GPD-Q9
どんな感じ?
A320から数年、さすがにPSX周りのパワー不足などを補うのにGPD-XDとさんざん悩んだ結果、
スマホアプリの利用も視野に考えると、タッチしやすさでQ9を選択。不満はなく、大満足マシン。
速度的なものでは特に16bitマシンエミュをはじめ32bitマシンエミュ(PS、PSP等の2Dベースのタイトル)に不自由さは全く感じないが、64、サターン等のアプリ側の重さに由来するソフトの動作はPC等での動作と変わりなく重い。近年ではretroarch/libretroの最適化が進み過去動作の厳しかったDreamcastもなんとか遊べるレベルまで持っていける。
AndroidOSであることに留意。
仕様
- CPU RK3288 ARM Cortex-A17×4(MAX1.8GHz)
- GPU ARM Mali-T764
- 液晶 静電式タッチパネル / 7.0インチ 1024x600(IPS液晶)
- RAM 2GB / ストレージ16GB (システム領域含む、実使用部分は10GB程度)
- Android 4.4(Kitkat) / 充電はマイクロUSBで行う
- 解像度 1024x600(IPS液晶)
- ストレージについて
内蔵ストレージが16GBなのがかなりつらい。もちろんsdカードで外部ストレージは増設できるが、内蔵ストレージにしかインストールできないものや、そもそも外部にインストールできても設定ファイルが内蔵ストレージに保存されるものが多くすぐに容量不足に陥る。ただ近年ではほとんどのエミュはretroarchに集約されてきたので、ようやく他のエミュを整理できるようになったのでなんとかなっている。
速度的には?
PPSSPPの鉄拳6では30FPSを下回ってしまうのを確認。ダライアスバーストなどではフルフレーム出てる感じ。
SFC/MD/NEOGEO/PSXくらいまでのプラットフォームなら軽く60FPS相当でエミュれる。
大きさは? 重さは?
- WiiUのタブレット程度の大きさ / 757g
- 薄くはない、ゲームギアっぽい
操作性は?
- ボタンはABXY + L1,R1, L2,R2 + START / SELECT
- L2/R2は押しにくい。
- 音量調整ボタンが+/-の2つ
- レバーは 十字キー + アナログ2本
- 操作性はこの手の中華パッドの中では良い方。
- PS VITAを100点として、他の一般的な中華パッドが30点未満のものが多いなか55点くらい(完全に主観)
- 決して悪くはない。しかし特別良いわけでもない。アナログは安物。
- 似たようなスーパーゲーマOLEは8/100点的な酷さがあったがあれとは比べ物にならない
- かといってVITAの超優秀なレバーボタンとも比べものにならないレベル
- ボタンの機能性としてはSTARTをAボタンとして使うことで、MD風に横並びのABCボタンとして使用可能ではある
- 頑張ればXYを併用して、5ボタンまでの格闘に対応できなくもないが、鉄拳タッグくらいしか使いみちが思いつかない
- 6ボタンで使用したい時だけ少し苦しいのが惜しい
- 縦画面でのシューティングなんかも割りといけそうだけれども、ショットボタンが画面上になってしまうことに注意。アナログスティックが右下についていてくれればなぁ!。。。
GPDって?
http://www.gpd.hk/
「Game Pad Digital」という期待してたゲームパッド専用のような会社名で成り立つ香港の会社。「2010年に立ち上がったコンシューマーゲーム機の会社」という公式の説明だが、非公式にカプコンやTHQ、その他多くのタイトルを最初からプリインストールされている本機がそれらの会社と正式にタイアップしているとは思えない。
しかし、Dingoonityの名前が同社ホームページにかかれているのは興味深く、あの名機A-320との関係性を期待する。これもブランドを勝手に借用したのでなければ、だが。
GPD Q9がPCで認識しない?
