ARL 44

Last-modified: 2018-01-12 (金) 12:46:30

france-arl44.png

Tier 6 フランス 重戦車

公式紹介ページ

スペック

HP780
車体装甲厚(mm)120/50/50
最高速度(km/h)37
重量/最大積載量(t)46.37/46.96
本体価格(シルバー)925,000
修理費(シルバー)

戦車パッケージ

パッケージ名
(必要経験値/購入シルバー)
AMX M4 45
(47,590/1,395,000)
ARL 44
(33,000/925,000)
FCM F1
(9,300/64,000)
ARL 44 mle.45
(20,330/99,850)
ARL 44 (90) mle. 47
(44,830/177,850)
ARL 44 (105) mle. 47
(46,180/185,200)
ARL 44 mle. 49
(48,330/212,100)

詳細

パッケージ名エンジン武装履帯砲塔
出力弾種貫通力ダメージ総弾数弾代発射速度
照準時間
精度
旋回速度砲塔装甲旋回速度視認範囲HP通信範囲
ARL 44Maybach HL 23076 mm Gun M1A1ARL 44FCM F1780400
575AP
APCR
HE
128
177
38
115
115
185
7096
7G
68
15.79
2.29
0.43
18100/60/6020320
FCM F1Maybach HL 23090 mm DCA 30ARL 44FCM F1780750
575AP
APCR
HE
135
175
45
240
240
320
50255
12G
255
6.98
2.29
0.40
18100/60/6020320
ARL 44 mle. 45Maybach HL 23090 mm DCA 30ARL 44 bisARL 44820750
575AP
APCR
HE
135
175
45
240
240
320
50255
12G
255
6.98
2.29
0.40
20110/30/3022330
ARL 44 (90) mle. 47Maybach HL 230 P 45F90 mm F3ARL 44 bisARL 44820750
750AP
APCR
HE
170
248
45
240
240
320
50255
12G
255
6.82
2.90
0.38
20110/30/3022330
ARL 44 (105) mle. 47Maybach HL 230 P 45F105 mm Canon 13TRARL 44 bisARL 44820750
750AP
APCR
HE
165
223
54
300
330
360
40270
10G
280
5.61
3.40
0.40
20110/30/3022330
ARL 44 mle. 49Maybach HL 230 P 45F90 mm DCA 45ARL 44 bisARL 44820750
750AP
APCR
HE
212
259
45
240
240
320
50255
12G
255
6
3.40
0.37
20110/30/3022330

解説

ちんちくりんなイロモノ砲塔で惑わされがちですが、運用方法はイギリス重戦車チャーチルに似ています、しかし、主砲はどちらかと言うとソ連製主砲に近い。
履帯裏に車体があり、抜かれやすい。 正面装甲以外役に立たない、砲塔背面は紙装甲。
基本は遮蔽物に隠れ履帯を晒さないことが重要になる。 とはいえ、正面装甲も120mmと分厚いは上面だけで下面は傾斜装甲はあるものの、50mmと心許無い。 ダグイン(dug-in:車体を地形を利用して3方向隠す方法、戦車タコツボ)をするべきといわんばかりだが、砲塔も正面防盾が110mmなだけで、側面装甲が車体(50~60mm)・砲塔(30mm)はいずれも垂直で3cm機関砲・10榴HE・152mmロマン砲HEで大きな損害を受け、特にロマン砲HE(平均貫通86mm・平均威力910)では即死確定なので要注意。
なお、砲塔は旋回速度が鈍く、素早い軽戦車や中戦車のNDKであっという間に削られてしまう、おまけに、少しでも旋回させると、レティクルがガバガバ開くし、リロードも遅いという、ソ連製に似た砲属性が付いているので接近戦は禁物。
しかし、威力はすさまじく、105mm砲の課金弾は貫通223mmで威力330に上昇、これを食らってただで済む重戦車はまずいない。
90mmでも十分打撃力はあるが、資金力に物を言わせるのであれば、105mmがお勧めである。

史実

ARL44の開発の源流となったのは、フランス降服後のドイツ占領下のことで、停戦条件で禁じられていた資材製造を行い、最終的には75mm砲を搭載する30t級戦車の製造を極秘裏に計画していました。
1944年8月にフランスのパリが連合軍によって解放されると、パリに舞い戻ったフランス臨時政府は速やかに列強国としての立場を取り戻すために「国産の兵器による」再軍備を模索し始め、その1歩として米軍から供与された戦車にはなかった、重戦車を製造することを決定しました。
これは、大戦前のフランスがソ連に続く戦車大国だったと言う自負と、ドイツ占領下での運用経験などによるもの、そして、フランスの兵器技術者の技術喪失を防ぐ目的もありました。

しかし、大戦緒戦でドイツ占領下に置かれ、兵器開発が完全にその時代で止まっていたために、設計は陳腐化してしまっており、フランスは世界から技術的に取り残されておりました。 

