Tradition/ゲルダ

Last-modified: 2022-07-13 (水) 13:57:45

基本情報

  • イデア名:Gerda(ゲルダ)
  • 身分:魔法使い

戦争で妹のミゼルを殺害され、心を壊して虐殺をするようになった魔法使いの少女。メルティア・プローディアの姉妹と比較して、本作における陰の方の姉妹と言えるだろう。

収録弾

Tradition

No.11 トリビュートリリィ(ゲルダ)

 

節くれだった足。焼け焦げた頭部。肌に無数の穴を空けて這い回る蛆。足りない食事。終わらない労働。復唱する隷属の誓い。気を許せない隣人。この世の様々な地獄のなかにあって、無為は恐るべきものではなく蜘蛛の糸の如き希望である。限界を越えた理不尽のもとで最良の処世は心の麻痺であり、復讐心などと前向きな気持ちは終ぞ持てなかった。幸福を踏みにじった存在の正体など思い巡らせることすらない。無限の荒野とそこに散在する死すべきものたち、戦禍が今や遠く過ぎても、それがゲルダの見ている風景である。

No.67 ヴォルテクスビオラ(ゲルダ)

 

ゲルダは不毛の大地を放浪する。命あるものを蹂躙する自走現象と化した彼女は、自分自身を認識できなくなっていた。

 

がちがちがちがちがちがちがちがちがちがちがちがちがちがちがちがち。

 

頭の中に響き続ける音。金属音。宝箱。大切なものがあったはず。かけがえいのない、だれ、か……。

 

無駄だよ。それはもう取り戻せない。失われたんだよ。きみの納得は関係ない。運命に理由なんてないんだ。

 

ありえないことではあるが、彼女が自己イメージを取り戻したなら、きっとそこに見たであろう。奈落のように二つ空いた穴から、どろり溢れ出る黒い血が。