Blast CityでMAME環境を作る
BlastCityのディスプレイにはRGB32PinのVGAのアナログ入力が付いているので640x480の画面サイズで出力できればいろんなゲームがブラストシティでプレイできる。しかも今時のビデオカードを使って高速にレンダリングできる環境でブラストシティでゲームをする。。。ストII~STEAMでストIVまで憧れの環境の出来上がりである。しかし・・・・・!
640x480のビデオ出力が出来ない!!!
そうなのである。昨今のビデオカードは低解像度の出力を備えていない。有り体に言えば640x480の画面解像度をサポートしていないのである。4Kとかの大きな解像度に対応してないのは安いビデオカードでは当たり前だと思っていたけど、小さい解像度にも対応していないのか、うむむ。
ARCADE VGAを試す
ARCADE VGAという15KHzモニターに出力できるタイプのビデオカードが販売されている。コレを使うと手っ取り早く古いタイプのモニターに出力できる。ブラスト側はVGA端子が付いているのでコレは必要ないがPC側が640x480の画面出力に対応できるので、WinXPの画面を表示できる。そもそもVGA入力が付いていない小型のアストロシティのモニターにはRGBの15KHzモードしかないので特に効果を発揮する。
しかし、このARCADE VGAももはや過去のカードでPCI-Eに対応した新型もあるにはあるが、いかんせん遅いビデオカード(※)に分類される。なのでCPUがそこそこ速い3.0GHZクラスのものを使っていても描画がボトルネックになり充分なパフォーマンスを得ることが難しい。具体的にはSTEAM版ストIVは厳しい、エミュ環境としてもPS2クラスのものになってくると途端に遅くなってしまう。ビデオカードをGeForce9800に交換してみると普通にプレイできることを考えると、やはりARCADE VGAがネックになっていると言わざるをえない。
※ARCADE VGAは「ATI Radeon HD 5450」をチューニングしたもの
※RGB・・・アナログRGB 15khz(320×240pixel)
※VGA・・・アナログRGB 31khz(640×480pixel)
ダウンスキャンコンバーターを使ってストIVをする
そこでコレを導入してみた。通常のGeForceの出力を低解像度に「ダウンスキャン」することでブラストのモニターに出力する。導入前は表示遅延が気になっていたが、隣にPS3のストIVと液晶ディスプレイを置いて較べてみたがXRGBが優秀なのかプレイフィールに大差はなかった。外部からメガドライブをビデオ出力で繋いでみても問題なく映る。
入力はJ-PAC
せっかくのブラストなので、やはりコントローラーは備え付けのスティック&レバーを使いたい。、そこでJAMMA規格の入力をキーボード出力に変換してくれるJ-PACがオススメ。キーボードのどのキーに割り当てるか設定できるユーティリティ(win32アプリ)もついているので好きなボタンを好きなキーボード入力に割り当てることができる。
筐体のスティック ---> J-PAC ---> PCのPS/2キーボード端子へ
その他、J-PACにはVGAの入力も備えており、PCのRGB出力端子と繋ぐことでJAMMAからディスプレイに映像を送ることができる。VGA入力端子を備えていないアストロシティなどでは、これが必須となる。
PCのRGB出力 ---> J-PAC ---> JAMMMA端子へ
電車でGOコントローラーなど特殊なコントローラー入力に対応したい場合は「DPP」を使って遅延の少ないPS1コントローラーデバイスを使うといい。
サウンドは・・・?
音声はスピーカーケーブルが伸びているはずだが信号線がJAMMMAのケーブルに混じってうまく取り出せず断念した。ブラストはJ-PACやVGA入力とつなぐことで無理にJAMMA接続しなくてもそれなりに動くので、PCからの音声出力をステレオピンジャックで自前のスピーカーに繋いで音を出していた。
画面の回転
これが大変。モニターがでかくて重いのでゲームを変えるたびに画面を回転させるわけにはいかない。どちらかに決め打ちして末永く使わざるを得ない。
電源
電源は普通の家庭用のコンセントから繋げれば使える。