設計開始当初は元APX(Atelier de Puteaux、陸軍プトー工場)ないしAMX(Atelier de Construction d'Issy-les-Moulineaux、イシー・レ・ムリノー設計工場)に所属していた技術者が結集したDEFA(Direction des Etudes et Fabrications d'Armement)が担当し、生産はARL(Atelier de Construction de Rueil、リュエイユ設計工場)が担当し、「60mmの装甲厚と新型長砲身44口径75mm砲を装備する戦車」として設計されていましたが、ルノーB1の設計を元にしてB1のコンポーネントからの流用や、G1戦車計画の設計や試作品を多用した結果、最大速度は30km/hとなり、走・攻共にM4シャーマンに劣るこの仕様では生産する意味がないという軍側の指摘を受けて、仕様が変更されました。
「120mmの傾斜装甲と90mm砲を搭載する戦車」として再度設計が開始されたものの、装甲増加によって重量増加をもたらし、想定段階でさえすでに43tになっていました。
また、武装は利用可能な中でもっとも強力なものが必要とされ、アメリカ軍の76mmM1砲や、イギリスのオードナンス QF 17ポンド砲を超える戦車砲としては連合軍がいまだ運用できていない、90mm砲が要求されたこともありますが、資源の欠如とパリ周辺のインフラが破壊され壊滅的だったことが災いし、紙や製図用具でさえ手に入れるのが困難となっていたことが開発の進行の遅れに影響しました。
最初の試作車両がロールアウトしたのは、戦争がとうに終わった1946年のことでした。
終戦時には木製のモックアップだけは設計チームによって完成していました。 しかし、戦闘終結は計画の終了を意味しなかったのです、フランス戦車設計の継続と国威高揚のため、実際の戦術的要求はこれ以上存在しないにもかかわらず60輌の生産が決定されました。

1946年3月、最初の試作車両がテストされました。 ACL(Ateliers et Chantiers de la Loire、ロワール造船所)がアメリカ製76 mm 砲を備えたACL1砲塔を生産し、これは後にルノーF1のものを元に設計されました。
主砲は艦載砲を転用した90mm DCA 45を備えたシュナイダー砲塔に変更されることになりました、この砲はマズルブレーキ付きで砲口初速1,000m/sを誇る優秀なもので、火力面では当時の各国の戦車と比較しても何ら遜色のないレベルに達していました。
1947年6月27日に行われた射撃試験では、この砲はパンターのものより正確であると証明されましたが、主に武装の変更などにより砲塔の開発生産は遅延し、その間、1946年に40台の車体がFAMHにより順次ロールアウト、加えて20台の車体がルノーにより生産されましたが、車体しかないため倉庫で埃をかぶる事になってしまいました。
砲塔を倉庫に保存された車体に取り付けることは、3年経った1949年までできなかったそうです。

車体に対して、最初期には90mm砲を搭載できる砲塔がなく、一から砲塔の設計をする事になりましたが、射撃試験の為にとりあえずの間に合わせで砲塔と砲架を作りました、ただし、どう見ても実用的とはいえないデザインで、おざなりな箱型の形状だったそうです。(ゲーム中の初期砲塔がこれにあたります。)

エンジンは当初タルボの450馬力エンジンや、パナールの400馬力エンジン等、国産のものが予定されていたのですが、仕様変更による重量増大に国産エンジンでは対応できなかったために、1945年夏にジョセフ・モリーニ将軍率いる部隊が接収したドイツのマイバッハHL230エンジンを搭載することになりました。 このエンジンは本来600馬力のエンジンでありますが、ドイツがオーバーヒートの加熱対策に悩まされたことを加味して、出力を575馬力に落として運用されたそうです。

しかしながら、ルノーB1を主とする旧式なコンポーネントを多用した結果、足回りがエンジン出力に付いて来れず、575馬力のエンジンをもってしても路上で37km/hしか発揮できないうえ、駆動系の信頼性は無きに等しいレベルになってしまいました。 これを補うために、電気機械変速機を装備する計画もあり、車体内部構造を変更し更に大型になっていきます、これは電気変速機などが大量の熱を発することに起因していました。

本車は1947年から1950年の間に60両ほどが生産され、1951年のフランス革命記念日パレードで表舞台へのデビューを果たしました。 
しかし、そのただ一回の晴れ舞台を最後に表舞台から姿を消し、アメリカから供与された同じく90mm砲を装備するM47パットンが配備された事もあって、そのまま全車が退役してしまったそうです。
軍部はそれでも国産戦車のARL44の量産を望んでいましたが、ARL44は当時の性能としては不十分で洗練されていない設計であり、技術的に過渡的なもので主な意義は重量級戦車の設計経験を得ることが重要で、まだまだ戦争の爪跡が残るフランスにとって、40tを超える重戦車である本車を量産・配備・運用するのは国家の体力的に困難でした。
これが多くの技術者に与えた主な教訓は、あまりに重い戦車を構築するのは賢明ではないということで、得ていたはずでしたが、これはより野心的で、大型なAMX-50シリーズの失敗で帰結する結果になりました。
フランスは16年後の1966年に、再び主力戦車AMX-30を開発して戦車業界に返り咲きますが、ARL 44はルクレール登場までフランスが生産した最大の戦車となっていました。

