史実にはないMausの砲を装着した魔改造による最終砲である。解説の項でも説明されているが貫通・ダメージとも飛躍的に上がり平均300台から400越えしHE弾に至ってはは平均600台である。
しかし前砲2つより装填速度が大きく下がるので注意。ただしMausよりも速度と精度が高いので使えない訳ではない。この砲になると格上の戦車相手にも当たり所良ければ貫通させダメージも
非常に高く自走砲に似たような火力支援としても行える。また最終パッケージではエンジンもディーゼルになりより機動力も許容レベルで上がるのでFerdinandで完璧を目指すなら最終パッケージを選択するべきだろう。

史実

ヘンシェル社とポルシェで競争開発をした開発コードVK 45.01と名付けられた45t級重突破戦車計画「Tiger program」はヘンシェル社のVK 45.01(H)が採用された。
ヒトラーとヘルマン・ゲーリング国家元帥はポルシェに過度の期待を寄せており、VK 45.01(P)は試験に合格するものだろうという事から既に90両分の製作部品が用意されていた。
砲塔についてはVK 45.01(H)に転用する事になったが、残された車体については1942年9月22日の会議で当時ラインメタル社とクルップ社は1940年から従来の8.8cm FlaK 18/36/37に代わる高射砲開発を国防軍から指示されており後に8.8cm PaK 43と呼ばれるクルップ社の対戦車砲を搭載する事が決定された。
前面装甲200mm。1000mの距離で165mmの装甲を貫通する事が可能な8.8cm PaK 43/2を搭載した当時では類を見ない非常に強力な重装甲駆逐戦車として採用される事になった。
会議後にアルケット社に製作が依頼されVK 45.01(P)の駆逐戦車としての改修設計が行われた。
元々の100mmの装甲厚に更に100mmの追加装甲を施され、本来ならば自衛用のボールマウント式銃架に7.92mm機関銃MG34を装備する予定だったが、200mmの装甲厚に対応する事が出来ずにこちらは未装備となった。
発電用エンジンを車体前部に移動した事で、その上面にグリルが追加される、モーターは後部のままだが、排熱用スリットを設けず開口部を装甲で多い処理している。
エンジンは信頼性が低かったPorsche Typ 100/1からマイバッハ製のエンジンに換装される事になった。
前線からの報告では、上面グリルは敵弾が飛び込み被害を受け易い、雨水の浸入で発電装置のショートや炎上が起き、戦闘室は常に高温になるエンジンとモーターに挟まれている状態の為に大変暑かったと言う。
こうして長砲身8.8cm砲搭載突撃砲と呼ばれる重駆逐戦車が完成する事になったが、VK 45.01(P)の製作者のフェルディナント・ポルシェの名前にちなんでFerdinandと名付けられた。
1943年5月までに90両を生産し、第653及び第654重戦車駆逐大隊に配備されたが、第216突撃戦車大隊と共に第656重戦車駆逐連隊として再構成された。
1943年7月4日、クルスクの戦い(ツィタデレ作戦)に新型車両として中戦車Pz.Kpfw.V Panther、自走砲Hummel、駆逐戦車Nashorn(当時の名称はHornisse)と共に前線へと送られる事になった。
反独組織ルーシーによりクルスク周辺一帯に大規模な塹壕、地下壕、鉄条網、地雷地帯、砲兵陣地、機関銃陣地、対戦車陣地を組合わせた防衛陣地帯を8つ構築して、ここに兵員133万人、戦車及び自走砲3300両、火砲2万門、航空機2650機に及ぶ大兵力を配置してクルスク一帯を要塞化していた。
そんな要塞化したクルスクでFerdinandを配備した第656重戦車駆逐連隊は敵戦車合計502両、加えて対戦車砲20門、野砲約100門の戦果を残している一方で開始直後の7月5日~14日の間には19両ものFerdinandが全損となっており、大部分は機関室通気用グリルに重砲弾が直撃して失われ、4両はモーターのショートによる火災で失っている。
また放棄された車両で稼働可能な物は敵の手に落ちるのを防ぐ為に搭乗員によって爆破されている。
同年9月1日に後方で修理を終えたFerdinandは第653重戦車駆逐大隊に配備され、ここでも敵戦車582両、対戦車砲344門、火砲133門、対戦車銃103挺、航空機3機、装甲偵察車3両、突撃砲3両の撃破と破壊の戦果を残している。
11月末に大隊は西方へ撤退し、Ferdinandは大掛かりなオーバーホールを受ける事になるが、第656重戦車駆逐連隊はFerdinandに対し改善要望を提出しており、それに則ったオーバーホールが行われた。
1944年2月27日、ヒトラーによりFerdinandは名称変更を受けElefantと命名されたFerdinandはイタリア戦線と東部戦線に配備される事になる。
詳しい時系列は不明だが、ソ連の河川砲艦1124型と交戦して、これを撃沈している、この1124型はT-28T-34などの砲塔を艦砲として転用しているがFerdinandには歯が立たなかったという。
敗戦まで戦い続けたFerdinandは2両現存する。
1両はクルスクの戦いでソ連軍に捕獲されモスクワ郊外のクビンカ戦車試験場内の戦車博物館に展示されている。 奇しくも、1941年の秋、この場所からソ連の試作車輌がドイツ軍を砲撃し、フェルディナント(エレファント)駆逐戦車の正面装甲に大穴を開ける被害を与えているという、曰く付きの場所なのだ。

