Cat Burglar & The Magic Museum

概要

Cat Burglar & The Magic Museum
https://www.newgrounds.com/portal/view/782750
作者：starBlinky
（作者Newgroundsアカウント：https://starblinky.newgrounds.com/）
公開日：2021/2/28
プラットフォーム：Flash

美術品泥棒のCat Burglarが美術館から展示品を盗み出す半全自動アクションゲーム。
操作はマウスクリックで撤退のタイミングを指示するだけと単純だが、特殊な展示品や展示室、依頼など様々なイベントがあり飽きさせない。

• このゲームはFlash製だが、2021年現在でも問題なくプレイできる。
  フラッシュエミュレータRuffleの現Verと互換性のある古いVerのFlashで作られているらしい。
• ゲームの正式名はCat Burglar & The Magic Museumだが、wikiwikiではページ名に「&」を使えないため代用で「and」表記とする。

ゲームの流れ

ゲームを起動するとプレイ環境（PCか携帯端末か）を尋ねられる。当てはまる方をクリックするとタイトル画面に移る。
「Play」をクリックで美術館に侵入し、画面上の「START!」を押すとゲーム開始。

• タイトル画面右下の「？」をクリックし、「Delete Save」を押すと確認を経てセーブデータを削除できる。経過がダメ過ぎて最初からやり直したい時にどうぞ。

ゲームが始まると主人公が自動で前進し、行く手にある展示品を盗み始める。
盗みで物音を立てていると、やがて異常を察した警備員が出現。主人公を追いかけ逮捕しにくる。
気付かれたら（または気付かれる前に）画面上の「RETURN!」をクリックして逃走する。
画面左端まで逃げ切れれば盗みは成功し、盗品の価値に応じたお金が手に入る。逃げ切れずに捕まるとお金は手に入らず、さらにライフが1減ってしまう。
ライフがゼロになるとゲームオーバー。セーブデータも破棄され初日からやり直しとなる。
正否を問わず盗みが終わると一日が経過する。一定日数の経過ごとに警備員のレベルが上がり、逃げ切るのが難しくなっていく。

獲得したお金はショップ画面で主人公のアップグレードに使用できる。済んだら右上の「LET'S GO!」で美術館へ再侵入しよう。
また展示品を盗むごとに経験値が溜まり、様々なスキルを習得していく。
さらに盗みの過程で裏の依頼を受けることがあり、達成すると出来に応じた高額報酬を獲得できる。
以上を繰り返して美術館を荒らし尽くすのが目的となる。

警備員について

• 警備員がいつ主人公に気付くかはランダム要素が大きい。
  基本的にはより多くの展示品を盗むほど、盗みや移動に時間をかけるほど気付かれやすくなる。
  運が悪いと明らかに早過ぎるタイミングで見つかったりもする。これは仕方がない。
• 警備員が現れると、画面右に警備員が画面内に入るまでの距離が表示される（Distance）。
  これを参考にすぐ逃げるかどうかの判断を下したい。余裕があるならいま取り掛かり中の展示品を盗み終えてから離脱ということもできる（序盤くらいだが）。
  • 気付かれた時点での距離もランダム。全く逃げようがないほど近距離から追ってくることもあるが、これもやむを得ない。
• 先述の通り、警備員は一定の日数が経つごとにレベルアップする。レベルが上がると移動速度が増し、逃げ切るのが難しくなる。
  まず最初の一日が過ぎるとLv1から2に上昇。以降は「10+（現在のレベル-2）」の日数が経つごとに1ずつレベルアップする。
  • レベルアップ3日前になると、美術館への侵入時に右上の吹き出しでその旨がアナウンスされる（「Security's Upgrading in 3 days!」など）。
    もっとも残り1日の翌日になると「Security's Upgrading tomorrow!」とさらに1日先延ばしされる。
    このため実際は4日前からアナウンスが発生することになる。
  • レベルアップ時に示される「次のレベルアップまでの日数」も10+（現在のレベル-3）となっているが、実際は上記の通りそれよりさらに1日多い。明日やろうは馬鹿野郎

