使い方のコツ

Last-modified: 2023-06-17 (土) 21:01:02

本文

全消しの裏技

文章を何行か打ち込み、テキストボックスにスクロールバーが出ている状態で全消しするとテキストボックスがそのサイズのままになるが、
テキストボックス外を2回クリックしてページを更新すると最初の大きさに戻る。

一部の文章をAIに読み込ませなくする(コメントアウトする)方法

本文・メモリ・脚注・キャラクターブックでは、行の先頭に「@_」と書くとその行はAIに送信されない。
本文ではさらに、「@/*」から「@*/」までの複数行を送信しないようにする記法や、「@break」「@startpoint」より上の行を送信しないようにする記法、「@endpoint」より下(複数の「@endpoint」がある場合は最初に書かれた「@endpoint」より下)の行を送信しないようにする記法も使える。
また「@endpoint」を使うと、生成した文章の出力位置が本文の一番下ではなく、最初の「@endpoint」の直前に変更される。

便利な使用例として、途中の展開にやっぱり後から追加エピソードを挿入したくなった等の場合、挿入したい箇所に「@endpoint」を挟み込めば、擬似的に実現することが可能。
ただし、AIには「@endpoint」以下の文章の展開と整合性を取るような機能はないため、その辺りは自分で調整する必要がある。
なお、ロングタームメモリ機能を併用すると、「@endpoint」以降の文章もロングタームメモリの対象となっているために、ある程度は関連する内容が出てきやすくなる。

なお「@_」と「@endpoint」以外での記法では、AIに送信しない文章の中のテキストもキャラクターブックのタグ検索の対象にはなる。タグ検索もされたくない場合は「@_」を使うか、「@endpoint」の下に書くしかない。

例(太字がAIに送信・認識される部分):

ここは送信されない

ここも送信されない

@break(@startpointでも可)

これは送信される

記号の前に書かれていても送信されない @/* 記号と同じ行は送信されない

ここは送信されない

ここも送信されない

記号と同じ行は送信されない @*/ 記号の後ろに書かれていても送信されない

これは送信される

送信されない @/* 複数行コメントの始まりと同じを同じ行内に書くこともできる。この行全てが送信されない。 @*/ 送信されない

これは送信される

@_ この行は送信されない

これは送信される

これは送信される

@endpoint

ここは送信されない

タグ検索の対象にはならない

@endpoint

ここも送信されない

タグ検索の対象にはならない

@endpoint

ここも送信されない

タグ検索の対象にはならない

 

メモリ・脚注・キャラクターブック

場面や人称の転換

「[]」でくくった文章は本文に直接影響を与えずにAIに認識させられる。
なので

[太郎視点。一人称]
[花子視点。三人称]
[三人称視点]

[場所:山の上]

などと書くと、それに沿った続きが生成されやすい。

[雰囲気:ホラー]

といった、雰囲気の指定も可能。

メモリやキャラクターブックは出来るだけ簡潔に書く

脚注に比べて、メモリやキャラクターブックは本文のあらすじ・要約や、キャラクターの説明を書くため長くなりがちである。
しかしそれらが長くなると本文の読み込み量が減るし、キャラクターブックは読み込み上限に達してそもそも読み込まれなくなる*1
そのため、できる限り簡潔に短い文章(少ないトークン数)で書く必要がある。
特にブラケット([])で囲って書くキャラクターブックでは、その中に書いた文が文体に反映されにくいため、助詞や接続詞をかなり省略できる。
むしろ省略して書かないと、それらの語の分だけトークンを無駄にするだけになる。
例えばこのようなキャラクターブックがあったとする。

オプト先生:[注意散漫なAIで、巨大な球形のロボット。オプト先生は空に浮かんでいる。オプト先生はよく喋る。事あるごとに回転する癖がある。オプト先生はDiscordサーバーでも稼働中で最近20Bにアップグレードされた。]

これは次のように短縮できる。

オプト先生:[注意散漫AI、よく喋る巨大球形ロボットDiscordサーバーで稼働中。オプト先生は空に浮かんでいる事あるごとに回転する癖。オプト先生最近20Bアップグレードされた。]

ポイントは以下の通り。

  • 省略できそうな助詞等は全て省略する。(「注意散漫なAIで」→「注意散漫AI」)
  • 同じようなカテゴリの事柄は一文にまとめる。(「浮かんでいる」と「回転する癖」)
  • 受動態でなければ基本的に体言止めにする。(「回転する癖がある」→「回転する癖」。「最近20Bにアップグレードされた」→「最近20Bアップグレードされた」)

これと同じようなことはNovelAIのWiki(英語)にもHow to Format Memoryとして書かれており、それには「Keep it simple.(簡潔にする)」「Keep it together.(まとめて書く)」「Keep it literal.(独創的な装飾表現はしない)」とある。
前者2つは上で書いたポイント通り。
最後の1つについてはNovelAIのWikiを引用(訳)して説明すると、「水分をたっぷり含んだ素晴らしく味わいある果物、深紅のような赤をもつ」と表現するより「おいしい赤い果物」と書いた方がよい、とのことである。