もう1両はアメリカ合衆国メリーランド州アバディーンのアバディーン性能試験場 (APG) にある武器・弾薬の博物館(日本ではアバディーン戦車博物館と呼ばれている)の屋外で展示をされていたが、2005年にBRAC法(基地再編および閉鎖法)によって博物館の閉鎖が決定し、バージニア州フォート・リーのアメリカ陸軍兵器博物館への移転が決定された。
この際2007年から1年かけて放置状態であったFerdinandは復元されたがあくまで外装の復元であり、オーバーホールはされておらず、また施された迷彩塗装もアバディーンに運び込まれた時の塗装とは違う物である。

余談だが、自重65tの重量は橋を渡れば壊す、泥濘地で埋まるなど、進行方向を搭乗員(単独の場合は、主に無線手か装填手)が先回りしてみてくる必要があった。
そんな、搭乗員の日常的な仕事は、足回りの整備と修理が殆どだった。

コメント

  • 12.8㎝が結構苦行10万て(汗 -- 2015-02-20 (金) 09:19:01
    • ヤクパン2と砲は共通なので、ヤクパン2の最終パケを開発。VK4502(A)とエンジンが共通なので、VK4502(A)の最終パケを開発。すると、何と言うことでしょう。1個目のパケを開発をするだけで、最終パケまで開発済みになるのですよw -- 2015-02-20 (金) 17:09:05
  • 戦闘室がさも当たり前のように抜かれるんですけど…昼飯は意識してる。 -- 2015-03-10 (火) 06:48:45
    • T30当たりだと昼飯も貫通するね、狙いやすい戦闘室狙われるかかな?こうなると、視野範囲外からの砲撃しかないな(汗 -- 2015-03-10 (火) 12:42:51
  • 戦闘実が箱型だから砲弾が弾くのは稀ですかね。 -- 2015-05-06 (水) 02:06:28
    • 間違った戦闘室です。 (^^; -- 2015-05-06 (水) 02:07:29
    • 同格以上重TDだと貫通するのが大半、同格HTなら金弾じゃなければ、弾くことが多いかな? -- 2015-05-28 (木) 12:29:02
      • 射撃後は車体ふりふりダンスすれば格下~同格なら結構弾く。格上に抜かれるのはしゃあない。 -- 2015-06-23 (火) 09:36:50
  • 最初は遅いが最終パッケージになればHT並の加速になるので鈍足の多い同格TDの中では比較的早い段階で戦闘に参加出来る。射界も広めなので取り回しは悪くない。加えて砲性能も良好で装甲もそこそこ堅いバランスの取れた車両。キューポラ等判りやすい弱点はないけど車体正面の角の斜め部分は流用元のティーガーPと同じく格下にも簡単に抜かれるので注意。 -- 2015-10-07 (水) 01:19:08
  • 『エレファント重駆逐戦車』で思い出すオールドタイマーが多い悪寒 Youtubeの『The Tank Museum』チャンネルに実車の解説動画有り -- 2018-03-07 (水) 14:47:40