タイトル 
作品管理用のラベル。AIには認識されない。
変更するとブラウザに表示されるページタイトルにも反映される。
本文入力欄 
生成される文章の元となる文章の入力欄。
ここに入力された文章を使ってAIは文章を生成するが、後述の「AIが読み取るコンテキストの長さ」の分しか利用されない。
そのため、長い文章を入力すると最初の方の文章は出力に反映されない。
確実にAIに覚えさせたい事柄は、「メモリ」・「脚注」・「キャラクターブック」を使うと良い。
出力モード 
生成する文章のモードを以下の3種類から選ぶことが出来る。
- デフォルト (AIに好きに書かせます)
- 入力した文章と同じような文章のスタイルになりやすい。
- セリフ (台詞を優先)
- セリフの比率を高くする。本文の最後がかぎ括弧の内側でない場合、必ずかぎ括弧から出力を始める。
- ナラティブ (地の文を優先)
- 地の文の比率を高くする。箇条書きの文章を作るときもこのモードだと生成されやすい。
文章スタイル(プリセット) 
歯車のアイコン(一番左)を押すと設定欄が表示される。
生成される文章の傾向を、以下の8つの文章スタイルから選択できる。
このうち「カスタム」は詳細オプションにある「カスタムプリセットを保存」ボタンを押してからでないと現れない。
選択したスタイルに合わせて詳細オプションのパラメータが変更されるので、自分で詳細パラメータを調整している場合はプリセットを選択すると上書きされてしまうので注意。
なお作者のStaさんによるとオルタナv2が超展開にならない範囲で単調にもなりづらいのでおすすめらしい。
とりんさま/Neumanの場合 
- ノベルス
デフォルト設定
ランダム度 0.775 トップP 0.725 テイルフリー 1 繰り返しペナルティ 1.1625 繰り返しペナルティ(検索範囲) 1024 繰り返しペナルティ(傾斜) 1.85 脚注の優先度 3 - ゴーストライター
なるべく文体をコピー
ランダム度 0.75 トップP 1 テイルフリー 0.9375 繰り返しペナルティ 1.1875 繰り返しペナルティ(検索範囲) 1024 繰り返しペナルティ(傾斜) 1.85 脚注の優先度 3 - オルタナv2
小説らしい装飾のある文
ランダム度 1 トップP 0.5 テイルフリー 1 繰り返しペナルティ 1.175 繰り返しペナルティ(検索範囲) 1024 繰り返しペナルティ(傾斜) 2.4 脚注の優先度 3 - クリエイティブ
自由な発想と展開
ランダム度 1.8 トップP 0.4 テイルフリー 1 繰り返しペナルティ 1.15 繰り返しペナルティ(検索範囲) 1024 繰り返しペナルティ(傾斜) 2.75 脚注の優先度 3 - スローペース
話がそれにくい
ランダム度 0.525 トップP 0.8 テイルフリー 1 繰り返しペナルティ 1.225 繰り返しペナルティ(検索範囲) 1024 繰り返しペナルティ(傾斜) 3.5 脚注の優先度 2 - デイドリーマー
論理性と創造性
ランダム度 1.125 トップP 0.675 テイルフリー 0.91875 繰り返しペナルティ 1.125 繰り返しペナルティ(検索範囲) 880 繰り返しペナルティ(傾斜) 3.2 脚注の優先度 3 - タスク
プロフィール生成など特定用途
ランダム度 0.4 トップP 1 テイルフリー 1 繰り返しペナルティ 1.225 繰り返しペナルティ(検索範囲) 1024 繰り返しペナルティ(傾斜) 5.25 脚注の優先度 3 - カスタム
ユーザー設定
やみおとめの場合 
- ノベルス
デフォルト設定
ランダム度 0.775 トップP 0.725 テイルフリー 1 繰り返しペナルティ 1.15 繰り返しペナルティ(検索範囲) 1024 繰り返しペナルティ(傾斜) 1.85 脚注の優先度 3 - ゴーストライター
なるべく文体をコピー
ランダム度 0.725 トップP 1 テイルフリー 0.93125 繰り返しペナルティ 1.175 繰り返しペナルティ(検索範囲) 1024 繰り返しペナルティ(傾斜) 1.85 脚注の優先度 3 - オルタナv2
小説らしい装飾のある文
ランダム度 1 トップP 0.5 テイルフリー 1 繰り返しペナルティ 1.1625 繰り返しペナルティ(検索範囲) 1024 繰り返しペナルティ(傾斜) 2.4 脚注の優先度 3 - クリエイティブ
自由な発想と展開
ランダム度 1.75 トップP 0.425 テイルフリー 1 繰り返しペナルティ 1.1 繰り返しペナルティ(検索範囲) 1024 繰り返しペナルティ(傾斜) 2.75 脚注の優先度 3 - スローペース
話がそれにくい
ランダム度 0.5 トップP 0.8 テイルフリー 1 繰り返しペナルティ 1.2125 繰り返しペナルティ(検索範囲) 1024 繰り返しペナルティ(傾斜) 3.5 脚注の優先度 2 - デイドリーマー
論理性と創造性
ランダム度 1.125 トップP 0.675 テイルフリー 0.91875 繰り返しペナルティ 1.125 繰り返しペナルティ(検索範囲) 880 繰り返しペナルティ(傾斜) 3.2 脚注の優先度 3 - タスク
プロフィール生成など特定用途
ランダム度 0.4 トップP 1 テイルフリー 1 繰り返しペナルティ 1.2 繰り返しペナルティ(検索範囲) 1024 繰り返しペナルティ(傾斜) 5.25 脚注の優先度 3 - カスタム
ユーザー設定
でりだの場合 
- バード
歌詞/推奨設定
ランダム度 1 トップP 0.8 テイルフリー 1 繰り返しペナルティ 1.1 繰り返しペナルティ(検索範囲) 1024 繰り返しペナルティ(傾斜) 6.75 脚注の優先度 1 - ポエット
ポエム/推奨設定
ランダム度 1.2 トップP 1 テイルフリー 0.95 繰り返しペナルティ 1.2 繰り返しペナルティ(検索範囲) 1024 繰り返しペナルティ(傾斜) 3 脚注の優先度 1 - オルタナv2
小説準拠の標準的な設定
ランダム度 1 トップP 0.5 テイルフリー 1 繰り返しペナルティ 1.175 繰り返しペナルティ(検索範囲) 1024 繰り返しペナルティ(傾斜) 2.4 脚注の優先度 2 - クリエイティブ
自由奔放/意識の流れ
ランダム度 2.05 トップP 0.45 テイルフリー 1 繰り返しペナルティ 1.15 繰り返しペナルティ(検索範囲) 1024 繰り返しペナルティ(傾斜) 2.75 脚注の優先度 2 - ローオクタン
最大公約数
ランダム度 0.5 トップP 0.5 テイルフリー 1 繰り返しペナルティ 1.2125 繰り返しペナルティ(検索範囲) 1024 繰り返しペナルティ(傾斜) 4.1 脚注の優先度 1 - デイドリーマー