- 設定 >右上の詳細設定ボタン(:) > メディアデバイス(MTP)に設定すればWindows10で認識した
- NAND(mnt/externalSD) / SDカード(mnt/internalSD)として表示される
- NANDのほうが後差ししたSDカードとなっている(表記が逆のような気もするが)
- NAND(mnt/externalSD) / SDカード(mnt/internalSD)として表示される
ファームウェアの更新の仕方(再インストール)
- 2019.1時点で5.05が上がっていました。https://gpd.hk/gpdq9firmware
- 更新方法はimgファイルを本体の/mntフォルダに置くことでイメージがセットされインストールできるようです
- AndroidOSのアップデートに関しては手動でできないのがAndroidの仕様らしい
- このimgファイルで本体のストレージを全部書き換えてしまうようなので、OSのアップデートはこのimgまかせになるっぽい
- 全部書き換えてしまうので、DLしたり設定した内容は初期化されてしまう
- ちなみにさいしょのファームのバージョンは20160307
- Androidバージョンは4.4.4(KitKat)
- カーネルバージョンは3.10.0
- モンストがkitkatの対応をやめたらしく起動できなくなった。今後こういったタイトルは増える見通し
Super Gamer OLE(スーパーゲーマー俺)に似てるんだけど
- Spec-Computer SUPERGAMER OLE
似ている。しかしOLEは元がフランスのTekniserの「Tek 807D」がベースではないかと言われており中華パッドではない。ただTek807Dの元が中華なのかどうかは不明。OLEは見た目に悪くはないんだけど十字レバーがひどい。分解してみると、なんとも頼りない裏板に十字レバーが乗っかっているだけなのでフニャフニャ。常に斜めにレバーが入ってしまう。改造してSFCの十字コントローラーを入れてみたがそもそもOLEの左端が極度に薄いため安定しない。十字レバーというより本体の剛性というか設計がイマイチ。その点Q9は非常に優れている。ボタン類の耐久性も考慮されているらしい。
GPD-XDとどっちがいいのか?
好きな方を選べばいいと思う。さんざん悩んでQ9にした理由はXDだとタッチパネルでプレイするのに画面の上側をタッチしなくてはならないのでDSのようにはいかないと思ったことがその理由。Androidアプリをすることを前提にするとXDはツラそう。スペック的にはほぼ同じだが、画面解像度がXDの方が高い。だがQ9の液晶画面は7inch(XDは5インチ)同じCPU,GPUで解像度が高いとその分負荷はやや高いかもしれないが、画面の大きさは正義。
壊れたらどうすんの?
AmazonのGPD STOREで購入した場合、連絡したら修理してくれる。壊れてしまった個所はボタンだったが修理に2か月ほどかかって戻ってくる。貼ってあった液晶保護シートや内部のアプリはそのままなので、新品や代替え品との交換ではなく自分の送ったQ9が修理されて正常に戻ってきたので心配ない。
【2021追記】
大事に使っていたものの最後には内臓のバッテリーが大きく膨れ上がり、オモテウラで真っ二つに避けてしまった。かつてのGPD STOREに問い合わせを試みたが、すでにAmazonにGPD STOREはなく、リンク先には異なる会社がリンクされており、アクセスを試みたがGPDQ9は扱っていないとの答えが英語で返ってきた。現状修理させることができていない。
公式フォーラム
- Dingoonityのサイト > http://boards.dingoonity.org/gpd-devices/
- GPDの公式サポート > http://www.gpd.hk/Servers.asp?selectclassid=018001
FC,PCE,MD,MSX | ★★★★★ |
GB、NPC | ★★★★★ |
SFC,GBA,NPC | ★★★★★ |
PSX | ★★★★★ |
SS,DC,PS2 | ★★xxx |
MAME8~16bit | ★★★★★ |
MAME32bit~ | ★★★★★ |
MAME3D関連 | ★★★☆☆ |
Dingoo A320
「ゲームボーイミクロ」とでもいうべき小ささ。秘められたパワーは当時ほかの中華マシンより
頭一つとびぬけていた。「Dingux」というLinuxが起動できる。そのLinux用エミュが
軽快で、メインのOSのものよりも断然使える。どちらかというとDinguxがメイン。
後継機に期待されたが、型番違いの同型機や、後継機っぽいものが別会社からでてきたりと
いつもの中華のお家事情が複雑で、でてきたマシンもこれを凌駕する決定的なものはなかった。
同期のマシンは改造PSP。8bitゲーム機、MD、PCEについては問題なく60FPSだせる能力があるが、残念ながらSNES9xではDinguxを用いても30FPSが限度。PSエミュレーターもあるにはあるが、動くことに感動するくらいで実用はできない。
電池は結構持つ。しかも半年くらいほおっておいて久しぶりに起動してみたら、ほとんど電池が減っておらずすぐに使える。これはいい。まあバックグラウンドで動くもの(通信やセンサー類)が、全然ないってことなんでしょうけど。
- 内蔵記憶媒体:フラッシュメモリ4GB、外部:miniSD(マイクロSDではないので注意!)
- MP3/WMA/WAV/FLAC/APE対応、ただしファイルサイズやバージョンはかなり限られるので注意!
