CellOut

Last-modified: 2020-09-11 (金) 00:50:16

概要

CellOut
http://www.kongregate.com/games/XFallenMasterX/cellout
作者:XFallenMasterX
(作者kongregateアカウント:https://www.kongregate.com/accounts/xfallenmasterx
公開日:2013/9/21
プラットフォーム:HTML5

 

ローグライクの要素を取り入れた戦略シミュレーションRPG。難易度高め。
ユニットを操作して敵を倒し、仲間を檻から救い、店で買い物をし(または盗み)ながら地下ダンジョンを探索。
The Lich King(不死王)の討伐を目指す。

 

OLD MAN: YOU MUST DEFEAT THE LICH KING!
(老人「不死王を倒すのだ!」)

ゲームのルール

操作はマウスのみ。一部の操作ではショートカットキーも使用できる。

選択ユニットの切り替え1 /2 / 3 / 4 キー
ターン終了Spaceキー
非戦闘時の部屋移動W / D / S / A キー
特殊能力の使用Q / E キー
 

初期プレイヤーキャラ(ユニット)を4種類の職業から一人選ぶと、地下1Fのランダムな部屋からゲームが始まる。
各部屋では敵ユニットが待ち構えており、出くわすと戦闘が始まる。全て倒すまでは部屋を安全に移動することはできない。
部屋の繋がりや室内の地形および敵の構成、設置物(オブジェ)の数や配置は全て毎回ランダムに決定される。

 

画面右上の赤い歯車ボタンを押すと管理画面に移る。
「Quit to Menu」を押すと現在のゲームを強制終了し、最初からやり直せる。
「Return to Game」で管理画面を閉じる。「Quit to Menu」と間違えないこと。

 

階段に入ると下の階へ移動できる。一度階段を下りると上の階へ戻ることはできない。
地下3Fにいるボス敵を倒すとゲームクリア。

 

簡易プレイガイドでも基本的なルールを確認できる(英語・PDF)。

探索シーン

ダンジョンは縦5部屋×横5部屋×地下3階層から成る。
画面右上には今いる階のマップが表示されるが、始めは大半の部屋が黒い非表示状態になっている。新しい部屋に踏み込むごとに、その部屋と四方で隣接している部屋が順次マップに書き込まれていく。

  • 次の階に通じる階段の部屋と、仲間のいる檻の部屋(「!」表示)、店のある部屋(「$」表示)、ボス敵のいる部屋(大きなドクロ表示。3Fのみ)は最初からマップに表示されている。
    暗いオリーブ色は部屋のない壁を表す。ここには進入できない。
  • 各部屋にあるドクロマークは、その部屋の危険度を表している。
    危険度の高い部屋ほど敵ユニットが大勢潜んでいたり、強敵が待ち構えていたりする。
    • 敵の頭数ではない点に注意すること。ドクロ1つは敵が1体という意味ではない。
    • 危険度は階に応じた相対的な評価となっている。
      1階ではドクロ3つ相当だった敵構成が、2階ではドクロ1つになっていたりするのはこのため。
  • 敵のいない部屋では隣の部屋への扉をクリックすると、即座にそちらへ移動できる。

戦闘シーン

敵のいる部屋に入ると戦闘が始まる。戦闘はターン制、基本的にはプレイヤー側のターンが毎回先行。
ユニットが全員行動を終えるか、画面右下の「End Turn」ボタンを押して自分のターンを終えると敵のターンが始まる。

 

自分ターンでは各ユニットの移動/攻撃/特殊能力の使用といった行動が行える。
何らかの行動を終えたユニットには砂時計マークが付き、次の自分ターンまで行動不能になる。

  • ユニットをクリックすると(室内のキャラ自身、画面右の一覧のどちらでも可)、そのユニットの移動可能なマスが緑色で表示される。
    移動先を選んでクリックするとユニットがそこまで移動する。
  • 移動範囲内およびその1マス外に敵ユニットがいる場合、その敵をクリックするとその隣まで近寄ったのち攻撃(近接攻撃)を実行。ダメージを与えられる。
    ダメージによりHPがゼロになった者は死亡し、場から排除される。プレイヤー側のユニットも同様。復活手段はない。
    • 敵ユニットにカーソルを合わせると、その敵の移動範囲がオレンジ色で表示される(近接攻撃の範囲ではない点に注意)。
      また選択中のユニットで近接攻撃を仕掛けた場合の、予測されるダメージ量も表示される(%はダメージを1以上与えられる確率)。
  • 特殊能力は移動前にのみ行える。画面下に2種類あるうちから1つを選び、使う方向を指示すると実行する。
    • 方向選択時に同じ特殊能力のボタンを再度押すか、別の操作キャラをクリックすると使用を中断できる。
    • 特殊能力は敵味方を問わず、無差別に効果を発揮する。各種のオブジェにも有効。
      攻撃用の能力は味方を巻き込む可能性があるので気を付けたい。敵の特殊能力も同様。
 

