Tier 6 イギリス 重戦車 (課金戦車)
スペック
HP | 1,400 |
---|---|
車体装甲厚(mm) | 76/76/51 |
最高速度(km/h) | 14 |
重量/最大積載量(t) | 81.24/85.0 |
本体価格(ゴールド) | 3,500 |
修理費(シルバー) |
戦車パッケージ
TOG II* (3,500G) |
詳細
パッケージ名 | エンジン | 武装 | 履帯 | 砲塔 | 他 | ||||||||
出力 | 弾種 | 貫通力 | ダメージ | 総弾数 | 弾代 | 発射速度 照準時間 精度 | 旋回速度 | 砲塔装甲 | 旋回速度 | 視認範囲 | HP | 通信範囲 | |
TOG II* | Paxman 12TP | OQF 17-pdr Gun Mk. VII | TOG II* | TOG II* | 1,400 | 570 | |||||||
600 | AP APCR HE | 171 239 38 | 150 150 190 | 144 | 175 8G 75 | 12 2.29 0.36 | 20 | 114/76/53 | 32 | 360 |
解説
この戦車には、マッチング優遇があり、マッチング上限は、Tier7までとなっている。
Loooong!! な前時代的骨董品。
とにかくでかい、そして長い! 硬・・・くはないが体力は格上クラス。 吐き出す弾は早い・・・。
TOGに関する印象・感想は極端に分かれる。
・曰く、橋にそびえる鉄の城、無敵の強さである。 お願いだから狭いところ塞がないで・・・。
・曰く、ブリキの缶詰紅茶風味、あっさり攻略される移動要塞である。 お願いだから単体で突出しないで・・・。
共通するのは、
・すごく・・・大きい(長い)です。
・すごく・・・のろいです。
・すごく・・・しぶといです。
実際のところどうなのよ?
攻撃力:
17ポンド砲は格上ブラックプリンスのもの、装填・照準収束が早く、おまけに砲塔旋回速度まで速い、貫通・精度も高いのでガンガン撃ちまくって敵を蜂の巣にするべし、
NDKにはある程度対処できるものの、車体真後ろに背の低い小さな戦車が付かれると、痒いところに手が届かない状態になるので、そういう時は味方の手を借りること。
重量によるのしかかりや、押しつぶしを利用して攻撃するのも立派な武器だが、機動力が足を引っ張って、逃げられることもあるので、確実に履帯を撃ち抜こう。
防御力:
1400もある豊富なHPはやはり格上Tier7~8HTクラス。 装甲は言わずもがなの薄さゆえに、体力で押し切る戦法が主となるが、昼飯・豚飯で何とか弾く、もしくは運がよければ弾く。 しかし、投影面積が大きいので遮蔽物の利用などは計画的に。 隠れたつもりでもはみ出していることが良くある、昼飯したら他の方向から集中砲火を受ける、ということはままあるからである。
自走砲は脅威であるものの、内張り装甲(スポールライナー)をつけると、ダメージが2桁以下に抑えられたりするので、お守り代わりに装備しておくと生存率はアップする。
機動力:
WoT戦車の中でも2番目に遅い(ナンバーワンはT95)、移動進路は計画的に決めておかないと、戦線移動前に終わっていることがある。 また不用意な方向転換には気をつけること、橋の上などでは後続の軽量戦車が弾き飛ばされ、水没や落下の危険性がある。 狭い路地や地形などでは、転換中に履帯を抜かれたり挟まったりして、移動不能になったために侵攻ルートを塞ぎ、味方からブーイングの嵐を受けることもある。
熟練したTOG使いが操縦するTOGの中でも、紅茶+ガソリンの物+クラッチの名手は気味悪いぐらいにヌルヌル動く。
ここは任せてお前は幸せになれ!