- クレードル:なし,、対応OS:Windows/Mac、ダイレクト録音:非対応
- 接続方法:USBケーブル、 動画再生:対応
FC,PCE,MD,MSX | ★★★★★ |
GB、NPC | ★★★★☆ |
SFC,GBA,NPC | ★★★☆☆ |
PSX | ★☆☆☆☆ |
SS,DC,PS2 | xxxxx |
MAME8~16bit | ★★★★★ |
MAME32bit~ | ★★☆☆☆ |
Dinguxを2016年に再インストールしてみる
RS97
内蔵OSと「Dingux」が使えるRS97はA320と同じようなコンセプトを持つ2018年の中華マシン。当時のA320が15000円程度だったことを考えると半額程度で購入できるうえに、CPUクロックも600MHZあたりまで使えるのでA320が壊れたり代替え機を探している人には120%オススメできる。しかし、10年前のA320以上を期待してはいけない。また最初からROMが3000種類ほどプリインストールされているのは完全にアウト。ちなみにファイル名は全部中国語なのでなんのゲームか全くわからない。そういう機械である。
Whatsko . goolskyなどいろんな会社から販売されているが、箱や中身に違いはなさそう。バージョンは2.0、2.1があるらしいので購入前にチェック推奨。
仕様
- CPU JZ4760 MIPS Dual Core (600MHz程度?)https://en.wikipedia.org/wiki/Ingenic_Semiconductor
- 内蔵記憶媒体:フラッシュメモリ16GB、外部:microSD
- 接続方法:USBケーブル、 動画再生:対応
注意点
- マイクロSDとの相性はホントにある。同じTrancsendのものでも使えるものと使えないものがあるので注意。
- Dinguxは外部SDカードに入れるだけでインストールできるものがあるからガワを開けなくてもインストール可能
- 内部のSDカードへのインストールもできるらしいが、どうしてもうまくいかなかった(できている実例はたくさんある)
大きさは?
RS97はA320よりも一回り大きく非常にプレイしやすい。ボタン類は安っぽく結構ゆるゆるで高級感はまったくないが配置や大きさがちょうどいい。A320はその小ささが特徴であった分、特にL,Rボタンが操作しづらいため、ゲームプレイをじっくり楽しむというよりは、その軽量なマシンでたくさんのエミュが動作することに悦びを見つける感じだったものの、RS97はプレイを楽しむのにちょうどいい大きさといえる。
動作は?
近年のエミュ機はGPDXD,Q9など主にAndroidベースで構成されており、Retroarchが動作すれば特に大きな不満はないが、Androidベースのマシンは分厚いAndroidOSレイヤーでラッピングされた結果、コントローラーの動作が比較的もっさりしており、ソフトウェアレベルでは解決し難いものがある。しかし、こういったオリジナルOSや、LinuxベースのDinguxのいいところは、薄いOSレイヤーでハードウェアと直結されているのに近い動作が得られるので、コントローラーの反応がかなり良いのが特徴である。FinalBurnを用いたNeoGeo専用機としての存在感は非常に高い。
どのあたりまでエミュれるのか?
MD、FC、GB、GBAは全く問題なし。ネオポケは解像度を絞ればフルフレーム可能。SNESはフルフレームだすのに苦労していて600MHZあたりにオーバークロックしても50FPS程度。フルスクリーンにしたりすると40FPS辺りまで落ちる。ディスプレイの解像度が上がっている分、描画の足を引っ張っているのかもしれない。エミュレーターの性能のせいかもしれない。NeoGeoはFBAを使えば55~60FPSまではなんとかなる。A320では殆ど動かなかったPS1が2Dメインの軽いソフトなら30FPS~程度でるのを確認している。MSXはDinguxで対応しているものの動作させることができなかった。
充電状況によっても速度に違いがでるので注意。
FC,PCE,MD,MSX | ★★★★★ |
GB、NPC,GBA | ★★★★★ |
SFC | ★★★☆☆ |
PSX | ★★☆☆☆ |
SS,DC,PS2 | xxxxx |
MAME8~16bit | ★★★★★ |
FBA | ★★★★☆ |
比較
Device | CPU | Freq | RAM | Reso | LCD(inch) | Weight | Battery | Size |
GPD-Q9 | Cortex-A17 | 1800MHz | 2000MB | 1024x600(16:9) | 7 | 397g | 5000mAh | 240x118 |
PS-VITA | Cortex-A9 | 333MHz | 512MB | 960x544(16:9) | 5 | 279g | 2200mAh | 182x83 |
RS97 | JZ4760 | 528-600MHz | 128MB | 480x320(3:2) | 3 | 133g | 890mh | 145x65 |
A320 | JZ4732 | 336-400MHz | 32MB | 320x240(4:3) | 2.9 | 110g | 1700mAh | 120x55 |
PSP | ALLEGREX | 266-333MHz | 32MB | 480x272(16:9) | 4.3 | 189g | 1600mAh | 170x74 |