戦闘からは逃げることも可能。隣の部屋への扉に誰か1人でも入れば全員離脱できる。
ただし同じ部屋に再侵入した場合、戦闘は敵のターンからの開始となる。

  • 逃げるまでに倒した敵、生存している敵の配置や残りHPは、部屋を再訪した際はいずれもそのままの状態から戦闘が再開される。マップに表示される部屋の危険度も変化しない。
  • 下の階への階段も逃走に利用できる。戦闘中でも入ることが可能。

室内にあるもの

部屋の中にはお金や、様々なオブジェが配置されている。

  • お金は上を通過すると拾って入手できる。そのマスぴったりで立ち止まる必要はない。
    なお特殊能力によって移動した場合は、お金のあるマスを通過しても拾えない。
     
    銅貨銀貨金貨青貨青貨(多)
    $25$50$75$100$125
     
  • 各種のオブジェにはHPが設定されており、ダメージを与えて破壊できる。Swapなどを使って位置を変えることもできる。
    その多く(机など)はただの障害物。壊したり動かすことが可能な壁といったところ。
    • 宝箱は壊すと、中から金貨以上の値打ちのお金が出る。
    • 檻は壊すと、中に囚われていたユニットがパーティーに加わる。
      囚われているユニットは最初に選べる4職業の中からランダムに決定される。同じ職業の重複もあり得る。
      • 解放したユニットはその瞬間から行動できる。
      • LeapやArrow、Fireballで檻を破壊すると、中にいるユニットもダメージを受けるので注意。
        Shoutはセーフ。上記の特殊攻撃でも、檻を壊さない程度のダメージならユニットに被害を及ぼさない。
      • ユニットは一度に4人まで加入できる。
        すでに4人パーティーになっている状態で檻のある部屋に入ると、誰もいない無人の檻が用意される。
  • 敵を全滅させると自動的に室内の檻と宝箱が全て開けられ、お金が全て回収される(拾う行程の省略)。

能力値

能力値を表すアイコンは以下の通り。

HP赤いハートマークの数
近接攻撃力灰色の剣のマーク
近接防御力灰色の盾のマーク
特殊攻撃力緑地に赤い本のマーク
特殊防御力青い盾のマーク
 
  • 近接攻撃力は最小値と最大値が設定されており、攻撃の際はこの2つの値の間から毎回ランダムでダメージ量が決定される。
    • 近接攻撃力の上がるアイテムを取った際、上昇するのは最大値のみ。常に最小値を出す可能性は残る。
    • 特殊攻撃力は完全に固定値。アイテムで強化すると確実にダメージ量が増す。

店の利用

店ではお金で、ユニットの能力値を高めるアイテムを購入できる。
アイテムはそれぞれ、鉄格子の扉で塞がれた個室の中にある。扉の上にあるBUYボタンにカーソルを載せると、そのアイテムの値段が表示される。
ボタンを押すと代金が支払われ、そのアイテムが手に入る。鉄格子扉も開放される。

  • 所持金が足りていない時はBUYボタンが赤色に、足りている時は黄色に変わる。
  • アイテムの効果はパーティー内の全ユニットにもたらされる。
HP全回復近接攻撃力
(最大値)+1
近接防御力
+1
特殊攻撃力
+1
特殊防御力
+1
$1500$1000$1250$1000$750
 

店には店員(店主と3人の守衛)と、2~4個の防犯装置(水晶玉のはまった台座)が配置されている。
これら及びアイテム部屋の扉を攻撃したり、Swapなどで強制移動させたり、アイテム部屋に不法侵入すると店全体が警戒状態に突入。
全店員が敵ユニットとして襲ってくる。また防犯装置が作動し、出口の扉が封印される。

  • 直接アイテム部屋の中に入ると、その部屋の扉が自動的に開く(=店主らに接近される)。
  • 店員を全滅させるか、防犯装置を全て破壊すると出口の扉から出られるようになる。
    特に店員を全滅させた場合は、防犯装置が全て消滅し(出口も開く)、アイテムやお金が自動的に回収される。
 

店は4種類存在し、それぞれ構造や商品が固定になっている。
各階層にランダムに選ばれた店が1軒ずつ登場するが、同じ店はワンプレイ中は一度しか出現しない。

  • よって例えば、HP全回復は一度しか(または一度も)購入の機会がない。
 品揃え
店1HP全回復近接攻撃力+1------------------------------特殊防御力+1
店2-----------近接攻撃力+1近接防御力+1特殊攻撃力+1---------------
店3-----------近接攻撃力+1近接防御力+1特殊攻撃力+1---------------
店4-----------近接攻撃力+1---------------特殊攻撃力+1---------------
 