論理性と創造性
ランダム度 1.25 トップP 0.675 テイルフリー 0.95 繰り返しペナルティ 1.125 繰り返しペナルティ(検索範囲) 880 繰り返しペナルティ(傾斜) 3.2 脚注の優先度 2 - バランス
とりんさまデフォルト
ランダム度 0.775 トップP 0.725 テイルフリー 1 繰り返しペナルティ 1.1625 繰り返しペナルティ(検索範囲) 1024 繰り返しペナルティ(傾斜) 1.85 脚注の優先度 3 - カスタム
ユーザー設定
ロングターム・メモリ 
歯車のアイコン(一番左)を押すと設定欄が表示される。
2022/08/09現在、プラチナとブンゴウ会員に提供されている機能。
「本文入力欄」に入力された文章のうち、コンテキストに入らない分の文章の要約を作成して、その要約を「メモリ」に記入されているものとしてAIに渡す。
これによって擬似的にコンテキスト以上の入力文章を生成に利用することができる。
「使用しない」・「低」・「中」・「高」・「最大」の5つのレベルが選択でき、レベルによってロングターム・メモリが入力全体のどのくらいを占めるかを調整できる。
なお要約は本文から文単位でそのまま抽出されて作成される。国語の問題で「文章中から重要な部分を抜き出しなさい」というのを自動で解いていると思えば良い。
設定「最大」が効果を発揮するのは、一つのシーンや話題で6000文字を超えるような長さになる場合である。
作者さんによると、少しづつ手を変え品を変え、過去の地の文(と一部のセリフ)が挿入されるようになっているようなので、例えば次のようなシーンに効果があると思われる。
- 会議が踊るされど進まずの長い長老会議
- ロマンスのクライマックスでカップルの片側が問い詰め状態になっている
- 単純にメモリに過去の設定を書き留めるのが面倒な時
逆に事実が更新されていくようなサスペンスなどの場合にロングターム・メモリを「最大」にすると、事実が前後したり、無茶な論理で古い事実と新しい事実を繋げようとしたりするため不向きのようだ。
そのような場合は、他のレベルに設定を変更すると状況が改善すると思われる。
詳細オプション 
歯車のアイコン(一番左)を押すと設定欄が表示される。
ランダム度 
生成される文章のランダム度を変化させる。
ランダム度を上げるとより低い確率の言葉が出やすくなる。
しかし低い確率の言葉ということは、不自然なつながりの文章になりやすくもなるので注意が必要。
例えば、本文に「トンネルを抜けると、そこは」と入力して続きを書いたとき、ランダム度が低いと「雪国」が出力されることが多い。
反対にランダム度が高いと「雪国」が出力される可能性が減り、「雪景色」や「大きな部屋」「ダンジョン」「別世界」などの異なる単語が選択される可能性が上がる。
トップP 
生成される文章で出現する言葉について、よりそれらしい言葉が選択される確率を変化させる。
トップPを下げると、それらしい言葉の選択確率が上がる。
ただし、トップPを下げすぎると、特にランダム度が低い場合に、同じ文章を繰り返しがちになる。
例えば、トップPが最大(1.0)で本文に「トンネルを抜けると、そこは」と入力して続きを書いたとき、次に来る単語の出現確率が以下の通りだったとする。
単語 | 確率 |
雪国 | 72% |
雪景色 | 15% |
大きな部屋 | 8% |
ダンジョン | 5% |
ここでトップPを下げると、以下のように生成確率が高い単語に確率が偏る。(あくまでも例なので、この通りに変化するわけでない。)
単語 | 確率 |
雪国 | 75.8% |
雪景色 | 15.8% |
大きな部屋 | 8.4% |
ダンジョン | 0% |
なおランダム度が高い状態でトップPを下げても、そもそも選択される可能性のある単語の数が多いため、上位の単語の確率はそれほど上がらず出てきにくいままになる。
トップPはトークン生成確率の累積確率分布をもとに、採用するトークンを決定する。
トップPの設定値をp、現在の入力から次に生成されるトークンを生成確率が高いものから順にt1,t2,...,tn、その生成確率をP(t1),P(t2),...,P(tn)とする。
この時、次の式を満たすi個のトークンの集合をV(p)とする。V(p)は全トークンの集合Vの部分集合である。
P(t1) + P(t2) + ... + P(ti) >= p
これより、各トークンの生成確率を再計算すると次のようになる。
P'(tx) = P(tx) / p' (但し、txは集合V(p)に含まれる)
P'(tx) = 0 (但し、txは集合V(p)に含まれない)
なお、
p' = P(t1) + P(t2) + ... + P(ti)
とする。
この操作により、低確率のトークンの出現が排除される。
そしてその減った分の確率が、残りのトークンに対してそのトークンの元の生成確率に従って傾斜配分される。
入力文によっては、トップPを適用する前の段階でごく少数の確率上位のトークンがとても高い確率を持っている場合は、上位のトークンを選択しただけで閾値に達してしまうため、トップPの適用でほぼそのトークンしか出なくなってしまう可能性がある。
そんなときは、適宜トップPの値を上げて採用されるトークンの幅を広げるように調整してやるとよい。
反対にあまり流れにそぐわない言葉が出るようなら、トップPは下げた方が良いかもしれない。
参考文献
https://arxiv.org/abs/1904.09751
https://huggingface.co/blog/how-to-generate
キーワード:Top-P Sampling /Top-P Filtering / Nucleus Sampling / Nucleus Filtering
テイルフリー 
生成される文章で出現する言葉について、ふさわしくない言葉が選択される可能性を除外する範囲を変化させる。
テイルフリーを下げると、より多くのふさわしくない言葉を除外する。
ただし、テイルフリーを下げすぎると、同じ文章を繰り返しがちになる。数目盛下げるだけでも目に見えて変化するので、1目盛(0.00625)ずつ下げて出力を確認しよう。
2022/07/02/のアップデートで、1目盛の変動量が0.025から0.00625に変更された。
例えば、テイルフリーが最大(1.0)で本文に「トンネルを抜けると、そこは」と入力して続きを書いたとき、次に来る単語の出現確率が以下の通りだったとする。
単語 | 確率 |
雪国 | 72% |
雪景色 | 15% |
大きな部屋 | 8% |
ダンジョン | 5% |
ここでテイルフリーを下げると、以下のように生成確率が低い単語が除外される。(あくまでも例なので、この通りに変化するわけでない。)
