Tier 5 フランス 中戦車
スペック
車体装甲厚(mm) | 60/60/60 |
---|---|
最高速度(km/h) | 40 |
重量/最大積載量(t) | 32.16/36 |
本体価格(シルバー) | 350,000 |
パッケージ
┏ | Renault G1 (105) (9,500/69,000) | ||||||
┣ | ━ | ARL 44 (35,450/925,000) | |||||
Renault G1 (13,550/350,000) | ━ | Char Moyen d'Infanterie de 20 tonnes (4,150/31,000) | ━ | Renault ACK1 (9,250/68,100) | ┻ | Renault G1 (10,700/82,700) |
詳細
パッケージ名 | エンジン | 武装 | 履帯 | 砲塔 | 他 | ||||||||
出力 | 弾種 | 貫通力 | ダメージ | 総弾数 | 弾代 | 発射速度 照準時間 精度 | 旋回速度 | 砲塔装甲 | 旋回速度 | 視認範囲 | HP | 通信範囲 | |
Renault G1 | Renault T12 | 75 mm SA32 | Renault G1 Premier Project | Renault-Balland | 390 | 360 | |||||||
350 | AP APCR HE | 74 91 38 | 110 110 175 | 100 | 46 7G 38 | 14.29 2.1 0.43 | 28 | 60/60/60 | 30 | 330 | |||
Char Moyen d'Infanterie de 20 tonnes | Renault T13 | 75 mm SA32 | Renault G1 Project Modifié | Renault-Balland | 390 | 455 | |||||||
400 | AP APCR HE | 74 91 38 | 110 110 175 | 100 | 46 7G 38 | 14.29 2.1 0.43 | 30 | 60/60/60 | 30 | 330 | |||
Renault ACK1 | Renault T13 | 75 mm SA44 | Renault G1 Project Modifié | FCM F1 R | 460 | 710 | |||||||
400 | AP APCR HE | 100 129 38 | 110 110 175 | 50 | 70 7G 38 | 15.38 2.0 0.39 | 30 | 60/60/60 | 28 | 350 | |||
Renault G1 | Renault T14 | 75 mm SA44 | Renault G1 Project Modifié | FCM F1 R | 460 | 710 | |||||||
450 | AP APCR HE | 100 129 38 | 110 110 175 | 50 | 70 7G 38 | 15.38 2.0 0.39 | 30 | 60/60/60 | 28 | 350 | |||
Renault G1 (105) | Renault T14 | 105 mm court mle. 1934 | Renault G1 Project Modifié | FCM F1 R | 460 | 710 | |||||||
450 | HE HEAT | 53 104 | 410 350 | 35 | 128 10G | 6.0 2.6 0.54 | 30 | 60/60/60 | 28 | 350 |
解説
- 火力
- 75mm SA32
初期砲。Tier5の主砲としては非力なので早急に改良砲に換えたい。
SARL 42からDPMや精度等は改善されており、初期砲塔では-12°の俯角を取れる為、頭出しの射撃が捗るだろう。
恐らく多くのプレイヤーはSARL 42で75mm SA44を開発しているだろうが、厄介なことに初期砲塔ではこの砲しか積む事は出来ない。フリー経験値を使いたいところだが、それが出来ない場合は砲塔換装まで砲塔シルエットの小ささと俯角だけを頼りに耐え忍ぶしかない。 - 75mm SA44
SARL 42の最終砲候補だった砲。やはり諸性能は改善されている。
本車両でも一つ目の最終砲候補の役目を担っており同格以下との撃ち合いでは悪くない性能だが、格上相手となると他国MTの最終砲と比べて貫通力の低さが気になる。
最大のネックが金弾貫通で、貫通力が150mmを超え爆発的に伸びる他国の最終砲課金弾と違い、他国76mm砲APとほぼ同じ129mmまでしか上昇させる事は出来ない。 - 105mm court mle. 1934
二つ目の最終砲候補にして、恐らく本車両のメインとなる火砲。
長らくSomua SAu-40のみの特権だった高速榴弾であり、時には軽戦車相手でも狙って当てられる弾速は健在。他国の榴弾砲に慣れてしまうと逆に偏差射撃が難しく感じてしまうほどはっきりと弾速と弾道に違いがある。
但しPz.Kpfw IV Ausf. H?、M4 Shermanの10榴と比較すると、誤差レベルで優っている精度と引き換えに、装填と収束の速度で明確に劣っている。
しっかり収束を待ってから狙って撃ったのに大きく外れて飛んでいった…という事態にも結構遭遇する。
結局の所は一長一短であり、他の榴弾砲と比べて頭一つ抜きでた性能を持っている訳ではないが、当てた時のダメージは他の榴弾砲と同等の威力である。なるべく正確に当てていくよう心がけよう。
- 75mm SA32
- 装甲