店1
HP全回復と特殊防御力+1が売られている唯一の店。わずかなお金の入った金庫室が2ヶ所設けられている。
また何らかのオブジェが3つ、それぞれ既定の位置に置かれている。これらは壊したり動かしても罪に問われない。
店2
アイテム部屋が中央に配された、広々とした店。
防犯装置が4つ設置されている唯一の店でもある(それぞれ四隅に置かれている)。
店3
品揃えは店2と一緒だが、店内の構造が異なる。金庫あり。
防犯装置が2つしかない代わりに、守衛が出口のそばに張り込んでおり守りは堅い。
店4
商品は2つだけ。店の奥には飼育部屋(?)が2ヶ所設けられている。
一方には羊の群れ、もう一方には謎のモンスターが囚われている。防犯装置の1つも飼育部屋の中にある。
この飼育部屋はBlinkで侵入しても罪に問われない(入口の扉を叩くのはNG)。

味方ユニット

近接防御力は全員ゼロなので省略。

 
Barbarian(蛮人)
最大HP10特殊能力
近接攻撃力2~3Shout射程無限の咆哮を飛ばす特殊攻撃
ダメージを与えた後、相手を1マス後方に押し戻す
特殊攻撃力2
特殊防御力0Leap1~2マス移動する。2マス移動は間の障害物を飛び越えられる
移動先で隣接する四方のマス全てに特殊攻撃
移動力2

Brute Force(暴力性)のユニット。

  • 10ものHPによる打たれ強さが魅力。序盤の不利や操作ミスをある程度許容してくれるユニットと言える。初心者向け。
  • 近接攻撃が強いだけでなく、Shoutで遠距離攻撃もできる。押し戻しで接近を遅らせることもでき、移動力の低い敵には特に効果を発揮する。
    ArrowやFireballと違い複数の敵を攻撃はできないが、味方を巻き込む恐れがないとも言える。
  • Leapはオブジェを飛び越えて近道や奇襲ができることがあるくらい。味方を飛び越えるとその味方が被弾するのでNG。
    なおその場でジャンプすることはできない。必ず1マスまたは2マス移動する必要がある。
  • 短所は動きの悪さ。移動力が低いだけでなく、他の職業にある長距離移動能力がこれにはない。
    仕上がってきたArcher辺りと比べると最終的には見劣りするかも知れない。
 
Archer(射手)
最大HP7特殊能力
近接攻撃力2Arrow射程無限の矢を飛ばす特殊攻撃
壁以外のものを全て貫通する
特殊攻撃力2
特殊防御力1Blink術者を中心とした7×7マス以内の好きなマスへ移動できる
(四隅のみ範囲外)
移動力3

Mobility(運動性)のユニット。

  • Arrowによる貫通射撃が大変便利。オブジェ越しの狙撃や複数の敵を撃ち抜くなど多くの場面で活躍できる。
  • Blinkは範囲内なら壁向こうにさえ移動可能。位置によっては4~5マス移動もできる。
    追い詰められても逃げやすいだけでなく、敵の背後に回って群れを分断したり、速攻で扉を目指したりとこれまた有用な場面が多い。おまけに店では……
  • 特殊防御力を持つ唯一のユニットでもある。
    店でアイテムを買って防御力を2にすると、一部の敵の特殊攻撃を完全無効化することすら可能。
  • 近接攻撃力も最低限の値を持ち、移動力も3と多め。
    総じて隙のないスペックとなっている。ゲームに慣れてきたらBarbarianよりもおすすめ。
 
Wizard(魔術師)
最大HP6特殊能力
近接攻撃力1~2Fireball射程無限の火球を飛ばす特殊攻撃
着弾地点で爆発し、隣接する四方のマスも攻撃する
特殊攻撃力3
特殊防御力0Swap射程無限の魔法弾を飛ばす
当たったものと術者の位置を入れ替える
移動力2

Strategic(戦略性)のユニット。

  • Fireballの火力が見事。序盤の強敵のひとりである悪霊をも一撃で倒し、魔戦士や石巨人にも有効打が入る。
    爆発による範囲攻撃も見逃せない。曲がり角などの壁を撃って巻き込むといった使い方もできる。
  • Swapは長距離移動をしたり、遠くの敵と入れ替えて味方に袋叩きにしてもらうといった用途に役立つ。
  • 受けに回ると非常にもろいのが短所。HPも近接攻撃力も低く、至近でFireballを撃つと自分も丸焼けになる。
    移動力が2なので自力で逃げることもできず、Swapも入れ替え対象が直線上にないと使いようがない。
    単独で生き抜けるようなしぶとさに乏しいため、序盤は特に苦しい展開となる。上級者向け。
 
Rogue(盗賊)
最大HP7特殊能力
近接攻撃力1~4Grappling射程無限のフックを飛ばす
着弾地点の手前のマスまで術者を瞬時に移動させる
特殊攻撃力--
特殊防御力0Grabbling射程無限のフックを飛ばす
当たったものを術者の手前のマスまで引き寄せる
移動力3