単語 | 確率 |
雪国 | 82.8% |
雪景色 | 17.2% |
大きな部屋 | 0% |
ダンジョン | 0% |
トップPとは異なる方法でトークンを除外する範囲を決定するため、あからさまに突飛な単語が選択されにくくなる。
トップPでは生成確率をそのまま累積させて、その値で足切りを行っているのに対して、テイルフリーはソフトマックス関数で正規化した生成確率の二階導関数を用いる。
これにより、確率分布の裾が低い値で一定になっている部分をより確実に除去する。つまり明らかに突飛なトークンが出にくくなる。
テイルフリーの設定値をp、現在の入力から次に生成されるトークンを生成確率が高いものから順にt1,t2,...,tn、その生成確率をP(t1),P(t2),...,P(tn)とする。
ここで各確率をソフトマックス関数で正規化したものをPs(tx)とする。
Ps(tx) = exp(P(t1)) / (exp(P(t1)) + exp(P(t2)) + ... + exp(P(tn)))
さらにこれの差分を2回取り、D2とする
D1(tx) = Ps(tx) - Ps(ty) (但し、x = [2, n], y = x - 1)
D2(tx) = D1(tx) - D1(ty) (但し、x = [2, n], y = x - 1)
さらにD2の絶対値を取り、正規化する。これを集合Wとし、その要素をW(tx)とする。
W(tx) = |D2(tx)| / (|D2(t1)| + |D2(t2)| + ... + |D2(tn)|)
このWについて、次の式を満たす最小の集合Wzを探す。
W(t1) + W(t2) + ... + W(ti) >= p
そしてWzの要素数を閾値zとして、t1,t2,...,tzのトークンを生成対象とし、残りのtz+1,tz+2,...,tnは使用しない。
以上の操作により、確率分布の裾の部分が排除される。
テイルフリーでは二階導関数を利用しているため、上位トークンの生成確率が高くない、つまりどのトークンもそれなりに生成される可能性がある場合や、反対に上位にが高確率に偏っている場合でも、トークンの選択肢の幅がある程度同じぐらいになるように確保される。
逆に言うと、「このトークンの次にはこのトークンでほぼ間違いない」という状況でも、トップPによるサンプリングよりかはそれ以外のトークンが選択されやすかったり、ある程度突飛な言葉が出るのを期待する状況では、面白味のない文が出力されたりする可能性がある。
つまり与えた入力文によっては、トップPとはまた別のシチュエーションで好ましくない挙動をする場合がある。
また閾値の変化に敏感で、少し上下させるだけで採用トークンの範囲が大きく変わりもする。
これらの特性のためか、AIのべりすとのパラメータプリセットでテイルフリーを使ったものは「ゴーストライター」と「デイドリーマー」だけとなっている。
テイルフリーの値は0.9から0.99あたりが好ましいと経験的に言われている。
参考文献
https://www.trentonbricken.com/Tail-Free-Sampling/
キーワード:Tail Free Sampling
繰り返しペナルティ 
生成される文章が既存の文章に対して、どれくらい類似されにくくするのかを変化させる。
繰り返しペナルティを上げると、生成される文章が既存の文章と同じ表現になることを避けやすくなる。
ただし、繰り返しペナルティを上げすぎると、一般的でない表現や、支離滅裂な展開になりやすくなる。
「やみおとめ20B」モデルを使う場合、繰り返しペナルティがより敏感に反応しやすい傾向があるので、「とりんさま」や「でりだ」モデルの時よりも0.025(2目盛分)ぐらい低めに設定すると良い。
出力の長さ(最大) 
生成される文章の長さの最大値を変化させる。単位はトークン数で文字数ではない。(1トークンの目安は3~4文字)
最大値は会員の種類によって変化する。(フリー会員は最大60。プラチナ会員は最大150。)
出力の長さを上げると、一度に生成される文章が長くなる。
しかし、入力トークン数+出力トークン数がAIが使える総トークン数になるため、出力の長さを上げるとAIが入力として使う既存の文章の範囲が狭くなる。
そのためどうしても必要な場合以外は、最大値にはせずに100程度までにしておくと良い。
なお、あくまで最大値であるため、サーバーの混雑状況によっては出力の長さに制限がかかる場合がある。
タイピカルP 
確率の高すぎるトークンを除外する。
このパラメータを下げると、「あああああ」のように同じ文字やフレーズが連続するパターンが出現しにくくなる。
ただし、あまり下げるとランダム度を上げすぎた場合や繰り返しペナルティを上げすぎた場合のように、あまり一般的でない言い回しが出てきやすくなる。
そのため、0.99から1段階ずつ下げて、出力の様子を見ながら調整するとよい。
トップPやテイルフリーと一緒に使用することも可能だが、その場合トップPやテイルフリーは0.9以上に留めておくことが推奨されている。
なおこのパラメータの英語名称は"Typical P"で読みは"ティピカル ピー"であるが、作者さんによるとティピカルという単語があまり耳馴染みがないため、あえてこのかな表記にしているとのこと。
virusを"ヴァイラス"(英語発音に近い)でも"ヴィールス"(ドイツ語発音に近い)でも"ウィールス"(ラテン語発音に近い)でもなく、"ウイルス"と読むようなものと思えば良い。
繰り返しペナルティ(検索範囲) 
繰り返しペナルティの対象になる範囲を変化させる。単位はトークン数。
入力された文章の下から見てこの範囲にある文章に対してペナルティが発生し、生成される文章で同じ表現が出にくくなる。
繰り返しペナルティ(傾斜) 
繰り返しペナルティをどのような配分で適用するかを変化させる。
大きい傾斜を指定すると、直近の文章(入力された文章の下側)の表現に対して大きなペナルティがかかる。
逆に離れた文章にはほとんどペナルティがかからなくなり、ほとんど素通りの状態になる。
そのため、傾斜は2以下に留めておくことを推奨する。
参考:Wolfram Alphaによる傾斜が3の時のグラフ。前後に大きな差があることが確認できる。なおmを1にすると直線のグラフ
になる。
AIが読み取るコンテキストの長さ 
AIが文章生成に使うコンテキストの長さ(最大トークン数)を変化させる。単位はトークン数。
最大値は会員の種類によって変化する。(フリー会員は最大1080。プラチナ会員は最大2048。)
このコンテキストには「メモリ」・「脚注」・「キャラクターブック」の内容も含まれるため、ここで指定したトークン数分だけ、本文入力欄の文章を使うわけでは無い。