展示品

名称はNewgroundsのメダルを主に参照。

Painting　絵画

第1展示室から登場。
最も盗みやすいが、価値も$100程度と低い。複数の絵があるが価値は一緒。

Gold Painting　金の絵画

第1展示室から登場。
序盤は普通の絵画より盗みづらいが、すぐ大差なくなる。価値はどの絵も$300程度。

Statue　石像

主に第2展示室から登場。第2展示室のラストでは必ず1体、第1展示室のラストでも低確率で登場する。
絵画よりも格段に盗みにくさが増すが、その分価値も$2000前後といい稼ぎになる。

Gold Statue　黄金像

第3・第4展示室で登場。特に第3展示室では必ずどこかに最低1体は配置される。
価値はさすがの$10,000前後だが、盗みづらさは石像の比ですらない。
腕に自信がないうちは避けたいが、いずれは越えねばならない壁でもある。グローブレベルを上げて臨みたい。

Stack of Cash　札束

マネー部屋でのみ出現。価値は$1000で固定、おまけに盗みやすいというサービス物件。
序盤は特に、これを引けたら無理せず確実に持ち帰りたい。

Heart Totem　ハートトーテム

赤いハートが描かれたトーテムポール。登場は第2展示室以降、ライフが満タンの間は出現しない。
盗んで持ち帰るとライフが1回復する。金銭的な価値は皆無。盗みにくさは石像よりやや上というところ。

Magic Totem　マジックトーテム

紫の星が描かれたトーテムポール。触れたら最後、盗み終えるまで「RETURN!」ボタンが押せなくなる魔性の展示品。
その間に警備員が来たら即アウトである。盗みの難易度も毎回ランダムで、もちろんとても長いことが多い（出現位置が奥であるほどより時間がかかる）。
値は所要時間に応じた高いものが付くが、割に合う額とも言い難い。運が悪いと第2展示室で早速現れるので、自信がなければ見かけ次第退却すること。

Themed Item　テーマ物件

女幽霊の像・雌ライオン（？）の像・ポップコーンの什器の3種類の展示品。什器は前衛アート？
それぞれ何らかの美術的なテーマのもとに製作された品らしく、妖しい光を帯びており価値が大変高い。
幽霊像と什器は約$20,000、ライオン像はぴったり$100,000相当と最高価格。それだけに盗みづらさも最高級。
幽霊像は第3と第4展示室ならどこでも出現するが、ライオン像はゴールド部屋でのみ、什器は第4展示室でのみ登場する。
（幽霊像は一度だけ第2展示室でも出たのを確認しているが、ほぼ出ないものと思ってよい）

特殊な展示室

第2展示室以降、一定の確率で通常の展示室に代わって以下の部屋が出現することがある。

スライム部屋

緑色の粘液にまみれた嫌な展示室。この部屋では主人公の移動速度が半減してしまう。
帰りももちろん減速させられるので、警備員から逃げる際は致命的なトラップとなり得る。無理をせず早めに撤退したい。

マネー部屋

いわゆる金庫室。後述の特定のスキルを入手後に低確率で出現するようになる（第4展示室には出ない？）。
室内には高額かつ盗みやすい札束だけが敷き詰められている。序盤は特に荒稼ぎのチャンス。

ゴールド部屋

金色のゴージャスな展示室。この部屋は第3展示室と第4展示室でのみ出現する。
展示品は金の絵画と黄金像、テーマ物件のライオン像の3種類のみ。激レアなライオン像を首尾よく盗めたら回れ右推奨。

主人公のアップグレード

主人公のGloves（グローブ）とBoots（ブーツ）を強化可能。
グローブを強化すると展示品を盗み終えるまでの時間が短縮され、警備員に気付かれにくくなる。
ブーツを強化すると主人公の移動速度が増す。警備員に気付かれにくく、追われた時も逃げやすくなる。