Utility(利便性)のユニット。妖怪いちたりないの憑依者。

  • Grapplingは壁にも使用可能。寄ってくる敵を出し抜いて逃げたり、一気に扉に近付く、敵にしがみついて捨て身で足止めをするなどに使える。
    • 竜系の敵とすれ違うのに使う際は、互いの位置関係に注意。飛びついた壁などの真横にFireballを撃たれ、爆発で結局ダメージを受ける場合がある。
  • Grabblingは敵に迫られたユニットを手前へ引いて逃がしたり、突出して敵を殴りに行ったユニットを引き戻す、遠くの敵を引き寄せたあと待ち構えていた味方に集中攻撃させる、オブジェで道を塞いで敵の接近経路を操作する、遠距離攻撃を撃ったユニットを横から引いてどかし、その後ろに控えていた別のユニットに二発目を撃たせる……といった使い道がある。
    • 名前も見た目も紛らわしく混同しやすい。Grappling(左)が飛びつき、Grabbling(右)が引き寄せである。
      立ち回り次第で仲間のパフォーマンスを大きく引き出すことができるが、それだけにプレイヤーの創意工夫が特に求められる。上級者向け。
      広い空間がないと周りのものを動かしようがなく、狭所は特に不得手と言える。
  • 近接攻撃力は1~4というブレっぷり。会心の一撃を出すこともあれば1ダメージで終わることもあり、とにかく安定しない。
    4職業で唯一特殊攻撃を何も持っていないため、攻撃の度に不運に怯えながら博打を打つ羽目になる。特に近接防御力を持つ敵は大の苦手。
  • あくまで本業は裏方であり、戦闘の主役にはなり得ないユニット。最初に選ぶのはおすすめしない。
     
ユニットの名前と通り名
各ユニットの名前はおそらく自動生成。
通り名はいくつか用意されている中からランダムで付けられる。
AngryAverageBraveCalmCleverCleaverDarkDrinkerEvilFunny
JadedNobleOldPunnyWeakWiseYoung
 

敵ユニット

名称
(仮称)
HP近接
攻撃力
特殊
攻撃力
近接
防御力
特殊
防御力
移動力特殊能力
1F~10--002
11--003
ゾンビ20~2--002
大蛇11~2--004
戦士41~2--003
妖術師21~22013遠隔攻撃(貫通)
悪霊31~3--202
スライム41~3--102死亡時に分裂
--小スライム20~2--002
1F~魔戦士31~3--123
精霊622003周囲攻撃
幼竜52~32112遠隔攻撃(爆発)
2F~人面チーズ101~2--002
大目玉224122遠隔攻撃
大ゾンビ81~3--002毎ターンHP2回復
石巨人33--222
若竜73~43112遠隔攻撃(爆発)
3F竜戦士42~32113ジャンプ攻撃
大スライム62~3--202死亡時に分裂
成竜83~54112遠隔攻撃(爆発)
店主41~3--004
守衛62~3--113
店の怪物4--210--遠隔攻撃
ボス不死王202~4--112
骸骨剣士21~4--002
骸骨戦士32~3--002
骸骨術師21~22012遠隔攻撃(貫通)
高僧82~3--113味方(NPC)
オブ
ジェ
2----------
石膏像4----------
象の石像6----------
宝箱3----------
3----------
3----------
鉄格子扉5----------強制移動不可
防犯装置2----------強制移動不可
 

1Fから登場する敵

なぜかダンジョン内にいる羊。なぜか襲いかかってくるが攻撃力はなんとゼロ。
いくら殴られても全く痛くない。他の敵を片付けるまで無視。
巨大な黄色い虫。雑魚だが移動力3で素早く迫ってくる。
きちんと移動範囲を見て待ち伏せて叩けばよい。
ゾンビ
生ける屍。たまに攻撃が空振りする。
HPが2あるのでWizardやRogueだと一撃では倒せないことも。BarbarianやArcherなら瞬殺可。
大蛇
移動力が4もある(ほぼ)唯一の敵。
狭い場所だと先制攻撃は甘んじて受けざるを得ない。大蛇自身は雑魚。
戦士
緑の肌のオークっぽい戦士。攻撃力はともかくHPと移動力に優れる。
一対一なら多少のダメージは覚悟したい。特殊攻撃であらかじめ削っておくか、二人掛かりで戦えば楽勝。
妖術師
青い衣装の悪の魔術師。魔法のArrowで貫通射撃を行う。障害物に隠れても無駄なので注意。
HPは低いが特殊防御力があるので、ShoutやArrowでは倒し切れない。接近戦を挑むべし。
悪霊
攻撃力も高いが、一番の特徴は近接防御力2。肉弾戦ではまず歯が立たない。
特殊攻撃なら通じるので2発撃って倒す。特殊能力も使って戦うことを学ばせるための敵とも言える。
Rogueは逃げるしかない。
スライム
高いHPに近接防御力も持つ。こちらも特殊攻撃が効果的。
倒すと小スライム1~3体に分裂する。分裂したターンから動き出すが、このターンのみ移動力は1に抑えられている。
ArrowやFireballで止めを刺すと、分裂後の小スライムにもなぜかこれらの攻撃が当たって一網打尽にできることがある。おすすめ。
小スライム
スライムの断片。ゾンビと全く同じ能力値を持つ。
雑魚だが束になるとそれなりにダメージを受ける。可能なら前述の方法で数を減らしておきたい。
魔戦士
青黒い肌のLv2戦士。近接攻撃にも特殊攻撃にも強く、特に特殊防御力は2と破格の高さ。
序盤だと通用するのはFireballのみ。後は囲んで叩くしかない。
精霊
青白い火花の精霊。特殊能力の電撃は隣接する8マス全てを無差別攻撃するというもの。
HPが高く足も速いので止めにくいが、防御力は皆無なのが弱点。
近寄られる前に特殊攻撃を1発当てた後、一気に囲んで殴れば勝てる。倒し損ねると電撃で悲惨なことになるが。
幼竜
子供だがすでに立派なドラゴン。1Fでは最強の敵。
HP・攻撃力・防御力の全てが優秀な上、Fireballを吐いて遠隔攻撃も行ってくる。相手をせず逃げるのが一番。
あえて戦うならArcherはFireballも1ダメージで済むので、囮としつつ撃ち合いをさせている間に他のユニットで包囲して殴るという手がある。
店でArcherの特殊防御力を2に上げていれば、同じ方法を使って無傷で倒せる。
 

