≪トリビュートリリィ≫
コスト8 [L] ◆魔法
魔法攻撃(X)
この攻撃は相手の現在のライフに等しい。
Blade Rondo(無印)で登場した8コスト◆魔法。相手のライフ分のダメージを与えることが出来る。
最大15点を叩き出す第1弾の最大コストカード。そのコストに見合った派手な効果は、他弾の高コスト帯と比べても破格のフィニッシュ力を持つ。まさに「決まれば勝ち」を体現したカードである。
効果の性質上このカード単体で勝つことが出来るため、残りの手札はサポートに回し、生存率を上げていくことが重要である。≪慈しむウィスパー≫でのライフ回復、≪月光のルチル≫での防御上昇、≪加速するロンド≫でボルテージを増やすことも有効だろう。
攻撃をこのカードだけに頼ってしまうと、万が一防がれた場合勝つことがほぼ不可能になる。特に≪絶命棄却のダイヤモンド≫や≪霧紡ぎのパール≫などは致命傷になりかねない。相手の手札を十分に読んで採用するか、(1枚で効果が完結していることを考えて)サブプランとして採用するのが現実的だろうか。何か1枚欲しいときに選んでみると良いだろう。
- ≪フィナーリア≫・≪パイロガーランド≫・≪テンペストアイリス≫が続く大型魔法攻撃の元祖と言える存在(パイロガーランドはやや毛色が異なるが)。
中でもこのカードはシンプルかつ強力な効果を持ち、第4弾まで出た現在でもその存在感は健在。
- ただし、シンプルな効果故に多くのカードで防がれる点には注意する必要がある。
このカード単体による勝利を防ぐ手段は以下の通り。
・≪燐灯るエチュード≫…ライフが1残る。汎用性が高く採用されやすいのが厄介。
・≪絶命棄却のダイヤモンド≫…ライフ2で復活する。高威力の天敵。
・≪霧紡ぎのパール≫…ボルテージが9あれば問題はないが、8ターン目に仕掛けると危険。≪鼓動法≫であらかじめ使用できるコストを増やすことでも対策できる。
・≪事象透過のアメジスト≫…発動時は必ず夜になるため、ダメージを0にされる。最も厳しいカードの1つ。
・≪身代わりのトルマリン≫…ライフが3残ってしまい、他カードでの追い打ちが困難。
・≪因果検閲のサファイア≫…なんと1ダメージにされる。かなり厳しい。
・≪束縛のスフェーン≫…ターン稼ぎだが、このターン殆ど行動が出来ないため返しが危険。
・≪清冽のムーンストーン≫…汎用性が高く、更に追い打ちも防がれやすい。
・≪極光の空のオパール≫…8ターン目に仕掛けると危険な上、サポートカードを止められることも。
・≪泥濘のヘリオドール≫…ライフが1残る。
・≪障壁編みのスピネル≫…攻撃を無効化。最も厳しいカードの1つ。
・≪干渉拒絶のジェイド≫…ライフが1残るうえ、1ダメージを受ける。
…攻撃無効・ダメージ減少・復活の全てが刺さってしまうということがお分かりだろうか。
≪フィナーリア≫は攻撃無効以外無視でき(その代わり発動条件が厳しいが)、≪パイロガーランド≫は発動コストが低く追い打ちやコスト支払いが容易である。
≪テンペストアイリス≫に至っては、与えるダメージこそ低いものの、条件を満たせばレスポンスを全て無視することが可能であり、安定性は段違いである。
混成構築において、止め要員をこのカード1枚に依存するのは非常にリスキーとなる。
- ただし、8コスト払えば単体で仕事が出来る(=勝利できる)のはこのカードだけである。
先述の大型魔法3種は全て他カードと組み合わせて使用する必要があるため、手札を圧迫してしまう点は否めない。
それに比べるとこのカードは、長期戦気味な構築の中に他の召喚(Y)やレスポンス(Z)と合わせて採用すれば、サブプランとして容易に戦術を切り替えることが出来る。
また、ドールのような低コスト召喚に、≪喚き立てるファルセット≫のような追い打ち要員と序盤の防御力要員を兼用できるカード等が続編で登場したことによって、より使いやすくなったと言っても過言ではない。特に、攻撃ターンにコストを必要としない凍結との相性は抜群であり、≪氷刃剣≫辺りと組み合わせれば残ったライフを削り切ることも容易だろう。
7ターン目に≪霧紡ぎのパール≫を伏せさせることを強要するなど、相手に与える影響力も決して少なくない。俗に言う「存在が強い」カードとして定着したと言ってもよい。
- 「トリビュート」は賞賛、感謝のあかしをささげること。賛辞。
- 「リリィ」花の一種。Lily。百合。花言葉は純潔、威厳、無垢。品種によって多少花言葉が異なる。イラストの色合いを見ると「鉄砲百合」「カサブランカ」あたりがそうだろうか?
カード情報 | |
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カードナンバー | No.11 |
イデア名 | Gerda |
Art | シエラ |
フレーバー | 大虐殺に巻き込まれても延命し、無意味に死を撒き散らす生霊となった姉の物語。 |