Lv30までの強化費用は以下の通り。実際はLv31以上もアップグレードし続けられる（上限があるのかは不明）。

経験値とスキル

経験値（xp・青いクリスタル）は展示品を盗んだ瞬間に加算される。お金と違い警備員に捕まった際も失われず、確実に蓄積されていく。
溜まった経験値が一定値に達するごとに、その分の経験値を全消費してスキルが1個手に入る。

• Money Gallery!を入手した翌日に限り、第2展示室が必ずマネー部屋になる。
• Easy Statues!を入手した後は、Heart Restored!だけが繰り返し手に入るようになる。

依頼

開始から3日目以降、盗んだ展示品から依頼書が出てくることがある。大胆な接触方法だ。美術館はナメられ過ぎではないか。
これを無事に持ち帰り、ショップ画面の右手にある「New Contract!」をクリックすると依頼を受けられる。

依頼では特定の展示品を必要数盗んでくるといった行動を求められる。
これを果たすと依頼人のセリフが「COLLECT」に変わるので、これを押すと提示された報酬を受け取れる。

• 依頼は一度の侵入で全てを果たす必要はなく、複数回に分けて行っても構わない。
  例えば「絵画を計6枚盗んでくる」なら、1度目で4枚、2度目で2枚盗んでくるのでもよい。
  （もちろん無事に盗み出してくる必要がある。途中で捕まった場合はカウントされない）
• 依頼達成時の報酬の額は、1日ごとに満額の1/2、1/3、1/4、1/5と目減りしていく。
  5日経っても達成できないと時間切れで依頼を破棄されてしまう（You took too long!）。なるべく早めに達成させたい。
  • とは言え、必要な状況が都合よく揃うかどうかも運次第である。
    早期解決を焦って欲張った末に逃げ遅れたりすると元も子もない。固執し過ぎないのも大事。
• 同時に受けられる依頼は1つまで。達成するか破棄されるまでは次の依頼書は出現しない。

• 依頼内容は初級・中級・上級の3種類に大別され（当wiki独自の分類）、これに沿って登場順が決められている。
  また一度登場した依頼のうち、1日のうちに完全達成できなかったものはできるまで繰り返し再登場する。

1. まず初級の「絵画を6枚」「石像を1体」「金の絵画を3枚」がこの順に1回ずつ出現する。
2. 全て達成（または時間切れ）するとこの3依頼のうち、達成に2日以上かかったものが同じ順番で再度登場する。
   ここでも1日で終えられなかったか達成できなかった依頼は、1日で達成するまでさらに再び登場する。
3. 全ての初級依頼を各1日で完璧に達成すると、今度は中級の3依頼が先ほどと同じ順番で1回ずつ出現する。
   それぞれを終えた後は、1日で終えられなかった中級依頼がランダムに再登場する。
4. 全ての中級依頼を各1日で完全達成すると、上級の3依頼が先ほどと同じ順番で1回ずつ出現する。以下同様。
5. 全ての上級依頼を各1日で完璧に達成すると、依頼は完全に打ち止めとなる（All Contract Completed）。

美術館最奥

第4展示室の先にはこの美術館の最高の宝・巨大ダイヤが展示されている。これが本ゲームの最終目的となる。
ダイヤの下には盗みの進捗バーが表示され、これを減らし切ると盗みが完了。その瞬間にゲームクリアとなる（逃走する必要はない）。