2Fから登場する敵

人面チーズ
カビっぽい緑色と顔が付いた巨大な黄色い立方体……という、よく分からない風体の敵。
攻撃力も移動力も低いが、HP10という丈夫さが厄介な敵。道を塞がれるとなかなか排除できない。
十分距離を取ってFireballなどで削ってから叩くのが最善。それができないと長期戦は必至となる。
大目玉
いわゆるビホルダー。遠距離攻撃は4ダメージという凄まじい威力を出す。
もっとも貫通能力はないので、オブジェの後ろに隠れてやり過ごすことが可能。
HPも低く、引きつけてから複数人でかかれば簡単に倒せる。特殊攻撃にはかなり強いので注意。
大ゾンビ
下位のゾンビとは一線を画す大物。激増したHPは敵ターンの終了ごとに自動で2ずつ回復する。
倒し方は人面チーズと一緒だが、生半可な特殊攻撃ではダメージを蓄積させることすらできない。
アイテムで攻撃力を補強できているかがカギを握る。
石巨人
いわゆるゴーレム。近接・特殊共に防御力2というとんでもない硬さを誇る。
安定して勝つ方法は、威力3以上の特殊攻撃を遠くから3発撃ち込むくらいだろう。
BarbarianやRogueならダメージが入る可能性もあるが、近接攻撃力も固定で3なので接近戦は無謀。
移動力は低いので相手をせず逃げ回る手もある。
若竜
少し成長したドラゴン。2Fでは最強の敵。
幼竜のHPと攻撃力が一回り強化された形で、近接攻撃でもFireballでも3ダメージを繰り出してくる。
こちらも特殊防御力2のArcherがいれば、幼竜と同じ攻略法で比較的ダメージを抑えて倒せる。
いなければ逃げるに限る。ユニットが強化されていれば勝てなくもないが、こちらもただでは済まない。
 

3Fから登場する敵

竜戦士
赤いLv3戦士。BarbarianのLeapと同じジャンプ攻撃を仕掛けてくる。
移動力は相変わらず3だが、他の能力値は幼竜と互角かそれ以下という程度。
これをスムーズに倒せないようだとゲームクリアはおぼつかない。
大スライム
巨大なスライム。HP6に近接防御力2を有し、いよいよ特殊攻撃でないと倒せなくなっている。
死ぬと小スライムまたは普通サイズのスライムの合計1~4体に分裂(普通のスライムは最多で2体まで)。これらは分裂したターンのみ移動力が1になる。
普通スライムも倒すとさらに分裂するため、なかなか戦闘が終わらない。消耗を避けたいなら逃げた方がよい。
成竜
立派過ぎる大人のドラゴン。3Fでは最強の敵。
ただでさえ強い若竜のHPと攻撃力がさらに一回り強化されている。全ての攻撃が致命的。
さすがにここまで来ると幼竜や若竜で通用していた、特殊防御力2のArcherを囮にする手も心許ない。
倒しても何の自慢にもならないので、逃げるに尽きる。出現率が低く、必ず(?)単独で現れるのが救い。
 

