PCエンジン

Last-modified: 2018-05-06 (日) 15:31:13

PCエンジン

2016年現在でも積極的に開発が続いている「Ootake」が現在のPCエンジンエミュレータのスタンダードといえる。これはPC2Eをベースとしたエミュレータらしいが、もう不完全なところはないのではないか、と思えるほどの細かい修正を施し優れたエミュレータとして公開されていてCD-ROMROMやアーケードカード、スーパーグラフィックスなどの対応も手厚い。

PCエンジンエミュレータのデビュー当時はMagicEngineが印象深く、その後、PC2Eや、yameなどが登場し現在ではMAMEやbizHawkでも対応している(mednafenベース)PCエンジンエミュレータはどれも再現性度が非常に高いが、PCエンジン特有のサウンドの再現で個性が別れる。現状で頭一つ秀でているのはOotakeといった印象。海外では「Turbo Grafix16(TG-16)」の名称で知られる。

Ootake(Ver2.78)

2016年現在でも細かい修正を施し完成度の天井知らず。CD-ROMタイトルのISOイメージ読み込みなどには対応していないのでDaemon-Toolsなどでマウントする必要がある。操作遅延や表示遅延などレイテンシの少ない動作精度の向上に心を砕く珍しくも非常に意識の高いエミュレーターである。

ootake.png

更新履歴(抜粋)

2018/05/03 2.88公開
◇表示遅延を1フレーム短縮しました。
◇Windows Aero(Windows Vistaと7)およびWindows8(8.1)/10で利用した際に起こる
「プラス2フレームの遅延」も解消しました。PC環境にもよりますが、AeroやWin8/10
のウィンドウモードでは、前述の1フレーム遅延短縮と合わせて3フレームの遅延を短
縮できたと思います。
ver.2.78 2016.4.29
画面の画質設定メニュー"Screen -> Mode"メニューにいくつか画質選択を追加&変更
しました。それにともなって"TV Mode (Ctrl+F11)"メニュー、"Setting -> Screen ->
Setting Direct3D"メニューは削除しました。以下、選択できる画質です。

BizHawk(Mednafen)

エミュレーションコアはマルチエミュレーターのmednafenがベース、-TG-16 / SGX / CD-ROM2 / PC-FXに対応している。ISO,CUEファイルに対応しており、ドラッグ&ドロップで仮想CD環境なしにCD-ROM2タイトルが起動できる。ちなみにmednafenは今でも開発は続いており、2015年の8月時点でも細かな修正版がリリースされている。
BizHawkではこれらの修正を適宜取り込んでリリースしているようだ。

Mednafen 0.9.38.6August 11, 2015 - 19:45 CDT
A minor release to fix a couple of issues:
PCE, PCE_FAST: Tweaked CD read timing, to fix a lockup in "Mirai Shonen Conan",
and a stuck note problem in "4 in 1 Super CD".
PS1: Fixed GPU emulation timing bugs that caused graphical glitches in "Mr. Driller G".

bizhawk_ac.png
アーケードカードはどうやってセットしていいか不明