ARL 44は三輌が現存しており、退役したARL44が人前に出るのはソミュール戦車博物館の展示物になった時でした。
噂では、生産された60両の内の幾らかが、人知れずにそのままアルゼンチンに輸出されたともいわれますが、真偽の程は定かではないそうです。

コメント

  • この戦車の初期砲塔は・・・凄いよw 何とも言い難い形だしw 敵として見た時はビックリだよww -- 2014-11-12 (水) 18:10:04
  • 105mmだと同格HTでKV-2やKV-1Sに次ぐ火力とM6に次ぐ俯角を両立出来る。攻撃能力はもはやTD並。ただし狙われた時の脆さもHPが高めのTD程度なので、常に味方との連携を考えて用心深く立ち回る事。 -- 2014-11-25 (火) 02:01:20
  • ここに来てフランス重戦車覚醒。見るからにやっつけ感が酷く(実際に弱い)変な初期砲塔は産廃ものだが、改良砲塔を載せると一変。「何があったんだその頭」と言いたくなる近代的な車輌デザインに大変身するw 防御面は局所的に超優秀で弱点も大幅に減った。特に車体装甲は理論上はTier8クラスの厚みがあり、履帯判定も地味に強いため側面も入射角次第では結構耐える。12度くらいの角度から履帯に弾を差し込まれたり砲塔を狙われると危ないが高火力のため落ち着いて狙撃してくる者が案外少ないのが救いか。 機動性は良好で長距離移動で活躍しやすいのもウリだが、履帯半壊時に悪路へ踏み込むと絶望的に遅くなる点は注意。 -- アメジスト? 2015-10-14 (水) 19:32:34
    • 最終砲は90mm改か105mmの2択になるが、これはプレイスタイルで分かれるだろう(私は破滅的な隠蔽率の低さも考慮し、105mmで前衛攻めゲースタイルを選択)。 90mmは狙撃砲として優秀で単発火力も最低限維持しているが火力効率に難があり、駆逐運用になってしまう。万が一見つかると被弾した者からその火力効率に付け込まれて押し切られるので注意。 105mmは単発300、金弾で高貫通で330という頭おかしい超火力が魅力。通常弾も貫通力は最低限維持しており、精度ブレ0.40も敵の大型化により意外と気にならない。単発330でこの火力効率はTier7重戦車から見ても非常に危険で金弾3発を受けてタダで済む車輌はいない。難易度は跳ね上がるがTier8から見ても痛い一撃なので格上に滅法強いのは大きい。 ただしコチラは「重戦車らしく」攻めゲーし続けられる人向け。 前述の通り隠蔽率が最悪で中戦車にすら素で先制されるため駆逐運用には無理がある。さらに金弾メインになりやすく銀策面で泣くw このアンバランスな装甲でも最前線~中衛前寄りで戦える度胸があるかどうかで2種類の主砲どちらにするか決めると良いだろう。 -- アメジスト? 2015-10-14 (水) 19:50:05
  • 「105mmを載せると高Tier戦に組まれる確率が高くなる。」てのは情報源があるのか?マッチング上は戦車のモジュール(Xbox版でいうパッケージ)は考慮されないのだから、おそらくガセ情報。情報源が公開されないのなら、該当部分を削除する。 -- 2016-01-03 (日) 02:58:34
    • おそらく、書いた時はそういうマッチングがたまたま続いたためだと思う、該当部分を消しといた。 -- 2016-01-03 (日) 08:38:31
      • 了解 -- 2016-01-03 (日) 10:16:48
  • 優秀3を取得しての感想は「銀策面で死ぬが超絶強い重戦車」! 105mmで最後まで頑張りました。金弾330は同格のHPを高確率で55~65%ほど消し飛ばせるのでNoobが驚愕して逃げ出すのが非常に強い。 通常弾も悲観するほど貫通は低くはなく、正確に狙えば格上重戦車も撃ち抜けない事はない。 履帯が半壊しなければ機動性も極めて良好で、車体上部はTier8クラス、砲塔も地味に弾くため中級者でもお手軽に活躍しやすいと思われる。 位置取りには注意が必要で、側面に105mm榴弾砲とか食らうと中破確定、じそーほーやKV-2に撃ち込まれたら即死するレベルのペラさなのでマジ注意/(^o^)\ -- アメジスト? 2016-03-31 (木) 11:54:56