はじめに
TrinArtも基本はStable Diffusionの一般的なテクニックが使える。
ただし、いわゆる呪文については、とりんさまモデルはStable Diffusion公式モデルのものがおおむねその通りに使えるが、でりだモデル(旧キャラクターズモデル)については各imageboardタグやPinterestのハッシュタグも一部使えるため、書き方が異なる。
ヘルプにもあるように、一般的なプロンプトについてはLexica(英語サイト)で調べると良い。
タグについては、同じくimageboardタグが使えるWaifu Diffusionや、NovelAI Diffusionのプロンプトが、そのまま使えるわけではないものの参考になるだろう。
このページでは、各項目がどちらのモデルで使えるかを示すのに以下の凡例を使う。
- [と]
- とりんさまモデルが対象
- [で]
- でりだモデルが対象
[と][で] 複数の手や足などゆがみを消す
だいたい良い感じの画像が生成されたが、手や足が複数が描かれている場合は、そのシード値のまま固定して、次のようにネガティブプロンプトを追加すると、いびつな部分だけ消えてくれやすい。
..プロンプト..<!>extra_arms extra_legs missing_limb floating_limbs disconnected_limbs poorly_drawn_hands malformed_hands extra_fingers long_neck long_body
それぞれおおよその意味は次の通り。必要に応じて追加・削除して使おう。
extra_arms | 追加の腕 |
---|---|
extra_legs | 追加の足 |
missing_limb | 四肢損失 |
floating_limbs | 浮かんだ四肢 |
disconnected_limbs | 繋がっていない四肢 |
poorly_drawn_hands | 下手に描かれた手 |
malformed_hands | 奇形の手 |
extra_fingers | 追加の指 |
long_neck | 長い首 |
long_body | 長い身体 |
[と][で] 960pxの活用方法
TrinArtのモデルは基本的に512px×512pxで学習しているため、それ以上の大きさで生成させると、崩れた絵が生成されたり、ノイズまみれや幾何学模様になったりしてしまう。
そのため直接960px×960pxで生成するのではなく、まず512px×512pxや448px×448pxで生成してみる。
そこで良い画像が出たらそれをダウンロードして、画像編集ソフトで960px×960pxに拡大する。
そして、拡大した画像をimg2imgに指定してやると、構図を活かしたまま大きな画像を生成させやすい。
現在は「重ね描きを2xアップスケールする」設定をオンにしていれば、重ね描き時に自動的に2倍に拡大される。
[で] プロンプトの中の_
でりだモデルを使っている場合、プロンプトの中に_(アンダーバー)を含む場合、その_は半角スペースに変換される。
これは例えば「long_hair」というimageboardのタグを「long hair」と書いても、全く同じ意味になるということである。
とりんさまモデルではこの変換は行われない。
_ありなしどちらで書くのも構わないが、もしそのプロンプトをとりんさまモデルでも試したい場合は、_なしで書いた方が良いだろう。
[と][で] 絵柄・スタイルやキャラクターのデザインを固定させやすくする
特に意味をなさない文字列、例えば「aafiibw」や「ztegj」などをプロンプトの最初の方に書くと、絵柄・スタイルやキャラクターのデザインが固定しやすくなる。(※必ず固定されるわけではない)
使用するランダムな文字列によって固定の傾向は変わるので、トークンが制限ぎりぎりで無ければ試してみると良いだろう。