店で登場する敵

店主
WELCOME! と客を出迎える青シャツ。
店内で窃盗や暴行、器物破損を行うとTHIEF!(泥棒!)の声と共に襲ってくる。
おおよそ戦士と大差ない強さだが、移動力は大蛇と並んでトップの4。簡単には逃がしてくれない。
守衛
各店舗に必ず3人配備されている用心棒。
一人一人がかなり強い上に集団でかかってくるため、無強化だとまず勝ち目はない。
店の怪物
特定の店の奥で監禁されている、緑色の変な生き物。
移動力と近接攻撃力を持たず、直線上に立った相手に対し遠距離攻撃のみを行う。
倒しても何も起きない、一切が謎の敵。少なくとも店員を全滅させてまで遭遇するメリットはないと思われる。
 

最終戦で登場する敵

不死王(The Lich King)
ボス敵。倒すとゲームクリアとなる。
特殊能力はないがHPは20の大台、攻撃力も高い。正面から殴り合うだけでは到底勝てない。
倒すには能力値の強化、この場までのHPの温存。そして「助っ人」の援護も必要になる。
骸骨剣士
最終戦で毎ターン現れる増援の一員。
二刀流の骸骨。Rogueのように当たり外れの大きい攻撃を行う。当人はもろい。
骸骨戦士
同じく最終戦で現れる増援。
斧と盾で武装した骸骨。こちらは安定して高いダメージを出してくる他、HPも少しだけ高い。
骸骨術師
同様に最終戦で現れる増援。
杖を持った骸骨。妖術師とほぼ同じ能力値を持ち、同じ魔法のArrowを飛ばす。
高僧
ボス部屋の牢屋に囚われている4人のユニット。敵ではなくこちらの味方のユニットである。
解放すると自ら動いて手近な敵を攻撃し始める。可能な行動は移動と近接攻撃のみ。
プレイヤー側からの操作は行えないが、能力値はなかなか優秀。長い間周囲の攻撃に耐えながら頑張ってくれる。
 

攻略

このゲームの難易度が高い原因のひとつとして、死んだユニットの復活どころか、減ったHPを回復する手段もほとんどない点が挙げられる。
またこのゲームは竜系に代表される、「(その時点では)強過ぎて割に合わない敵」が(おそらく意図的に)用意されている。
これはただ戦って倒して解決させるだけのゲームではないことを示唆している。

 

これらを踏まえた上で攻略法を考える必要がある。
運の要素も大きいゲームだが、コツをつかめば確実にクリア率が上がっていく。

いかに戦うか

  • 迫ってくる敵は移動範囲のギリギリ外で待ち構え、先手で倒し切るのが基本。
    強敵は近寄られる前に遠距離攻撃で削り(これだけで倒すのが理想)、生き残ったら複数のユニットで集中攻撃をかけて倒す。
    • もっとも敵も、極力こちらの直線上から外れたルートでの接近を試みてくる(ただし最短ルートであることが最優先)。
      どの位置で待ち構えればうまく狙えるかを考えて待ち伏せたい。
      • この直線上に立とうとしない習性は、Grapplingですれ違って逃げるのに利用できることがある。
    • 遠距離攻撃も遅い敵に強いShout、オブジェの向こうから撃てるArrow、位置次第でオブジェや壁を撃っても巻き込めるFireballと様々である。
      その場の状況に合わせたものを使い分けられると完璧。使い手がパーティーにいるかにもよるが。
 
  • 他の敵などでこちらのユニットに隣接できる経路を塞がれた敵は、再び道が空くまで移動をあきらめその場で停止する。
    SwapやGrabblingでオブジェを動かしたり、羊を倒さず放置するなどして道を塞ぐと敵の動きを封じることが可能。
    そのまま逃げてしまうもよし、別の経路を開いて都合よく攻めるもよし。
  • 強敵のいる部屋と隣接している部屋が複数あり、それらのうちの2部屋以上と自由に行き来できる場合は専用の攻略法が使える。
    まず一方の扉の手前にユニットを固め、敵をおびき寄せる。近くまで来たら1人だけ未行動のユニットを残し、他の全員で敵を攻撃。終えたら残りの1人で扉から一旦逃げる。
    もう一方の扉から再入室すると、敵は出て行った扉の前にいるため距離が離れている。再び待ち伏せて1人以外で叩き……を繰り返せば安全確実に勝利できる。
 
  • 敵は基本的に、可能な限り近接攻撃よりも特殊攻撃を優先して使用する。
    妖術師や精霊、竜戦士などは、特殊防御力の高いユニットがいるとこの性質を利用して楽に倒せることがある。
    • 各種の竜は例外で、遠距離に標的がいない場合は近接攻撃を行う。

いかに店を利用するか

  • 店の買い物はHP全回復以外では、特殊攻撃力+1をまず購入したい。
    特殊攻撃力が2と3では、ShoutやArrowで石巨人にダメージが入るか否かなどかなり顕著な違いが出てくる。
    固定値で強化されるのも信頼性の面で大きい。固定値は正義。
    • Rogueが複数いるパーティーなら近接攻撃力+1を優先することも考える。
      地道に最大値を伸ばし、期待値を高めていけばアタッカーとしても活躍できる可能性が上がる
  • 1Fの全ての部屋を回るとおよそ$1300前後、2Fでは$2300前後のお金が入る。参考までに。
 