キャラクターブックを分割する

キャラクターブックを作成しているとき、1つのキャラクターブックで2個以上の用語の説明にまたがることがある。
例えば獣人のキャラクターの説明を書いているときにその種族の説明に話が及んだり、魔法少女の説明を書いているときに変身ステッキの説明を書くなどの場合である。
その説明がひと言で済むならまとめたままでもよいが、そうでない場合はキャラクターブックの分割を検討するとよい。

例として、次のようなキャラクターブックを考える。

花子:[一人っ子地味少女。花子:ピンクの柄で星の飾りのついたキラキラマジカルステッキで魔法少女キラキラガールに変身。キラキラマジカルステッキは普段はキーホルダー程度に小さい。]

このキャラクターブックは次のように分割できる。

花子:[一人っ子地味少女。花子:キラキラマジカルステッキで魔法少女キラキラガールに変身。]

キラキラマジカルステッキ:[ピンクの柄で星の飾りの杖。普段はキーホルダー程度に小さい。]

分割する利点は、名前だけ出てきたときに関連する情報(例でのキラキラマジカルステッキの詳細)までは引っ張られなくなるので、主たる単語(例での花子)における情報のブレが少なくなることとトークン数の節約になること。
逆に欠点は、関連する情報を使いたいときは本文や脚注にそのタグを書いておかなければならないことである。特に1回の出力トークンを多く設定していると、その途中で関連情報が必要な文章になったときでも、読み込み対象のキャラクターブックに関連情報がないので活用されない。その場合は対応策として、出力トークンを40(150文字相当)ぐらいにして、脚注で細かに読み込ませたいタグを指定するとよい。

 

禁止ワードリスト

出力を中断させない

出力させたくない単語を禁止ワードリストに入れていると、出力が途中で止まることがある。頻繁に起きると煩わしいし、場合によっては何度繰り返しても同じ場所で止まって先に進めなくなる。
これを回避するには、1トークンとして認識される禁止ワードはAIの候補から除外されるという仕様を利用すれば良い。

例として、とりんさまで「電話ボックス」を禁止する方法を考えてみる。
まず、トークンカウントツールで「電話ボックス」のトークンを調べる。すると、次の結果が得られる。

トークン文字数
電話2
ボックス4

続いて、ここで得られた文字列を含むトークンをトークン検索ツールで調べる。

携帯電話<<|>>電話<<|>>電話で<<|>>電話をかけ<<|>>電話番号
ギアボックス<<|>>ボックス

以上のことから、「電話ボックス」を禁止ワードリストに入れると「電話」トークン(あるいは「携帯電話」トークン)に続いて「ボックス」トークンが選ばれた時に出力が停止することが分かる。
そこで「電話」か「ボックス」のどちらか一方を禁止ワードに入れて、そもそも選ばれないようにしてやれば良い。ただし、「電話」だけ禁止すると「電話をかけ」などが選ばれた場合に出力が停止するので、トークン検索ツールで見つけたトークンも一緒に禁止する必要がある。
つまり、禁止ワードリストに携帯電話<<|>>電話<<|>>電話で<<|>>電話をかけ<<|>>電話番号を入れることになる。
基本的には「電話」と「ボックス」のうち先頭にある「電話」の方を禁止する方が望ましい。そうしないと、電話までは出力されて後に続く文章がおかしくなってしまう可能性がある。しかし、禁止するトークンの数や他諸々の兼ね合いもあるので臨機応変に。

ここまでやっても、「風力発電」に続いて「話を聞いた」が選ばれたりしてしまえば出力は中断されてしまう。
(例外的な組み合わせを除いて)選ばれる確率は元々極僅かであるし、禁止できるワードの数にも限りがあるので、このケースに関しては諦めた方が楽だろう。

ここで紹介した方法のデメリットとして、禁止したくない言葉まで禁止する必要があったり、禁止すべき単語が多くなりすぎたりすることがある。
必要に応じて「禁止ワードで必ず出力を切る」のチェックを外したり、禁止ワードの代わりにキャラブックコマンドの@addbiasを活用したりすることも考えよう。

URLを吐かせない

確率は低いがpixivやなろうなどの実在のURLを出力してしまう事があり、某動画が削除された事もある。
禁止ワードリストに

http
https

を指定すれば回避可能。

スクリプト

スクリプトの詳しい使い方はスクリプトページへ。

 

AIの誘導

箇条書きのコツ

箇条書きで何かを羅列させたいときは、文頭に「・」をつけるよりも「1」「2」「3」…のようなナンバリングをしたほうが成功しやすい。「・」を何度も生成することで繰り返しペナルティが反応して箇条書き形式をやめてしまうのを防げるからだ。