さらに、このトークン数には出力のトークン数も含まれるため、出力を長くすると入力に使えるトークン数が減ってしまう。
ただし、2021年11月上旬からこの設定は機能していない。
つねにそのコースでの最大値が適用される。
キャラクターブックの優先度 
AIへの入力の中で、キャラクターブックをどの優先度にするかを変化させる。デフォルトは「本文の後ろ」。
デフォルト状態だと、AIには「本文の最新2,3行」→「脚注」→「本文全体」→「キャラクターブック」→「メモリ」の順で入力を渡す。
この優先度を上げる(数値を小さくする)と、本文の中の数値に対応した行にキャラクターブックの内容を挿入するようになる。
挿入位置を下から数えた行数と優先度の数値はおおむね一致するが、内部処理の都合ためか、数行前後する場合がある。ただし、その場合も優先度に比例した位置に挿入されることには違いは無い。
AIへ先に渡した入力、つまり本文の下の方に書いた文章の方が、生成される文章への影響が強くなるので、高優先度だとキャラクターブックの内容が生成される文章に強く影響するようになる。
ただし優先度が高い状態だと、本文をぶった切ってキャラクターブックが挿入されることになる。
そのため、生成される文章がキャラクターブックに引っ張られて、本文の流れにそぐわない文章が生成されてしまう可能性もある。
脚注の優先度 
AIへの入力の中で、脚注をどの優先度にするかを変化させる。デフォルトは「3」。
デフォルト状態だと、AIには「本文の最新2,3行」→「脚注」→「本文全体」→「キャラクターブック」→「メモリ」の順で入力を渡す。
この優先度を変化させる(数値を小さくすると高優先度、大きくすると低優先度)と、本文の中の数値に対応した行に脚注の内容が書いてあると見なすようになり、生成される文章への脚注の影響度合いを変化させることが出来る。
挿入位置を下から数えた行数と優先度の数値はおおむね一致するが、内部処理の都合ためか、数行前後する場合がある。ただし、その場合も優先度に比例した位置に挿入されることには違いは無い。
下記に例を示す。
~1行目~
~2行目~
~3行目~
~4行目~
~5行目~
~6行目~
という本文の場合、デフォルトの3だとおおむね次のようにAIに渡される。
~1行目~
~2行目~
~3行目~
脚注のテキスト
~4行目~
~5行目~
~6行目~
これを優先度を1に変えると次のようになる。
~1行目~
~2行目~
~3行目~
~4行目~
~5行目~
脚注のテキスト
~6行目~
キャラクターブックをスキャンする文字数 
キャラクターブックのタグに書いた単語を検索する範囲を変化させる。単位は文字数。
本文入力欄の下からここに指定した文字数の範囲に、キャラクターブックのタグが見つかれば、そのキャラクターブックの内容をAIへの入力に追加する。
セリフの量 
出力に含まれる会話(「」や『』の文)の量を変化させる。このパラメータを変化させても、AIの思考そのものには影響を与えない。
初期値は100%で最低5%まで下げることができ、下げると地の文の割合が増える。
ただし、必ず出力文の中で会話と地の文の比率が指定した割合になるわけではない。
あくまで入力コンテキストから推定された会話文の量を調整するだけのようなので、特に出力が短い場合は100%未満にしていても、全て会話文になる可能性もある。
括弧書きの量 
出力に含まれる括弧書きの量を変化させる。このパラメータを変化させても、AIの思考そのものには影響を与えない。
初期値は100%で最低5%まで下げることができ、下げると括弧書きが出にくくなる。
3点リードの量 
出力に含まれる・や…の量を変化させる。このパラメータを変化させても、AIの思考そのものには影響を与えない。
初期値は100%で最低5%まで下げることができ、下げると・や…出現割合が減る。
改行の量 
AIが認識・出力する改行の量を調整する。
初期値は100%で最低5%まで5%刻みで下げることができる。
数値を下げると入力された文章の中の改行をその割合に応じて少なく認識し、出力に含まれる改行の数もそれに連動して少なめになる。
改行が多いとAIの話の展開が早くなる傾向がある*1ため、改行の量の数値を減らすことで展開がゆっくりになる可能性がある。
読点の量 
AIが認識・出力する読点(、)の量を調整する。
初期値は100%で最低5%まで5%刻みで下げることができる。最大値は130%。
改行の量の読点バージョン。
なお、読点の量が100%~130%に設定されている場合は、キャラクターブックのコマンドに「@addbias 、,%に応じた値*2」と設定するのと同じ効果が自動的に追加される。
この効果は手動でキャラクターブックに「@addbias 、,バイアス値」と書くより優先される。
そのため、「@addbias 、,バイアス値」を使う場合は、読点の量を95%以下にする必要がある。
出力をトリムする 
有効にする(チェックを入れる)と、生成される文章を句点、読点や括弧閉じなどのキリのいいところで切る。
例えば、
「こんにちは。今日は良い天気ですね。でも明日は雨みたいです。」彼はそういって空を見上げた。そこは雲一つ無い快晴で、明日の雨のことなんか微塵も感じさせなかった。でも彼は明日は雨
という文章が生成される時にこの機能が有効だと、
「こんにちは。今日は良い天気ですね。でも明日は雨みたいです。」彼はそういって空を見上げた。そこは雲一つ無い快晴で、明日の雨のことなんか微塵も感じさせなかった。
という文章が本文入力欄の最後に追加される。
生成される文章が短くなりすぎる場合は、チェックを外してみると良い。
インターフェースのタイプ 
インターフェースのタイプ(GUIモード)を「ノベル」(初期状態)と「チャット/ゲーム」のどちらかを選択できる。
「ノベル」モードは主に小説を書くための設定で、本文欄に書かれた内容に対して「続きの文を書く」を押すたびに、続きの文章が生成される。
このモードでは出力モードが利用できる。またキーボードショートカットも利用できる。
「チャット/ゲーム」モードでは、本文欄の下に送信欄と送信ボタンが表示される。
送信ボタンを押すと、テキストチャットのように送信欄に書いた内容が本文に追加され、その追加された状態からAIが続きを生成する。
この状態ではチャットやゲームブックのような、人間とAIが交互にテキストを書く/出力する使い方を想定している。
「チャット/ゲーム」モードの標準状態でもチャットのように使うことができるが、サイトのトップにあるようなチャット用プロンプトやなんでも飼育シミュレータ
といった、スクリプトや禁止ワードなどをカスタマイズしたプロンプトをベースとして使うと、よりチャットやゲームらしい出力を得られる。
