Tradition/ハイドレーヌ

Last-modified: 2020-09-01 (火) 01:06:11

基本情報

  • イデア名:Hideleine(ハイドレーヌ)
  • 身分:人間? 聖職者(教皇)

敬虔な聖職者、とりわけ信仰心の篤いキャラクター性を持つ伝承。
宣教師、司令官、武人とあらゆるジャンルで突出した才能を伺わせるが、
彼女を彼女たらしめているのは「神の教え」であり、神が絶対であるならば己も絶対であるという揺るぎない信念にこそある、と言えるだろう。

 

剣としての性能は「防御無視」「防御低下」と、己の信念を押し通すと言わんばかりの能力である。
"神の慈悲が分からない者"の"堕落を癒やす力を、彼女は神から賜った"と伝承にはあるが、
本当に授けられた力なのか、そもそも神自体存在するのか、という視点を持って読み解くと、
自己の認識のみで世界を動かしてしまった危険人物という見方もできる。
BRのイデアにおける「過正気の聖女」の枕詞がそれをより際立たせるが――解釈は人によるだろう。

収録弾

Tradition

No.06 絶対剣(ハイドレーヌ)

 

ハイドレーヌは取り分けて敬虔で、牧師ですら比べ物にならないほど神の教えを信じていた。信者たちの暗い顔から大教皇の不徳を看破し、その座に相応しくない愚物を弑することこそが自分の使命と確信する。苦しみの中でも絶えぬ微笑みは太陽のよう、何者にも怖じけない瞳は星のよう、流れる金糸は整脈たる運命のよう、彼女の口から止めどなく紡がれる物語に人々は涙し、それは輝く大剣となって彼女の手に収まった。天使の喇叭が響くがごとき聖なる反逆を率いて大聖堂になだれ込み、うろたえる大教皇の首を刎ね、遺体を高く壁に打ち付けると、民衆に讃えられるなか天冠を頂く。新たな大教皇は希望に満ちた民衆の前で、前任者の失敗は何があろうと必ず、必ず改めると約束した。

 

「彼は手ぬるかったのだ」

No.23 牙城崩しの槍(ハイドレーヌ)

 

報われたい、という前提がそもそもハイドレーヌには無い。信仰とは、神の慈悲深さに対して際限なく溢れ出る感謝であるからだ。神の慈悲が分からない者もいる。そうした者の堕落を癒やす力を、彼女は神から賜った。言葉だけで目覚めない者たちはいくらでもいる。物理的な利害しか見えないのなら目線を合わせ、同じく物理で応じれば良い。自分は柔軟でもある。形がある程度のものなら、いかなる障壁も紙のように引き裂ける。自分の手にあるのはあらゆるものの答えへの鍵だ。