AIは数字が苦手

AIは数字を上手く認識してくれないことがよくある。
例えば、会計のシーンを書いていておつりを受け取る部分を書かせても、ほとんど正しい金額を出してくれない。
同じようにキャラクターブックにプロフィールとして身長や体重、スリーサイズなどの数字を書いても、そこから背が高い/低い、痩せている/太っているなどを本文に反映してくれることは少ない。トランプゲームなどを話に組み込んでも、ルール通りにならないことがある。
そのためプロフィールには数字情報だけでなく「背が高い」や「小柄」などのように、できるだけ言葉で直接的に表現すると反映されやすくなる。
それでも反映してくれない場合は、例えば「背が高い」に加えて「高身長」のような言い換えを追加してリトライしてみよう。

AIは否定文も苦手

キャラクターブックや脚注に、「○○は××ではない」と書いていてもうまく出力に反映されないことがある。
これは肯定文の「○○は××である」との差がわずかであるため、AIがそれを認識しづらいためである。
そのような場合は、「××でない」という否定文を使うより否定の意味を含んだ単語を使った方が認識されやすい。
例えば「○○に兄弟はいない」より「○○は一人っ子」、「××はいない」より「××不在」の方が認識されやすい。
ただそれでも解釈の間違った文が出るときは出るので、リトライ回数を少しでも減らす方法ぐらいに思っておいた方がいい。

[](ブラケット)の応用

[○○の描写:

を用いることで、文章中に登場させるキャラクター・語句の現在の状況をAIに説明させることができる。
例えば、

吾輩は猫である。名前はまだない。
[あたたかな家の描写:

までを自分で書き、「続きの文を書く」を押すと

吾輩は猫である。名前はまだない。
[あたたかな家の描写:窓から差し込む光。やわらかいクッションのソファ、毛足の長い絨毯に寝転ぶととても気持ちが良い。]

という風に、AIがそれについての描写を補完してくれる。

他に [○○の心境: [○○の表情: [○○の服装: [○○の描写: [○○の本心: [○○の現在の状況: [○○のステータス: [○○の設定詳細: [真相:
などを使えることが確認されている。

舞台設定を固定する

メモリや脚注に、時代設定や地域設定などを書いても、それにそぐわない道具や行動の描写が出力されることはよくある。
そのようなときは、関連する単語をメモリに列挙しておくと、改善する可能性がある。
例えば、時代が19世紀という設定なら、メモリの先頭に次のように設定してみよう。

[19世紀 タイプライター ルーペ ガラス道具 蒸気エンジン 電磁石 コンターマシン 飛行船 電球 音叉 リトグラフ]

こうすることでAIが引き出してくる語彙が、これらの単語に近しいところに向きやすくなる。
あくまで一例で正解があるわけではないので、同じく19世紀を舞台する場合でも、自分の書きたいものの傾向に合わせて列挙する単語を選ぶと良いだろう。

列挙する単語が思い浮かばないなら、新規作品を作って、「○○に関連する単語 1:~~ 2:」のような書き出しを使ってAIに聞いてみよう。

 

その他

キーボードショートカット

PCでは以下のキーボードショートカットが使える。
ページ内のどこにカーソルがあってもショートカットは動作するので、うっかり押してしまわないように注意。
もし利用中のブラウザで同じショートカットが使われている場合、ブラウザのものが優先される場合があることにも注意。

Ctrl+Enter続きを書く
Ctrl+Rリトライ
Ctrl+QUndo
Ctrl+Shift+QRedo
Ctrl+1デフォルト
Ctrl+2セリフ
Ctrl+3ナラティブ

複数タブでの編集には注意!データ消失の危険あり

AIのべりすとの作品の編集ページを複数のタブで開くことは危険である。
片方のタブで編集した内容が、もう片方のタブで開いている作品に上書きされたりしまう可能性がある。
サイト側でも上書きされないように対策が取られているが、それをすり抜けてしまう場合もあるので、編集ページは常に1つだけ開くようにすること

ちなみに、作品データや表示の設定、カスタムプリセットなどはブラウザの中に保存されているため、ブラウザでキャッシュデータの削除などを行うときに「ローカルストレージの削除」をしてしまうと、ローカルの各種データが削除されてしまう
そうなった場合は作品データは、リモートからデータを復元するか、あらかじめ作品データをエクスポートしておいてそのファイルをインポートし直すしかない。
エクスポートができない表示設定やカスタムプリセットは復元できない

複数作品を同時に編集したい場合は、別ブラウザ(例:Firefox, Edgeなど)を立ち上げ、それぞれで編集するようにすること。
AIのべりすとは複数ブラウザでログインしても、片方のセッションが切れることはないので、問題なく使い続けられます。
ただし、同時執筆すると、出力回数も倍になるので、ボイジャー・ブンゴウの会員の人は出力回数制限に気をつけて下さい(プラチナなら無制限なので問題ないです)。


*1 メモリ・脚注・キャラクターブックの総トークン数が60%に達するとそれ以上キャラクターブックは読み込まれない。キャラクターブックを1000文字いっぱい書くと約300トークンになるので、それ1つだけで300/2048で15%ほどのトークンを消費してしまう。