砲塔の装甲は初期砲塔・改良砲塔共に全周60mm。
どこかのアヒルで見かけたような形の小さな初期砲塔は見た目通りの傾斜でそれなりの硬さを発揮するが、
あちらとは違いキューポラの機銃砲塔部分は脆い。一方で最終砲2種が積める大きな改良砲塔の方は傾斜が少なく、
ほぼ純粋な装甲厚のみの硬さとなる。キューポラも大型化してしまうが初期砲塔よりは硬い。
車体の装甲も全周60mmで、ドライバー覗き窓も60mm。目立った弱点こそないものの、実は緩い傾斜がついた部分の装甲は概ね40mmで構成されている。
側面の履帯に関しては、50mm厚の空間装甲とその裏側に20mmの履帯、そして更にその裏に10mm厚の車体本体という構成となっている。
極端に薄い部分こそないが、基本的には抜かれるものと考えておいて良い。
角度をつけておけば時には弾く事もある、ぐらいである。
- 機動性
平地ならば最高速度の40km近い速度が出せるものの、加速が悪く、不整地やちょっとした斜面を登ろうとすると見る見る内に速度が落ちる。
と言っても浅い川や湿地の中にでも突っ込まない限りは概ね20km~30kmの間で動く。
問題は旋回力で、車体も砲塔も揃って旋回が遅く、特に砲塔旋回の速度は改良砲塔になると視界改善と引き換えに更に悪化する。
T-25?よりはマシとは言え、同格の中戦車はおろか重戦車にも本車両より砲塔旋回の速い戦車は複数存在している。
このお陰で機動性の高い戦車が相手となると思わぬ苦戦を強いられる事となり、特に榴弾砲装備時に懐に潜り込まれた場合は装填時間の長さも災いし、最悪の場合はもちろん延々一方的に攻撃されて爆散する事になる。
加速の悪さも手伝って不利な状況からの即座の離脱は難しいので、他の中戦車よりも味方の位置をよく確認し、うっかり孤立しない様に心がける必要がある。
- 総論
中戦車としての性能は十分備えている。
しかし同格と比べると旋回速度の低さが際立つのも事実で、特に10榴を搭載する場合は低速旋回に精度の低さも加わる。
中戦車ではあるが、距離を離して狙撃に徹した方が良い局面も多い。接近戦を挑む場合は地形と相手の車種、そして味方の有無をよく確認する事。
癖はあるが、丁寧に扱えば良い結果を出してくれるだろう。
史実
第二次大戦前、フランスはD1/D2戦車に置き換わる新たな開発計画「G1計画」を立てました。
G1計画ではフランスを代表する複数のメーカーにプロトタイプの設計を競作させて、その中から特に優れたものを正式採用するものとして1936年頃に計画されました、ちょうど、D1戦車計画がスタートした10年後のことでした。
G1戦車の競作にはかなりの数の参加があり、ロレーヌのG1L、ルノーのG1R、ボーデ・ドノン・ルーセル(BDR)のG1B、フーガのG1F、SEAMのG1P、さらに途中脱落のFCMとソミュアを含めてなんと7社が応募しました。
実質、ルノーB1戦車の後継として、重量20t、速度40km/h、武装は当時開発中のB1bis重歩兵戦車と同じ旋回砲塔に47mm戦車砲SA-34(SA-35とも)、車体に17.1口径75mm榴弾砲SA-35と20t級の中戦車クラスを各社に指示していました、B1bisがD1戦車の1.5倍の重量を持っているのに対して、この武装がいかに無茶な要求かと言う事は、フランス軍首脳部は理解しておりませんでした。
まず最初に試作されたSEAMのG1Pは電気駆動を目指しました。 無武装の走行実験車体が試作されましたが、この手の戦車が殆ど失敗したように、やはり、ものにはならなかったそうです。
次に完成したライバル・ルノーG1Rは、フランス戦車には見られなかった大型砲塔の上に対空用機銃の副砲塔が搭載されており、故意に車体の75mm砲を搭載せずに、避弾経始を追求した戦後ソ連戦車のような砲塔には、47mm砲を搭載していました。
これは、主砲を75mm砲に換装する目論見だったのでしたが、実際に75mm砲に換装したところ、要求重量を大幅に超える30t級にまで増加してしまいます、これには、フランス軍部は「我々は重戦車を望んでいるわけではない」と立腹し、この案を却下してしまいます。
後年の諸外国の中戦車を見れば、旋回砲塔に75㎜砲を装備した戦車が30t前後になるのは当たり前の事であったのですが、要求重量を12tも超過した事が、不採用の決定的理由であったとも言われています、ですが、首脳部はこう言った事を全く理解出来なかったのでした。
G1R不採用の理由として、もう一つ推測できるのは大型砲塔の採用です。
当時のフランスの戦車設計技術は世界トップクラスだったものの、ターレットリング削り出し技術が他国より劣っていたため小さな一名用砲塔しか搭載する事ができず、弱点となっていました。
実物大模型ではどうにでもなるのですが、いざ生産しようと思っても造れないと言う状況が予想されます。
この点が不採用の真の理由ではなかったかと推測されます。
本ゲームにて、このG1Rの砲塔は、なぜかAMX40に載せられていますが、避弾経始の強く頑強な砲塔と75mm砲を持ったG1Rが採用されていれば、対ドイツ戦はあっさりと負ける事がなかったのではないか、といわれています。
もっとも、旧態依然の運用法や戦車自体の信頼性の低さもあって、負けは覆り難いのでしょうが…。
他社も、折り合いが付かなかったり、使い物になるか怪しかったりしたそうですが、ドイツの侵攻によりほとんどの車両が完成しないまま、計画は凍結となりました。 BDR G1Bも、完成の日の目を見ないまま、終戦まで息を潜める事になりました。
その後、1944年にフランスが解放され、再び戦車の開発が始まると、BDR G1BはARL 44の開発へと繋がって行くことになりますが、戦後のフランス重戦車開発の迷走は、すでにここから始まってたのかもしれません。