どちらの設定でもメモリ、脚注、キャラクターブックなどの設定は同じように適用される。
また、「チャット/ゲーム」モードであっても、本文を直接編集することは可能である。
公式のGUIモードの説明も参照のこと。
カスタムプリセットを保存 
現在の詳細オプションの各設定値をプリセットの「カスタム1」~「カスタム5」(押すボタンによって保存先の番号が変わる)として保存する。
保存したカスタムプリセットは別の作品を開いたときもプリセットとして使えるようになる。
なお「出力をトリムする」設定はプリセットに保存されない。
言語モデル/MOD 
歯車のアイコン(一番左)を押すと設定欄が表示される。(ボイジャー以上の会員のみ)
アカウント設定やMODページ
と同じように、AI言語モデルとMODの変更ができる。
どのモデルを選択した状態でもMODの変更ができるが、実際にMODが適用されるのは「とりんさま」の時だけである。(「やみおとめ」選択中の場合はMOD適用中だけ「とりんさま」モデルが使われる。)
[?]のリンクをクリックすると、ヘルプページ/MODページへと移動する。
MODについてはこのWikiのMODページも参照。
チャットGUIオプション 
歯車のアイコン(一番左)を押すと設定欄が表示される。ただし、インターフェースのタイプを「チャット/ゲーム」にしている場合のみ表示される。
ここでは「チャット/ゲーム」モードでの動作オプションを設定できる。
公式のGUIモードの説明も参照のこと。
自動改行を行わない 
「チャット/ゲーム」モードでは、本文の末尾が括弧の中か外かで、本文の末尾に改行を挿入するかを自動的に決定する。
この設定にチェックを入れると、その改行の自動挿入を常に行わないようにする。
デフォルトはオフ。
発言をカギ括弧(「」)で囲む 
「チャット/ゲーム」モードでは通常、送信欄の内容(発言)をそのまま本文の末尾に追加する。
この設定にチェックを入れると、発言をカギ括弧(「」)で囲ってから本文の末尾に追加する。
デフォルトはオフ。
チャットテンプレート 
「チャット/ゲーム」モードの送信欄は、初期状態では空欄になっており、何か入力して送信ボタンを押した後は、再び空欄に戻る。
チャットテンプレートに文章を設定しておくと、送信ボタンを押した後にチャットテンプレートに設定した文章が書かれた状態になる。
注意として、チャットテンプレートを編集すると、即座に送信欄に反映されるため、その前に送信欄に書かれていた内容は消えてしまう。
デフォルトは空。
ストーリー設定 
ピンのアイコン(左から二番目)を押すと設定欄が表示される。
メモリ 
AIへの入力の一番最後に配置される情報の入力欄。
生成される文章の前提となる情報や、物語のあらすじなど、AIに常に認識していて欲しい情報を記入する。
AIに渡す情報の中では一番最後になるため、AIにとっての優先度は脚注や本文などより低くなる。
メモリに記入する文章は、入力トークンを節約するために、出来るだけ簡潔な文章を書いた方が良い。
また、「A子は兄弟はいない」のような否定形の文章はAIは認識しづらい。この例の場合だと、「A子は一人っ子」のような書き方にすると、AIに認識されやすいし、文も短くなるので好ましい。
脚注/オーサーズ・ノート 
AIへの入力のうち、本文の一番下の数行の次に優先される入力欄。
そのため生成される文章への影響も大きく、ここに書いた文章の文体が出力に強く反映されたり、時には一部単語だけを変えただけの文章が出てしまうこともある。
対策としては、脚注に各情報をブラケット[]で囲うことで、文体は出力に反映させずに、記述されている情報を出力に反映することが出来る。
脚注には、作品のジャンルや模倣したい著者の名前、現在の場面や登場人物を書いておくと良い。
現在の場面や登場人物を書く場合は、それが切り替わるたびに脚注から削除する、または書いている行の先頭に「@_」と書いて、その行をAIに読み込ませなくする必要がある。
なお脚注の中でも、より下の行に書いたもののほうがAIにより強く認識される。
禁止ワードリスト 
生成される文章に含まれて欲しくない言葉を、改行または<<|>>で区切って指定することが出来る。
例えば禁止ワードリストに
、
。
と書いておけば、生成される文章には「、」も「。」も含まれなくなる。
1トークンとして認識されるワードはAIの候補から除外*3され、それ以外はそのワードが生成された時点で強制的に出力がストップする。
(例:「太郎」を禁止ワードに指定するとAIの推論中に「太郎」が選ばれることがなくなり、「桃太郎」「太郎は」「太郎が」などが選ばれたときはそこで出力が止まる。「浦島太郎」は1トークンではないので出力された時点で止まる。)
出力文が短くなってしまう場合、禁止している単語が2つ以上のトークンとして認識されているか、別のトークンの一部に含まれている可能性がある。「:(コロン)」や「!?」(感嘆符)など一部の記号は半角で指定しないとAIの推論時に除外できない。
禁止ワードの上限 
禁止ワードの上限は300個である。
この数字には禁止ワードリストで指定しているもののほか、キャラクターブックのコマンドの@addbanwordで指定したものや、システムが内部的に追加する禁止ワードも含まれる。
そのため実際は300個よりも少ない数で制限を受けるだろう。
上限を超えると、「禁止ワードが多すぎます」というエラーが出て生成ができなくなる。
大量の禁止ワードを使う場合は、これを超えてしまわないように注意しなければならない。
なお、キャラクターブックのコマンドの@addbiasは、禁止ワードとは別枠で300個となっているので、こちらも合わせて活用すると良い。
禁止ワードで必ず出力を切る 
チェックを外すと、前述の「2つ以上のトークンで構成される禁止ワードが生成された時点で強制的に出力がストップする」という機能を停止する。
これにより「AIの推論がユーザー指定の禁止ワードで~」というエラーで出力が止まることがなくなる。もちろん1トークンではない禁止ワードは素通しで出力される。
何度も「AIの推論がユーザー指定の禁止ワードで~」が出る場合に、何が原因で出力が止まっているかを確認する際にチェックを外して、出力を確認してみると良い。
なお、コンテントフィルターも禁止ワードの機能を使って実現しているので、このチェックを外すとセンシティブワードが出力される可能性があることに注意しなければならない。
キャラクターブック 
地球のアイコン(右から二番目)を押すと設定欄が表示される。
概要 
設定したタグが本文か脚注に含まれているときに、説明の部分がAIへの入力として渡される。
キャラクターのほか、独自の用語や地名などにも使える。