  • 商品を盗みたい場合、基本的には店員全てを返り討ちにするつもりで臨む必要がある。
    防犯装置を全て壊せば脱出可能にはなるが、並行してアイテムを一通り盗み、かつダメージを受け過ぎずに離脱するのは容易ではない。
    始めは普通にアイテムを買って、十分な力を付けてから挑戦したい。すなわち泥棒は2Fから。
    • 店員はいずれも遠距離攻撃を持たないので、近付かれる前に撃ち込んで弱らせることが可能。
      狙撃に有利なポイントを探し、配置を整えてから決行したい。
  • ArcherがいればBlinkを使い、鉄格子扉を破るまでもなく直接アイテム部屋に侵入できる。
    この場合もやはり警戒体制に入られてしまうが、一戦交える前にあらかじめユニットの強化を行っておけるのは大きい。
    もちろん迫ってくる守衛の撹乱にもBlinkは大いに役立つ。
    • Archerが2人、またはArcherとWizardがいれば、店によっては店員をかなり容易に一掃できる。
      あるいは店員とほとんど戦うことなく出し抜ける場合すらある。立ち回りを色々考えてみるとよい。

いかに生き延びるか

  • 回復手段は店でアイテムを買うことのみ。その回復アイテムの買える店も必ず出る保証はなく、終始無回復で戦い抜く展開はざらにある。
    このため常にダメージを受けないことを最優先し、慎重に作戦を立てユニットを動かすことが重要になる。
  • 最もポピュラーな(疑似的な)回復手段は、戦死者が出た際に檻から新たなユニットを補充することのみ。
    パーティーが4人いる状態だと出くわした檻が空になり、欠員補充の機会を失うことになる。檻のある部屋に入るタイミングは一考したい。
    • あるいはHPの尽きかけたユニットは適当に使い捨て、枠を空けてから檻の部屋に入る手も考えられる。
      なんなら敵ごと後ろから撃ち抜いてもよい。戦闘後の部屋で私刑に処す手すらある。
  • 攻撃を受けざるを得ない時に誰にダメージを負わせるかも頭の使いどころとなる。
    HPはわずかだが強化済みのユニットを守るか、HPが十分残っているユニットを重視するかよく考えたい。
 
  • 無理をしてまで全ての部屋を回ったり、敵を全滅させたりしようと思わないこと。
    どうやっても歯が立ちそうにない敵、倒せることは倒せるがHPの消費が激し過ぎるという敵がいる時は、仕掛ける前に、シミュレートの段階で逃げることを検討する。
    • 特に踏み込む必要のない部屋なら、入ってきた扉から退出するだけでよい。出る前に安全な範囲でお金を拾い集めたりするのも手。
      先の部屋へ進む必要があるのであれば、極力ダメージを受けないよう逃げ回りながら扉を目指す。BlinkやGrapplingなどが役立つはず。
      1人でも扉までたどり着ければ全員が無事脱出できることを忘れないこと。
    • ただし1Fでは、店でアイテムを1個買える程度の金稼ぎはしたい。ここで強化をしないと2Fの攻略が辛くなる。
  • 店でも大ダメージを受けたり、犠牲者を出してまで泥棒しようとは思わないこと。普通に買える分だけの強化でも十分ゲームはクリアできる。
  • 2Fで店を利用し切った時点で戦力的に不足がなさそうな場合は、それ以上の稼ぎはせず階段へ直行。
    3Fも店などは無視し、ボス部屋のみを目指して進路を選ぶ。HPの温存を最優先に行動したい。

いかにボスに勝つか

ボス部屋の状況
ボスの不死王は悪霊4体を引き連れて登場する。不死王自身は普通に歩いてこちらのユニットを殴り倒しにくる。
 
プレイヤー側のターンが来るごとに、周囲にある棺のうちの1つからランダムな骸骨ユニットが姿を現す。
棺は近接攻撃やShoutで壊すと骸骨がそのまま場に現れるが、特殊攻撃力3以上のLeapやArrow、Fireballだと中の骸骨もろとも破壊できる。
(檻と同じ仕様。攻撃力2で壊した場合、中の骸骨はいずれもHP1で生き残る)
 
部屋には4つ檻があり、それぞれ高僧が閉じ込められている。
檻を壊して解放すると独自の判断で行動開始。手近な敵を追いかけ近接攻撃で倒してくれる。
攻略
そのまま戦うと敵の物量に簡単に押し負かされてしまう。
まずは高僧を檻から出し、戦力を増強したい。高僧は周囲の敵を引き付ける囮としても機能する。
スピードが肝心なので、高僧へのダメージ覚悟でArrowやFireballを檻に撃ち、一撃で壊してしまうとよい。
高僧はHPが高く特殊防御力もあるので、多少のダメージは十分耐えてくれる。
 