TOG最大の武器が車体の大きさを利用した封鎖作戦である。 長さは超重戦車マウス以上あり、橋や市街地を長い車体で塞ぐと殆どの車両は押すことができなくなる。 2両重なるともう突破不可能であるうえに、小隊を組んだTOGが並んで進行、市街地や回廊状の一方通行になりがちなルートを通るだけで動く橋頭堡と化す。 殆どの車両は、複数から吐き出される17ポンド砲の波状攻撃の前に、あっという間に残骸になるしかないのである。
総論
良いも悪いも腕次第。
紅茶中毒が捗る、LOOOONGなヤツ。
真の英国紳士はガレージ一杯のTOG!
史実
TOG II*は、第二次大戦も第一次大戦と同じ塹壕と泥濘が主戦場となるという考えから、超塹壕性とドイツ重戦車に対抗できる重戦車として企画されました。
The Old Gang(旧いろくでなし)の略称の通り、第一次世界大戦時の菱形戦車を祖とするような、外周を履帯で覆われたようなTOG I*に対して、TOG IIの方は履帯を車体内側に収めたものの、長大な車体に小型の砲塔は古めかしい印象をうけるもので、イギリス的なユーモアが効いている名称と言えます。
しかし、その砲塔に搭載されたのは、チャーチル・ブラックプリンスで搭載された、オードナンスQF17ポンド砲と強力なものでした。
砲塔は開発当初箱形で、6ポンド砲を装備する予定でしたが、試作車にはモックアップ砲塔とダミー6ポンド砲が搭載され(写真参照)、試験された後に火力強化が求められました、その後、TOG II(R)用として開発された新型砲塔が流用されてオードナンスQF17ポンド砲の実物(コンパクト版17ポンド砲である77mm戦車砲とも)に積み替えられました。
搭乗は車体横のドアからアクセスするため、トーションバーで支えられた軌道部を避けて配置した結果、少し高い位置にドアが設けられた他、車体側面前部にはスポンソン(張り出し部)を付ける予定で、四角い開口部が設けられていましたが、最後までスポンソンは装着されず、試作車は孔が開いたままになっていました。 どうやら、副砲をケースメイト(固定式)で搭載する目論見だったようですが、チャーチルIと同じく廃案になった模様です。
駆動方式はエンジンで発電しモーターで動く、いわゆるシリーズハイブリッド方式の先駆けというべき、機械発電駆動(ガスエレクトリック)方式を採用していました。 また、そのエンジンはパックスマン-リカルド12気筒V型ディーゼルエンジン(600馬力)を搭載しています。
この方式は、他国でも大型重戦車に使用されており、アメリカのT1E1/M6A2重戦車やフランスのFCM2C重戦車、ドイツではポルシェ博士設計の殆どの重戦車(ポルシェティーガーやエレファント(フェルディナント)、マウスなど)と、超重戦車のスタンダード的な駆動方式として捉えられていたようですが、当時の技術としては大変難しく、大抵はトラブルに悩まされていました。この形態は蓄電するバッテリーを発電機とモーターの間に持たないので、エンジンによる発電機からの直接給電となり、エンジンが止まるとモーターを稼動させる事が出来ません。 その為に、常に全開運転の発電機とモーターの発熱に冷却が追いつかない事や、発電機とモーターの出力不足、大電流に耐えられない通電コードなどが原因とされていました。
兎も角、TOG IIは1941年3月に試作車が完成し、テストに入っています、1942年初めにはクロムウェルを拡大改良したチャレンジャー巡航戦車用としてStothert&Pittが設計した17ポンド砲塔に換装し、TOGII*と改称されました。 ちなみにTOG II*の*はスターと読み、改良版を意味します。
TOG II*は発電機を2基搭載、モーター駆動も問題なく動作し1943年4月には試験に成功しましたが、それ以上の開発は進まず、
路上最大速度8.5マイル(13.5km/h)、路外最大速度4マイル(6.43km/h)、航続距離50マイル(80.3km)のカタログスペックでは、チャーチルに負けて採用されなかったのは自明の理だったのでしょう。