タグが現れたときにしか読み込まれないので、入力トークンを節約することが出来る。
逆に言えば、タグが出てこなければ説明が読み込まれないため、登場人物が2~3人でほとんどのシーンで全員が関わっている場合などは、キャラクターブックを使わずに、メモリのほうへキャラクターブックの説明に書くときと同じスタイルで記述すると良い。
ちなみに@_と@endpoint記法を使ってAIが読み込めなくした(コメントアウトした)文章は、その中にタグが書かれていても対象のキャラクターブックは読み込まれない。ほかの記法(@/*~@*/や@break)を使った場合は読み込まれる。
複数の@endpointが本文に書いた場合、最初に書いた@endpointより上の文章のタグは読み込まれる。
なお、初期状態ではキャラクターブックは3つ分しか表示されていないが、一番下の入力欄にタグ名を入力すると自動的に新しい入力欄が出現する。
またタグ入力欄の隣にある「∧」「∨」「+」の各ボタンは、それぞれ「キャラクターブックを1つ上に移動」「キャラクターブックを1つ下に移動」「1つ下に新しいキャラクターブックを挿入」が行われる。
タグには半角のカンマ「,」かスペース、全角の縦線「|」で区切って複数の単語を指定することができ、そのどれかが本文に現れたときに対象のキャラクターブックが読み込まれる。
また、同じタグの名前を持つタグと説明のペアは複数作成可能で、そのタグ名が本文に含まれると、同じタグを持つ全ての説明がAIへの入力として渡される。
キャラクターブックの基本の書き方 
キャラクターブックの説明の文章は、原則ブラケット[]で囲んだ方が良い。
なぜなら、ブラケット無しだと説明に書いた文章がそのまま出てきてしまうことが多くなるためである。
それから説明の文章中にも、タグに書いた名前は必ず含めなければならない。
そうしないと、説明に書いた内容とタグの名前の関連付けが行われない。
基本的にある単語と単語の距離が近い方が、AIは強くその2つを関連付けるので、必要に応じて説明の文章中にタグの名前を含めると良い。
それだけ書いても、キャラクターブックの内容に反する文章が生成される場合があるが、その場合は同じ事柄の説明を違う単語を使って数回書いたり、セリフのサンプルを書いたりすると、AIに認識してもらいやすくなる。
その他書き方のポイントは、使い方のコツ#s1089b1eも参照のこと。
記入例 
タグ | アリス |
---|---|
説明 | アリス:[少女。おてんば。アリス:姉がいる。ボブが嫌い。アリス:ケーキが好き。ボブを避けている。「今日のおやつは何かしら?」「またアイツがやってきたのね……」「お姉ちゃん、私にやらせてみて!」] |
キャラクターブックの制限 
キャラクターブックのタグ1つにつき、1000文字まで説明を書くことができる。
それとは別に、AIが読み込むキャラクターブックの数は、メモリ・脚注・そこまでに読み込んだキャラクターブックのトークン数で制限される。
作者さんの説明によると、メモリ・脚注・キャラクターブックの合計トークンが総認識トークン数の60%程度になると、キャラクターブックの読み込みを打ち切るようになっている。
例えば、A、B、Cのタグがあるとして、AとBまで読み込んだ時点で制限に到達すると、Cは読み込まれない。
制限は総認識トークン数によって変わるので、フリー(最大1080トークン)とブンゴウやプラチナ(最大2048トークン)では読み込める数に差が出てくる。
なお、本文中にタグが現れる順番とは関係なく、キャラクターブックに書かれた順番でタグは読み込まれる。
タグの検索と最後にAIが使用したタグ 
上部にある「タグを検索」欄は、ここに入力した単語でタグを検索(インクリメンタルサーチ)することが出来る。説明の部分は検索できない。
(例:タグに「山田」「山本」「高橋」とあるときに検索に「山」と入れると「山田」「山本」だけが表示される。)
作成したタグの数が大量にある場合に、目当てのタグを探すのに使うと良い。
検索によって見えなくなったタグはあくまでも表示上消えているだけなので、見えなくなったタグもAIに読まれる。
「続きを書く」や「リトライ」による文章の生成でキャラクターブックの内容が読み込まれた場合は、使われたタグが「タグを検索」欄の上に「最後にAIが使用したタグ」として表示される。
ここに表示されたタグ名をクリック/タップすると、「タグを検索」でそのタグが検索されている状態になる。
どのタグも使われなかった場合は何も表示されない。
キャラクターブックのコマンド 
キャラクターブックには、記述することで特殊な効果を発揮するコマンドというものがある。
詳しくは機能説明/キャラクターブックのコマンドを参照。
スクリプト 
地球のアイコン(右から二番目)を押すと設定欄が表示される。
2021/11/19現在、仮実装されている上級者向けの機能。ボイジャー会員以上で使用可能。
AIへの入力、または出力に対して、文字の置換を行うことが出来る。
置換には正規表現も使用可能。
また「|」で区切ることで、検索対象や出力内容を「|」で区切ったどれかからランダムで選択させることも可能。
例えばINに「ヨドバシ|ビック」と書いてあれば、文中の「ヨドバシ」か「ビック」のどちらか一方を検索対象にする。
同様にOUTに「ヤマダ|ケーズ」と書いてあれば、検索対象になった文字を「ヤマダ」か「ケーズ」に置換する。
「|」は全角でも半角でも使用可能だが、正規表現が有効の場合は全角だけしか使えない。
その他、詳しい使い方や例はスクリプトページで。
入力文の置換・入力文の置換(正規表現) 
本文、メモリ、脚注、キャラクターブックなどの全ての入力が対象になる。
注意としては、置換が実行されたとしても実際に入力テキストが書き換えられるわけではない、ということである。
そのため、OUTが「|」によるランダム置換だった場合、「続きを書く」や「リトライ」をするたびに違う言葉が入力になる可能性がある。
ランダム置換の例 
本文
地面にいくつかの石が落ちている。
数えてみると、1D6個あった。それぞれ何か文字が書かれている。
1つは
スクリプト
種別: 入力文の置換 IN: 1D6 OUT: 1|2|3|4|5|6
上記のような状態でリトライを繰り返すと、
地面にいくつかの石が落ちている。
数えてみると、1D6個あった。それぞれ何か文字が書かれている。
1つは『水』と書いてある。1つには『火』と書かれている。残りの2つの内片方は『土』となっている。
そして最後の1つに書かれていたのが……『風』だ。
地面にいくつかの石が落ちている。
数えてみると、1D6個あった。それぞれ何か文字が書かれている。
1つは「E」で、もう1つが「I」だ。
(……何だろう?)