高僧が動き始めると敵の注意がそちらへ向き、自由に動ける余地が出てくる。
この間に他の高僧を救出したり、棺や骸骨を潰して地ならしといったことをしていくとよい。
頭数で敵を上回れてきたら不死王の撃破も見えてくる。
なお行動可能な高僧が1人以上いても、プレイヤーが操作するユニットが全滅するとゲームオーバーなので注意。
Barbarian
Shoutで悪霊を倒したり不死王の接近を遅らせる。特殊攻撃力が3なら棺を壊す役に回ってもよい。
部屋の入口から横へ移動し、棺の列と列の間に入る。Leapで2マスずつ跳びながら棺を2個ずつ破壊していこう。
Archer
特殊攻撃力が3なら入口付近から悪霊もろとも檻を壊したり、棺の列をまとめて射抜き敵を一気に減らすなど大活躍できる。
不死王をBlinkであしらうことも可能。都合よく立ち回りたい。
Wizard
Archerと同様に悪霊や檻をFireballで狙撃するか、または正面から不死王にどんどん撃っていく。
迫られたら棺などにSwapで距離を離し、棺や骸骨の駆除に移行する。
Rogue
棺を中身ごとは壊せないので、増援については中から出てきた骸骨の相手をさせるしかない。
または不死王を十分引き付けてからGrapplingで引き離す、不死王に襲われそうな仲間をGrabblingで逃がすといったこともできる。
 

バグ

  • 音楽面での不具合が多い。いずれもゲームの進行には影響はない。
    • ゲームを起動して最初にプレイする時に限り、オープニング画面のBGMが鳴らない。
    • ボス部屋で流れるBGMが高頻度でループに失敗し、途中から無音になる。
    • ゲームを最初からやり直した際、しばらくの間BGMや効果音の再生に長期の遅延が生じることがある。
  • BarbarianのLeapでボス部屋の棺を壊すと、その棺があったマスをLeapで跳び越すことができなくなる。
    (棺があったマスまではジャンプ可能)
 

エンディング

「文字小さ過ぎだろ」「読ませる気あんのかよ」という人のために、全文を翻訳してみた。
当然ながらネタバレ注意。

VICTORY!
 

 

不死王が滅び去ったことで、世界はようやく不死者の呪いから解放された。
英雄たちはダンジョンから莫大な額の財宝を思い思いに持ち帰り、あらゆる店の品物を買い占めた!
またダンジョン内で発見した王女たちとそれぞれ結婚し、王国の領土を英雄たちで山分けした。
ダンジョンにはたくさんの羊もいた!ちょうどいい名前ということで、羊は不死王から取った名を付けられた。

 

英雄たちは王国領を分け合った後、持ち出した宝を収めるために、不死王のダンジョンと同じような地下迷宮を造ることにした。
王国はとても暑い気候だったので、英雄たちは城をどんどん地下に建てていった。
地下迷宮を宝でいっぱいにすると、今度は暑さを避けるために羊や全国民までも地下へと移住させた。

 

数年後、一人の老人が王国を訪れ、恐るべき予言を口にした。
新たな恐怖が大陸に付きまとう。それを止められるかどうかは勇敢なる英雄たち次第だというのだ。
年齢を重ねた彼らは、自分たちは永遠に王国を見守るなどできないことを理解していた。
そのため英雄たちは究極の犠牲を払い、不浄の儀式を執り行うことで、国を守れるだけの力を備えた不死の術師に自らなることを決断した。
またあらゆる怪物を国防のために雇い入れた。やがて訪れるであろう脅威がどれほどのものなのか、英雄たちには予測もつかなかったからだ。

 

長い年月が経ち、しかし何も起きなかった。

 

英雄たちが愛した人たちはみなあの世へ旅立ってしまった。
彼らは嘆きの中、家族を埋葬した地下迷宮の奥深くへと引きこもった。その者たちを未知の脅威から永遠に守り続けられるように。
衛兵たちは自らが死ぬその日まで、忠誠心をもって王たる英雄たちと共にあり続けた。
王たちはその骨ばった手で、彼らの家族の墳墓へ衛兵たちも葬らなければならなくなった。
最後の一人を埋葬した時に王たちのこぼした一粒の涙は、不死の術師たる彼らの最後の人間性の現れだった。

 

王たちは墓の中に去った。地下迷宮を守っていた怪物たちは、生き残っていた王国民を皆殺しにした。
迷宮は今や魔物であふれ返り、無為に殺され不死者と化した民は永眠を許されず、永久に迷宮をさまよい歩く運命を背負わされた。
それも不死王たちにはどうでもいいことだった。彼らにできるのはいつか誰かが、この悲惨な運命を終わらせてくれるのを願い、待つことだけだった。

 

彼らにできるのは、待つことだけだった……

 

 

結果的に予言の半分は成就したというオチである。
もう半分はこれから改めて果たされることになる。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

OLD MAN: YOU MUST DEFEAT THE LICH KING!

 

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