車体を6フィート(約1.83m)短縮してスポンソンを廃止し、サスペンションをトーションバー式としたTOG II(R)も検討されましたが、すでに、17ポンド砲を搭載したファイアフライが完成、同じく17ポンド砲を搭載する巡航戦車チャレンジャーなどの開発が計画されており、有用性の疑わしさを突かれて生産には至らなかったといわれています。
イギリスRAC(王立機甲師団:Royal Armourd Corps)博物館のタミヤホールに、ブラックプリンス、トータスと共に展示されています。(このホールは、プラモメーカーのタミヤが建築費を寄贈した事に由来しています。)
車体走行試験の様子(仮のモックアップ砲塔とダミーの6ポンド砲が搭載されている)
コメント
- 英戦車乗りでこれを所持していない方はモグリですな -- 2014-10-19 (日) 08:59:06
- TOGの小隊、5人小隊とか見てみたいな~w 5人合計でHPが7000ってことになるから、相手は大変かも知れないけどw -- 2014-12-03 (水) 02:13:17
- 4人小隊なら敵で見たけどね。最終的には残ったその4人を倍くらいの人数で囲んでボコる展開になったw -- 2014-12-03 (水) 10:09:40
- 愛用者の輪が広がってきたことを実感致します。勝ってうれしい、負けてたのしい、それがTOG。英国紳士は敗北さえ誇りとするのだ! -- SAGA? 2014-12-03 (水) 10:53:29
- TOGの搭乗員が育ってきたので、オフロード走行を付けてみた。その結果、最高速度の時速14km/hを安定して出せるようになりましたw 以前は13~14km/hを行ったり来たりしていたし。 -- 2015-01-24 (土) 23:22:35
- 他の英戦車で鍛えた搭乗員を、載せてもええんやで -- 2015-05-14 (木) 15:31:14
- 数で来るとこれほど厄介な戦車もいないだろうね。しかも砲の精度も悪くないからブラプリ同様に行進間射撃の命中精度も高くレートも高いというおまけつき。装甲の無さ、車体の大きさ、機動力の3点さえ目を瞑れるのなら購入を検討しても・・・ -- 2015-12-19 (土) 16:36:48
- 目を瞑る必要は無いのである。それら三点はすべてTOG卿にとっては長所であり美点である。唯一無二の存在感は購入の動機を十二分に満たす。砲搭装甲は格下の砲撃等寄せ付けぬし、丸みを帯びた形状は謎弾きも多発する。履帯の面積も広いため、正面からであると弾を吸収される箇所が数値以上に多い。 -- 2015-12-20 (日) 08:57:27
- 自走砲のいい餌だと嘗めてかかる輩も多いが、TOG卿には特大内張りを貼る事が可能であり易々と沈む醜態をさらすことはない。長く尊大な車体は味方を敵の砲撃から護る盾であり、紳士的自己犠牲精神の表れである。死して尚ルート封鎖や防壁としての活用も考えられ、ここまでくるともはや歴史的遺産である。機動力の無さと人は言うが、功を焦ってガツガツと動き回るのは下賤の輩の執り行いたる戦術である。愛を育むようにゆっくりと、ティータイムのような安らぎで勝利を手にするのがスマートッテモノサ。さあ、貴公もTOGを手に入れて、愛好家の一人となってみないか? -- クランマスターのCMでした。? 2015-12-20 (日) 09:14:04
- 味方数台でHP瀕死で生き残って「いざ敵陣へ!敵は残り1両!どうせ芋引いてたNOOBだから楽勝だ!」と進んだ先にHP満タンのTOGⅡ卿がのっそり現れて砲を連射し始めた時の絶望感・・・ -- 2015-12-21 (月) 11:53:33
- 目を瞑る必要は無いのである。それら三点はすべてTOG卿にとっては長所であり美点である。唯一無二の存在感は購入の動機を十二分に満たす。砲搭装甲は格下の砲撃等寄せ付けぬし、丸みを帯びた形状は謎弾きも多発する。履帯の面積も広いため、正面からであると弾を吸収される箇所が数値以上に多い。 -- 2015-12-20 (日) 08:57:27