• 盗みの途中で逃げ帰ってもバーの減り具合は保持され、次回はその続きから再開できる。
  （逃げ損ねて捕まった場合は、その回の進捗分はリセットされる）

ゲームクリアするとスコア＝かかった総日数が表示される。
セーブデータも破棄され、次回はまた最初から遊ぶことになる。

攻略

全体

・アップグレードは基本的に、素直に両方をまんべんなく行った方がよい。
　グローブが弱いと盗みに時間がかかりすぐ気付かれてしまう。ブーツが弱いと気付かれた時に逃げ切れなくなる恐れが増す。
（ただし後述のように、特定の場面では若干どちらかを重視するのがよい場合もある）
・無事に盗品を持ち帰れないとライフが減るのはもちろん、お金が貯まらずいつまで経ってもアップグレードができなくなる。
　気付かれてから逃げるのではなく、気付かれる前に余裕をもって帰るのを基本としたい。
　もっともいつ気付かれるか、気付かれた時点での警備員との距離はいくらかなど不確定要素も多いが、何度もプレイするうちに局面ごとの大まかな安全圏がつかめてくるはず。
　そこを意識して引き際を見極められるようになれば、捕まる回数も減り、効率よく進んでいけるようになるだろう。それでもダメな時はダメだが。

以下のスケジュールは一例程度に捉えてほしい。これより遅れても何ら問題ない。
ライフさえゼロにならなければ粘って何らかの方法で回復したり、地道にアップグレードを重ねてクリアまで漕ぎつけられる。

警備員Lv1（1日目）

いわばチュートリアル回。絵画を2枚盗んだ時点で必ず警備員に気付かれる。
警備員はヨボヨボの老人のため主人公には絶対追いつけないが、といってそれ以上盗む時間もないのでおとなしく退散しよう。

警備員Lv2（2日目～）

警備員がまともな足の速さになる。主人公もまだ貧弱なのでまずはコツコツアップグレードをしたい。
ブーツがLv4くらいで大体逃げ切れるようになり、Lv6で完全に速度が並んでしまう。こうなればこっちのもの。
気付かれてもギリギリまで粘って石像の1体か2体くらい盗み、少しでも今後に備えた稼ぎをしておきたい。

警備員Lv3（12日目～）

ここからが本番。ブーツにほぼ全振りしても（Lv12くらいでも）全く互角にできない素早さになるので、Lv2の時のような甘い考えとプレイは捨て去ること。
気付かれる前に逃走する慎重さが本格的に求められるようになってくる。焦りは禁物。
今はまだ第2展示室がメインの時期と捉え、地道に力を蓄えること。無理に第3展示室へ行っても黄金像に阻まれるのがオチである。
警備員Lv4になるまでに中級の依頼を1つ2つこなせているくらいなら上出来だろう。

警備員Lv4（23日目～）

後半戦、すなわち第3展示室の攻略開始といったところ。
グローブがLv13~14程度あれば、数値上は黄金像も盗み取れる。実行できるかは状況と運次第でもあるが。
第3展示室に入ってすぐの位置に黄金像があった時、道中に石像が少なく手間取っていない時などがチャンスと言える。
Easy Statuesが手に入れば第3展示室までの到達も格段に楽になる。何とか1体ずつでも盗み、着実にステップアップしていきたいところ。

警備員Lv5（35日目～）

順調に進んでいれば、この辺りで黄金像を一度に2体盗めるようになるはず。第4展示室、または最奥部にも挑戦してみたい。
結構な頻度で現れるポップコーンの什器が最後の砦となる。時間がかかり過ぎと思ったら潔く引き返すこと。
依頼も上級の手強いものばかりになる。特に勘に頼るしかない「警備員に見つかる直前に退却」が難題。
ここまで来れば黄金像だけでも充分な稼ぎになるので、依頼は重視せずクリアだけを目指す方針でも構わない。
ライフが残り少なくなったら第2～第3展示室を周回してハートトーテムを探すか、xpを1000溜めてHeart Restoredで立て直そう。

警備員Lv6（48日目～）以降

早ければそろそろゲームクリアも見えてくる頃。
最後の展示品にチャレンジしよう。グローブがLv25～28ほどあれば資格は充分ある。
万全を期すなら少しずつ盗みを仕掛けては帰る、を何度も繰り返せばいずれ完全攻略できる。

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