地面にいくつかの石が落ちている。
数えてみると、1D6個あった。それぞれ何か文字が書かれている。
1つは『火』で1つには『土』と書かれていた。最後の1つには何も書かれていないが……
のように毎回石の数を変えて、出力に反映される。
出力文の置換・出力文の置換(正規表現) 
AIによって生成される文章が対象になる。
こちらは入力と違い、生成される文章の中の置換対象の言葉が書き換えられる。
表記ゆれの吸収などに活用できる。
例 
種別: 出力文の置換(正規表現) IN: 魔(術|道)書 OUT: 魔導書
上のようなスクリプトを設定すれば、生成される文章で「魔術書」と「魔道書」という言葉が「魔導書」に置換される。
【最新】入力文の確定置換・【最新】入力文の確定置換(正規表現) 
本文の最新入力文(本文入力欄で一番下にある入力枠の中にある文章)が対象となる。
「続きを書く」を押した時にINに書いた言葉をOUTの言葉で直接書き換える。
一度書き換えられた言葉はそれで確定されるため、それがまたINの内容に一致していない限り、再び置換されることはない。
そのためランダム置換の対象がある状態で「続きを書く」をして置換が行われた後に「リトライ」をしても、ランダム置換された言葉が他の言葉に置き換わることはない。
再び別の言葉にランダム置換させたいときは、(1)一度Undoや直接編集で生成された文章を消して、(2)置換された言葉を置換前の言葉に手動で書き換えてから「続きを書く」必要がある。
「リトライ」だと(2)の作業が元に戻されてしまう(前回ランダム選択された言葉が復活する)ので、ここでは使えない。
例 
種別: 【最新】入力文の確定置換 IN: 特技リスト OUT: 料理|工作|木登り|水泳
というスクリプトを設定している場合に、
本文入力欄:彼の名前はジョン。特技は特技リストで、
という本文で続きを書いた場合、
彼の名前はジョン。特技は料理で、得意なのは肉じゃがだそうだ
のように置換される。
ここで「リトライ」をしても
彼の名前はジョン。特技は料理で、
この部分は確定しているので、「料理」が「工作」に書き換わったりはしない。
【本文全体】入力文の確定置換・【本文全体】入力文の確定置換(正規表現) 
動作としては「【最新】入力文の確定置換」と全く同じだが、置換の対象が最新入力文ではなく、本文全体となっている。
ただし、置換は枠ごとに行われるため、正規表現を使う場合「$」の判定が、各枠の終端で行われることに注意しなければならない。
単語の言い換え・単語の言い換え(正規表現) 
指定の言葉をエディタ上の表示はそのままに、AIでの認識は別の言葉に置き換える。
これを使うことで、AIが認識しない文字を回避したり、トークン数を多く使う言葉を短縮形にして消費トークン数を節約することができる。
動作の仕組みとしては「入力文の置換」と「出力文の置換」の2つを同時に使うのと全く同じである。
例 
とりんさま6.8B/7.3Bにおいて「菫」という文字はトークンに存在しないため、出力されない。
そのような場合は次のように設定する。
種別: 単語の言い換え IN: 菫 OUT: すみれ
こうすれば、「庭一面の菫の花。」という文はAIには「庭一面のすみれの花。」と認識される。
そして出力が例えば「そのすみれを一輪摘み取る。」とだとすると、最終的に表示される文は「その菫を一輪摘み取る。」となる。
送信欄の置換・送信欄の置換(正規表現) 
送信欄に書かれた内容が対象となる。
送信欄の内容が本文に追加される前に、その内容を置換する。
この置換は「入力文の確定置換」と同様に、送信欄の内容を書き換える。
なお、この置換は「発言をカギ括弧(「」)で囲む」による括弧の追加より前に実行される。
つまり「発言をカギ括弧(「」)で囲む」がチェックされている場合、置換が行われた後の文章の前後がカギ括弧で囲われる。
使用しない 
文字通り、置換を実行しない。一時的に置換を無効にしたい場合に利用できる。
コンテントフィルター 
デスクランプのアイコン(一番右)を押すと設定欄が表示される。
有効にする(チェックを入れる)と、生成される文章の中に、不適切な内容が含まれないようにブロックする。
ただし、あらゆる不適切な表現をブロックできるわけではなく、特に遠回しな表現はブロックされにくいので注意が必要である。
またコンテントフィルターは禁止ワードと同じ機能を使って実現されているため、コンテントフィルターが有効で、生成される文章の先頭がコンテントフィルターに引っかかった場合、「AIの推論がユーザー指定の禁止ワードで始まっていたため、出力に失敗しました」というエラーが出る。
インポート/エクスポート 
デスクランプのアイコン(一番右)を押すと設定欄が表示される。
ページに書いた内容をローカルファイルに保存(エクスポート)、または保存(エクスポート)したファイルを読み込んで復元(インポート)することが出来る。
保存する際のファイルの拡張子は.novel。
インポートは全体のインポートと、設定のインポートの2通りが選択できる。
設定のインポートはチェックボックスによって、キャラクターブックのみを読み込む、スクリプトのみを読み込む、その両方を読み込むの3パターンが選択できる。
novelファイルはテキストファイルなのでメモ帳などで開くことができ、中には本文以外にメモリや脚注、オプションのパラメータなどが書かれている。
なお、novelファイルを不用意に直接編集するとインポートできなくなる可能性もあるので、編集する際は必ずバックアップを取ってから行うことを推奨する。
詳しいnovelファイルのフォーマットについては、novelファイルフォーマットを参照。
環境設定 
デスクランプのアイコン(一番右)を押すと設定欄が表示される。
本文のフォントやサイズ、文字色やページの背景色(ライトモード・ダークモード)を変更することが出来る。
ボタンやアイコンのサイズも調整可能で、3つのスライダーはそれぞれ次の項目に対応している。
- 選択肢の大きさ
- 出力モード・文章スタイル(プリセット)・ロングタームメモリの各選択肢
- ボタンの大きさ
- 続きを書く・リトライ・Undo・Redoの各ボタン
- アイコンの大きさ
- 設定項目を開くための、歯車・ピン・地球・デスクランプの各アイコン
ここで設定した内容は他の作品やリーディングモードを開いたときにも反映される。
背景画像設定 
本文欄の背景にPCやスマホ内の任意の画像を設定することができる機能。
この画像はアップロードされているわけではないため、どこにも保存されず、ページをリロードすると画像は消えてしまう。
設定した背景は、ページをリロードするか、「画像を消去」ボタンを押すことで消すことができる。
その下のスライダーは、0に近づければ画像がはっきりと表示され、1に近づければ背景色に同化していく。1だと背景色と同じ色になる。
