美奈枢(ヴィーナス)

Last-modified: 2023-05-10 (水) 17:48:52

人名/あ行

美奈枢

『アールエス』

  • 冥界の指導者。冥界王家宗家を補佐する清家の血統で、摂政として臥竜を支えることで冥界の実権を握っている。現在の冥界を荒廃させている統治者。また、死後の世界である冥界から艦隊をくり出して侵攻し、通常の宇宙を「死の領域」に飲み込むという"冥常戦争"を起こしている人物。
  • ストーリー第29話から登場。配下に飼い慣らしている小鬼を送り込み、ジスロフ暗殺を命じた。任務に失敗して帰ってきた小鬼を美奈枢はその場で引っぱたいたが、幼い精神の小鬼を叱りつつも慰め、主従の関係以上に慕わせ、依存させている。
  • ジスロフの覚醒を警戒し再三にわたり襲撃させたが、最終的に小鬼が敗北するともはや咎めず、重傷の小鬼を伴って去る。冥界牢の奥にプリンス達を拘束していた理由をジスロフは「プリンスを妄想の中に留め続けることで臥竜を操るため」と推測したが、その推測は美奈枢自身が否定した。美奈枢は、自らの内心を説明するかわりに

    おまえたちに臥竜界王様の何が分かる…?
    臥竜界王様が背負った…永く大きな悲しみの何が分かるというのか…
    ……何も知りもしない常界人達……
    死んで魂さえ消えてしまうがいい…!!!!

    と吐き捨て、最後の戦いとなった。
美奈枢
  • バトルではジョブ:呪術士。敵にするといやらしい呪いをいろいろ付与してくるほか、物理攻撃を反射する装備をもち、火力を上げて一気に倒す手も打ちづらい。→RS:牢樹/BOSS
    • 後に霊界のExエネミーとして同じ能力とユニット編成で、より強化して現れる。
  • 『アールエス』の作中では、美奈枢は物憂く振る舞いながら小鬼に冷酷に命じるのみで、初めて自分の感情を露にするのが戦いの直前でしかない。美奈枢は戦いに敗れて死し、その真意は結局定かではなくなる。清家の清の字を衣服にも掲げていて門閥意識がないとはいえないが、臥竜を利用して権力を握ることが目的ではないという。

    臥竜が冥界王になって以来、冥界は穏やかな安らぎの場ではなく、霊たちを飢えと争いが絶えず襲う地獄のようになった。冥界のよりよき統治や家門の権勢のためでなく、冥界を臥竜の狂気のままに任せることが美奈枢の目的なら、「常界人の魂は死んで冥界で永久に苦しむのが当然」という人間一般に対する憎悪は読み取れる。

  • 清家の杖」美奈枢の所持品。物理攻撃時、稀に相手を<呪>化。

『タルタロス・ドリーム』

『チュルホロ星系調査書』より プロフィール