Linux(Emulator)

Last-modified: 2023-09-17 (日) 10:06:42

Linux用のエミュレーター環境について

※2023年9月
最近は軽量LINUXをベースにしたエミュレーター専用OSによるDIYゲームOSといえるものが登場してきた。
Linuxでのエミュレーター環境というと一昔前はUbuntuのデスクトップ環境で動かすエミュレーターばかりで、Windowsのデスクトップ環境と比較しても、特にLinux版を選択する必然性を感じなかったが、この専用OSはとても良いものである。
Windowsデスクトップを間借りして起動する環境と、OSレベルでエミュレーター専用インターフェースで構成された環境がこんなに違うとは思わなかった。簡単に言うと電源を入れたらretroarchが立ち上がるイメージなのだが他の常駐アプリとの兼ね合いを全く考えなくていいこと、特にアップデートは自動でOS部分のみ行われるのでROMのストレージに影響を与えないので安心。セーブデータやスナップショットは専用フォルダに溜まっていくのでゲーム環境としても再構築する必要もない。Linuxだからといってハードウェアとの互換性による問題に腰が引けていたが、サウンドやコントローラの対応も申し分なく、余っていたコントローラーと古いノートPCさえあればMacでエミュレータ環境をつくるよりもずっと現実的だし、意外とレガシーデバイスにも対応していたりと、もしかしたらWindows環境よりも優れているかもしれない。使い終わったノートPCの超有効な使いみちになる。
 
ROMの吸い出し環境はレトロフリークで対応可能。CD-ROMの自動認識まで出来てくれれば完全なPSX互換機も夢ではないといえるかもしれないがCD-ROM直結は色々と不都合が多い(CD-ROMから適宜データを読み出すというよりはCDkらイメージを都度作成する感じ)
 

Batocera Linux?

3ヶ月に一度くらいのペースで精力的にバージョンアップする。Retroarchを内包しているので特に理由がなければこっちがおすすめ。RetroArchにない機能としてはWindows95アプリの動作、Wiiリモコン対応のガンシューがプレイできる、コントローラーの管理が秀逸、BGMを再生できる、UIがリッチなど。

LAKKA

Linux上で動くRetroArch。必要にして充分。BatoceraにないメリットはROM管理用のストレージを選べること。通常使いのPCで起動させてROM格納フォルダまで移動、起動ができる。Batoceraは指定したROM用のストレージに専用のフォルダ構成を必要とするので専用の環境を用意する必要が有る

ベースにするPCについて

WindowsでSteam用に360コントローラーを繋いだりアケコンに繋ぎ変えたりするとコントローラーの優先順位がかわり色々と面倒である。環境が変わるたびにエミュレーターの設定を変えなくてはいけないのが面倒だが、エミュレーター専用PCにしてしまえば、それ以外の用途がないため、コントローラーの付け替えや、OSのバージョンアップ、DLLの差し替えといった日常的に使われるPCの余計なお世話と切り離せるのがステキ。
古いPCの再利用に超適しているが、それゆえスペックに物足りなさを感じる時もあるのでCPUのグレードアップやメモリの増設を考えてしまう。古い構成のPCパーツなのでそれなりに安価ですむメリットはあるが、最新のエミュレータの動作環境をおいかけていくと結局ハイスペックマシンで専用機を作りたくなる、妙なジレンマに陥るので注意。
 
どんなにハイスペックにしてもエミュレーター側の対応がおいついていないことや、もう一世代後のゲーム機ではやっぱりPCのパワー不足に悩まされたりと完全な環境を構築するのはどの時点でもそれなりに難しい。なのでどうせ完全でないなら割りきってPCスペックから逆算して充分にエミュレーションできるプラットフォームだけにしぼった環境を無理なく構成するのが吉。

retroarch / Libretro

Emu-OsにしろLAKKAにしろ、エミュレーター自体はどちらもLinux上で動いているretroarchである。retroarch(Libretro)ベースなので、いってみれば商用のRetronと同じコンセプトのものを自作するようなイメージ。retroarchをランチャーとしたLibretroのエミュレーターコアなので、LAKKAで動いてEmu-OSで動かないとかいうことはなく、WinやAndroidのretroarchで動くものはEmu-OSやLAKKAでも動くことになる。もちろんバージョンやx86、x64の違いなどは問題になるが、それぞれにあまり違いはないし、Windowsで培ってきた動作実績がLinuxでも充分に発揮できるほど近年のLinux周りのグラフィック環境は進化している。

Lakkaにアクセスできなくなった

Windows10のアップデートでたまに昨日までできてたネットワーク越しのアクセスができなくなることがある。
ネットワーク接続の設定を「ON」に変更することで、またアクセスできるようになる。
network.PNG

RufasがSSDを認識しない

USBメモリ型SSDがRufusから認識されなくて困ることがあるが、詳細なドライブプロパティを表示しUSB接続のHDDを一覧表示させれば表示されます。
driveprop.png