「背景画像を繰り返し表示」にチェックを入れると、本文欄の領域より画像が小さい場合、その画像をタイル状に並べて表示する。
画像の表示方法に関する3つの選択肢は次のような効果がある。
- 通常表示
- 元のサイズそのまま表示する。
- はみ出ないように拡大/縮小
- 画像がすべて本文欄に収まるように、拡大/縮小して表示する。
- できるだけ大きく拡大/縮小
- 本文欄に隙間ができないように、画像を拡大/縮小して表示する。隙間がないので「背景画像を繰り返し表示」のオン/オフによって表示が変わらない。
作品ページ以外の機能 
作品リスト 
ページ上部の作品リストのアイコンから移動できる、これまでに作成した作品の一覧のページ。
サインインしていない状態では表示できない。
このページには「新しい作品をつくる」ボタンもあるので、ここから新しく書き始めることもできる。
作品リストは、「タイトル順」・「タイトル逆順」・「容量(文字数)順(降順)」*4・「新規(作品番号)順」でソート(並べ替え)することができる。
それぞれアイコンが「ABC」・「CBA」・「書類の束と上矢印」・「NEW」となっている。
初期状態では「新規(作品番号)順」に並んでいる。
一覧の表示形式は通常リスト・コンパクトリスト・グリッドリストの3つから選べる。
通常リストは、タイトル・本文の末尾テキスト・各種機能ボタンをひとかたまりとして、それが1つずつ並んでいる形式で、初期状態ではこの表示になっている。
コンパクトリストは、タイトル・各種機能ボタンを1行で表示する形式である。
グリッドリストは、タイトル・本文の末尾テキスト・各種機能ボタンをひとかたまりとするのは通常リストと同じだが、2列の表形式で表示する。最後に編集した作品は左上のものになる。
ローカルとリモート 
作品リストにはローカルとリモートの2通りの保存場所がある。
ローカルはブラウザのローカルストレージに保存される。
そのためブラウザや端末を変えると、保存作品を開くことができない。
保存のタイミングはタイトルや本文欄をクリック/タップしたときや、AIが文章を出力したときに行われる。
メモリやキャラクターブックを編集したタイミングでは保存されないので、それらを編集したあとは一度本文入力欄をタップしたり、AIに文章を出力させて保存を確定させておこう。
また本文が0文字の場合も保存されないので、仮にキャラクターブックだけを書きたいという場合でも、本文には仮の文章を入れておくこと。
リモートはリモートストレージに保存される。
そのため同じアカウントでログインすれば別端末でも作品を開くことができる。
作品はリモートストレージ上で暗号化して保存されている。
リモートデータはアカウントのパスワードをリセットすると全て削除されるので、うっかりパスワードを忘れないように。
リモートの作品を開く場合は、一度ローカルの作品としてコピーしてから開くので、リモートから開いた作品を編集しても、同じリモート作品データに上書きされない。
リモート
作品1
という状態で作品1を開いて編集すると、
ローカル
作品1(コピー)
リモート
作品1(コピー)
作品1
という状態になる。これは編集で「作品1(コピー)」を「作品1」に書き換えたとしても、リモートに始めからあった「作品1」に上書きされることはない。
保存されるタイミングはローカルの場合と同じだが、リモートの場合は保存に次の3つの条件が追加される。
- 本文が初期テキストから1文字でも変更されている
- 前回のリモート保存から約1分が経過している
- 本文の文字数が240文字以上
この条件を満たさない場合はリモート保存が行われない。
リモート側の作品リストはおおむね作成した順に並んでいるが、そうでない場合もある。
真ん中や下の方に追加されていることもあるので、ブラウザのページ内検索でタイトルを検索してみよう。
シェア(プロンプト・シェアリング) 
作品をメモリや脚注なども含めて他の人と共有するための機能で、各作品の下のシェアボタンから利用できる。
シェアボタンを押して表示されるページでは、共有する内容を確認することができる。
タイトルの下の「著」の部分にはこの作品の著者名を書くことができるので、必要なら自分の名前を記入する。
本文の下にある「このプロンプトをシェアする」をクリック/タップすると共有のためのURLが表示される。
なお、
※日本国および利用者の居住国の法令、公序良俗(18歳未満にとって不適切な内容を含みます)、他者の権利を侵害すると当サービスが判断するコンテンツはシェアできません。
との注意書きの通り、どんな内容でもこの機能で共有してよいわけではないことに注意。
法令違反はともかく、R-18の内容を共有したい場合はリーディングを使ってテキストをコピーしたり、エクスポート機能で.novelファイルに保存したりしてから、テキスト共有サービスやアップローダーを利用して共有しよう。
テキスト置換機能
共有するプロンプトに「{name0.説明.デフォルト名}」のような記述がある場合、そのプロンプトを読み込む際に次のような入力欄が表示される。
この入力欄の「デフォルト名」の部分に書かれた言葉で、プロンプトの「{name0.説明.デフォルト名}」と書いている部分が全て置き換えられる。
何もしなければ「デフォルト名」に書かれた言葉をそのまま使って置換し、別の言葉に書き換えたならその言葉で置換したものが、AIのべりすとに読み込まれる文になる。
置換の対象は、本文・メモリ・脚注・禁止ワード・キャラクターブック・スクリプトのすべてである。
とてもざっくりとまとめると、夢小説の冒頭で名前を入力するのと同じような機能である。
エクスポート 
作品ページのエクスポート機能と同じで、いちいち作品ページを開かなくてもファイルにバックアップできるのが利点。
各作品の下のエクスポートボタンから利用できる。
リーディング 
作品を自分で確認するためにサイト上で読める機能で、各作品の下のリーディングボタンから利用できる。
作品編集ページのように本文が分割されていないため、コピペしてファイルに保存したり、テキスト共有サービスに貼り付けたりするのに使える。
その場合はタイトル下の「本文をコピーする」ボタンを押すとクリップボードに全文がコピーされる。
リーディングモードの文字サイズや色などは編集ページと共通なので、このページで環境設定を変えると編集ページにも反映される。
削除 
作品を消去する機能で、各作品の下の削除するボタンから利用できる。
消した作品は復活させることができないので、間違って消してしまわないように十分に注意すること。
サイト側でも確認のダイアログを出してくれているが、反射的に押したりしないように、メッセージの内容はよく読むこと。
なお、現在編集中の作品(ローカルの作品リストで一番上に出ている作品)は削除することができない。
削除する場合は一度別の作品を開くか、新規の作品を書き始めて、該当の作品が編集中ではなくしてやるとよい。